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○○のツインターボ

ついんたーぼのかんどうはうんめいをこえる

アプリゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」の登場キャラクターであるツインターボの育成シナリオでグッドエンディングを迎えた時のエピソード名。
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※本記事にはゲーム版『ウマ娘 プリティーダービー』のツインターボにおけるストーリーの情報を含みます。閲覧にはご注意ください。




















概要編集

アプリゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」の登場キャラクターであるツインターボの育成シナリオでグッドエンディングを迎えた時のエピソード名。


ストーリー編集

トゥインクルシリーズの3年間を駆け抜けて「誰よりも記憶に残る走り」を見せたツインターボ。そのトンデモなさが評価されたことで、全員が逃げウマ娘のメモリアルレースへの出走が認められた。

異次元の逃亡者サイレンススズカや「トリックスターセイウンスカイといったそうそうたる顔ぶれの中、ターボはいつものような大逃げを敢行。暴走にも似た勢いの走りに他の逃げウマ娘すら啞然とする中、レースを観戦していたイクノディクタスは思わず言葉を漏らす。


「これが“逃げ”かと問われれば…厳密には違うのでしょうね」


ならばツインターボの“逃げ”は何になるのか。ターボのトレーナーから問いかけれられたイクノは言葉を続ける。


「ウマ娘界には5つの脚質があるということです。“逃げ”“先行”“差し”“追込”そして――」


「“ツインターボ”です」


イクノ曰く、「完全燃焼したい」ターボと「させたい」と願ったトレーナー、この二人によって形となった「脚質“ツインターボ”」

そして話している内にターボはゴール。勝敗は分からないが、ターボは満足そうに笑っており、レースを見ていた観客も大盛り上がりであった。

勝っても負けても観ている者はどよめき、盛り上がり、楽しさを、熱狂を生み出すターボの走り。しかしイクノは一つの懸念を漏らす。


「だからこそ……この因子(ジーン)を引き継げるものは……。」





その後、ツインターボの走りに“運命”を感じて、弟子入りするウマ娘が複数出てくる。ターボも熱心に指導するのだが、愛弟子たちは実績を残せず、全員が学園を去ってしまった。

一人残されたターボに「諦めるな!」と激励するトレーナーは、一つの確信を抱いていた。



たとえ“運命”を引き継ぐことはできなくても、もうひとつの因子――“感動”を受け継ぐ者は、必ず。














そして時は流れ、東京レース場。

そこで行われた「天皇賞(秋)」は、とんでもないレース展開となった。


実況「これはとんでもないレースになりました! 逃げる逃げる先頭のウマ娘! とてつもない大差の大逃げ! 本当に捕まるのか、本当に届くのかー!!」


実況「まだだ! まだ逃げる! 差がデカすぎる! この走りは…! この走りはまるで…!!」


実況「ツインターボ!!!!! あのツインターボを思い起こさせる完全燃焼の走りだーっ!!」


レースを観戦していたターボは「ターボみたいに走る子が!」と大盛り上がり。

トレーナーはかつての自分の確信を思い起こしていた。




運命だけが因子じゃない。

ツインターボのレースに感動したウマ娘の中から……。

必ず、継承者は現れる。“私もあんなふうに、あっと言わせたい”と。




ターボは大逃げするウマ娘を「逃げろーっ、逃げろ逃げろー!」と応援。一方、他のウマ娘も負けるものかと追いすがっており、隣では同じく観戦していたキタサンブラックが「差せ、差せ、差せーっ!!」と後続を応援。

ヒートアップするレース場の大熱狂を見せる中、次の言葉で物語は締めくくられる。




後世に語りたくなるような伝説的逃げ馬は多くいる。

だがどんなに強くとも、それだけではレース場をどよめかせることはできない。


勝っても負けても完全燃焼、ただ燃え尽きることができる者だけがーーー



『○○のツインターボ』と呼ばれ、その意志と興奮を引き継いでいく。



元ネタ解説編集

ツインターボの愛弟子について編集

史実のツインターボは引退後に種牡馬となるが、1998年に心臓発作でこの世を去った時点で、産駒は5頭のみ。その5頭はいずれも大成することはなく、ツインターボの血統は残っていない。

ちなみに、ゲームのノーマルエンディングではターボに憧れる5人の子供たちが登場している。名前付きで登場した「いずみ」「マックス」はそれぞれ「イズミストロング」、「マックスウイナー」というターボ産駒の競走馬から名前が取られている。


『“感動”を受け継ぐ者』について編集

このシナリオに登場した天皇賞(秋)で大逃げするウマ娘。そのモデルとなった競走馬は、20世代で古馬となってから大逃げ路線で覚醒し、異名の一つとして令和のツインターボと呼ばれるようになったパンサラッサの事であろう。

異名の由来となったツインターボとの共通点については以下の事が挙げられる。


そして舞台となった天皇賞(秋)とは、パンサラッサがあのサイレンススズカと同じラップタイム(1000mを57秒4)で駆け抜け、あの日の大欅を越えて大逃げして見せた名レース2022年の天皇賞(秋)であろう。

キタサンがレース場で顔を見せていたのは、大逃げするパンサラッサを猛追したイクイノックスキタサンブラック産駒である事から取られている。


育成ウマ娘実装の4か月前という直近のネタを最高の形で拾ってくれたCygamesの粋な計らい(さらに実装2日後にパンサラッサがサウジカップ制覇した事)に対し、ネタで「Cygamesには未来予知が出来る人がいるのではないか」と囁かれたとか。

(ウマ娘アニメ2期の人気に押されてゲーム稼働当初(2021年2月)から育成ウマ娘としていたら、同年11月から大逃げ路線で活躍するパンサラッサを匂わせるストーリーは作れなかった)


「○○のツインターボ」に込められた想い編集

「○○」は「平成三強」が永世三強と呼び名が変わったように、元号の「令和」をもじったものと考えられる。

(「令和 → レイ・ワ → 零・輪 → (数字の)0・(図形の)○ → ○○」)


だが「○○」に込められた想いはそれだけに留まらない。いつか、大逃げで興奮させてくれる、完全燃焼の走りをする者(競走馬)は現れる意味合いを込めたものとなっている。

現在の競馬では最後の直線に備えて足を溜める勝負が定石とされる中、「玉砕にも見える大逃げで他馬を圧倒、負けるときは惨敗」という潔さがあったから、ツインターボは「最後の個性派」として愛された。

だが、ツインターボ以降で逃げ馬は多数現れても、ツインターボを彷彿とさせる走りで観客を沸かせる競走馬は現れることはなく、ツインターボが「最後」となるはずであった。


だが、奇しくもウマ娘を通じて当時を知らない世代にも名前が通るようになった時期に、ツインターボのような大逃げ展開をパンサラッサが見せたからこそ、パンサラッサは「令和のツインターボ」と呼ばれるようになった。

パンサラッサはGⅠ制覇を果たせなかったツインターボと違い、2022年3月にドバイターフを制してGⅠホースの仲間入りを果たし、「世界のパンサラッサ」と新しい異名がつくようになる。

さらに2023年2月には日本馬史上初のサウジカップ制覇、さらに海外の芝とダート両方の国際G1レースを制した初の日本調教馬となった。

2023年3月時点の賞金総額も日本馬歴代3位となったことで、「(成績面から)ツインターボと比較するのはいかがなものだろうか」という意見も少なからず存在している。


だが、『(血統という)“運命”は受け継がれなくても、脚質”ツインターボ”の継承者は未来にもきっと現れ、思い出と共に”感動”は受け継がれる』というこのエピソードは、今の議論に対する一つの回答を示している、とは考えられないだろうか。同時実装の育成シナリオ「グランドマスターズ」が三大始祖を始めとした血統の継承をテーマとしている事も合わせて、2周年記念のテーマである「継承」を描いている。

パンサラッサや、その先のいつかの未来で大逃げ馬が活躍を見せる度に、ツインターボの”感動”もまた語り継がれるのだろう。


他にもあるぞ「◯◯の××」編集

パンサラッサやツインターボがやりたくてもそうそう出来るもんじゃない走りで実績を残した為にネタに挙がるが、「血統など判り易い縁がある訳でもないが、似たような活躍をした過去の馬と合わせて話題になる」という事例は珍しくない。

昔からの競馬ファンも、ウマ娘から入って過去の馬を知ったファンも、皆「あの馬みたいな凄い走りで感動できるレースをしてくれる」という想いがあるのだろう。

奇しくも、記事序盤で登場したサイレンススズカ、セイウンスカイと共通する部分がある上で、パンサラッサとも対戦経験のある令和時代のG1を逃げ切り勝ちした馬達が現れており、イベント序盤での二人の登場は以下の二頭の代わりではないかと推量する者も存在する。


パンサラッサと同時期から台頭し、札幌記念では叩き合いも披露した逃げ馬。金鯱賞の逃げ切り勝利や栗毛の見た目が共通する。

2023年大阪杯ではスズカの主戦騎手だった武豊と共に大阪杯でG1勝利も収めている。

なお、この時の立ち回りは前半と後半のラップが同じだったので「走り方はミホノブルボンでは?」とも言われる事も。


ジャックドールと同期の逃げ馬でパンサラッサとも何度か対戦経験がある2022年最優秀4歳以上牡馬。菊花賞での逃げ切りとラップ、急→緩→急の幻惑逃げ、鞍上が横山家なのが共通する。

2021年菊花賞では父典弘が23年前にセイウンスカイで逃げ切った菊花賞のレースを参考にした典弘の三男・武史が5馬身差の逃げ切り勝ち。

翌年の天皇賞(春)ではカラ馬があったといえど、今度は典弘の長男・和生鞍上で7馬身差の逃げ切りを果たしている。

天皇賞(春)でのラップ配分からこちらも「ミホノブルボンの走り方では?」とも言う者も。


本タグの元ネタにも絡む2022年年度代表馬。翌年のドバイシーマクラシックにて逃げで走り、最終直線では並居る強豪がムチを飛ばした全力疾走するのを尻目にノーステッキで流して走っているのに5馬身差ほど突き放し、そこからペースダウンしたのに余裕でゴールするという圧倒的パフォーマンスから。

ノーマークでマイペースに走れたという展開の有利を差し引いても衝撃的な勝ち方と、これまでは差しや先行など中段で走るスタイルだった事から、当初は「本当は逃げ脚質ではないが圧倒的パフォーマンスによりいつの間にか前に出てしまう」と言われたマルゼンスキーの名前がニコニコ動画に投稿されたレース動画のタグやコメントで挙がった。

鞍上のルメールは同レースでやはり中団を得意としたハーツクライに先頭を走らせて勝っている。

次走の宝塚記念では追込で勝利していることから脚質の自在性を鑑みネット上ではマヤノトップガンに例えられる事も増えている。




関連タグ編集

ウマ娘プリティーダービー ツインターボ(ウマ娘) キタサンブラック(ウマ娘)

ツインターボ パンサラッサ イクイノックス 第166回天皇賞

令和のツインターボ 世界のパンサラッサ

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