概要
山梨県大月市の大月駅と、山梨県富士河口湖町の河口湖駅間を結ぶ鉄道事業、バス事業、富士急ハイランド等の観光施設事業、不動産業などを行っている。通称「富士急」。
売上の大部分は観光事業によるもので占められており、鉄道事業の売り上げはバス事業よりも少なく、全体の売上のおよそ5%ほどにすぎない。
閏日である2月29日は語呂合わせから「富士急の日」となっている。
昭和30年代までは「富士山麓電気鉄道」という社名で、長いだけでなく「山麓」という非常に画数の多い字が入るため、通称略記で「√5」(=2.2360679だから)と片付けられることがあった。
路線
- 大月線:大月-富士山間
- 河口湖線:富士山-河口湖間
なお2路線は完全な1路線として運行されている。
運行形態
線内列車
基本は線内通し運行の普通列車が中心。毎時1-2本運行されているが、大月-東桂間の区間列車や、上大月駅を通過する列車もある。
快速「富士登山電車」
1000形改造の観光快速列車。木曜日は運休。
フジサン特急・富士山ビュー特急
前者は8000系、後者は8500系を使用。河口湖線区間は特急料金不要。
「富士山ビュー特急」ではスイーツが車内で食べられるプランがある。
JR直通列車
大月駅から先、JR東日本中央本線東京駅方面に直通する列車を毎日設定。特別快速(中央特快)、通勤快速、快速列車合わせて1日2往復、高尾駅発着の普通列車1日1往復が運行されているほか、E353系使用の特急「富士回遊」が1日2往復(臨時列車1往復はE257系使用)設定されている。
車両
普通列車用
特急列車用
乗り入れ車両
- 211系:高尾発着の普通列車で使用。
- E233系:東京発着の快速列車で使用。
- E353系:特急「富士回遊」定期列車用。3両編成。
- E257系500番台:特急「富士回遊」のうち、土・休日運行の臨時列車で使用。5両編成。
駅一覧
●:停車、|:通過
駅番号 | 駅名 | 特急 | 快速 | 富士登山電車 | 乗り換え | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
FJ01 | 大月 | ● | ● | ● | JR東日本中央本線 | |
FJ02 | 上大月 | | | | | | | 一部の普通列車は通過 | |
FJ03 | 田野倉 | | | | | | | ||
FJ04 | 禾生 | | | | | | | この付近をリニア山梨実験線が通っている。 | |
FJ05 | 赤坂 | | | | | | | ||
FJ06 | 都留市 | | | ● | | | ||
FJ07 | 谷村町 | | | | | | | ||
FJ08 | 都留文科大学前 | ● | ● | | | ||
FJ09 | 十日市場 | | | | | | | ||
FJ10 | 東桂 | | | | | | | ||
FJ11 | 三つ峠 | | | ● | ● | ||
FJ12 | 寿 | | | | | | | ||
FJ13 | 葭池温泉前 | | | | | | | ||
FJ14 | 下吉田 | | | | | ● | ||
FJ15 | 月江寺 | | | | | | | ||
FJ16 | 富士山 | ● | ● | ● | スイッチバック駅 | |
FJ17 | 富士急ハイランド | ● | ● | ● | 富士急ハイランド最寄り駅 | |
FJ18 | 河口湖 | ● | ● | ● |
バス事業
主に富士山周辺の静岡県北東部、山梨県、神奈川県西部を中心として路線バスや高速バスを運行している。
このうち御殿場市にある御殿場営業所管轄の路線以外は全て地域ごとに分割された子会社による運営となっている。
また、高速バスの営業所がある関係で東京都港区・渋谷区のコミュニティバスや横浜市の路線バスの運行も行っている。
スケート部
特に女子スピードスケート競技において実績があり、冬季五輪出場選手も多い。
富士急行スケート部出身人物
関連タグ
- ヤマノススメ:作中に三ツ峠、富士山が登場。タイアップも行なわれている。
- 岳南電車:グループ企業。
- ドーンデザイン研究所水戸岡鋭治デザイン(水戸岡鋭治):富士登山電車、富士山ビュー特急、6000系電車のデザインを担当。
- 全国登山鉄道‰会参加事業者:南海電気鉄道・神戸電鉄・大井川鐵道・叡山電鉄・箱根登山鉄道