夢が、交わる。
公式からの呼びかけ
1月17日発売のガンプラ「HG 1/144 GQuuuuuuX」に関して、バンダイホビー公式Xは「商品内の作品に関わるネタバレに繋がる内容のSNS等での投稿・配信は、ご配慮をいただきますようお願い申し上げます。」と、ネタバレに配慮するよう呼びかけた。
情報解禁
1月20日にはジークアクス公式Xがネタバレ自粛へのお礼と共に「一部”ネタバレ”を含むPromotion Reel」を公開した。
2月2日に公式サイトにてネタバレ含む一部キャラ及びモビルスーツの情報が解禁された。と同時にガンプラ・METAL ROBOT魂での商品展開も発表された。
編集・閲覧に関しての注意点
直接的なネタバレ以外にも伏せ字や遠回しな百科事典内リンクを配置する事もネタバレに相当する場合がありますので、過度な使用には注意しましょう。
また、当記事のタグが用いられたpixivの投稿作品にはネタバレが含まれる場合があるため、劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』視聴後に閲覧することを推奨します。
概要
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』とは、『エヴァンゲリオン』シリーズを手掛けたスタジオカラーとサンライズが共同製作する新たなガンダムシリーズ。
TVシリーズの放送に先駆け、一部エピソードを再編集した劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』が2025年1月17日に公開された。
監督は『フリクリ』『トップをねらえ2!』『龍の歯医者』などを監督した鶴巻和哉。
シリーズ構成・脚本には『少女革命ウテナ』や『STARDRIVER』の榎戸洋司。
また『新世紀エヴァンゲリオン』及び『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ等を手がけた庵野秀明も脚本として参加する。
キャラクターデザインは西尾維新著作『戯言シリーズ』や『刀語』のイラストや、『ポケモン』や『FGO』の一部キャラデザを担当した竹氏を採用。
プロデューサーにはサンライズからは笠井圭介、スタジオカラーからは杉谷勇樹が参加。
エグゼクティブプロデューサーには前作と同じく小形尚弘が起用されている。
企画そのものは小形が『機動戦士ガンダムUC』の仕事の縁で杉谷に話を持ちかけ『水星の魔女』と同時期の2018年頃且つそちらよりも先に動いていたのだが、感染症禍や『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』制作などの影響で作品展開が入れ替わる形となった。
初めて日本テレビ系列で放送される新作ガンダムシリーズとなっている。
(本作以前には日テレ系の一部の地方局において深夜帯に劇場版SEEDの公開に合わせ、SEEDスペシャルエディションを再放送していた)
放送局が変わった事や近年の深夜アニメブームの流れの中で、視聴率が振るわない事が多いガンダムシリーズの視聴率対策の意味合いもあるのか、劇場版先行公開に合わせ同局の朝の報道番組『ZIP!』内において『葬送のフリーレン』の宣伝形式を受け継ぐ形で番宣や特別番組、コラボ企画「ZIPガンダム毎日ボウリング」が組まれるなど歴代シリーズの中では類を見ない程宣伝が強化されている。
世界観
当初公開されたPVでは
・ザクの様なジオン系統の姿をしたMS
・シリンダータイプのスペースコロニー
・宇宙世紀に登場した人物と思わしき人影
などの要素が確認でき、後に年号は「宇宙世紀」である事、一部の登場人物やMSも第1作と共通している事が正式に明かされた。
ただし基本的には第1作に則ったストーリーを展開していた過去の前例とは異なりメカニックデザインや設定、ストーリー展開に大幅な変更がなされており、第1作と共通の人物も全てキャストが一新されている。よって、宇宙世紀のリブートまたは完全に別時空と言える世界観になっている。その一方で、小説版ガンダムを意識したと見られる設定も随所にある。
また、後述の通りクランバトルというモビルスーツの決闘競技の文化も存在する。
タイトル
一見誤字のようなタイトルだが、これが正式名称。ちなみにuは6つである。しかも「ガンダム」の部分がカタカナ表記ではなくアルファベット表記になっているのも従来とは異なっている。
ガンダムのTVシリーズにおいて主役機の名がタイトルに冠されるのは『AGE』以来14年ぶり。
タイトル及び同名のMS「GQuuuuuuX」には「ジークアクス」とルビが振られているが、メカデザインを担当した山下いくと氏はX(旧Twitter)にて「ジークァクス」と「ア」を小文字で表記している。
STORY
宇宙に浮かぶスペース・コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハは、戦争難民の少女ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技「クランバトル」に巻き込まれる。
エントリーネーム「マチュ」を名乗るアマテはGQuuuuuuXを駆り、熾烈なバトルの日々に身を投じていく。
同じころ、宇宙軍と警察の双方から追われていた正体不明のモビルスーツ「ガンダム」と、そのパイロットの少年シュウジが彼女の前に姿を現す。
そして、世界は新たな時代を迎えようとしていた。
登場人物
主要人物
カネバン有限公司
ジオン公国軍
登場メカニック
- GQuuuuuuX(ジークアクス)
- 赤いガンダム
- 白いガンダム
- ザク/シャア専用ザク
用語
- モビルスーツ(MS)
ガンダムシリーズ恒例の人型機動兵器。
小型の核融合炉を主動力としており非常に高性能かつ高価な兵器だが、一年戦争の終結後は需要が低迷しており、余剰となった旧式機体は後述する「インストーラー・デバイス」を除去して民間へと払い下げられ、宙間作業に活用されている。
空中に散布されると深刻な電波障害を引き起こす粒子。
敵の遠距離攻撃に対する防護手段として多用されるが、その効果は味方にも及んでしまうため宇宙空間であっても有視界での戦闘が主となっている。
その他様々な派生技術があり、本作の世界観における未来技術のほとんどにミノフスキー粒子が関わっている。詳細は当該記事へ。
なお、本作ではあるジオン軍の指揮官が部下に平時の中立地帯での散布を控えるよう厳命する場面がありこれを散布することはその時点で宣戦布告と同等の挑発行為であることが示唆されている。
- イズマ・コロニー
アマテ達の住むスペースコロニーで本作の主要舞台。中立地帯であるサイド6に属しており、一年戦争での戦火の影響を免れている。
- クランバトル
クラン同士のMSを使った非合法な賭博決闘競技。当然、使用されるMSも非合法に調達されたものや民間機から違法改造されたものが大半と思われる。軍警に捕捉・介入されるまでの制限時間内に頭部を破壊されたら負け。ちなみにライブ配信されている。
- マヴ(MAV)
クランバトルなどでタッグを組むパートナーのこと。例を挙げるとアマテとシュウジは互いのマヴである。
元はMS二機一組の戦術「MAV戦術」から来ている。MS戦闘教本にも載る基本戦術。クランバトルもマヴ形式、つまり2vs2となる。
- MAV戦術
ミノフスキー粒子散布下での有視界戦闘において、二機一組でMSのカメラの死角を補うために編み出された戦術。何の略称かは不明。
- インストーラー・デバイス
MSの戦闘プログラムを動作させる回路ユニット。
元々は軍用器材で、作業用として民間に払い下げられる機体は安全配慮兼反乱防止のセーフティーとして取り外されている…のだが、デバイス用スロット自体は残っており、クランバトルにおいてはこれまた非合法に調達したものを使用して運用することも。なお、軍警配備機体はデバイスが付いたままの模様。
見た目はHDDだが、PVではアレに見えたため、たまにネタにされる。
原理不明の発光・物体消失現象。先の戦争が休戦に到る決定打となった事件でもある。
- シャロンの薔薇
詳細不明の最重要機密。
- スマートフォンとインターネットアプリ
何気ない日常風景ではない。この作品世界においては、数多の火種はあれど一応の平和が保たれている証左である。視聴済みで何の事か分からない方は戦争中はミノフスキー粒子が広域に散布された為にこれらを使うことは絶対にできなかったことを思い出して欲しい。
スタッフ
企画・制作 | スタジオカラー / サンライズ |
---|---|
原作 | 矢立肇 / 富野由悠季 |
監督 | 鶴巻和哉 |
シリーズ構成 | 榎戸洋司 |
脚本 | 榎戸洋司 / 庵野秀明 |
キャラクターデザイン | 竹 |
メカデザイン | 山下いくと |
美術監督 | 加藤浩 |
音楽 | 照井順政 / 蓮尾理之 |
音響監督 | 山田陽 |
プロデューサー | 笠井圭介 |
主・プロデューサー | 杉谷勇樹 |
エグゼグティブプロデューサー | 小形尚弘 |
製作 | バンダイナムコフィルムワークス / 松竹 / カラー / 日本テレビ放送網 / 東宝 |
楽曲
Beginning
主題歌
挿入歌
余談
- 情報発表当初、かつてνガンダムのデザイン初期案などでガンダムに関わりがあり、エヴァや特撮映画のシン・シリーズなどで知名度のあった庵野の名前があったことで、「ついに庵野流ガンダムか!?」とファンは騒然としたが、メカデザインの山下いくとは、
と語っている。
- 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』の豪華版パンフレットには、通常パンフレットの他に設定資料などが掲載されているマテリアルブックが追加されているが、そちらも本編の重大なネタバレが大量に記載されていたため、「鑑賞後にご覧いただくことを推奨いたします」と情報・ネタバレへの注意喚起が徹底されている。
- 情報解禁後、イタリア語版公式サイトのストーリーページで、本来隠されているべきストーリーのネタバレを含むあらすじが公開されるという重大なミスが発覚した(現在は修正済み)。
- シャア・アズナブルの声優が池田秀一から新祐樹に交代したことが話題となったが、池田の年齢が先行版が劇場公開された当時75歳と高齢であることから、今後の展開を考慮すると交代は仕方ないという声が見受けられる。
- 『ZIP!』の本作コラボ企画の「ZIPガンダム毎日ボウリング」で2月7日放送分において、『機動戦士ガンダム00』の刹那・F・セイエイ役である宮野真守氏が参加、同日金曜ロードショー放送の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(日本テレビ版)においてマーティ・マクフライ役としての番組宣伝出演であった。放送局の違いの兼ね合いから番組内では00や刹那に関する紹介は一切なかったものの、宮野氏本人がゲーム参加時に「むしろ俺がガンダムなんで!」と発言しファンを沸かせた。
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