きらめく世界!私たちのシアター!
きらめくせかいわたしたちのしあたー
七尾百合子「私のこと、百合子でいいよ 一緒にやっていくんだから、先輩後輩は関係ないでしょ」
アニメ『アイドルマスターミリオンライブ!』第3話のサブタイトル。
正式名称は「きらめく世界! 私たちのシアター!」。
高木順二朗社長が紹介した「MILLIONSTARS」の活動拠点は、緑一面の原っぱ…………ではなく、現在建設中である「765プロライブ劇場」。その劇場で、春日未来・最上静香・伊吹翼の新加入3名は初レッスンに臨む。また社長は、「MILLIONSTARS」に関する基本的な裁量をプロデューサーに任せる意向を伝え、Pは改めて責任を感じる。
劇場内外で未来たちが出会ったのは、「ロコアート」という日用品を組み合わせたオブジェを作っているロコ、「姫」を名乗り白馬の模型に乗って登場した徳川まつり、室内でキャッチボールをする永吉昴と高坂海美などあまりに個性的なアイドルの面々だった。
Pは未来たちをレッスンに連れて行こうとしたが、事務員の青羽美咲から発注した覚えのない物販用グッズが届いていると聞きその場を離れざるを得ず、そこにやってきた一期生の七尾百合子に案内を任せる。「先輩」としての自負があった百合子は、相応しく振る舞おうとするが…。
なお「茜ちゃんステッカー」などのグッズを勝手に発注していたのは、自分や劇場の売り込みのアピールが激しい野々原茜の仕業だった。
初レッスンをこなした未来たちの元に、まつりと箱崎星梨花・望月杏奈の計3名が次のレッスンのためにやってくる。百合子は未来たちのレッスンに付き合うのに加えて本来の自分のレッスンもやる羽目になり、終了後は疲労困憊だった。
未来たちのオーディションを観ていた「765PRO ALLSTARS」の天海春香・如月千早・星井美希や水瀬伊織、そしてバックダンサーとして765ASの公演に同行している矢吹可奈・北沢志保・横山奈緒・佐竹美奈子も、劇場のオープンを心待ちにする。
レッスン後、まつりは劇場のステージに皆を案内しようとする。ステージは工事中でまだ入れないはずだったが、まつりが現場大臣……もとい現場監督を務める男性と信頼関係を築いていたおかげで、特別に入れてもらうことができた。
そして百合子は、光り輝く夜景が見られる劇場の屋上に一同を連れて行く。百合子は綺麗な夜景がステージから見えるキラキラした世界に似ていると語り、一同はステージに立つのが待ちきれない心情を口にしていた。
劇場オープンが待ち遠しい皆の気持ちを知った未来は、何かできることはないかと案じる。そして未来が思いついたアイデアの舞台となるのは、やはり例の原っぱ……!?
(随時追加)
- 第2話ラスト、第3話冒頭、第3話ラストと「原っぱ~~~~~!?!?!?」の台詞がこれで既にもう3度も登場。
- 劇場の施工を担当する「麻城建設」(あじろけんせつ)の「麻城」の由来は色々と囁かれており、黒幕ではないことを示すために「真っ白」を捩ったなどの説がある。流石に美城常務や萩原組は無関係だろうが。
- 取り付け前の「765」の看板を見た際の、未来「765の7!」→翼「6も!」という台詞では、1字だけ言及されなかった「5」への憐れみの声が先行上映時から多数あった。
- ロコがロコアートを建てていた場所の先は行き止まりになっているが、モデルとなっている豊洲6丁目の同じ場所は行き止まりではなく海沿いにずっと遊歩道が続いている。明らかな通り道の真ん中でアートを作るのは流石に迷惑すぎるので改変されたか(それでも大概だが)。
- 白馬の模型に乗って現れるまつりの登場シーンは明らかにゲッサン版漫画の第2話(1巻)のオマージュであろう。なおこの白馬の制作にも現場大臣が関わっていることは制作チームの投稿でより明らかになっている。
- 昴が室内で野球をするシーンはもはやミリマスの風物詩であるが、海美とコンビでというのはやはりゲッサン版第2話と共通である。
- この時点でMILLIONSTARSは37人と明言されているので、この2人はまだ加入が少なくとも本決まりにはなっていなかったことが分かる。
- 翼がこの時点では美希のことを、他媒体では一般的な呼称である「美希先輩」ではなく「美希ちゃん」と呼んでいるが……。
- バックダンサー・街頭ロケ・ドラマオーディション・レコーディングといった仕事のカットで、松田亜利沙・天空橋朋花・二階堂千鶴・百瀬莉緒・豊川風花・真壁瑞希・高山紗代子・篠宮可憐・舞浜歩・ジュリア・北上麗花の姿が確認できる。
- 百合子が妄想に飛んだ時の「不死鳥探偵シリーズ」の「ロマンスグレー先輩」はオリジナルではなく『シアターデイズ』メモリアルコミュからの引用。また彼らのイラストは百合子が主人公を務める漫画『Brand New Song』の作者であるima氏の作画であり、氏曰く「うしろの長髪の男性がロマンスグレー先輩」とのこと。イラストの完全版も公開されている。
- 百合子が登場時に手に持っていた本のタイトルは「Under the Seventh Tree」であるが、これは楽曲「りんごのマーチ」の歌詞「七本目の木の下で」からの引用とみられる。なぜ脈絡もない木下ひなたのソロ曲なのかというと、『Brand New Song』第13話(3巻)にて百合子が「七本目の樹の下で…」というタイトルの新刊の発売に気づくというシーンがあり、ここからのオマージュであると思われるためである。あまりにも細かいネタの仕込みの一つである。
- 先輩らしく振る舞おうとする百合子の様子は、彼女の二つ名の「風の戦士」とかけて「先輩風の戦士」などとコメントされている。ニコニコ公式にもこのコメントが取り上げられている。
- 昴が百合子と肩を組み密着するシーンにすばゆり派が絶叫したのは言うまでもない。
- 百合子は現時点から約半年前に765プロに加入したと語っているが、これは『Brand New Song』第1話(1巻)時点で百合子たちが加入から半年経っている設定と共通している。
- 「茜ちゃんステッカー」は実際に先行上映第1幕第2週の来場者特典の一つになっていた。
- 百合子と違い未来たち3人は最初のストレッチでも難なくこなしていたが、ゲッサン版第3話(1巻)ではこれと異なり、未来はストレッチで奇声を上げるなど身体が硬い描写があった。
- ダンストレーナーが百合子に「最初の頃とは見違えたよ」とフォローをしているが、これも『Brand New Song』第2話(1巻)で最初(半年前)はロボットのような動きだったのが現在はかなり改善されているという設定のオマージュだろうか。
- 奈緒がSNSで送った「ファイト だワン!」のスタンプのイラストは、GREE版のカード「SR 通じ合う心 横山奈緒」などに登場した、奈緒と親交を深めた犬型のロボット「アオノリ」のものである。
- 可奈が春香への呼称を「春香さん」から「春香ちゃん」へと矯正しようとしているが、他媒体では基本「春香さん」呼びなので、上述の「美希ちゃん」とは違い他媒体では見られない呼称変化の形である。なんなら『Blooming Clover』では、765プロ加入前に「春香ちゃん」と呼んでいた描写がある(第47話(12巻)など)ので、アニメとは逆の「春香ちゃん」→「春香さん」の呼称変化が起こっている。
- レッスン終了後の腑抜けた百合子の姿だが、これもおそらく『Brand New Song』第2話でレッスン中に転倒したシーンのオマージュとみられる(体勢が非常に似ている)。
- 現場大臣が2階への立ち入りを許可したのは2階席はほぼ完成していたからだろうが、それでも工事現場なのでヘルメットぐらいは着用するべきではないかという意見が多い。
- 屋上のシーンで流れているBGMは「Legend Girls!!」のアレンジ。この場面のメンバーの中では百合子・星梨花・静香が歌唱に参加しており、全体曲以外では『ミリオンライブ!』初のユニット曲となった楽曲である。
- 百合子が紹介した夜景は実際に豊洲から見られるものであり、主に晴海地区の高層ビルやマンション群からなる。
- 未来(14)や静香(14)から百合子(15)への呼称が「百合子さん」ではなく「百合子」である理由はコンテンツ初期から長年の謎であり(他の15歳以上に対しては普通に「さん」付け)、明かされたのは本作が初である。理由が不明だった頃は「同い年か年下だと思われてる」「舐められてるのでは」などとネタ的に推測されていた。
- エンドカードもima氏が手掛けており、杏奈とロコの「あんロコ」が描かれている。
前後のストーリー
Back(第2話) | This(第3話) | Next(第4話) |
---|---|---|
夢のとびらはオーディション | きらめく世界! 私たちのシアター! | 原っぱライブはじめます!? |