概要
魔改造とは、通常の改造と異なり、対象について本来考えられないような無茶苦茶な作り替えをすること。
複数の意味がある。
元祖魔改造
「おいどんたち薩摩模型同人会は、スケールモデルにアニメモデルの性能を持たせる秘技を開発したでごわす」
「その名は魔改造たい!」
元々は、漫画『プラモ狂四郎』の作中に登場した言葉。
複数の戦闘機のスケールモデルを変形・合体させ、巨大ロボット「プラモ魔神」を作り出した。
もっとも、変形合体機構に関しては実はインチキ。合体前の模型とプラモ魔神に合体した状態の模型を2つ用意し、対戦中に差し替えていたのだ。
ちなみに、プラモ魔神そのものは雑誌企画で実際に製作されている。
派生
転じて、いろんな意味で無理があったり、常軌を逸した改造という意味合いで使われるようになった。
主な例
- 服を着ているキャラクターのフィギュアを全裸や半裸に改造する(当初は御魔改造と呼ばれ、上記の魔改造と区別されていた)
- ロボットや乗り物、武器に使い手の危険を無視したチューンナップを施す
- キャラクターの見た目や設定を原形をとどめないレベルで過剰にアレンジしたり、多数の無茶苦茶な設定を付与したりする
- 巨乳化、ふたなり、女体化・男体化、むちむちなどの体型変化
- 「アメリカさんがどうしてもF-16使えって言うから」
- カリフォルニアロール
人間の趣味・嗜好の範囲の広さ(業の深さ?)がうかがい知れる。
鉄道用語として
財政難やコストをケチる、あるいはもったいないからとことん使いまわす(手抜き型)、および下手するとかつての姿が分からなくなるほど本気を出した(全力投球型)などで普通ではありえない改造を施されちゃった車両のことを指す。もちろんファンからの愛称。
代表的な例として、国鉄時代の583系改造の食パン列車(手抜き型)や旧型国電改造の103系3000番台(全力投球型)、民営化後のJR西日本にはサンパチ君(手抜き型)や415系800番台(全力投球型)、東日本には485系の3000番台やジョイフルトレイン(いずれも全力投球型)など、私鉄では京阪電気鉄道の旧3000系ダブルデッカー車(全力投球型)、阪急電鉄のリニューアル工事(全力投球型)が存在する。
さらに、魔改造以上の改造を施された「魔復元」という1つ上の手法も存在する。
クモハ113形3800番台(サンパチ君) | 419系(食パン電車) | 阪急7300系 |
該当車両の例(一種類でも当てはまれば掲載)
213系(クハの100番台)
289系(一部)
717系(900番台)
785系(300番台)
京阪電気鉄道旧3000系(ダブルデッカーとなった3805・現富山地方鉄道サハ31)、3代目600形・同700形など大津線の2扉車全般(ただし、3代目600形・同700形は新製扱い)
わたらせ渓谷鐵道わ99形
魔新造
上記の魔改造を再現した状態で新造した鉄道車両。魔改造車に仕様を揃える事で保守面での統一が図れる実用上のメリットがある。
JR西日本207系 モハ207形1500番台:0番台3連を4連に組み替える為にモハ207形1000番台1次車にパンタグラフ撤去等の改造を施した車両だが、魔新造車も存在する。該当車は新造時からドアの窓が複層ガラスになっている2次車に属する。
リニューアルで1次車もドアの窓が複層ガラスに交換される為、リニューアル後はパッと見での判別がつかなくなる。
魔改造ベイ
近年「YouTube」上で人気と成りつつある『ベイブレードバースト』非公式アイテム群。
当初は『違法改造ベイ』などと呼ばれる域を出て居なかったが次第に改造のディープさに拍車がかかり最初にハンドスピナー「ウロボロス」をベースにしたレイヤーの完全オリジナル改造ベイ「アイアンウロボロス」が登場した。其れを皮切りに3Dプリンタで作られた事案レイヤー、ホワイトメタルで鋳造されたドラグーンのメタル化レイヤー、ベアリングをレイヤー化した防御無双レイヤーなどが次々生まれていく。ついには「アイアンウロボロス」の作者がDMMに発注してチタン素材で作らせた「トンデモ破壊力ベイ」まで登場し其れの能力に合わせたディスクやドライバー迄自作されるに至った。最早「改造」の域を逸脱している感は有る物のこれらも全て現在では「魔改造ベイ」と呼ばれている。
関連タグ
悪魔合体 カオス だいたいあってる だいたいあってない だいたいまちがってる
違法改造・・・似て非なるもの。