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神道の編集履歴

2015-08-26 16:54:24 バージョン

神道

しんとう

日本独自の民族信仰。「神の道」などとも呼ばれ、古語では「かんながらのみち」と呼ばれた。

日本の伝統的な信仰である。

神道の心


概要

発祥紀元前~明治時代(解釈によって諸説あり) / 日本
開祖自然発生のためなし(天皇祭主
体系アニミズム祖霊信仰などさまざまな多神教汎神教的要素が混在
シンボル鳥居
サカキ・オンコ(イチイ

元々は名称が存在せず、仏教インドより伝来して以降、区別するために「神の道」などと呼ばれていた。古語では「かんながらのみち」

現在も神道と仏教を信仰している人を合計すると2億人に達すると言われる。特定の教祖教義を有さないが、神社神道から派生した教派神道には教義がある。

日本人にとって神道の思想行事は生活の一部となっているため、風習とも言える。


古来からある民俗的宗教体系がベースとなっているが、平安時代以降の神道は仏教と半ば融合しており(神仏習合)、陰陽道の要素も取り込んで成立したものでもあった。

さらに、江戸時代儒学の影響も受けたとされ、明治時代の国家神道、戦後の神道指令などを経て何度か再編されており、古代の信仰と必ずしも同一ではないが、根本的な思想は変わっていないとされる。


旧皇族宮家出身の作家である竹田恒泰氏によれば、『自然を神とし先祖とする信仰』であるとされ、人間の生み出した文明もいわば自然の恩恵によって作られたもので、文明もまた自然の一部という考えとなる。

後述の特徴にもあるが、古来日本人にとってとは()のような存在で人の目には見えないもののであり、森羅万象に宿るとされている。


特徴



  • 神職修行を必要としない
    • 己を高めるための修行というものは存在しない。神職として奉職するには当然ながら祭祀の作法を学ぶ必要はあるが、修業とは性質が異なる。

思想

産霊

『産霊(むすび)』とは、「万物を生み育てる霊的な働き」のことであり、 神道において、この世のありとあらゆるものは、この「むすび(「むすひ」とも)」の霊的な働きによって生み出され、発展し、完成するものと考えられ、神道における重要な観念の一つである。

日本における『創造』『生成』『生殖』『成長』の思想はここから生まれたとされ、明治維新後の殖産興業にも繋がり、人と人とを結びつけるを育み、日本人日本文化の寛容性を育てたとされている。


穢れ

『穢れ(けがれ)』の概念は難しく、決して「悪」というわけではない。

「人が生まれる」「人の死」「止まった血液」「女性の月経」といったものも「穢れ」とされているため、これらを「悪か?」と言うと決してそうではない。

「穢れ」『気枯(けがれ)』とも言われ、「気が枯れる」という意味とされており、「気力(元気)が失われている」もしくは「気(心)が汚れている」といった状態を指しているとされている。


禊祓

『禊祓(みそぎはらえ)』とは、神道における唯一の戒律とも言える思想であり、神々「清浄」を愛し 「穢れ」「汚れ」を嫌うとされ、迎えるためには人は身体を清めて綺麗にし、掃除で場所の汚れを落とし、社会環境さえも清らかでなくてはならないとされている。

豊かな森と清流は穢れを忌み嫌い、清浄を尊ぶ心を育て、日本文化を育む風土となり、世界で最も清潔と言われる日本の国民国土を育んだ思想とも言われており、ここから日本語「水に流す」という言葉考えが生まれたとされている。


国家神道と神社神道

明治維新に神道が大きな役割を果たしたこともあり、維新当時の明治政府では、当初神道を国教化しようとする動きも活発であった。


だがまもなく、アニミズム(精霊信仰)的信仰である神道で近代国家を統合することの不可能性が認識され、英語が堪能で欧州にて憲法を学び、現地の国教をめぐる宗教戦争の歴史をよく知っていた伊藤博文は、国教の制定化よりも日本の自由で穏やかな多神教的風土に基づくべきであるとした。


その後、政府は帝国憲法で信仰の自由を認め、「神道は宗教ではない」と位置づけ、神社を国家機関の末端として再編をはかった。

これはのちに国家神道といわれるようになった。


これにより、国教を制定せずに国民の統合が計られ、国家神道はその支柱となり、日本では国教をめぐった宗教戦争が引き起こることはなかった。

しかし、そのために国民を地域固有の祭祀の伝統から切り離してしまうことにもなり、明治期に政府が神道を統制するために行われた神社合祀などの政策は、地域の神道には傷跡を残した。


神社神道は、戦後の神道指令によって政府の統制から離れ、法律上は自由な活動ができるようになったが、旧神祗庁の関係者が中心となって全国の神社を統括する神社本庁が作られ、政府文部科学省)との関係が強い宗教法人として全国の神社の多く(被包括神社)を統括している。


これが国家神道の枠組みは形を変えて現在も継続しているという声もあり、伊勢神宮を本宗と仰ぐ神社本庁は中央集権の色合いが強く、各地域固有の伝統を軽視する国家神道的な神道観を持っているとも言われており、被包括の神社に対し鎮守の森を伐採し売却することを迫ったり、宮司人事に口を出すなどのことから、しばしば裁判沙汰にもなっている。


神道タグ

日本神話 古事記 日本書紀

天津神 国津神 氏神 産土神 鎮守神 精霊 人神 現人神

高天原 天照大神


神社 神宮 鳥居 神棚

神職 / 神主 / 神官 宮司 権宮司 禰宜 権禰宜

巫覡 / /  神子 / 巫子 巫女 / 巫女さん  / 祝部 / 祝人


産霊(むすび) 穢れ(けがれ) / 禊祓(みそぎはらえ) 祭り / 祭祀 祝詞 神楽 / 神楽舞 / 神楽歌 巫女舞


皇室神道宮中祭祀) 神社神道 民俗神道 / 民間神道 教派神道 / 神道十三派 古神道 / 復古神道 / 原始神道 国家神道 / 神仏習合 神仏分離


伊勢神宮 出雲大社 稲荷神社


関連タグ

信仰 思想 風習 

宗教 仏教 道教 儒教 キリスト教 ユダヤ教 イスラム教

アニミズム 多神教 祖霊崇拝


外部リンク

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