「融合(ユーゴー)!」 『シェアッ!』
「アイゴー!」 『ヌェアッ!』
「ヒアウィーゴー!」
『フュージョンライズ!』
「決めるぜ! 覚悟!!」
「ジィィィィド!」
『ウルトラマン! ウルトラマンベリアル!』
『ウルトラマンジード! プリミティブ!』
データ
身長 | 51m |
---|---|
体重 | 4万1千t |
飛行速度 | マッハ5.5 |
走行速度 | マッハ2 |
ジャンプ力 | 750m |
水中潜行速度 | マッハ1.5 |
地中潜行速度 | マッハ1.5 |
腕力 | 10万t |
握力 | 6万t |
概要
ウルトラマンジードの基本形態で、ジードライザーでウルトラマンとウルトラマンベリアルのウルトラカプセルを使いフュージョンライズ(融合変身)した姿。
『ウルトラマンフュージョンファイト!』での属性は「力」(赤属性)。これはティガ・パワータイプやダイナ・ストロングタイプなどと同じ。
初代ウルトラマンはその名の通り、記念すべきウルトラシリーズ初のヒーローであり、ベリアルは本来ならば悪人が存在しない光の国で初めて悪に堕ちたウルトラマンで、両者は初めてという単語が共通している(実際、プリミティブも「原始的、素朴、幼稚」という意味があり、初代とベリアルのフュージョンライズした姿の名前としては相応しいだろう)。また、AnotherGenesisにおける初代ウルトラマンの姿がジードのそれと酷似しているという繋がりもある。
監督の坂本氏によれば、プリミティブは「ウルトラマンの持つ正義の心」と「ベリアルの様な野性的な戦闘スタイル」を持つウルトラマンであるとのこと。
変身シーン(ぐんぐんカット)では、一瞬だけ背後にベリアルの目が映る演出がある。渦の色は青と紫。
変身中の掛け声にも、リクの声に時折ベリアルの声が重なることがある。
容姿
銀色の素体に赤いラインがアクセントとして配られた典型的なシルバー族の外見だが、赤いラインに交じって黒いラインが各所に走っている。
また、この人と同じく両腕にヒレ状の突起物がついている。ついでに目が青い(感情が昂ると赤くなる)のと戦闘時の構え(後述)も似ており、類似性を見出だす視聴者は多いが血縁上は全くの無関係。
能力
基本タイプである為、能力のバランスに優れた姿とされる。ただし基本タイプとしては腕力が異様に高い(なんと前作のバーンマイトと同等)。ウルトラの父やキングが素質を認めるのもむべなるかな。
基本形態故かリク自身の力量がダイレクトに伝わるらしく、他の形態と比べると苦戦する描写がかなり多い(その分、その状況を一撃で打破するレッキングバーストの威力が目立つ)。その為この姿で最後まで戦い続けることは少ない。経験を積んで力量が上がり、この形態で敵と互角に戦えるようになった後も、他のフュージョンライズ形態に変身する場合がほとんどであった。
ただ、余程の事がない限りは(たとえ手の内がわかっている相手でも)まずプリミティブに変身し、それから様子を見て他の形態にフュージョンライズしている。その点においては、変身前の口上通り「戦う覚悟を決める」事を意識した姿かもしれない。
他の形態の変身が解除されてプリミティブに戻る場面もあることから、
初期変身形態(≒ウルティメイトファイナル)⇔プリミティブ⇔各種フュージョンライズ形態
という関係性になっている模様。
またギャラクシーライジングに関してはウルトラメダルが使用されていないのにもかかわらず初期変身形態以外にプリミティブの変身シーン同様にウルトラマンとベリアルのビジョンが登場しており、ウルトラゼットライザーとリクのアクセスカードのみでの変身がプリミティブになることを考慮すると、ギャラクシーライジングはプリミティブに一旦変身した後、さらにウルトラフュージョンする形態ともとれる。
変身後の着地の際に両腕を地面に付き、拳を握らず相手を引き裂くように攻撃を仕掛けるなど、肉食獣を思わせる野生的で荒々しい所作も彼を象徴するものの一つ。バトルスタイルも初代ウルトラマンを思わせる泥臭いレスリングスタイルに近い。また、リク役の濱田氏も指摘しているように、初撃を始めジャンプニーキックを多用するのも特徴。
前作に登場したウルトラマンオーブ・サンダーブレスターはプリミティブのように悪と正義の戦士の力を組み合わせている形態だが、こちらはベリアルの力が強力過ぎるためか暴走の危険性が高かった(後に克服)。
だがプリミティブは基本形態故なのか、サンダーブレスターほど強力ではない分、現時点で暴走するような側面は見られない。
ベリアルの直系故に闇の力に耐性があるとも考えられるが、ジードが生まれた本来の目的を踏まえると、ベリアルの力で暴走してしまっては元も子もないとも言える。
サンダーブレスターの場合はガイが闇へのトラウマが原因で覚悟を決めきれていなかった面もあるため、「決めるぜ! 覚悟!!」というプリミティブの決め台詞はある種、正統なセリフと言えるのかもしれない。
ちなみに次作品でもベリアルの力が一度拒絶されている。もしかして陛下は息子に甘いんだろうか
ただ第17話では、ベリアルの誘惑に負けて一時的に目が赤く染まり、(ゼロとキメラベロスの戦いを精神世界から見たという形ではあるが)ゼロと戦っている。その様子はかつてベリアルの闇に冒され錯乱していたミラーナイトを彷彿とさせる。
この状態はリクの精神状態も関係しているらしく、劇場版ではゼロとオーブが倒されるのを目の当たりにし、激しい怒りを露わにした際に目が赤く染まっている(この際の彼の雄叫びに明確にベリアルの声が重なっていたことから、ベリアルの要素が色濃く出た状態だと考えられる。ベリアルがレイオニクスであっただけに、レイオニックバーストやレイオニクスの暴走に似た現象と捉えることもできる)。
使用技
必殺技
両腕を十字に組んで発射する必殺光線。
リクの戦闘技術がまだ低かった頃はこの技で逆転する展開が多かった。
詳細はリンク先を参照。
その他の技
- レッキングリッパー
胸の前で重ねた両腕を水平に広げて放つ光の刃。
- レッキングロアー
口から強力な破壊音波を繰り出す絶叫攻撃。
最終話で初使用したが、アトロシアスの同系の技に威力で押し負けてしまった。
ウルトラマンでは珍しい口から放つ技である。
- ジードバリア
前面に円状のバリアを展開して敵の攻撃を防ぐ。
- ジードマルチレイヤー
最終話で、決して諦めないリクの強い意志が発動させた脅威の分身技。その時点で使用できる全てのフュージョンライズ形態に分身して戦う。
劇中ではジードの全5タイプに分身してベリアルアトロシアスと戦った。
これがプリミティブ専用の技なのか、他のタイプでも使えるのかは不明だが、超全集ではどの形態とも別枠で紹介されている(本編の場合はプリミティブにリクの意思はあるが、各形態も別途で意識を持つとのこと)。
なお、初代ウルトラマンは短編映画『甦れ!ウルトラマン』にてウルトラセパレーションなる多重分身を見せている為、おそらく前者と思われる。
- ジードプルーフ
ジードマルチレイヤーで集結したジード全タイプによる必殺技の一斉攻撃(技の特性上、正確にはプリミティブの技というわけではない)。本体の「ヒアウィーゴー!」という合図と共に発動。
ベリアルアトロシアス戦ではギガバトルナイザーを破壊したうえ、アトロシアスを通常のベリアルに戻すほどのダメージを与えた。
なお、プルーフとは「証明」「証」という意味であり、主題歌および最終話のサブタイトルである「GEEDの証」を連想させるネーミングである。
- ジードジェノサンダー
ライブステージで使用した技。
虚空から突然飛来したギガバトルナイザーを使い、闇の雷撃を放つ。
- ウルトラカプセルの生成(正式名称不明)
『ウルトラギャラクシーファイト』において初披露した技。
カラータイマーから空のウルトラカプセルを生み出す(星雲荘にある空のカプセルが転送されているのか、ブランクカプセルを直接生み出しているのかは不明)。
ゼロダークネスとの再戦を望むウルトラマンゼロを支援するため、その場にいたギンガ・ビクトリー・エックス・オーブに力を込めてもらいニュージェネレーションカプセルα/βにしたカプセルをゼロに渡してウルトラマンゼロビヨンドへとネオ・フュージョンライズさせた。
この時ゼロが驚いていることからジード本編以降身につけた能力だと思われる(ウルティメイトファイナルへの変身の際にリクの状態で似たようなこともやってはいるが)。とはいえ、もともとジードが生まれた理由を考えれば、ある意味では正統な能力とも言える。
ジードクローを使った技
- クローカッティング
- コークスクリュージャミング
詳細はジードクローを参照。
合体技
- インテグレートスパーク
ライブステージで使用したウルトラマンタロウと合体技。
単純にいえばストリウム光線とレッキングバーストの重ね撃ちだが、二人の脚を合わせる事で爆発的なエネルギーを生み出しており、その圧倒的威力で敵を閃光の中に葬る。エンペラ星人に痛手を与えるほどの威力を持つ。
「ウルトラマンフェスティバル2018 ウルトラヒーロー合体わざ写真コンテスト」の最優秀作品のひとつで、『ウルトラマンフュージョンファイト!』にもルーブノキズナ2弾よりタロウとの合体技として登場した。
- フュージョンクロスオーバー
『ウルトラマンフュージョンファイト!』ルーブノキズナ3弾にて追加された、オーブ・スペシウムゼペリオンとの合体技。
フュージョン形態を次々と駆使するラッシュ技であり、まずハリケーンスラッシュ、アクロスマッシャーに変身してオーブスラッガーランスとスマッシュビームブレードで連続切りを浴びせ、次にバーンマイトとソリッドバーニングに変身して共に急降下キックと炎を纏ったパンチを繰り出して相手を吹き飛ばし、最後にスペシウムゼペリオンとプリミティブに戻って空中からスペリオン光線とレッキングバーストを放ちとどめを刺す。
よって、正確にはプリミティブの技というわけではないのだが、発動できる形態がプリミティブであるためここに記述する。
余談
スーツは第1話のプール撮影のために防水加工が施されており、これを応用して第16話での泥まみれの格闘や最終話での雨のシーンなどが取り入れられた。
関連イラスト
関連項目
スペシウムゼペリオン:こちらは仮の基本形態。
にせウルトラマン:言わずと知れたニセトラマン第一号。
トリガートゥルース:光と闇の力を融合した形態。
新世代ヒーローズ基本形態