「お前の「日本一」を、俺と一緒に叶えようぜ。」
CV:沖野晃司
概要
アプリゲーム版に先行して放送されたアニメ版のオリジナルキャラクターとして登場。
アニメでのクレジットは「トレーナー」であり、本名が一切明かされていないので一部のファンからは担当声優の名を借りて「沖野T(トレーナー)」と呼ばれている。
本名については、設定上では存在するようである。
設定画では「西崎リョウ」という表記がされていたが、現在も裏設定として採用されているかは不明。
実写版の4thライブに担当声優がこの役で出演した際には、明坂聡美氏が演じる赤坂美聡から「沖野トレーナー」と呼ばれておりこの呼び方が公式にも定着してきている模様。
推定30歳前後のヒト族で、身長は約180cmほど。
癖毛を後ろで一つ結びに束ねており、左側頭部を刈り上げた特徴的な髪型をしている。
顎周りには無精ヒゲがちらほら見え、常に馬蹄柄の棒つきキャンディーを咥えている甘党である。
モデルが癖馬だらけの部活チームチームスピカを顧問として率いており、トゥインクル・シリーズでの好成績を目指している。
ウマ娘たちの夢を尊重し、自身の夢も彼女たちに託す良き指導者である。
劇中での活躍
しかしながら初登場のシーンではスピカの新入生探しに熱が入り過ぎていたあまりに、目の前のトゥインクル・シリーズに観入るスペシャルウィークのトモを挨拶もなしに撫でさすり、後ろ蹴りを喰らいながら不審者扱いされるという有り様であった。
さらにサイドストーリーでは、おそらく日頃のフランクな言動などもあってサイレンススズカには東条ハナのストーカーだと誤認されていた時期もあった(外部リンク)。
これ以降も異種族であるウマ娘の脚力で何度も蹴飛ばされてもいるが、いずれもせいぜい鼻血を出すぐらいの軽傷で済んでおり、ギャグ補正があるとはいえおそろしくタフで頑丈である。
スペがチームリギルの入部テストで見せた末脚の速さに目を付け、現在の古株の教え子であるゴールドシップらに勧誘してくるよう指示する。
その際彼女らが「袋詰めによる搬送」という拉致行為を取った事について特に叱責しないなど、良く言えば大らかで懐が深い。
同僚でライバルのハナとのやりとりから、学園あるいはトレーナーの仕事から離れていた時期がある事が見受けられるが詳細は明らかにされていない。
現職に復帰したのは「諦めきれなかったから」という理由の模様。
トレーナーとして
教え子たちに向ける観察眼は鋭く、ちょっとした重心の変化を察知して病院に連れていくほどである。
チームの方針として各自の自主性を重んじる一方、必要とあればハードなメニューを組んでレースに向けてきっちり調整していく。ただしキタサンブラックの様に予定にないハードトレーニングを望んだ場合は難色を示すことも。
ただし時には勝利を引き換えにしてでも当事者が気づきを得るよう仕向けることもあり、決して勝利至上主義者ではない。
また教え子の敗戦時は特に手厳しく叱責する事は少なく、自身の指導不足を強調していた。
故障したり病み上がりの教え子から強い希望をぶつけられた際は、リハビリや復帰用のプランを練りながら本人以上に熱くなってしまう事もある。
なおウイニングライブに関する指導についてはあまり携わっていないようで、元々そちら方面の才能があってのちに入部するトウカイテイオーに任せている部分も多い。
チームメンバーとの関係。
教え子との接し方はフランクで、しばしば配慮が足りないためちょっとした反感を買ってはシバかれている。
特にメジロマックイーンに至っては『キン肉マン』シリーズのウォーズマン式パロスペシャルをキメてられており、その後も
などを喰らっている。
何かにつけて食欲旺盛な彼女たちにあれやこれや食べさせており、部費などとして捻出できないからなのか基本的にいつも金欠状態である。
料理の腕には自信があるようで、新年の集まりでは部員たちに鍋料理を振る舞っている。
内面
一見軽々しく見える態度の裏には部員たちが目指すそれぞれの「日本一」を叶えようという熱さを秘めており、奔放なチームメンバーも彼が真剣なアドバイスを送れば素直に聞き入れるなど独特の信頼関係を築いている。
彼自身の夢はいつかスピカのみんなが競り合うレースを見る事であるが、その一方でメンバー同士の対決をどちらかの戦歴に黒星がついてしまう事からためらっていた。
それはチームの評価が下がるからというよりも、少しでも全員に夢を叶えて欲しいという配慮によるものである。
特に天皇賞連覇を狙うマックイーンと無敗を狙うトウカイテイオーの対決に際しては、どちらかの夢が破れることにかなりの葛藤抱きながらもそれぞれに特別のトレーニングメニューを組んでいる。
またスズカ、テイオー、マックイーンらに重大な故障が相次いだ事で、教え子のモチベーションの維持や、おそらく監督責任や行き場のない悔しさなどで苦心する場面も多く描かれた。
その他あれこれ。
ここまでの記述のように、沖野Tは教え子の自主性を尊重しながらも全力で手厚くサポートするタイプのトレーナーである。
しかしながら、常日頃から監督の行き届いた方法で実力を伸ばしたいと考えるウマ娘たちには「ちゃんと指導してくれない」と受け取られてしまい、チームを脱退されてしまうというケースもあった(なおこの時に脱退したと思わしき生徒達に似た後ろ姿が、リギルの入部テストで確認されている)。
その後彼と波長の合うウマ娘たちが集まった結果、スピカはトップクラスの実力を持った上で曲者ぞろいで波乱万丈なチームになったといえる。
ちなみにプライベートに関しては基本的に不干渉であるが、スペに一時休養として実家で絶対安静にするよう命じた際にはスペの母親にまで協力要請を出していた。
またくじ運が悪く、OVAや二期の感謝祭実行委員や学園案内の役決めで見事に外れくじを引いており、「余計な仕事を増やすな」と言わんばかりにマックイーンらの制裁を受けている。
チームスピカの楽曲集とも言える『ANIMATION DERBY 05』ではキャラソンデビューを果たし、ウマ娘たちの課題曲と化した『うまぴょい伝説』をトレーナー代表として暑苦しく歌い上げている。
交流関係
ハナとは旧知の仲らしく、作中でも多くの交流が描かれている。
ただし、財力もないのに担当ウマ娘たちに多額の投資を惜しまないための金欠から、晩飯や夜の飲み代の立て替えを要望する事も多い。
サイドストーリーでは、彼の厚かましさにハナが立腹し室内にまで響くぐらいの痴話喧嘩を繰り広げた事もある。
アニメ1期ではスズカとの親密な交流も多く描かれており、スペの母親ともよく連絡を取っている様子であった。
2期ではメジロ家の老執事(じいや)ともすぐに連絡できる間柄の様で、テイオーとマックイーンに関する協力を要請したり重大な急報を受けていた。
余談
前述の通り、「男性トレーナー」、「ウマ娘以外のキャラ」で初めて公式で『うまぴょい伝説』を歌っており、その完成度についてファンからの評価も高い。
この歌のカバーについてきっかけはハナさん役の豊口めぐみ氏によるものらしく、アニメの打ち上げにて「私もうまぴょい伝説歌いたいです!」と発言した結果、沖野氏と実況の赤坂アナ役の明坂氏にも話が入った模様。
ちなみにトレーナーver.のうまぴょい伝説は公式ウェブラジオ『ぱかラジ』にて初公開され、同席していた女性声優陣からは黄色い歓声があがった。
また沖野氏が演じる実写版沖野トレーナーは3rdライブ、4thライブのシークレットゲストとして登場。
3rdライブではトウカイテイオー役のMachico氏、ゴールドシップ役の上田瞳氏と登場し、『はちみーの歌』を熱唱したり、『ぱかチューブ』を乗っ取るなど大暴れをした。
後日談によると当初は4分コーナーの予定であったが、アドリブによって実際は約18分までに延長してしまった模様。
ウマ娘シンデレラグレイでは北原穣の同期に彼らしき人物が東条ハナと共にカメオ出演した。
関連項目
カップリングタグ
担当声優の名前で仮名が付けられたメディアミックス作品のキャラクター達
頑丈な肉体ネタつながり