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アムロ「(ジオングの胸部をビームライフルで撃ち抜いて)違うか!?」

シャア「ガンダム!」

(ガンダム、ジオングの頭部メガ粒子砲を被弾し頭部を吹き飛ばされる)

アムロ「うわーっ!ううっ!シ…シャアめ!」

(ガンダム、ジオングヘッドの逃げる方向へビームライフルで攻撃)

「まだだ!たかがメインカメラをやられただけだ!」

概要

機動戦士ガンダムの最終話にて、赤い彗星シャア操るジオングの猛攻に、アムロの操るガンダムの頭部が破壊された時の台詞。

稼働に必要な動力部や操縦に必要なコクピットといった重要な部分は胴体に集中しているため、頭部が無くても「動かす」ことは出来た。転じて、この後の名シーンラストシューティングを指す言葉、あるいは頭がなくなっている状態を指す言葉としても用いられる。

機動戦士ガンダムの監督である富野由悠季による、ガンダムはヒーローではなく兵器であるとアピールしている名言である(THE・ORIGIN版では『まだ、メインカメラがやられただけだ!』と変更されている)。

メインカメラの破壊とは

モビルスーツの頭部には大型のカメラやセンサー類が密集して搭載されており、ここを破壊されるという事は周囲の状況把握という点において大幅に不利になる事を意味する。

ただしメインカメラが破壊されたからといって完全に盲目な状態になる訳ではなく、劇中では「メインモニターの画質がボヤけノイズが走っているが周囲の状況は視認可能」であるという描写がされている。

おそらくメインカメラが破壊された場合は頭部以外に搭載されているサブカメラで視界を補う事が可能なのだろう。

とはいえ、メインカメラより大幅に性能が劣ると思われるそれらのカメラだけで戦闘を続行できたのはアムロのニュータイプ能力あってのものだと言える。

グリプス戦役以降のコクピットはカメラが全身に分散配置された全天周囲モニターが主流となり視界面における冗長化が更に進んでいる。

よく勘違いされがちだが、RX-78-2 ガンダムの目に見える黄色い部分の名称はデュアルアイで、「RX-78-2 ガンダム」のメインカメラは頭頂部の赤い四角形部分の事である。

実際に本編の第16話『セイラ、出撃』にて、コズン・グラハムザクⅡセイラ・マスが乗ったガンダムが(この時は予めシミュレーションをやっていたようだが、それと実戦とでは違う為)あっさりと動けない状態にまで捕まってしまい、この四角い部分をザクの指で潰されて破壊された際に「メインカメラが潰されていく…!」と発言している。

「メインカメラをやられた」=「目をやられた」と誤認している人は結構多いのではないだろうか。

もっとも、本編では頭部ごと吹っ飛ばされているため意味としては大きな違いはない。

ただしこの例はRX-78-2 ガンダムのみの設定にすぎず、ジムガンキャノンのメインカメラはバイザー奥の目に当たるデュアルセンサー部分にあると記述されてたり、機動戦士ガンダムSEEDシリーズの機体はデュアルアイ=メインカメラという設定のため、一部機体に関してはメインカメラをやられる=目をやられるという解釈は正しい事になる。

余談

RX-78ガンダム以外にも頭部を破壊されたモビルスーツは存在し、第08MS小隊ではカレン・ジョシュワ陸戦型ガンダムアッガイに頭部を破壊され、同規格の陸戦型ジム頭部を流用している。機動戦士ガンダムZZではハンマ・ハンマに頭部を破壊されたZガンダムザクⅡ頭部を装着し代用としている。0080 ポケットの中の戦争では、ガンダムNT-1ザクⅡ改に頭を飛ばされている。

またアナザーガンダムにおいても、SEEDのフリーダムや00のダブルオーライザー等といった主役機が終盤で頭部を破壊されることが半ばお約束のようになっている所もある。

なお、後年の小説「ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者」ではこの台詞の対とも言える一言が用いられている。

機動戦士ガンダム水星の魔女4話ではメインカメラはおろかサブカメラや各種センサーすら使えない展開が登場した。

上記の通りは初代ガンダムではサブカメラで周囲の状況を確認可能だったため、アムロよりも厳しい状況での操縦を強いられていたと言える。

尤も、スレッタは学校の試験だったので命の安全は保障されており、戦時中でいつ死ぬかわからない状況だったアムロと一貫して比較する事は難しい。

関連タグ

機動戦士ガンダム ガンダム アムロ・レイ シャア・アズナブル

ラストシューティング

頭部を破壊された者は失格となる機動武闘伝Gガンダムにおけるガンダムファイトのルールの1つ。

ノーヘッド:頭の無いMS

太陽の牙ダグラム:登場する人型兵器「コンバットアーマー」はコクピットが頭部にあることを踏まえて、アニメ雑誌「アニメック」では「たかがコックピットをやられただけだ!」という嘲笑的な内容の記事が掲載されてクレームが相次ぎ、誌面上に謝罪文が掲載される事態になった。

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