神話・宗教等の『魔王』
元は仏教用語で、仏道修行や善事をしようとする心を妨げる他化自在天の眷族を統べる王のこと。後述のマーラを指す言葉である。
主な魔王の一覧
キリスト教
イスラム教
ゾロアスター教
バビロニア神話
仏教
インド神話
娯楽作品における『魔王』
「大魔王」の項目も参照。同一作品に「大魔王」も存在する場合、その部下という場合も多い。悪魔という悪の具現化を束ねる存在のため、主にファンタジーRPG作品等でラスボスや中ボスを務めることが多い。近年はRPG以外でもこの言葉を目にする機会が増えている。
主な魔王の登場作品、及び『魔王』と称されるキャラ
- ドラゴンクエスト:RPGでも特に多くの魔王が登場(バラモス・ムドーなど)。通称「魔王系」。『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズでは『????系』として、魔王もしくはこれに該当するモンスターが登場している。
- 魔王(小説):伊坂幸太郎の小説。
- 魔王 JUVENILE REMIX:上記を原作とした大須賀めぐみの漫画
- 魔王(テレビドラマ):韓国で放送されたテレビドラマ。それをリメイクした日本のTBSで放送されたテレビドラマ。
- ボクと魔王:『スタン』という名前の登場キャラがこれに当たる。諸事情から魔王としての威厳は皆無。
- 勇者のくせになまいきだ:魔王が主人公であり、破壊神(プレイヤー)の力を借りて勇者を倒そうと企む。
- 魔王物語物語:カタテマ氏制作のフリーソフト。作中の本『魔王物語』で言及されている。
- 勇者と魔王:pixivのオリジナルイラスト群、及び関連するイラストに付けられるタグ。
- 魔王エンジェル:『アイドルマスター』に登場するユニット。楽曲等のセンスが由来。
- ガミガミ魔王:『ポポロクロイス物語』の盗賊。自称「世界征服を企む悪の魔王」。
- どろんこ魔王:アニメ『アンパンマン』の劇場版『キラキラ星の涙』に登場。性格は正統派魔王といえる。
- スレイヤーズ:魔族と神族が世界の覇権を掛けて争っており、『赤眼の魔王(ルビーアイ)』シャブラニグドゥ、『闇を撒く者(ダークスター)』デュグラディグドゥ。『蒼穹の王(カオティックブルー)』、『白霧(デスフォッグ)』が確認されている。
- チャージマン研!:地球を侵略してきた宇宙人であるジュラル星人を統率している長。ジュラル星人の一人ではあるが他のジュラル星人とは容姿が明らかに違う。『ジュラルの魔王』や『魔王様』ともよばれる。
- VIPRPG:姿はRPGツクールのRTP素材。詳細は→魔王(VIPRPG)
- クロノトリガー:中世でラヴォス復活を目論んでいた人物。→魔王(クロノトリガー)
- LIVE A LIVE:中世編における打倒すべき敵…ではなく勇者オルステッドが人間に絶望した存在。⇒魔王オディオ
- ソーサリー:マンパン砦に潜む。諸王の冠を強奪した。
- ランスシリーズ:魔人勢力の盟主。通常魔人は絶対に勝てない。
- ナイトウィザード:侵魔の王。やたらいっぱいいる。萌えキャラっぽいのもいる。
- 空目恭一:ライトノベルMissingの登場人物。魔王陛下と称されている。
- サモンナイト:1にて無色の派閥によって召喚の儀式が行われた。魔王ルートはいわゆるバッドエンドなのだが、本来は死ぬはずの人たちが生き残ったり主人公をもとの世界に返したりするため、一部のファンからはツンデレ扱いを受けている。
- RAVE:魔界の王。魔界には複数の国家が存在し、RAVEでの魔王は魔界全体を統治する者ではなく、各国の君主の事を指す。魔王の中でも特に強力な4人は『四天魔王』と呼ばれている。実は『大魔王』の地位も存在しているが、長年空白となっている……。
- まおゆう魔王勇者:豊富な知識を持った女魔王。長く続く人間と魔族の戦いの根本的原因に気づいており、その改善のために勇者に協力を求め、二人で新たな世界と時代に向け歩み出す。→魔王(まおゆう)
- 真奥貞夫:ライトノベル『はたらく魔王さま!』の主人公。別世界で世界征服を志していたが、勇者に追われて現代日本に流れ着き、もう完全に庶民に染まってしまっている。
- 魔界戦記ディスガイアシリーズおよび派生の日本一ソフトウェアのシュミレーションRPG。主人公含め多くのキャラクターが魔王であったり敵をなぎ倒して魔王となる。魔王は一人ではなくご近所感覚の別次元の魔界が存在してそれぞれ魔王が存在する。基本的に力こそ正義、悪行こそ積むべき徳の世界観なので傍若無人・唯我独尊で適当な性格をしている。
- 女神転生シリーズ:種族の1つとして登場する。
- 『映画スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!』の魔王
CVはてらそままさき。笑顔が嫌いでニコを連れ去り、彼女にみゆきを憎ませ、その憎しみの力で絵本の世界を支配しようとした。
プリキュア・ロイヤルレインボーバーストが通用しないほどの強敵だったが、ミラクルライトの力でパワーアップしたキュアハッピーによって浄化され、本来の丸っこい姿に戻った。その後ニコたちとは和解した。
殺戮対象が魔界を抜けた魔物であり、且つ攻撃魔法をほとんど持たない5人の魔王。
そのかわり一対の刃物を武器とする。
形態はRAVEのそれに近いが、本作の魔界には政治行為自体が感じられない。
「その時代、その地域、最強の悪魔」が魔王ということらしく、魔王を敬愛する者はいない。
作中で登場した魔王は六道夜摩、那落迦、ヤミー、ガープ、カオス。
関連イラスト
この他にもさまざまな『魔王』が作られている。
ゲーテ原作の歌曲における『魔王』
そのまま『魔王』と題した詩を書いている。後にシューベルトが曲をつけた。『風の様に馬を駆り、翔りゆく者』と称され、文中に登場する人間の親子を付け狙う。ネット上ではこの詩(の日本語訳)を改変したジョークをしばしば目にすることができる。
実在の人物における『魔王』
武将・織田信長の肩書「第六天魔王」が有名。戦前の思想家北一輝が「片目の魔王」と呼ばれていた。『平治物語』で讃岐に流罪された崇徳上皇は、自ら「大魔縁」になってこの国を呪うと宣言。
海外での扱い
魔王は元が仏教用語であり、英語には該当する用語が無いので海外では様々な翻訳がなされている。
- Arcenemy(大敵)
- Dark Load(暗黒卿、悪神)
- Demon King(最もメジャーな訳(私見))
- Devil King
- Four Demon Gods(四天魔王:RAVE)
- King of Demons
- Load Dark
- Magus(魔術師:クロノ・トリガー)
- The Devil