データ
種別 | 怪奇植物 |
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身長 | 40m |
体重 | 2万t |
出身地 | 東京 |
概要
第5話「ミロガンダの秘密」に登場。
植物だが移動可能で、これが通った後にはクロロフィル(葉緑素)とナメクジ等が這った後に残されるムチンが残される。おまけに狭い場所も容易に隙間から通過してしまう。葉は近づく敵を攻撃する腕や獲物を捕まえるためのツールとして使われ、口のある花弁からは麻酔液を分泌し、人間を窒息させるほどの毒性を持つ。この部分に弱点のクロロフィル核がある。
本来の名前は赤い花を咲かせる肉食植物「ミロガンダ」であり、南洋のオイリス島に生息していた。これを採取した学者が品種改良のためにガンマ線を浴びせた所、幼年期の姿に回帰。知能まで持ってしまった上に自身の成長に欠かせないオイリス島の水に多く含まれる特殊な珪素を求めてオイリス島探検隊メンバーを次々と襲撃する。科学特捜隊はこれを退治すべくスーパーガンで攻撃するも、そのエネルギーを吸収し20倍のサイズに巨大化。夜のビル街で暴れまわる。
現れたウルトラマンに対しても夜であることを利用して触手と麻酔性の毒液『モンスガス』で苦しめるが、決死のスペシウム光線を花弁の中にある弱点の“クロロフィル核”に喰らい炎上した。
余談
岩本博士が登場したのは今回が初。移動する植物怪獣もシリーズではこれが初。
劇中博士は「ムチンは動物だし、クロロフィルは植物だし…」と疑問に思っていたが、ムチンはオクラやメカブをはじめ、いくつかの植物にも含まれる。(博士の専門分野ではないだろうし、植物が這って移動するとは考えにくいから変ではないだろうが)
這った後にムチンが残る設定は、この回を脚本を担当した藤川桂介が知り合いの歯医者からムチンの事を教えられて思いついたとの事。
デザインはサボテンがモチーフ。スーツアクターは中村晴吉が担当した。
一峰大二の漫画版ではスペシウム光線のエネルギーを丸ごと吸収して更に巨大化し、毒花粉によりウルトラマンをあっという間に返り討ちにしてしまった。更にビル街を薙ぎ倒して蔓で次々に人間を捕まえて喰いまくる。
科学特捜隊は3日かけて世界のあらゆる生物に有効とされる超強力な毒薬(通常の農薬の1万倍の威力らしい)を精製し、ジェットビートルでの決死の散布に挑む。ハヤタ機が毒薬を口に直接投げ込むことに成功。
グリーンモンスはあまりの毒性に苦しんでのた打ち回るが、そのエネルギー吸収能力のせいで科特隊はロクに手が出せない。とどめを刺すべく参上したウルトラマンを苦し紛れに捕食しようとするが逆にバラバラにぶち破られてしまい、根をスペシウム光線で残らず焼き尽くされ完全に消滅した。
高田裕三の漫画「ウルトラマン_THE_FIRST」では、2巻の前半全部を使用した長編の巨悪として登場。上記の一峰版と同じくスぺシウム光線のエネルギーを吸収し、更に巨大化してウルトラマンを締め殺そうとするも、ウルトラマンの機転により宇宙空間まで運ばれ、太陽に放り込まれて焼滅した・・・かに見えたが、焼滅する所かバルンガの如く、太陽のエネルギーすら吸収し続け、巨大なミロガンダの花を咲かせ、太陽の周囲を衛星の如く周回し続けるというしぶとさを見せた。
花になった事、すなわち成体になった以上は無害という事だが、此処から新たなミロガンダが産まれてくる可能性も…
ウルトラマンにおける最低視聴率(29.0%)を記録した怪獣という面もある(放送日が8月14日であり、いわゆる視聴率の「夏枯れ」によるもの)。
放送当時の、TV以外の児童向け媒体(コミカライズや雑誌付録など)においては、明確な「顔」が描かれた、デザインが異なる様々なグリーンモンスが描かれている。
これは、TVに登場したグリーンモンス自体に明確な「顔」「頭部」が無いため、別媒体で描く事がやりにくいためと、キャラクターとしてイメージしにくい事から、当時の絵師が独自にアレンジしたものと思われる(加えて、当時は作品の設定に対しおおらか、悪く言えばいい加減であったため、このような独自解釈も許容されていた)。
ポピーからは怪獣消しゴム化もされたが、放送当時の児童向け媒体に描かれたイラストを参考にしたらしく、本来無い筈の目と握り拳が2ヶづつ付いていたりと、せいぜい輪郭ぐらいしか実物との共通点が見当たらない造形である。
鳴き声は東宝版フランケンシュタインの声をスロー再生した物である。
関連イラスト
関連項目
ノコギリン サボテンダー ガゼラ:同じく防衛チームの武器エネルギーを吸収して巨大化した後輩のウルトラ怪獣たち。サボテンダーはグリーンモンスと同じく植物怪獣でもある