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ゼルダ姫の編集履歴

2024/04/11 15:25:33 版

編集内容:少し編集。

概要

ゼルダの伝説』シリーズに登場するお姫様。正式名称は「ゼルダ」。

作品名にも冠されているため知らない人からは主人公だと勘違いされやすいが、主人公はリンクである。

大抵の作品ではリンクの冒険における目的の一つに「ゼルダの救出」があり、ヒロインないしキーパーソンとして登場する。しかし、どの作品も必ずメインというわけではなく、リンクと行動を共にする場面が描かれることもあれば出番が少なかったり名前だけの登場であったり作中に全く登場しないこともある。

シリーズ毎にゼルダ姫も多数存在し、基本的には作品ごとに異なる素性を持つ別人である。これはリンクも同様。

メディアミックスではリンクとゼルダが恋仲になるものもあるが、原作においてはゼルダがリンクに恋愛感情を抱く描写は少なめ。

ゼルダの伝説シリーズでのゼルダ

「知恵のトライフォース」を宿したハイラル王国の姫で、「予知能力に長けており、ハイラルの危機を予知する」という設定で登場することが多い。それ故に登場する作品では、ガノンドロフをはじめ彼女のトライフォースや能力を狙った悪役に狙われる役回りが非常に多い。「囚われの姫」という立場のこともあれば、悪を抑え込むため自らの意志で封印されている、ということもある。

剣を扱ったり光の弓矢でリンクの援護をしたり等、戦闘している描写も度々登場する。作品によっては魔法に長けている、トライフォースを攻撃手段として活用するといった設定付けがなされることもある。

大地の汽笛』や『ゼルダ無双』等の作品では彼女を操作する場面が存在する。また、任天堂は製作に関わっていないものの、CD-iで発売された『Zelda's Adventure』(日本未発売)ではゼルダを主人公としており、従来作品のリンクと同様剣と魔法を駆使してダンジョンを攻略していく姿が描かれている。…ただし、CD-iというハードそのものの知名度が低く、なおかつCD-iで発売された『ゼルダの伝説』関連の作品は軒並みクソゲーと悪名高いため、現状公式で唯一ゼルダが主人公を務めた作品ではあるが黒歴史扱いとなっている。

作品ごとに登場するゼルダ姫は同名ではあるものの、殆どが生まれた時代の異なる別人である。

同名である理由は、ハイラル王国の始祖となった女性の名前が「ゼルダ」であり、各時代のハイラル王家が彼女にあやかって姫を名付けたためとされている。

更にある時代には、トライフォースを巡る争いで悲劇が起きてしまい、それを忘れぬようにと歴代の姫には「ゼルダ」と名付けることを習わしとしている。この伝承が本作のタイトルにもなっている『ゼルダの伝説』である(後述の「リンクの冒険」を参照)。

このため、代が明らかになっている場合は「○○代目ゼルダ姫」と表現されることもある。

後にその正体は、女神ハイリアの生まれ変わりであることが判明する。

「ゼルダ」という名称は、『ゼルダの伝説』シリーズの略称として使われる場合も多いため、人物を指していることを明示する場合は「ゼルダ姫」と呼ばれることが多い。

なお『スカイウォードソード』のゼルダは一般人であり、姫ではないが上記の事情から便宜上「ゼルダ姫」と呼ばれる。pixivのタグも同様である。

登場作品

※以下はシリーズの歴史順に登場作品を記載。発売順ではない。ネタバレ注意

伝承の時代

ふしぎのぼうし

ハイラル王国の王女。リンクとは幼馴染。敬語は殆ど使わず友人としてリンクに接して来る。

リンクと一緒に城下町のお祭りを楽しんでいたが、武術大会の優勝者グフーから呪いを掛けられ石化させられてしまう。

グフーの目的は、エゼロから奪った「魔人のぼうし」とフォースという力を合わせることにより魔神へと至ることにあった。やがてそのフォースがゼルダ姫の体内に宿っていると気づく。

石化したゼルダはフォースを抜き取られてしまうが、魔神となったグフーもフォーソードを持つリンクには敵わず倒された。

無事救出されたゼルダだが、グフーによって城は変り果て人々も石化させられ、とても喜べる状況ではなかった。しかしゼルダの体内にはわずかにフォースが残っており、エゼロの協力の元、魔人の帽子の力によって最後の奇跡を起こし、城も人々も元の姿に戻ったのだった。

4つの剣

ハイラル王国の王女。

風の魔人グフーの封印を司る神殿を管理していたが、突如復活したグフーに拉致されてしまう。

しかしグフーは、フォーソードの力で分裂したリンクによってダメージを受け、弱ったところをフォーソードに再封印された。

救出されたゼルダだがリンクの数が増えていることに驚いてしまい、同時にフォーソードの伝承は本当だったと喜びを見せる。

①リンクが帰還した歴史

ムジュラの仮面

時オカと同一人物の為同上。

4つの剣+

ハイラル王国の王女。リンクとは友人同士。

4つの剣の続編であり、6人の巫女と共にグフーに攫われてしまう。だがグフーの背後には真の黒幕が潜んでいた。

グフーはリンクたちに倒され、ゼルダ姫は救出された。

その後、崩壊するラストダンジョンから脱出しようとするが足場が崩れて階下に落下してしまう。

そこには邪悪な気の塊が鎮座していた。危険なものだと判断したゼルダ姫は封印しようとするが、それこそがグフーの背後に潜んでいた真のラスボスであった。

逆にゼルダ姫が囚われてしまい、リンクたちは最後の戦いを繰り広げることに。

黒幕の力が弱まったことでゼルダ姫は解放され、最期は合体攻撃によって今度こそ幕を引いたのだった。

②リンクが勝利した歴史

大地の汽笛

ハイラル王国の王女。前述のテトラの玄孫(5代目)に当たる。

詳細はこちらを。

③リンクが敗北した歴史

夢をみる島

神々のトライフォースの後日談を描いた作品。

ゼルダ姫は名前しか出て来ないが、彼女とよく似た容姿の少女マリンが登場した。初めて登場した「ゼルダ姫以外のヒロイン」となる。

古代の石盤

神々のトライフォースから6年後を描いた作品。リンクは未登場。

ふしぎの木の実

ハイラル王国の王女。リンクシステムを使用した追加シナリオのみ登場する。

魔王ガノンの復活を目論むツインローバによって拉致され生贄に捧げられそうになるが、駆け付けたリンクに救出される。その後、自らを生贄にしたツインローバによってガノンが降臨するが、リンクによって撃破された。

密かにインパに頼んでリンクのサポートを行わせていた。

神々のトライフォース2

ハイラル王国の王女。ハイラルの秘法であるトライフォースを管理している。

序盤にてトライフォースを狙うロウラル王国の司祭ユガによって額縁に閉じ込められてしまう。だがトライフォースは散り散りとなり、ゼルダには知恵のトライフォースが宿る。

ユガは先兵でしかなく、その背後には黒幕が潜んでいた。

ところがユガは黒幕を裏切って絵画にしてしまい、己が欲望を満たすためにリンクと最後の戦いを繰り広げる。

ゼルダは額縁に閉じ込められながらもリンクに光の矢を託し、打倒ユガに最後まで協力する。

死闘の末にユガは封印されるという末路を辿り、ゼルダ姫もまた黒幕共々解放された。

黒幕のヒルダ姫は、ロウラルのトライフォースが失われたことで滅び行く世界(ロウラル)を救おうとしており、ユガが破れた今でもリンクとゼルダに敵意を向けていた。

だがしかし、元臣下ラヴィオに自らの過ちを諭されたことで改心。滅びの運命を受け入れることに。

その後、事情を知ったリンクとゼルダがハイラルのトライフォースに祈りを捧げたことでロウラルのトライフォースが復活を果たす。こうして二つの世界は平和と均衡を取り戻した。

トライフォース3銃士

ゼルダ姫は未登場。ただし神々のトライフォースおよび神々のトライフォース2のゼルダのドレス「ハートフルドレス」がコスチュームとして登場する。

ゼルダの伝説

詳細はこちらへ。

後日談を描いた蜃気楼城の戦いではロングヘアとなって登場。リンクとは両想いとなっている。

詳細はこちらへ。

リンクの冒険

上記の「ゼルダの伝説」の後日談的な作品。初代ゼルダ姫が登場する。

大昔の時代。

初代は亡き父王から勇気のトライフォースの在り処を知らされていたが誰にも話そうとしなかった。王位を継いだ王子(兄)にも黙っていたため怒りを買い、鞭を振るわれたり、王子の側近の魔術師から「永遠に眠り続ける魔法をかけるぞ」と脅されてしまう。それでも頑として口を割らなかった。

その態度にしびれを切らせた魔術師は本当に魔法をかけようとする。王子は止めようとしたが魔術師に弾き飛ばされ、こうして初代は長い眠りにつくこととなった。魔術師も魔法の発動と引き換えに絶命してしまった。

自分の行いを後悔した王子は嘆き悲しみ、この悲劇を忘れぬようにと歴代の姫には『ゼルダ』という名前を付ける習わしとした。

その後、初代が眠りについた部屋(北の城)は開かずの間とされ、王家に代々仕えるインパの一族によって密かに管理されて来た。この伝承が『ゼルダの伝説』である。

時は流れて現代。リンクがガノンを倒してから数年後。

リンクは左手の甲にアザができた際、これらの事情をインパから聞かされる(アザを持ったリンクこそ勇気のトライフォースを手にできる資格を持つと言い伝えられたため)。

伝承通りアザを持ったリンクは古文書の内容を解読し、かつて王が秘匿した「勇気のトライフォース」を得る冒険に出る。

リンクは守護者たちを倒し、最後の試練として立ちはだかった自分自身にも打ち勝ったことで勇気のトライフォースを手にする。

完全な形となったトライフォースの力により、初代は目覚めの時を迎えるのだった。

エンディングでは幕が下ろされた後、その向こう側でリンクにキスを示唆するシーンがあるなどゼルダ姫の中でも珍しい描写がされている(前述の通りリンクとゼルダ姫は基本的に恋愛関係にはならない)。

なお、リンクの冒険が発売されてから2ヶ月後に刊行されたゲームブック『新・ゼルダの伝説』では、初代ゼルダ姫の本名がゼルダⅠ世とされている。

外部出演

大乱闘スマッシュブラザーズ

第2作『大乱闘スマッシュブラザーズDX』から参戦。

リンクと同様、作品ごとに参戦しているゼルダが異なり、『DX』では『時のオカリナ』版、『大乱闘スマッシュブラザーズX』と『大乱闘スマッシュブラザーズfor』では『トワイライトプリンセス』版、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では『神々のトライフォース』と『神々のトライフォース2』の混合デザインとなっている。

センシティブな作品

『DX』と『X』では、下必殺ワザ「シークチェンジ」を使うことでシークに変身する。シークも「ゼルダチェンジ」でゼルダに戻ることが可能。

『for』以降では「シークチェンジ」と「ゼルダチェンジ」が廃止され、完全に独立したファイターとなっている。

スピードと手数に優れたシークとは対照的に、「動きは遅いが魔法で強化した攻撃で闘う」という対になる性能が付けられており、華奢な見た目に反してパワーファイターとなっている。

また、『時のオカリナ』でリンクが使った魔法を必殺ワザとして使用する。

詳しい解説はゼルダ(ファイター)を参照。

担当キャスト

※主に日本語版。

同一人物の場合は一行にまとめて記載。

なお、『大地の汽笛』のゼルダのみ、原作と『ゼルダ無双』で声優が異なっている。

なお『神々のトライフォース』のテレビCMでは、当時アイドルとして活動していた新島弥生が演じた。

余談

名前の由来は、小説家F・スコット・フィッツジェラルドの妻で同じく小説家のゼルダ・セイヤー・フィッツジェラルドから。

宮本茂が語るところによれば、ゲームのタイトルを付ける段階で悩んでいたところ、あるプランナーからゲームのイラストブックの企画を持ちかけられ、そこで「ゼルダ」の名前を知った。

企画自体には興味を持たなかったが名前は気に入ったためそこから拝借したとのことである。

アメリカの俳優ロビン・ウィリアムズは『ゼルダの伝説』の大ファンであり、それが高じて娘に"ゼルダ"と名付けたほど。この縁で『時のオカリナ3D』海外版のCMに親子で出演している。

ちなみに日本でかつて活動していた同名のバンド「ゼルダ」は、先述のゼルダ・セイヤー・フィッツジェラルドにちなみ、活動開始時期的にも特に関係はない。

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