「人間と妖怪が友達になるなど、あってはならぬ!!」(映画第2弾のセリフより)
概要
『映画妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』を始めとした妖怪ウォッチシリーズに登場する妖怪。
長身で白い長髪、黒い和服を着たイケメン男性という、ダジャレや現象などを面白おかしくキャラクターにする妖怪ウォッチの妖怪の中でも正統かつ異様な外見となっている。その容姿のためか某片翼の天使を連想する人も多い。また、「議長の錫杖(ぎちょうのしゃくじょう)(漫画版では結界杖(けっかいじょう))」と呼ばれる髑髏をあしらった杖を持っており、これによって結界を発生させる。
彼の役職は現エンマ大王・煌炎の側近兼妖怪評議会議長。部下として犬まろ・猫きよという2匹の妖怪がいる。また先代閻魔大王・業炎の側近でもあった。
同作は現在大きく分けて「現代編」、「30年後編」、「60年前編」、「妖怪学園Y」の4つの軸に分かれているが、唯一ぬらりひょんのみその全てに妖怪として登場している。
映画
「映画妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」
「これより、人間と妖怪の交流を禁止する!!」
エンマ大王がインフルエンザA型に感染したことを切っ掛けにぬらりひょんは妖魔界を代理で支配し、このような宣誓をする。
EP5でケータ達は人間と妖怪の絆を取り戻すために妖魔界「ワイハービーチ」へ向かう。
「私はもう、無能な王についていくのは、まっぴら御免なのだよ・・・!」
しかし実はエンマ大王が病気になったというのは、ぬらりひょんが妖魔界を支配する為についた大嘘である。
彼は先代閻魔大王(以降、先代と呼ぶ)が語った
「より良い妖魔界と人間界を作るために一度人間と妖怪の交流を断つ」という思想を
妖怪たちの中で唯一知っており、またその志を約束した者だった。
しかし、その中でその約束と責任にとらわれたのか「人間と妖怪の繋がりを未来永劫絶たねばならない」という、
人間と妖怪が仲良く暮らす世界を望んでいた先代の思想とは全く違う行動に出てしまった。
そして、自分とは真逆の思想をもつ現代のエンマ大王を、退任届を書く事で解除させる仕掛けの結界に閉じ込めた。そして前述のインフルエンザに罹ったという嘘の伝達を猫きよと犬まろに伝え、人間界と妖魔界の認識次元を断ち切った。
「人間との交流禁止」に物申すために来たジバニャン達を追い払うため、触手の姿になって部下と共に戦闘、上記の事実をバクロ婆のとりつきによって判明された上に、決してあきらめないジバニャンらの抵抗に怒り、大妖魔ぬらねいらに変身して彼らを一蹴した。
だが、ケータとイナホによって召喚されたエンマ大王に為す術もなく敗北、そしてエンマの妖力で元の姿に戻った。エンマに「新しい妖怪ワールドを作ろう、妖怪も人間も仲良くできるいい感じの世界を」と笑顔で言われたぬらりひょんは、エンマの笑顔に先代の意志を汲み取り、
本当の意味で先代の志を受け継いでいたのは自分ではなくエンマであったことを悟り、
涙を流しながら忠誠を誓うのであった。
その後は先代に引き続き側近をしており、エンディングではめんどくさそうに仕事をするエンマに言い寄る姿を見せた。
また、元々が行き過ぎた善意によるもので完全な悪人でなかったこともあり、この作品以降は終始味方側で登場している。
「映画妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」
実写になってしまったエンマ大王とともに、見事なダンスを披露する。横文字を連発し、美的センスが誇張されている。
「映画妖怪ウォッチシャドウサイド 鬼王の復活」
蛇王カイラによって牢獄に捕らえられたエンマを救出した。鬼王・羅仙が撃破されたのちには、ある理由から旅立ったエンマについていくことになった。
「映画妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS」
先代閻魔大王・業炎の側近として登場。今作での衣装は他シリーズとも違うものになっている。
ゲーム版
妖怪ウォッチバスターズ月兎組
「バスターズの妖怪達よ。お前たちのような、妖怪ワールドの秩序を乱すものはこの私が・・・」
「ここで捻り潰してくれるわぁぁぁぁぁ!!!」
エンマ大王の右腕として妖怪たちの政治の実権を握っている、妖怪評議会議長。普段は、美しい出で立ちで高貴に振る舞っているが怒りを解放すると、全身に触手が生えた、おぞましい本来の姿をさらけだす。(妖怪大辞典より)
映画版同様に人間と妖怪の交流禁止を宣言し、それを止めるべくワイハービーチに向かったバスターズ。しかし、説得に応じることなく、部下とともにいきなり彼らを追い払おうと襲い掛かってくる。
変身した彼の姿は、頭と手を除く体全体がトゲの生えた黒い触手で覆われている。ちなみにビッグボス紹介のムービーにおいてキラキラのエフェクトをしながら髪をかきあげるというナルシストな一面が見られる。
ぬらり触手ムチ | 前方に向かって触手を叩く |
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恐怖のぬらり足 | 周囲に触手を叩きつける。攻撃範囲が広い |
直球ぬらり魔弾 | 前方に向かって魔弾を発射 |
地獄のプレッシャー | 猫きよ・犬まろ生存時に使用。彼らの全ステータスをアップさせる |
猫きよ・犬まろが生存中にぬらりひょんが倒れると、二人のどちらかが自分たちの妖力をぬらりひょんに託して倒れ、ぬらりひょんは復活する。そして、三人全員倒すと、ぬらりひょんは大妖魔ぬらねいらへと変身する。
妖怪ウォッチ3
妖怪の世界の政治を司る妖怪表示会議長としてエンマ大王の仕える存在。先代のエンマ大王の影響で人間との交流に反対している。(妖怪大辞典より)と言ってるがそのようなイベントはなかったので実際のところは不明。
2.0更新「Tアップデート」後に条件を満たすと出現するクエスト「妖怪評議会の極秘指令」で友達妖怪に出来る。
クエスト発生条件は専用装備「議長の錫杖」を入手且つウォッチランクS。
映画「ダブル世界」入場者特典メダル「エンマ&ぬらり」の裏側のQRコードを銀行で読み取ると議長の錫杖を入手出来る。
条件が揃った状態でエンマ離宮にいるぬらりひょんに話しかけるとクエスト開始。
ヨップル社に特注した通信機「ぬらりフォン」でエンマ大王を追跡することになるのだが、その過程で理科の先生、スナックゆきおんなのママさん、チョーシ堂店主の正体が妖怪である事が判明する。最後はムゲン地獄入口に行きつくのだが、本作ではムゲン地獄に入ることが出来ない。
追跡終了後にバスターズハウスで待っているぬらりひょんとのバトルに勝てば友達に出来る。メダルはドリームメダルとなっている。
残念ながら月兎組のビッグボスとして登場した全身触手形態及び大妖魔ぬらねいらは登場しない。
代わりに神妖怪に覚醒したぬらり神が登場する。
バスターズ2
本作では通常ぬらりひょん、ぬらり神、触手形態、ぬらねいらのすべてが登場。
しかし、ぬらねいらはこのゲームの問題点をモロに喰らっている。詳細はリンク先を参照。
妖怪ウォッチ4
代々のエンマ大王に仕える参謀。大王の座を降りたエンマと共に空亡の邪悪な陰謀を追っていた。妖魔評議会の議長職は部下の犬まろ猫きよに委ねている。(妖怪ウキウキペディアより)
種族は新規格のオンネン族
2019年夏に配信されたVer1,3で追加されたクエスト「ぬらりひょんの極秘指令」クリアで友達に出来る。
衣装は未来のもののグラフィックしか存在しておらず、現代のぬらりひょんは未登場、先代閻魔大王に仕えていた頃の衣装も未来のものと同一になっている。
ストーリー中の動向は、アニメ版「妖怪ウォッチシャドウサイド」とほぼ同じ。ストーリークリア後は未来の世界でエンマと妖怪大相撲を開き、優勝賞品であるエンマの妖怪アークを密かに欲していた。
メインストーリーに大きく絡むのは今作が初である。
クエスト「ぬらりひょんの極秘指令」では、なんと未来と過去のぬらりがチームになって主人公たちに戦闘を挑んでくる。
ぷにぷに
ぷにぷにでは原作より先にぬらりひょんを友達にできた。もちろんボスとしても登場。
種族はウスラカゲ族。必殺技は「裁きの超波動」。これらは「3」で逆輸入された。
TVアニメ版
「妖怪ウォッチ」
第180話『妖チューブで再生数バトルをしてみた!』
エンマ大王に寝起きドッキリを仕掛けようとしたウィスパーを成敗した。
第194話『エンマ大王の妖怪ハロウィンだニャン!』
エンマ大王の頭をピコピコハンマーで叩いた者に高得点を出すと同時に「私の頭を叩いた者にも得点をやる」と宣言し、ここからは無礼講と叩きに来るよう煽るが、いくら無礼講と言えど流石にエンマ大王を叩くなどという大それた事は出来なかったため、「どうせ叩くならエンマ大王よりぬらりひょんの方」と判断した全妖怪によって袋叩きにされるという災難に遭う。
その後は髪を引っぱられたり服を脱がされたり叩いてはいけない所を叩かれるなど散々だった。
また、勝者のご褒美である「1日エンマ券」を欲しそうにしていた。
「妖怪ウォッチ!」
第29話『HIGH & 妖 FINAL WAR』
スピンオフのミニコーナーとして数話放送されていた「HIGH & 妖」の最終話にて登場。
本編とは無関係。
SAKURA地区を支配していたENMAの相棒。抗争中になぜか突然姿を消してしまい、その後わずか1週間でSAKURA地区は荒れ放題になってしまった。
最終話でついにSAKURA地区にENMAが帰還するとともにぬらりひょんも姿を現した。実はただトイレにこもっていただけだったことが判明する。
第36話『妖魔一武道会 エンマ大王』
「今まさに、本当の終わりが来ようとしている……!」
ロボニャンF型が変形した「ファイナルボタンモード」によって「妖怪ウォッチ!」の最終回が訪れ闘技場が爆発した。
「妖怪ウォッチシャドウサイド」
第44話、45話、49話に登場。
長い旅の果てにエンマとともにかつての妖魔界の王「朱夏」の城を訪れ、空亡の本当の目的を知ることに。空亡との決戦の舞台には参加せず、妖魔界に侵攻した真魔への防衛に尽力する。
「妖怪ウォッチ♪」
第24話『エンマ大王が来た!』
「大王様の居られるところ私あり…」
パッカーとハナホ人のタッグを追い払うために呼び出されたエンマ大王の後をつけてきた。エンマ大王に向けられた二人の取り憑きから庇う形で現れ、その影響をモロに受けたあられもない姿を晒すことになる。あんたそれでも妖魔界の議長か?
続く4エンマさん(4コマさんの番外編)にて人間界での土産として饅頭をエンマ大王に薦めた。
『命がけのアルバイト』では正体を隠してバイトの面接官を担当、ウィスパーにエンマ大王の部屋掃除を依頼した。何故正体を隠していたかは、エンマ大王絡みになると恐れ多くて逃げ出すかららしい。因みにウィスパー以外にもちらかし家来やだっせんしゃも雇っていた(明らかに人選ミスでは…?)。
妖怪学園Y
「妖怪ウォッチ!」最終回のカットでエンマ大王とともに空から光る謎の物体を見据える姿が映された後、新シリーズとして始まった妖怪学園Yでは、
エンマとは違い彼に類似した生徒は登場しない。
…しかし、かつて寺刃ジンペイと小間サン太夫にYSP能力の修行をつけた人物、「ぬらり師匠」として登場。
本作での動向は当該記事参照。
漫画版
映画より先に発表されているが、映画と細部が大きく違う設定となっている。
人間のことを「クズ」呼ばわりし、人間を良くも悪くも変えることが出来るとりつきを一方的に拒否するなど、人間に対して激しい憎しみを抱いている。
杖を手放すと触手の姿に変身する。結界杖は彼の力を抑えるリミッターとなっており、これがなければ自分を制御が出来ないようだ。
こちらもエンマ大王を封印し、インフルエンザにかかったという嘘の伝達で人間界と妖魔界の認識次元を断つ行為を行った。ちなみにこの封印は映画より強く、映画版では「かかったふりをしていただけで簡単に抜け出せた」としていたが、本作ではこの封印から簡単に抜け出せなくなっていた。
猫きよと犬まろを退けたジバニャン達を結界杖の力で応戦、ロケットで援護に駆けつけたケータに対しては後ろから手刀で殺害しようとするが、エンマ大王の命令によってケータの護衛を任されたするデーモンオクレに妨害される。そして、結界杖が破壊されたことにより、触手の姿に変身して暴走。こちらもバクロ婆のとりつきによって事実を暴露されただけでなく、ある悲しい過去も判明した。
彼は昔、何処かの農村で暮らしていた人間だったが、村を襲ってきた盗賊によって子供を殺され、自身も斬殺された(この場面はケータを殺害しようとした場面とほぼ同じ構図となっている)。そして先代に取り立てられた彼は、先代の思想「人間界と妖魔界の交流を一旦断ち切る」をただ一人守ろうとしたのである。
何度攻撃しても起き上がるタフネスさで、ジバニャン達とケータとイナホによって召喚されたエンマ大王で追い込むも、先代への義理と、妖怪達がケータと関わって改心した事実を知ってる事をエンマ大王に指摘された事によってついに降参、自ら変身を解いて罰を受ける覚悟を決めた。そこでエンマ大王から「これからも俺の下で働け」という処罰を受けたことにより、彼に忠誠を誓うのであった。
ちなみにこの過去は漫画版独自のものであり、アニメ・ゲーム版でもそうかは不明。
漫画版は原作との差異が多いので、混同しないように注意。
「妖怪学園Y」に関してはアニメ版とは全く異なる設定。
侵攻してきた怨霊界からエンマ大王を守るため、妖魔石に封じられた「輪廻」の力を無理矢理引き出しエンマ大王を大王路エマへと転生、その他の妖怪たちもYSP能力者へと転生させた。ある意味逃げと捉えることもできるが、それでも大切な人を守り、どれだけ時間がかかろうとも力を蓄えて輪廻に復讐を遂げるためにとった選択だった。
Yサークルは人間界に転送された妖魔石を輪廻から守るためのもの。Yサークルがある場所にY学園が建設され、YSP能力者たちもそのもとへ集まり、輪廻は撃退された。
輪廻の強大な力に耐えられずそのまま死んでしまったように思えたが、Y学園の生徒「山田アンド」に転生し、復活を遂げたエンマ大王、そしてぬらりひょんの意思に引き寄せられた妖怪たちの生まれ変わりと、妖魔界の復興を始めた。
余談
ちなみにコロコロ版でイナホが想像したはつでんしんに似ているとネットで言われていた。
「エンマ大王と5つの物語だニャン!」での一連の犯行理由といい、以降もエンマのことを絶対視するような発言が多かったり、「シャドウサイド」後の時系列でエンマ博物館を設立しようと考えていたり、一日エンマ券やエンマのアークを欲しそうにしていたりと、
また、FOREVER FRIENDSでは次代のエンマも元人間だったことが判明したり、「4」では過去のぬらりひょんが未来の妖怪と絆を結んだ者たちを直接見たりと色々な情報が追加された結果、
彼の起こした反乱が余計に訳の分からないものになってしまっている。
レベルファイブによる公式スピンオフ漫画「エンマの休日」では、フラワーロード「精肉あんどう」の美味しいコロッケによって服が破れ、「全裸ぬらりひょん(種族は変わらずウスラカゲ)」になり、コマさん達警察に連行された。
その際、すね毛が生えている事が判明した(人間に化けていたからかもしれない)