藤原定家撰「小倉百人一首」が特に有名で、単に百人一首といえばこれを指すことが多い。
以下では、この小倉百人一首について詳述する。
歴史
宇都宮蓮生(宇都宮頼綱)が京都嵯峨野に建築した別荘、小倉山荘の襖色紙の装飾の為に、蓮生より色紙の依頼を受けた鎌倉時代の歌人藤原定家が、上代の天智天皇から、鎌倉時代の順徳院まで、百人の歌人の優れた和歌を年代順に一首ずつ百首選んだものが小倉百人一首の原型と言われている。
男性79人(内訳は、天皇7名、親王1名、公卿28名(うち摂政関白4名、征夷大将軍1名)、下級貴族28名、僧侶12名、詳細不明3名。)、女性21人(内訳は、天皇1名、内親王1名、女房17名、公卿の母2名)の歌が入っている。
成立当時まだ百人一首に一定の呼び名はなく、「小倉山荘色紙和歌」や「嵯峨山荘色紙和歌」などと称された。現在「小倉百人一首」と呼ばれるのは、定家がこれを編纂した地が小倉山であったと伝えられているためである。
歌人
001 天智天皇
002 持統天皇
003 柿本人麻呂
004 山部赤人
005 猿丸大夫
006 中納言家持(大伴家持)
007 阿倍仲麻呂
008 喜撰法師
009 小野小町
010 蝉丸
011 参議篁(小野篁)
012 僧正遍昭
013 陽成院
014 河原左大臣(源融)
015 光孝天皇
016 中納言行平(在原行平)
017 在原業平朝臣
018 藤原敏行朝臣
019 伊勢
020 元良親王
021 素性法師
022 文屋康秀
023 大江千里
024 菅家(菅原道真)
025 三条右大臣(藤原定方)
026 貞信公(藤原忠平)
027 中納言兼輔(藤原兼輔)
028 源宗于朝臣
029 凡河内躬恒
030 壬生忠岑
031 坂上是則
032 春道列樹
033 紀友則
034 藤原興風
035 紀貫之
036 清原深養父
037 文屋朝康
038 右近
039 参議等(源等)
040 平兼盛
041 壬生忠見
042 清原元輔
043 権中納言敦忠(藤原敦忠)
044 中納言朝忠(藤原朝忠)
045 謙徳公(藤原伊尹)
046 曽禰好忠
047 恵慶法師
048 源重之
049 大中臣能宣朝臣
050 藤原義孝
051 藤原実方朝臣
052 藤原道信朝臣
053 右大将道綱母
054 儀同三司母
055 大納言公任(藤原公任)
056 和泉式部
057 紫式部
058 大弐三位
059 赤染衛門
060 小式部内侍
061 伊勢大輔
062 清少納言
063 左京大夫道雅(藤原道雅)
064 権中納言定頼(藤原定頼)
065 相模
066 大僧正行尊
067 周防内侍
068 三条院
069 能因法師
070 良暹法師
071 大納言経信(源経信)
072 祐子内親王家紀伊
073 権中納言匡房(大江匡房)
074 源俊頼朝臣
075 藤原基俊
076 法性寺入道前関白太政大臣(藤原忠通)
077 崇徳院
078 源兼昌
079 左京大夫顕輔(藤原顕輔)
080 待賢門院堀河
081 後徳大寺左大臣(徳大寺実定)
082 道因法師
083 皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
084 藤原清輔朝臣
085 俊恵法師
086 西行法師
087 寂蓮法師
088 皇嘉門院別当
089 式子内親王
090 殷富門院大輔
091 後京極摂政前太政大臣(九条良経)
092 二条院讃岐
093 鎌倉右大臣(源実朝)
094 参議雅経(飛鳥井雅経)
095 前大僧正慈円
096 入道前太政大臣(西園寺公経)
097 権中納言定家(藤原定家)
098 従二位家隆(藤原家隆)
099 後鳥羽院
100 順徳院
関連タグ
ヒャクニンイッシュ邪面:百人一首をモチーフとしたスーパー戦隊の怪人
百人一首を題材にした作品