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なんだ男か

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おとこでなにがわるい

アニメ『機動戦士Zガンダム』でジェリド・メサが言ったティターンズを壊滅へと追いやる元凶となった言葉。

男で何が悪い!!!

なんだ概要か

ガンダムシリーズ全体、果てはロボットアニメ史上屈指の失言。初出は『機動戦士Zガンダム』1話。

この台詞をうっかり吐いたヤツはわけもわからないまま強烈な突きをもらっただけでなく、周囲を盛大に巻き込むトンデモ無い因縁をこしらえるハメになってしまった。

なお、実はジェリドとは距離が結構離れており、ニュータイプとしての直感が聞かせたというオチがつく。

口は災いの元とは言うものの、こんな事言われたぐらいで何も事情を知らない相手に顎の骨が砕ける程のパンチを見舞う側(カミーユ)も常軌を逸している外無いのも事実で、しかもその後のカミーユは…

  • ティターンズ軍人への暴行から反連邦思想側の人間と誤解され拘束される。
  • 拘束されたのを逆恨みしてガンダムMk-IIを強奪して暴れ回った挙句、エゥーゴに参加してしまう。
  • 自身がエゥーゴに参加したのが原因で、間接的に両親が巻き込まれる形で死亡。
  • エゥーゴに参加した自身の関係者であったファ・ユイリィが両親と生き別れになり、実質的な戦災孤児となってしまう。

次々と上記のような取り返しのつかない問題を引き起こしている為、とてもカミーユを擁護してジェリドを一方的に非難する事は出来ない。

一応カミーユのDQN全開な性格は劣悪な家庭環境に起因しているのだが、それとこれとは別問題である

男の名前で何で悪いんだよ!

カミーユという名前はフランス語圏では男女両方で使用されている。

所謂カミーユ本人の思い込みであり冨野氏も「カミーユというのが女名ではないんです。カミーユがこれは女の名前だって信じてる訳です」と意図的に設定されている。

日本語で例えるなら、「みゆき」や「はるか」、「かおる」「かずみ」といった女性に名付けられることが多い名前と考えれば分かりやすい(これらの名前を持つ日本人男性は現実・フィクション問わず少なからずいる)のだが、その名前がコンプレックスとなり性格をこじらせるケースも皆無ではなかった。

なお、この男性らしい名前、女性らしい名前は時代とともに変遷したりする。たとえば「まこと」は誠、真、信といった字に代表されるようにかつては典型的な男性名として知られたが、昨今ではむしろ、女性をイメージする名前になっているようである。女性の場合、漢字は真琴などで宛がわれる事が多い。

カミーユがこの名前を嫌っているのは「自分を男として認めていない」と思い込んでいるせいだが、ファなど周囲の人物はちゃんと男である事を認めておりあくまでカミーユ本人だけが認めていなかった。これは「名付けた親が自分を子供として、男として見ていなかった」「ちゃんと両親として接してほしい」という彼の複雑な家庭事情問題にも繋がっている。

こうした背景から考えると改札の前のジェリドの発言はカミーユ視点からすれば人生全否定レベルの深刻な発言だったのは言うまでもない。(無論ジェリドは知る由もないが)

実際ジェリドの「何だ男か」でブチ切れたのは「女みたいな名前だから」という女みたいな名前を侮辱されたのが理由ではなく、殴った後の「男の名前で何で悪いんだ!俺は男だよ!」と言ってるように男として侮辱されたからである。

なんだ他媒体での扱いか

小説版では「遠目から見たカミーユがジェリドの脳内の美女のイメージド直球だった」と言う不運も重なっており、ジェリドが苦笑しながら「自分の馬鹿馬鹿しい勘違いだった」と大人として穏便に場を収めようとしている状況だったので、「明らかに非と失礼を詫びようとしていた相手に暴行を加えた」とカミーユを擁護しようがない。

当然ジェリドは激怒したものの、カミーユが大怪我をしないよう加減をしてキックしているので、まだしも最低限の理性や良識を弁えている。

漫画版『Define』では若干アレンジされ、「カミーユってのか 男のくせにオンナみたいな名前だな」と言っている。

スーパーロボット大戦V』では条件次第でジェリドが味方として加入するが、加入時にカミーユを倒さなければ前へ進めないと思わずにはいられなかったこと、ティターンズが無くなった今となってはどうやって生きたらいいのか、カミーユにどう接するべきなのかもわからないと独白し、彼の名前をからかってしまったことについて謝罪。カミーユもそれを受け入れるという一幕が繰り広げられた。

なんだ関連動画か

なんだ関連タグか

機動戦士Ζガンダム ジェリド・メサ

口は災いの元 失言

なんだ女か:派生の対義語

なんだ野郎か:ある意味類義語。ただし、この言葉を吐いたヤツはジェリドと違って言われた側にキレられたり殴られなかった。

Plazma別ガンダムの主題歌なのだが、意図しているのかそうでないのか、ジェリドのこの発言を皮肉ったような歌い出しである

...などと言っていたらこれをネタにしたMAD動画のシリーズが出来上がってしまった

兜甲児1972年に放送され、東映動画(現:東映アニメーション)で制作されたテレビアニメマジンガーZ』の主人公カミーユとは互いのと作品のタイトルに『Z』も文字が付くもの同士なのか、『スーパーロボット大戦シリーズ』で共演すると絡みが多く、性格や経歴は両者共に異なっているものの歳が近い上に、『直情径行型で喧嘩っ早い』、『スケベ女好きで、年相応に色を好む一面を持つ』、『やや自分勝手なところがある』など共通点も結構あって仲が良い。

スーパーロボット大戦α』で、甲児が初めてカミーユと邂逅した時は、ジェリドの時と同じように「カミーユ?何だか女の子みたいな…」と彼にとっての最大級の禁句を危うく言いかけ、その時の騒動に居合わせたエマに「それ以上言わない方がいいわ。カミーユに殴られるわよ」と窘められたため未遂に終わるが、「でも、いい名前じゃないか」と評したので、ジェリドのようなトラブルにはなっていない。しかし、こう言われたもののやはりカミーユは素直に喜べず、複雑そうな表情を浮かべた。

更にそれを引き合いに、甲児は「隣にいるボスってやつ、実は名前がないんだぜ?それに比べたら…」とカミーユに耳打ちして場を収めた。

ショコラ2003年に放送され、京都アニメーションで制作されたテレビアニメ『フルメタル・パニック?ふもっふ』の登場人物。

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇』では、ジェリド同様に彼から「女の名前」と評されたため、カミーユが案の定ブチ切れてショコラを一撃で叩きのめした後で、あの台詞を声付きで喋るというイベントがある。

しかも、富野由悠季監督曰く「テレビ版よりも健やかな性格」という設定の劇場版で、その上原作終了後なのにも関わらずである。ファからは当然「それが原因エゥーゴに入ることになったのを忘れたの!?」と言われた時には、「シンには内緒にしてくれよ」と爽やか笑顔で流した。やはり、人間的に成長してもカミーユはカミーユという事なのだろう。傍でこの話を聞いていたかなめは、当たり前であるが、その経緯が信じられず唖然とした。

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