恐怖を捨てろ
前を見ろ
進め
決して立ち止まるな
退けば老いるぞ
臆せば死ぬぞ!
叫べ!!我が名は...
一護『斬月』!!!
概要
常時解放型であるため、通常の姿自体が始解の状態であり、斬魄刀の解放前の姿としては異例なことに、鍔が存在せず、初見の印象では出刃包丁のような外見をしている。
最初は鞘すらなかった。
それ以上に一見すると特徴と言えるような特徴はないが、巨大な刀身であるがゆえに盾のように相手の攻撃を防ぎ、一撃一撃が大きいという刀としては攻守に優れた性能を持つ。
外見で言えば直接攻撃型だが、能力的には下記のように遠隔攻撃能力を持つことから、鬼道型に分類されると思われる。
形態の変遷
作中では様々にその姿を変えている。
死神代行篇~破面篇
最初の形態。死神代行篇のラストで初登場。鍔の無い大刀の形。
鞘がないため刀身に白い布が巻き付いて鞘の代わりをしている。
アニメ版で使用されているのは、この形態である。
死神代行消失篇~千年血戦篇序盤
やや刺々しい姿にリニューアル。鞘が復活したため普通に収納する形に。
能力
「持ち主の霊力を喰らい、斬撃そのものを巨大化して飛ばす」力。
通常、直接攻撃型の斬魄刀は、武器そのものが日本刀から武器の形状自体が変わり、蛇腹剣や槍・三節棍のように別の武器として使用するため、このように霊力を遠隔攻撃に変換できる能力を持つ斬月は、鬼道型の斬魄刀に分類されると思われる。
特徴的なのは、始解の状態で放つ場合は白い閃光、卍解の状態で放つ場合は黒い閃光になること。
朽木白哉との決戦で一護の口から、この力は【月牙天衝】という技であると明かされた。
余談だが、アニメ版のこのシーンではイントネーションが他のシーンと若干違う。
「↑げつ が てん しょう(レド シ ドー ドー)」と「げ」の部分を上げて言っているがこの1回きりで、後すべて「げつ↑がっ てんしょー(レミ ファ・シ ラー)」となっていて「が」の部分を上げて発音している
- 卍解【天鎖斬月】(てんさざんげつ)
詳細はリンク先を参照。
具象化の姿
その内面の姿が具現化したキャラクターが二人存在する。
物語の核心のネタバレを含むため、詳細は各リンク先を参照。
斬月のオッサン
CV:菅生隆之
浦原喜助との修行中、''一護自身の死神の力''が覚醒した際に初めて現れた存在。
一護からは「斬月のオッサン」と呼ばれている。
白一護
CV:森田成一(一護と同じ)
主に斬月のオッサンが一護に修行をつける時に呼び出される存在で、元々は更木剣八との戦いの中で目覚めた一護の中の「内なる虚」である。
関連タグ
最終章『千年血戦篇』におけるネタバレ
※未アニメ化の内容を含むので、アニメ未視聴の場合は閲覧注意!! |
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きっと どっちも 斬月なんだ
最終章・千年血戦篇序盤、折られた卍解「天鎖斬月」を直してもらうべく霊王宮に行った一護は、紆余曲折を経て自身のルーツを知り、一般の死神と同じく浅打から自身の斬魄刀を作成。
先の戦いでボロボロになっていた死覇装を同じく零番隊の修多羅千手丸に新調してもらい、短い方は腰に、長い方は背中に差すスタイルをとっている。
斬月
もうあんたに「力を貸してくれ」とは言わない
「俺の邪魔をするな」とも言わない
そして「一緒に戦おう」とも言わない
俺は俺自身で戦う
ありがとう斬月
あんたは 俺だ
(原作542話 / アニメ13話 "THE BLADE IS ME" より)
零番隊の二枚屋王悦の手で打ちなおされた斬月は、作中でもこれまで3例しか登場しなかった二本に分かれた形をしており、二枚屋親衛隊も驚いていた。
何故このような形態をとったかというと、一護自身に宿る本来は相反する要素の虚と滅却師の力を刀と鞘に分けた為。
まるで仮面に開いた眼の部分のように刀身に隙間のある長い方が虚+死神、弓にも似た包丁のような短い方が滅却師。3つの力を持つ一護ならではの形態である。
当初は長刀・短刀の二刀流と思われたが、公式Q&Aにての作者の回答によると、「一方は刀ではなく鞘」であるとされる。
曰く、斬魄刀は鞘があるのが「正しい形」であり、これまで柄の包帯(晒)を巻いてその代わりとしていた斬月を打ち直したものがこの形態。
新しくなった卍解では1本に戻るのも、おそらく刀を鞘に納めた=自身の全ての力を合わせた最も強力な状態であることを表しており、
その鞘(外枠)が砕けた中から現れたのが「真の斬月」である。
(作者によると、卍解によって一旦鞘に収まり、その鞘が破壊されたことで出現したらしい。)
最終決戦以降の『Brave Souls』や獄頤鳴鳴篇などではこの大刀1本の状態で戦っているが、砕けた鞘が一護に吸収されたので、一護次第では二本の状態にすることも可能らしい。
- 鞘が一護に吸収されたということは、滅却師と虚の力が一護に戻ったことを示唆する。
(ちなみに同篇では、劇場版『地獄篇』の時は完全虚化しなければ破壊できなかった地獄の鎖を易々と斬っており、強さは健在であることがわかる。)
なお、どちらが鞘かまでは明言されていないので注意。
強さについて
斬月のオッサンがストッパーをかけるのをやめたからか、同じ始解でも以前よりかなり強い。
具体的にはバンビーズ四人を白打の一撃で吹き飛ばしたり、リルトットの聖文字を余裕で避けたり、滅却師完聖体を解禁した彼女達が次々に繰り出す厄介な攻撃技を始解の斬術と純粋な力のみで凌ぎ切り、まとめて圧倒したりしている。
バンビーズも隊長格に匹敵する強さは持っている筈のため、少なくとも、以前の天鎖斬月に匹敵する強さは持っていると思われる。
アニメ28話では、全知全能を使用していないユーハバッハとなら互角以上に渡り合えていた。
一方で吹っ飛ばされたバンビーズが全員、それほど大きなダメージを負っていなかったり(キャンディスに馬鹿避けろと警告するくらい甘いため、手加減していたのかもしれないが)、ミニーニャ、ロバート、ナジャークープ、完聖体バズビーの4人がかりの連携には普通に苦戦し(ミニーニャの攻撃は無傷とはいえ全て命中し、バズビーの攻撃も阿散井恋次に助けられていなければ喰らっていた)、ナックルヴァールの攻撃で意識を失うなど、ユーハバッハ以外の星十字騎士団にもやられているため、以前より物凄く強くなったというわけでもない。
少なくともウルキオラ戦の時の完全虚化よりは強いであろう。
卍解については、月牙天衝を使おうが、使わずに普通に斬ろうが関係なく、攻撃が当たれば霊王を吸収したユーハバッハを一撃で殺せるほどの威力を誇る。
尤もユーハバッハは自力で蘇生するというチート能力があるため、一護の力だけではどうやっても倒しきることが出来ず、最終的には石田雨竜の射た「静止の銀」の鏃で能力を無にした(能力を封じ、蘇生出来ないようにした)状態で倒すことになった。
卍解状態で完全虚化するとどれほど強くなるのかについては最後まで有耶無耶にされ、遂に明かされることはなかった。
まあ完全虚化なしでも恐ろしい威力のため、ユーハバッハが全知全能を使って全力でこの併せ技を阻止したのも頷けるが。
作中では敵の攻撃を相殺するため、小規模なものを短刀で放っている。
- 月牙十字衝
二刀を重ねて放つ強化版。
キャンディスの最大技である特大の雷「電滅刑(エレクトロキューション)」をかき消し、さらに片腕を吹き飛ばすほど強力で、一護も避けようとしないキャンディスに思わず「馬鹿避けろ!!!」と叫んでいた。
アニメ28話では、ユーハバッハの『聖域礼賛(ザンクトツヴィンガー)』を正面から相殺した。
顔の左半分にその面影を残しているが、暴走せず使いこなせるようになった。
ただしこの形態に自由自在になれるわけではなく、初回はユーハバッハの霊圧を敢えて浴び続けることで発動している。
- 王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)
本来は十刃クラスの破面のみが使える、自らの血を混ぜることで空間を歪める程の威力を誇る最強の「虚閃(セロ)」。かつてグリムジョーが自身との決戦で披露したもの。
長刀と角を重ねて月牙天衝と同時に放ち、ユーハバッハに本気を出させた。
- 卍解:天鎖斬月
バスターソードのような1本の大きな刀。「真の天鎖斬月」とも呼ばれる。
これまで鎖は始解・卍解ともについていたが、この姿で初めて切っ先から護拳部をつなげており、完成されたと同時にさながら滅却師の武器である「弓」を思わせるデザインとなっている。
作中では満を持して見開きで披露したが、同時にユーハバッハが発動した聖文字"A"全知全能―【The Almighty】―の未来改変能力により、次ページの見開きで一度は折られた。
井上織姫の「双天帰盾」でも元に戻らなかったが、月島さんが「ブック・オブ・ジ・エンド」で折られなかった過去を挟むことにより修復に成功。万全かは不明だが、その状態で使用した。