え? 鬼退治のコツ、ですか? 簡単ですよ
最後まで気を抜かず、容赦なく仕留めればいいだけですもの
プロフィール
史実では男性。また諱は「らいこう」と有識読みされることもある。
また、初期バージョンでCV欄に誤植が発生している。正しくは上記の通り戸松氏となる。なお、修正前は田中理恵と記載されていた。(絵師つながりで)どこかのミサ姉を思い出した人もいた模様。
概要
『Fate/GrandOrder』に登場するバーサーカーのサーヴァント。レアリティは期間限定の☆5。
もともと金時の口から存在は語られていたが、期間限定イベント「天魔御伽草子 鬼ヶ島」にて初登場。
メインシナリオでは第1.5部「屍山血河舞台 下総国」にてライダー・黒縄地獄として敵対する。
人物
雅で清潔で艶やかな妙齢の女性。真面目な職業軍人だが、金時の事になると子煩悩で心配性の泣き虫。
平和を良しとする良識人に見えるものの、根が人間ではない(神性が混じっている)ため、物事のとらえ方が俯瞰的、大局的になる事も。
反面、好きになってしまった相手への情は深く、「息子の為なら世界を敵に回す」といった母性愛の権化になる。彼女にとって「愛する者や恋人」=「自分の息子」なのである。
なお、本人はそのとらえ方のズレにまったく気づいていない。
傍目でわかるほど大変ご立派なモノをお持ちである。その大きさは、FGO界屈指と言われ、pixiv上に置いては、R-18ランキングの上位にほぼ含まれている。
他にも、垂れ目気味の優しげな眼差し、長く艶やかな濡れ烏の黒髪、むちむちとしていながらスラリとした肢体、奥床しくも無邪気で人懐っこい言動など、妖艶さ母性の入り混じった破壊力の高い色香をまとっている。
バーサーカーだが理性的で慈愛の深い女性。
ただし根本として愛しい者を愛することに狂っているいわゆるヤンデレ。
彼女にとって愛する人物の独占を妨害するものは敵でしかなく、その限りにおいて徹底した敵対状態を貫く。当人に自覚症状が無いのはもちろんだが、何より他のサーヴァントでも一見して彼女の狂気を察することはできず、それを母性と慈愛のオーラが巧妙に隠してしまっているので始末に負えない。
また、絆が深まれば歪んだ母性が主人公にも向き、終いには自らの子供のように扱ってくる。
愛する者が裏切らない限り、彼女はありったけの愛情を向けてくれる。だが、もし彼女を裏切ったのなら。そして、彼女にとって何が裏切りになるのか。それは彼女にも分からない。
後述したネタバレに関わる部分では、なかなかに過激な台詞も飛び出しているのだが、頼光自身はこのキャラの割に、ウブでピュアな性分の模様。あんなことやこんなことを想像した時に、「私の口からは言えません!」と、顔を真っ赤にして叫んだことがある。
一方、源氏の棟梁として非常に厳格な人物でもあり、のちに実装されたランサークラスでは「生真面目なスケバン風紀委員長」という、規律に厳しい一面を見せている。
金時曰く、本来のセイバークラスはこれ以上に厳しく、融通の利かない正確になるらしい。
これほど捻じくれた精神性を発した原因は、彼女の父・源満仲に原因がある。
「幕間の物語」2節によって、「女性として得られる幸せ(≒子を産んで母となる)を父の一存で源氏の棟梁になる(≒男として生きる)人生に替えられて見失い、結果、源氏の棟梁「源頼光」という偶像に成り果てるしかなかった」ことで、女性性・母性本能への執着が発露したことが明かされた。
つまり生真面目な性格が災いし、母性への憧れを隠して父親の一存に振り回され続けた結果、膨大なストレスを抱えて人格が捻じれてしまったという。
頼光の回想では、彼女に世継ぎをせがむ一方で「棟梁・源頼光」という立場を遵守させるという、かなり無茶苦茶な要求を頼光に課しておきながら、最後は「棟梁だけやっていろ」と匙を投げる身勝手な一面が描かれた。
またこの結果、仕事に没頭して自分の幸福をつかめない現実から逃避して「魔性問答無用で粛清するウーマン」と化した「独武者(ひとりむしゃ)」モードを発露したことも劇中で明かされ、同話で一波乱起こしている。
金時曰く、ヤバさ加減では、ある意味で彼女の別側面以上とのこと。
真名
「大江山の酒呑童子」「京の大蜘蛛」「浅草寺の牛鬼」など、多くの怪異を討ち果たしてきた平安時代最強の『神秘殺し』。配下の坂田金時を始めとした「頼光四天王」を率い、都の安寧を守護し続けた。
史実では男性と伝えられるが、何故か女性となっている。女性である理由は彼女の出生の秘密に関わっているというが…。
確かに彼女は「源頼光」その人である。しかし彼女にはもう一つの側面が存在する。
能力
バーサーカーとして召喚されているが、セイバーとしての適性もあるらしく、また本人も召喚時には自分のクラスをセイバーと勘違いしていた。
実際、セイバークラスに近い高ランクのステータスを備えている。また、坂田金時曰くセイバーとして呼ばれた場合「今とはまるで別人みたいになる」「クールビューティでグレートなジェネラル」「母性みたいな感情は抑制される」との事。
現状明言がある範囲内ではランサー・ライダーのクラスにも適性があるとされており、ランサーは水着姿、ライダーは『屍山血河舞台下総国』にて黒縄地獄として登場。
バトルモーションにて弓矢も扱う事、さらに酒呑童子たちにだまし討ちを仕掛けた経歴もあることから、公式での明言はないが、アーチャー・アサシンのクラスの適性もあるかもしれない。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | A | B | D | A | C | A+ |
スキル
無窮の武練(A+)→源氏の武練(EX) | ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。武装を失うなど、たとえ如何なる状況であっても戦闘力が低下することはない。また、幕間の物語により源氏の武練(EX)へと強化される。 |
---|---|
魔力放出(雷)(A) | 牛頭天王は帝釈天(インドラ神)の化身でもあるため、源頼光は北野天神(雷神)の力を有している。 サーヴァントとしては、魔力放出として表現される。 |
神秘殺し(A) | 平安時代最強の神秘殺しと謳われた在り方がスキルとなったもの。対神秘への特攻として働く。 |
対魔力(D) | 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。 本来のクラスであればBランクだが、属性変化しているためランクダウン。 |
狂化(EX) | 理性と引き換えに身体能力を強化するスキル。 頼光の場合、理性は失われておらず、元の理知的な彼女のままだ。 だがその精神は鬼の血の濁りと、異常なまでの母性愛の発露で道徳的に破綻している。(愛するものの為ならあらゆるものを排除し、また、狂信的に守ろうとする) まっとうな愛を語りながら、愛の為なら社会道徳が目に入らなくなり、あらゆる行為を容認する……つまり、精神的に病んでいる。 その破綻を外部にまったく悟らせないところが他のバーサーカーたちと一線を画している。 基本的に説得、改心させる事は不可能。 |
騎乗(A+) | 騎乗の才能。 獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。 |
神性(C) | 牛頭天王を源流としており、鬼の血が流れている。 |
宝具
牛王招来・天網恢々(ごおうしょうらい・てんもうかいかい)
- ランク:B++
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1〜100
- 最大補足:200人
召喚した四天王の魂を象ったものと同時に敵陣を蹂躙する。
詳細は同項目を参照。
ゲームにおける性能
実装時点で☆5バーサーカーとしては最も平均的なHP/ATKを持つバランス型。
カードも《Quick:1/Arts:2/Buster:2》とセイバー型で、Artsが2枚あること、そのArtsによるNP獲得量が比較的高いことなどからバーサーカーとしてはNP稼ぎも得意な部類に属する。ただ、残りのQuickはArtsよりもヒット数が少ないという関係上NP獲得量がやや低くなっているが、騎乗A+があるため平均程度の性能は有している。また後述のスキルや宝具の性質上クリティカル主体の運用になりがちなので体感的には比較的高めのNP効率となるだろう。
スキルは、3ターンスター集中度UPでクリティカル率を底上げする「無窮の武練(A+)」、自身に1ターンの間Buster性能UPと回避状態を付与する「魔力放出(雷)(A)」、3ターンの間魔性属性エネミーと天or地属性サーヴァントに対し特攻状態となる「神秘殺し(A)」。
バーサーカーにしてはかなりバランスの摂れたスキル内容だが、元来セイバーを自認するので納得のラインナップといえよう。全体を見回すとそのほとんどが攻撃に特化しているのもわかる。
宝具とその効果は前述の通り。
全体攻撃かつバーサーカーという性能から、どのクラスの敵だろうと大打撃を与え、「魔力放出(雷)」+「神秘殺し(A)」の特攻効果がかみ合うと、HP:10,000単位のザコでも軽くオーバーキルしてしまえる。
しかし頼光最大の特性はスター活用型バーサーカーというこの点。
宝具でスターを荒稼ぎし、次ターンに「無窮の武練」で研ぎ澄まされた一撃を叩きこむという、他のバーサーカーでは難易度の高い戦術こそ、頼光最大の武器と言える。
Arts2枚を引き当ててクリティカルを連発出来れば、NPの即行チャージも可能。「神秘殺し」も平用すれば、該当する敵を容赦なく懺滅していく。
幕間の物語2クリアにより「無窮の武練(A+)」が「源氏の武練(EX)」に変化し、これまで他者に頼るしかなかったクリティカル威力上昇バフを自給できるようになり、クリティカルアタッカーとしての自己完結性がさらに上昇する。スター集中効果との複合ゆえか、3回クリティカルを出すとそこでクリティカルバフが無くなるという欠点はあるが、それを差し引いても十分に強力である。
スター稼ぎに秀でたサーヴァントを連れていけば、抜群の相性を発揮してくれる。
弱点はやはりバーサーカー特有の打たれ弱さ。
特に防御・回避の手段が「魔力放出(雷)」の一点というのが辛い。
そして「騎乗」「神性」「バーサーカー」という三点セットから、第六天魔王の格好の餌食にされてしまう。イベントでボスとして登場した際も、信長1人の「宝具→Braveチェイン」で1/3近いHPを削り落せるほど。
2017年のイベント復刻に伴い、宝具ボイスが2つも追加された。
……のだが、片方のセリフがどう聞いても“ダダ漏れ”している。
他作品での活躍
Fate/Extra-CCCFoxTail
坂神一人の回想内で登場する敵サーヴァント。
マスターは女性。
関連人物
生前
自らの配下の頼光四天王の一人。…なのだが彼にはまるで母親のように接しようとする。当然彼女の過激すぎるスタイルは金時には刺激が強すぎていっつも逃げられては泣いている。
母性愛が狂っているために金時の心情も割と無視しており、金時の幼馴染にしてライバルであり、初恋の相手でもある酒呑に対する態度は下記のとおり。
自らがかつて打ち倒した鬼。神便鬼毒酒に酔わせ眠りこけた所を首を撥ね討ち取った。
…のだが、首から上だけの状態になっても頼光に噛み付いて抵抗された上に「鬼にもいないほどの卑怯者」と呪詛を吐かれた。
サーヴァントとなっても頼光は酒呑を「虫」呼ばわりし、酒呑からも「年増はさっさと隠居しろ」と罵られるほどに仲は劣悪の様子。とは言えマスターの仲介や『屍山血河舞台下総国』の一件もあってか、最近は互いに感謝の言葉を述べる程度の関係になっている。
実は生前においては頼光のとある事情から、軽蔑・嫉妬・羨望・憧れの入り交じった複雑な感情を酒呑童子に対して抱いており、何度も討伐要請が出ていながら討伐には消極的だった。ただしその思いは、酒呑が金時の幼馴染だと知る前までの話である。
酒呑童子の家来。酒呑ほどではないが毛嫌いしており「金色の虫」と呼んでいる。
茨木も非常に嫌っているが、頼光が怖すぎるので殺したくても殺せないらしい。
京極
ライダークラスで召喚された際、乗り物として同時召喚されると思しき馬。『屍山血河舞台下総国』での会話からするとライダークラスにおける頼光の宝具でもあるらしい。
初登場はイベント『デッドヒート・サマーレース!』(ただし、この時はランサークラス)。
シナリオ『屍山血河舞台下総国』ではライダークラスで召喚されており、京極も同時に召喚されていたようだが、「宿業に巻き込むわけにはいかない」ということなのか、召喚直後に自らの手で殺害している。
非常に好色であり、バインバインであるご主人を背に乗せる事にいつも興奮しているらしい。惜しむらくは背に乗せる関係上ご主人を正面から正視できない事だとか。
期間限定イベント『鬼楽百重塔』では、アルトリアの愛馬「ドゥン・スタリオン」と温泉で一緒した際、アルトリアが馬に乗っている時と乗っていない時でバイン度に違いがある事から、ドゥン・スタリオンの背中から「バイン粒子」なるものが出ていると勝手な設定を考え出し、ドゥン・スタリオンに頼光を乗せてくれるよう頼み込む始末(つまり、京極の理想はあのスタイルのご主人よりもさらに上の模様)。
当のドゥン・スタリオンは普通にドン引きしていた。
なお、頼光の愛馬の名前は、特に歴史には残っておらず、便宜的につけられたものと思われる。
父であり、清和源氏の先代棟梁。
ある神性の化身として生まれた彼女を一度は忌み子として出奔させるも、あとからその特異性に着眼して「男児」として養育した。
厳格かつ棟梁に相応しい器量を備える一方、清和源氏の存続に苦心するあまり、頼光個人の幸福にはあまりに無頓着だった。
その結果、「狂った母性を持つ源氏の棟梁」、「神性と人間性と魔性の混ざった怪物」、「絶対正義の処刑人・独武者」という三重の人格を頼光に植え付けてしまう。
知人、あまり深い付き合いがあった訳ではないが互いに面識がある。
Grand Order
約100年後の親戚。兄弟の曾々々々孫にあたる。
牛若丸の刀と頼光の刀はどちらも尻尾のような見た目だが、それは尻鞘と言う刀の鞘カバーをつけているからであり、牛若丸の刀は『薄緑』、頼光の刀は『童子切安綱』で関係性は無い。(混同されがちな、薄緑の対になる刀『髭切』は頼光四天王の一人渡辺綱の刀で、頼光の宝具演出にて赤く光っている刀。童子切は酒呑童子を切り、髭切は茨木童子を切っている。)
イベント『天魔御伽草子_鬼ヶ島』では、初対面から頭を撫でて可愛がっていた。
武蔵坊弁慶によると牛若丸が成長しても、あの姿にはならないらしい。
彼女と同じく、キャスター以外の大半の基本クラスへの適性を持ったバーサーカー。
エミヤ、ブーディカ、アイリスフィール・フォン・アインツベルン、両儀式、タマモキャット、俵藤太
カルデアのキッチン英霊。日頃から、彼らと共に炊事を担っていることが、幕間の物語やイベント『チョコレート・レディの空騒ぎ』で語られている。
特に藤太は幕間の物語で共演した際、彼女から褒めちぎられていたが、藤太も「遊びと本気の境界線が分かっていない」「幼少期に遊び相手が1人もいなかったのでは」と発言している。
彼女と肩を並べる主人公ラブ勢。別名「マイルームの寝床に勝手に入り込んでくるトリオ」。イベント『ハロウィン・カムバック!_超極☆大かぼちゃ村』ではギャグ時空とは言え、3人とも溶岩の中を泳いできた。
ちなみに清姫に関しては、ウブでピュアな性分が似ている。
雷つながりで第1部最終章で並び立った相手。曰く「渡辺綱」に似ているらしく、金時の兄役になってほしいと頼りにしている。
イベント『デッドヒート・サマーレース!』のチームメイト。玄奘三蔵法師様と呼んでおり尊敬はしているが、服装については「風紀が乱れている」と突っ込んでいた。
…自身の服装も似たり寄ったりなのだが、本人は気づいていない。
『屍山血河舞台下総国』で共演。敵対関係にあったが、その一件はマイルーム会話にて「別の自分が迷惑をかけた」と謝罪している。
『屍山血河舞台下総国』で敵対した際、武蔵たちをおびき寄せるために人質とした幼い子供たち。
当初はすぐに斬って捨てる予定だったが、頼光の母性がキャスター・リンボに埋め込まれた“業”を抑え込むまでに強かったため、結局は二人の縄を解いて甲斐甲斐しく面倒を看てしまった。
おぬいからは亡き母と面影を重ねられていた。
なぜか、ノーコメントとしている。実態がわかっていない晴明以外はアルターエゴクラスそのものかアルターエゴを生み出したという、彼女自身の実態と無関係ではない性質を有してはいるが?