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ヴァリアブルフェイズシフト装甲の編集履歴

2024-11-26 15:05:48 バージョン

ヴァリアブルフェイズシフト装甲

ゔぁりあぶるふぇいずしふとそうこう

ヴァリアブルフェイズシフト装甲とは、TVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場する装甲技術の一つ。VPS装甲、Variable Phase Shift Aromorとも呼ばれる。

概要

ザフトが開発したフェイズシフト装甲(PS装甲)の改良型。作中では「ヴァリアブルフェイズシフト装甲」「ヴァリアブルフェイズシフト」と呼ばれているが、作外での通称は「VPS装甲」。


機能・特性

第一次連合プラント大戦中にオーブ連合首長国モルゲンレーテ社で製造されたPS装甲搭載機MBF-02 ストライクルージュに同社で新開発された大容量バッテリー『パワーエクステンダー』が導入された際に、通電率の変化に伴って装甲強度の変化が発生することを記録した。

その後、オーブ解放作戦の折にオーブからプラントへ亡命してきた技術者を経由して、プラントの開発局にその情報がもたらされた事で開発がスタートした。これを基礎に装甲に流す電流の量を装備や状況に応じて調整、装甲へのエネルギー配分を最適化しエネルギー消費を更に抑える事を可能としたものである。

単なる省エネルギーだけでなく、戦闘レンジに合わせて装甲強度を最大化したり、分子配列の変化によって対水圧に適した相転移率に変化するなど応用性の高い技術である。PS装甲の上位互換と言って相違ない。

ただし、この性質上、バッテリー機に搭載する場合は、パワーエクステンダーの搭載が不可欠となる(逆に言えばこの装甲を採用したバッテリー機はパワーエクステンダーの搭載が確定する)。


インパルスストライクEのように装備を換装すると即時に最適化するため柔軟な対応が可能でありこれらはわかりやすくかつ効果的に使用している例と言える。

バッテリー型のインパルスSpecⅡは最新型バッテリーにより、デスティニーSpecⅡは動力の強化によってカラーリングが従来のものから変更されており、動力源の更新・変更でその都度電力配分が最適化されて色が変わっていく可能性が高い。


変わり種としては、パイロットのパーソナルカラーにしてしまうことも可能。ガイアはパイロットに合わせた調整の結果色が変わっており(VPS装甲を採用していないシールドも変わっていることや彼の歴代乗機に近いカラーリングなこと、小説版などから趣味説もある…というよりHGキットなどでは併記されている)。

テスタメントリリー・ザヴァリー専用ブリッツでは装甲にかかる電圧をプログラミングで細かく調整し、表面に任意のマークを発生させる、といった使い方をしている。ただし、実装に比して労力は大きくこの辺りになると戦闘での実用的な意味は薄い。


ザフト

パワーエクステンダー採用機ではインパルスをはじめとするセカンドステージシリーズに使用され、ハイパーデュートリオンエンジン搭載機ではデスティニーなどのサードステージシリーズストライクフリーダムなどのターミナルZGMF-Xシリーズに使用されている。


資料によってはバクゥハウンドにも採用されているとされる。


この他、デュエルブリッツライトニングバスターは原型機こそ従来のPS装甲であるが、改修時に核エンジンの搭載と共にVPS装甲へと更新されている。


アビスのみは肩部シールドがVPS装甲にアンチビームコーティングを施した特殊装甲となっている。


地球連合

ザフトとはVPS装甲の経緯が異なり、前大戦で強奪したテスタメントのPS装甲を改良した際の副産物として、VPS装甲の雛型となる『PS装甲の赤色化』が実現している。

新型機ではライゴウに使用されている。資料によってはデストロイウィンダムにも採用されているとされる。

新型機以外ではストライクE(ストライクノワール)などのアクタイオン・プロジェクトで再生産と改良が行われた機体群などが該当、リリー専用のブリッツの装甲をVPS装甲に置き換えた事例もある。


オーブ

元々は雛型を開発したのみでVPS装甲の技術は有していなかったが、デスティニーとインパルスの実機を改修する折にデータを得たと思われる。新型機では、世界平和監視機構コンパス用のイモータルジャスティスライジングフリーダムに搭載している。


色を戦闘時に変えることができるようになり装備ごとの変更も見られるこの装甲。書籍類では色による防御力や電力消費について相関性が言及されることもあるが、劇中にてその効果は一定していない。


『DESTINY』ではインパルスの機体カラー変化から、ソードインパルスの形態では装甲色へのパワーを多く振り分けているとする書籍類もある。しかしながら、劇中では多様なカラーのVPS装甲搭載型MSが登場するものの、その多くはビームを受ければダメージが発生し、実弾を防ぐといった元のPS装甲と同様の受けており、形態やカラーごとに耐久性が変化している描写は見られない。もっとも、万能機寄りだが近接特化の調節を受けている[(ストライクノワール]]はその名の通り黒。

ストライクEやライゴウは近接装備になるとトリコロールの青が水色になる程度。近接特化のブルデュエルも青系統である。

逆に緑系統は砲撃や後方支援の装備や機体が多い傾向にあるため武装に電力を回していて強度が低いという解釈もあるが、緑系統のカオスは高機動を活かして格闘戦も行えるためそこまで問題にはならない模様。。


パイロットに合わせて調節されたガイア(前述のように違う説もある)やストライクから色が変わったストライクノワール、前述のインパルスやデスティニーのSpecⅡはVPS装甲かつ本人の趣味が介入していない形で従来機からカラーリング変更が言及された例だが特にこれに伴う消費電力や装甲強度に触れられていない。


該当機種

改修機の場合、製造元の分類は改修前の原型機に準ずる。


ザフト製


地球連合製


ターミナル(ファクトリー)製


オーブ連合首長国(モルゲンレーテ社)製


類似技術

PS装甲の赤色化

VPS装甲の雛型となる技術。なお、狙って開発を行ったザフト以外では『PS装甲の改良における副産物』と言う側面が強い。


MBF-02 ストライクルージュの場合

ストライクルージュではパワーエクステンダーの搭載も相まってPS装甲への電力供給が増加しており、それに伴い通電率など電力配分が変更され、結果的に赤主体となっている。

『DESTINY』では、キラ・ヤマトカガリ・ユラ・アスハからストライクルージュを借りて出撃する際に、コクピット内で機体のOSに調整を加えている。この際に、PS装甲の通電率などの数値を、かつて自身が搭乗したGAT-X105 ストライクの設定値に合わせたことで、オリジナルのストライクと同じカラーリングとなっていた。

なお、このストライクルージュの装甲自体は従来のPS装甲であり、VPS装甲への換装はされていない。その関係からか、VPS装甲のように戦闘時のカラーリング変更は対応できない。


ZGMF-X12A テスタメントの場合

テスタメントは地球連合に強奪され、PS装甲の改良を加えた副産物として装甲を赤色化させる機能が追加されており、普段の白から近接格闘時に赤へ切り替えが可能となっている。漫画版『DESTINY ASTRAY』では、パイロットの体力消耗を狙って至近戦闘を仕掛けてきたカイト・マディガン搭乗のアストレイ ゴールドフレーム天ミナに対して、咄嗟に装甲を赤へ変化させて近接戦に対応したみせた。この赤色化は「装甲強度が増しているらしい」とする資料(『ガンダムSEEDアストレイマスターズ―機動戦士ガンダムSEED ASTRAY作品集』)も存在する。

カイトがテスタメントを獲得した際には自身の専用機としてOSの調整を加え、巡行時は白で戦闘時に赤と切り替えながら使用されている。


ビルドシリーズでのVPS装甲について

ビルドダイバーズバトローグでは「衝撃を軽減する」装甲と設定されており、「ビームを軽減する」ナノラミネートアーマーと対となっている。

なお、原典である『DESTINY』でのVPS装甲は衝撃の軽減ができないので、ビルドシリーズとは設定が違うことを留意されたし。


関連タグ

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY

フェイズシフト装甲 トランスフェイズ装甲

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