銀のメタグロス
ぎんのめたぐろす
空より現われし、心を持たぬ者…「メタグロス」…
それを追って来た者…「ボーマンダ」
9の相性を持つ技でもかなわない…
しずかに、次元のはざまに、眠らせておくべし…
決して、かたりかける事なかれ
通称「600族」と呼ばれるポケモンの一種、メタグロスの色違いのすがたを指す。
メタグロスは通常色は青×銀であるが、色違いは白銀×金とかなり上品な色使いに変わる。ポケモンの種族には進化して色が変わるものもいるが、この系統(ダンバル、メタング、メタグロス)のボディカラーは白銀×金で一貫している。
なお、メガメタグロスにメガシンカすると金のプレート部分は青色に変化する。
その配色や四足歩行、戦闘マシーンという特徴から『ファイナルファンタジー5』のあいつを思い浮かべる人も多いとか。実際『ポケットモンスター X・Y』を除いてこいつくらい鬼畜に強い存在だったし、同期のライバルに同じ600族のドラゴンもいる。何かの偶然だろうか……
上述通り機械的なデザインに見合った高級感あるカラーリングから黒いリザードンほどメジャーではないにしろ地味に人気の高い色違いの一種。しかし、かつてはゲーム内で色違いを手に入れるのは修羅の道であった…
種ポケモンのダンバルが手に入るのが殿堂入り後で、トクサネシティのダイゴ宅のモンスターボールをリセットするのみ。ここでリセットを繰り返さず受け取ってしまうとさらに厳選が困難なタマゴ厳選しかなくなる。
そのうえ、『ルビー・サファイア』では野生のメタモンが出現しないため、『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』や『ポケットモンスター エメラルド』からメタモンを持ってこないとタマゴ厳選すら出来ない。エメラルドが出るまで特性による孵化歩数半減も「かわらずのいし」の性格固定もないうえ、当時は国際孵化の概念もなかった。
もっとも、第4世代展開期にルビー・サファイア電池切れ乱数が確立されており、ID調整すれば比較的簡単にダイゴ宅産の個体なら色違いにすることができるようになった。色違い確定配布を除き、かつ輸送の手間を考慮しなければこの電池切れ乱数が恐らく一番簡単。
色違いが出やすくなるポケトレの登場、大量発生によるダンバルの野生での入手ができるようになったはいいものの、出現場所が揺れを確認しづらい常時すなあらしゾーンの中。
さらにダンバルは被補確率が3しかない上、覚えている技が反動技の「とっしん」しかなく色違いが出てきてもボールを投げても捕まらずもたもたしているうちに自滅なんて悲劇が当たり前のように発生した。
ジャイアントホールにて、野生でメタグロスが出現するようになる。…が、捕獲率の低さも相変わらずなうえ、Lv55という驚異的なレベルの高さを誇る。
ひかるおまもり無しでも1/819(ある場合は1/585)となる「フレンドサファリ」で色違いのメタングを粘りやすくはあるが、捕獲率の低さは変更されていない上、そもそもメタングが出るフレンドを見つけないといけないので、どちらにせよゲットに苦戦する。
ゲーム発売から2ヶ月の間メタグロスがメガシンカするための道具「メタグロスナイト」を持った色違いのダンバルが公式に配信された。ゲームをリセットすれば何匹でも入手できたため銀のメタグロスファン歓喜である。このため入手自体が鬼のような難易度だった上記の作品群に比べると色違いのレア度は大きく落ちてしまった。投売りされまくった黒い禁止級の東洋龍ほどではないが……
また、ゲーム発売前後には色違いのメタグロス系列をフィーチャーしたグッズが販売されたり、ゲーム発売一ヶ月前に公開された『オメガルビー・アルファサファイア』体験版のシナリオではダイゴが色違いのメガメタグロスを使用している(製品版のシナリオのダイゴの個体は通常色)。
仲間呼びのシステムでダンバルの色違いを入手しやすくはあるが、相変わらず自滅技である「とっしん」しか覚えておらず、準備を整えるのに時間がかかる。
また『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』からは捕獲率がマイナスになる際の仕様変更により、ヘビーボールの個体を捕まえることも可能となった。
しかし捕獲率は眠り・HP1・つかまえポンを加味しても5%程と低く、肝心のヘビーボールがソフト単体では一個しか(その他方法を使えばあと一個は)なく、捕獲は困難を極める。
アニメ版での登場
サトシの旅シリーズ
なんとアニメでは別個体が2匹も登場している。同じ個体が何度もならまだしも別個体で複数回出てくるのはアニポケとしても異例である。ある意味嬉しい大誤算?
- ダイヤモンド&パール117話「ロケット団解散!?」
野生の個体で、生息する山には立ち入り禁止の張り紙がされるほど非常に凶暴かつ好戦的な性格。
ロケット団のコジロウは、ボスに献上すればムサシやニャースが戻ってくると考え侵入するが、マネネやマスキッパがメタグロスに敵うはずもなく、更に危うくコジロウが生命の危機に陥りかけてしまう。しかし、駆けつけたムサシによってメタグロスは谷底に突き落とされた。更にムサシに対して「はかいこうせん」を放とうとしたが、ニャースにより妨害される。
最終的に「ジャイロボール」で3人をぶっ飛ばした。
2度目の登場は『ポケットモンスターXY』と並行して放送された特別編『最強メガシンカ(ACT2〜)』で、毎回ダイゴの手持ちとして銀のメタグロスが登場している。このメタグロスはもちろんメガシンカする。詳細は該当記事にて