路線データ
路線名 | 磐越東線 |
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ラインカラー | 赤紫 |
路線区間 | いわき〜郡山 |
路線愛称 | ゆうゆうあぶくまライン |
路線距離 | 85.6km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 | 16駅 |
非電化区間 | 全線 |
最高速度 | 100km/h |
単線区間 | 全線 |
閉塞方式 | 特殊自動閉塞式(軌道回路検知式) |
保安装置 | ATS-SN |
運転指令所 | 郡山CTC |
大都市近郊区間 | 仙台近郊区間(船引〜郡山) |
第一種鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
概要
いわき駅(福島県いわき市)と郡山駅(郡山市)を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線で、地方交通線。福島県を経由するJR線で唯一県内で完結する路線である。
「ゆうゆうあぶくまライン」の愛称が付けられているが、阿武隈川沿いを走行するのは郡山市周辺のみ。
船引駅〜郡山駅間は仙台近郊区間及び交通系ICカード乗車券「Suica」仙台エリアに設定されている。なお、いわき駅もSuicaが利用可能だが、首都圏エリアの為エリア跨ぎは認められておらず、いわき駅と船引駅〜郡山駅間を相互利用する際は切符を購入または車内で精算する必要がある。
優等列車は1982年(昭和57年)まで急行「いわき」などが運行され、廃止後も臨時快速「あぶくま」等が設定されていたが、1995年(平成7年)に開通した磐越自動車道(磐越道)が全線で並走しており、高速バスが多数運行されている為、高速バスや自動車が圧倒的に優勢で歯が立たない状況にある。
沿革
- 1914年(大正3年)7月21日:平郡西線として郡山駅〜三春駅間開業。
- 1915年(大正4年)3月21日:三春駅〜小野新町駅間延伸。
- 1915年7月10日:平郡東線として平駅(現・いわき駅)〜小川郷駅間開通。
- 1917年(大正6年)10月10日:小川郷駅〜小野新町駅間延伸により全線開通。平郡西線を平郡東線に編入し磐越東線に改称。
- 1915年(昭和10年)10月27日:川前駅〜小川郷駅間(江田駅は未開業)で列車が土砂崩れに乗り上げ脱線。死傷者数60名以上の大惨事となった。
- 1987年(昭和62年)4月1日:平駅〜大越駅間の貨物輸送廃止。国鉄分割民営化に伴いJR東日本が第一種鉄道事業者、JR貨物が第二種鉄道事業者として継承。
- 1991年(平成3年)3月16日:一部列車でワンマン運転開始。
- 1993年(平成5年)12月1日:磐越東線営業所(廃止)発足。
- 2000年(平成12年)3月10日:貨物列車廃止。
- 2001年(平成13年)4月1日:JR貨物の第二種鉄道事業廃止。
- 2005年(平成17年)12月10日:磐越東線営業所廃止。
- 2009年(平成21年)3月14日:船引駅〜郡山駅間がSuica仙台エリアに設定。
- 2011年(平成23年)3月11日:東北太平洋沖地震(東日本大震災)により全線運休。
- 2011年3月31日:船引駅〜郡山駅間運転再開。
- 2011年4月13日:小野新町駅〜船引駅間運転再開。
- 2011年4月15日:全線運転再開。
- 2014年(平成26年)4月1日:船引駅〜郡山駅間が仙台近郊区間に設定。
- 2019年(令和元年)10月12日:台風19号の影響で橋梁や盛土が流出し、全線運休。
- 2019年11月6日:小野新町駅〜郡山駅間運転再開。
- 2019年11月16日:全線運転再開。
現在の運行形態
他線との直通運転は行わず、全ての列車が線内完結のワンマン運転の普通列車。
小野新町駅を境に本数が大きく変わる。全線通しの運行は5往復のみ、いわき駅〜小野新町駅間で6往復、いわき駅〜小川郷駅間で8往復と非常に本数が少ない。列車間隔が最長5時間程度開く時間帯が存在する。
小野新町駅〜郡山駅間は予々1〜2時間に1本程度の運行で、区間列車が多い。
駅一覧
使用車両
現在の使用車両
郡山総合車両センター郡山派出所所属の気動車。
全ての定期列車で使用される。
団体列車の牽引の為JR東日本管内各地の車両が使用される事がある。
過去の使用車両
国鉄民営化後の車両のみ記載。
郡山運輸区(現・郡山総合車両センター)所属の気動車。
民営化直後に使用されていた。
磐越東線営業所(現・郡山総合車両センター郡山派出所)所属のディーゼル機関車。
JR東日本所属だが、JR貨物が運行を受託していた貨物列車で重連で使用された。