隼鷹

じゅんよう

隼鷹とは、旧日本海軍の航空母艦、及びブラウザゲーム『艦隊これくしょん』に登場する艦娘のことである。

※ロボットアニメ『バディ・コンプレックス』のキャラクターは隼鷹・ディオ・ウェインバーグを参照。

図鑑データ

艦名	隼鷹
図鑑No	66→208（改二）
艦級	飛鷹型2番艦
艦種	軽空母
CV	大坪由佳

「商船改装空母、隼鷹でーすっ！ひゃっはぁー！」

いっくぜー！概要、出撃する！

飛鷹型航空母艦2番艦。まるで少年漫画の主人公のようなツンツン頭が特徴。

服装は、上半身はワインレッドのブラウス（襟元に勾玉アクセサリー）の上に陰陽師の着る狩衣風の白い上着（ただし、龍驤のものと違い袖口は洋服風に細くなっている）で、下半身は裾口の広い緋色のズボン袴で、足は白足袋の上から艦首を模した艤装靴を履いている。

中大破した際にあらわになる下着はブラジャー、パンツともに乳白色の上品なデザイン。

相方である飛鷹とは対照的に気さくでノリのよい姐御肌な性格。もっとも、中破で剝かれた時に「うわ～ん！こんな格好いやだ～！」と恥じらうあたり、育ちの良さは見え隠れしてるとも取れる。それを発展させて下記のように元々は豪華客船として作られる予定だった過去もあり、ノリの良い部分は軍隊という場所になじむ為、あるいは周りに気を使って敢えてやっていて根は純情だったり乙女だったりといった解釈をとる二次創作もそれなりに多い。

飛鷹や龍驤同様、航空装備は艦載機の形をした式神と飛行甲板を模した巻物という形で描かれている。ゲーム画面では確認できないが、「艦これ白書」などの書籍資料を見ると、式神である艦載機の主翼に「零式艦上戦闘『鬼』」「九十九式艦上爆撃『鬼』」と書いてあることが確認できる（→軽空母陰陽チーム）。

史実通り軽空母でありながら艦載機の搭載可能数が多く、比較的手に入りやすいこともあって飛鷹共々中盤の航空戦力として活躍してくれる。

終戦まで生き残ったことから、運も高い。

自己紹介でひゃっはぁー！という雄たけびを上げるので、某世紀末や某非公認ご当地キャラのネタの標的となることが多い。

また、通常時の会話から飲酒疑惑が持ち上がっている。他にも那智や瑞鳳など飲酒ネタのある艦娘は多いが、任務中の飲酒を疑われているのは彼女ただ一人…であったが、もっとひどい通称「アル重」が現れた。

隼鷹改二になると、2014/09/26の追加ボイスにより放置中に熱燗を飲もうとしたり、帰投直後に酩酊したりと明らかに飲んでいる。

ゲーム中に登場する家具の一種「大人の節分セット」は、ちょっと大人な軽空母たちが節分をダシに酒を飲もうとするものだが、一升瓶や煎り豆と並んで脱ぎ捨てられた隼鷹の服があったりする。

公式4コマ16話では、夕飯のメニューに焼き鳥が出ると聞いて、呑み仲間の千歳と盛り上がっていた。13話でこっそり深夜の飲み会をやっていたのはこの2人である。

更に32話では三人官女に扮した川内と神通に酒（甘酒or白酒）をねだり、35話では酒が入った途端に千歳と共に脱ぎだし、49話ではビスマルクと酒談義をしていた。

2014年に行われたグリコとのコラボでもビール片手にパッケージを飾っている。

pixivにおいても、飲んべえキャラとして扱われているイラストが多い（→熱燗これ）。

史実でもかなり薄かった装甲については度々愚痴っており、公式コミックでは雨漏りの水滴が飛行甲板に被弾してぶっ倒れたりしている。だが一部の装甲はどこぞの正規空母と違って結構厚いような・・・おや、なぜこっちに艦載機が飛んでk

割と公式推しのキャラクターであり、先述の江崎グリコとのコラボでCRATZのパッケージに単独で載ったり（2014年08月）、「DRAGON MAGAZINE」で主役小説『一〇〇二番目の願い事』が連載されたり（2014年09月号～11月号）、改二実装も行われていたり（2014年08月、→隼鷹改二）、2014年11月29日～2015年02月22日開催のカフェ「甘味処　間宮」でも『隼鷹の生ヒャッハービール』というメニューがあり改二のイラスト入りの『隼鷹のヒャッハービールジョッキ』も限定販売されている。

ちなみに『一〇〇二番目の願い事』は橿原丸が空母隼鷹に改装された時の仮称が第1002号艦だったことに由来する。

出雲丸から改装された飛鷹は第1001号艦である。

他メディアでの隼鷹

ヴァイスシュヴァルツにおける隼鷹

ヴァイスシュヴァルツでは、彼女のカード「飛鷹型軽空母2番艦隼鷹」が良環境をぶち壊しにした壊れカードとして猛威を奮う。

どのようなものだったかというと

アンタッチャブル（除去の対象にできない）
艦娘のソウル+1（相手に与えるダメージが増える）
生半可な火力を受け付けない高パワー

という、ヴァイスシュヴァルツにおいては壊れ以外の何者でもない代物であった。

（TCGのプレイヤーならば、高パワーのアンタッチャブルがどれだけ止め難く恐ろしい存在であるかはお分かりであろう）

こんなヤバい能力を持った隼鷹や初風を軸とした艦これデッキが、今までの環境デッキを駆逐。

結果、艦これとそれに対抗し得るカードパワーを持つ乙女心万里花（ニセコイ）の二強状態となってしまい（どこぞのボルバルマスターズよろしくヒャッハーシュヴァルツ状態であったという）、他のテーマがほとんど上がってこられなくなってしまった。

こうして隼鷹はヒャッハーの叫び声と共にヴァイスシュヴァルツ環境を全カードゲームでも稀に見る世紀末にしてしまったのである。

結局「飛鷹型軽空母2番艦隼鷹」は間もなく使用制限となり、後に1年足らずにしてネオスタンダード・タイトル限定環境（※）2年半ぶりの禁止カードで新規指定と相成った。2014年3月28日の艦これブースター発売から同年12月22日の禁止入り発表まで僅か269日であった。年越し迎えられてねぇ…。

※現行の公式大会に採用されたレギュ。上記の2レギュの他、特設イベントとして年1回程度採用された、作品間のクロスオーバーを許可したスタンダード、サイド限定構築がある。

どれだけ短いかと言うと…

遊戯王のダーク・ダイブ・ボンバー：290日。制定当時最速禁止。この記録は後に征竜の《炎征竜－バーナー》・《風征竜－ライトニング》（169日）、そこから《Emヒグルミ》（167日）によって更新されている。コンマイどんだけ。　※現在はエラッタ（テキスト改訂）により弱体化され、無制限。
デュエル・マスターズのボルメテウス・サファイア・ドラゴン：338日（前述のボルバルマスターズの元凶・無双竜機ボルバルザークは628日である）　※現在は制限復帰（殿堂入り降格）し、1枚のみ使用可能。
ポケモンカードのフラダリの奥の手：281日　※2016年7月16日改定で殿堂レギュレーションでも禁止となり、全ルールで禁止指定。
マジック・ザ・ギャザリング：MTGの大型大会には複数のフォーマットが存在するが、本項では主に2016年以前の「スタンダード」（プレイ人口が一番多い、かつ大人の事情から明らかに壊れていたカードでなければ禁止は行かない方針がある）の例を挙げる。　※ただし、2017年1月に「スタンダード」における禁止制限方針が見直された後の1年間、初出から6ヶ月内の改訂で禁止されたカードが4枚出された。
- トレイリアのアカデミー、頭蓋骨絞め：74日/128日。2016年以前のスタンダードでは数少ない、該当カードのセット発売翌期の制限改訂でスタンダード禁止に指定されたカードである。）
- 記憶の壺：21日くらい。トーナメントリーガルから約1週後の緊急改訂では、Type1（現ヴィンテージ）以外全フォーマットで禁止カードに指定される、紙面フォーマットでは初の緊急改訂による禁止・制限対象カードという事が有名。　※なお、同フォーマット創設からの24年間、緊急改訂によるスタンダードで禁止指定されたカードはこのカードと、「守護フェリダー」（禁止経緯はサヒーリ・ライ参照）2枚だけ。

これらがどれだけ壊れていたかは当該項目及びカードゲームの個別サイト・禁止カードの項目に譲るが、まぁ要するに並み居る他TCGのチートカード並の速さでの禁止カード入りだと思ってくれれば良い。

元々艦これサイドに強カードが多かったのもあり、ヒャッハーシュヴァルツがヴァイスシュヴァルツに残した悪影響は大きく、元々のヴァイスプレイヤーの艦これという作品自体へのヘイトが高まってしまったのは言うまでもない（カードをデザインしたのは遊宝洞、それを販売しているのはブシロードのはずなのだが…）。

隼鷹は「艦これの夏、ニセコイの冬」と言われた2014年のヴァイスシュヴァルツ環境の暗黒時代の片棒を担がされてしまったのである…。

ちなみに翌年に英語版で参戦の際、アンタッチャブルから「シフト」（このカードの引き確率が向上だが除去の対象にできる）、艦娘の「ソウル+1」から「パワー+1000」（相手に与えるダメージが増えない）という能力調整が行われる。カード名も隼鷹改（改修だけじゃない改正という意味）になる。

なお日本語版と異なり、隼鷹以外の（日本語版環境の）艦これの制限カード達は、テキスト調整か制限も行われない。