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アテナの編集履歴

2021-02-03 20:16:00 バージョン

アテナ

あてな

ギリシャ神話に登場する女神。またそれを由来とした人物名。

概要

ギリシャ神話で、工芸や戦闘の知識や戦いなどをつかさどる軍神女神ゼウスの頭から武装した姿で生まれたとされる。

「パラス」(Pallas)または「ポリウーコス」(Poliucos、「都市の守護者」を意味する)」の称号でも呼ばれる処女神で、英雄の守護神で、トランプのスペードのQのモデルである。

オリーブがシンボルで、(ふくろう)や蛇を聖獣とする。ローマ神話ではミネルヴァ

ギリシャの首都アテネの守り神であり、彼女を祀った神殿であるパルテノン神殿はあまりにも有名。

オリーブがシンボルとされるのはポセイドンとアテネの守護神の座を争った際、民が生活に必要なものを望んだ際にポセイドンが湧き水を寄越したものの、よりにもよって飲み水に適さない海水だった為、民はオリーブを生やしてくれたアテナを選んだというエピソードに由来する。ポセイドンはこの結果に逆ギレしたが、スーニオン岬に神殿を建てることで和解となった。この他のエピソードでも何かとポセイドン神に関わりがある。


父ゼウスと同様に、ヤギの皮で出来た「アイギス」と呼ぶ楯を所有している。この楯にはメデューサの首級が貼り付けられており、敵対する者の命をその邪視で奪った。また一説にはこの楯は彼女の羽織るマントに姿を変えられるともされているが、詳しくは不明。

この盾の名を英語読みした「イージス」こそ、現代の軍艦の「イージス艦」の由来である。


同じくゼウスの嫡男であり、且つ戦の神のアレスが戦争のための戦争を司る残忍な神であるのに対し、アテナは幾分か温厚な知将で、正義のための戦争を好み、城塞と人民を護る為に戦う戦乙女として登場する。英雄たちの支援者としても知られ、とりわけペルセウス(自身の異母弟でもある)には導きとアイテムを授けて冒険の成功を助けた。また、意外な事に義母であるヘラとは仲が良いとされている。

古代ギリシアでは、戦の際には彼女に祈りを捧げたと言われる。


トロイア戦争ではトロイア側に就いたアレスアフロディーテを相手に勝利しているなど、同じオリュンポスの神々相手でも戦闘力は非常に高い。


ただ、アテナ自身も若干アレな所があり、自分より機織りが上手く、神々の不倫を嘲ったアラクネを蜘蛛に変えたり、自分と美を競った美少女を怪物の姿に変えただけでなく、英雄に武具を貸し与えて殺させる執念深さを見せたりパリスの審判に選ばれなかった腹いせにトロイア戦争ではギリシャ側に付いたなどのエピソードがある。一応いずれのエピソードでも大義があると言えばあるのだが、それにしたってやり方が義母に似通ってるような気もしなくはない。


フォローしておくと、身寄りのないエリクトニオスを育ててアテネの王にしたというまともなエピソードもあるにはある。


創作作品としては主に女性の名前として用いられる。


アテナの出自

頭から生まれた完全武装の戦女神として有名。


彼女が頭から生まれたのは、ゼウスによって彼女がまだ胎児の頃に母親ごと丸呑みにされたため。彼女の母親である知恵の女神メティスは、ゼウスと敵対関係にあったガイアにより、「ゼウスを超える神を生む子宮」を持つ女性であると予言された。


その事が露見するとゼウスはメティスごとアテナを丸呑みにし、自身の中で育てる事とした。そして自分の体から生み出す事で自分から生まれた存在に仕立て上げて、本来なら下克上される運命をどうにか回避したと言う(あるいは「息子が生まれれば父神を超える」運命だったため、メティスがそれ以上の子を産むことを防ぐためだったともいう)。


ちなみにこの出生の方法も衝撃的である。ゼウスに呑み込まれながらも無事成長したアテナは、外に出るため、まずゼウスの脳天まで登り、内側からゼウスの頭蓋を叩いたのだ。当然ゼウスは尋常でない頭痛に苦しむこととなり、耐えられなくなった結果、息子のヘファイストスに特製の斧で頭を叩き割るよう命じる。

当のヘファイストスは「ついに狂ったか」とでも思ったことだろう。しかし親思い(?)のヘファイストスはゼウスの言う通りにし、その結果アテナが誕生した、という話である。しかしそれにしてもゼウス、頭から娘を産んだり、ふくらはぎから息子を産んだりと、もはや性別の垣根を超えている。後にはとある美少女を誘惑するために自身も女神の姿に変わってもいるのである。


一方、ゼウスに飲み込まれたメティスは、霊魂のまま生き続け、ゼウスの体内で善悪の予言を行ったと言われる。


さて先ほどは強気神々を産む可能性のある神とされたが、当のアテナ本人が処女神となった為に一応はゼウスの主神の座は安泰となった。尤もローマでは更に息子が加わった事で最高神の座はゼウス(ユピテル)だけのものでは無くなっており、時代が下るに連れてユピテル(ゼウス)、ジュノー(ヘラ)、ミネルヴァ(アテナ)の三神が主神と扱われるようになった辺り、ローマでも人気が高かったのだろう。



親友との絆

彼女の名の前に冠されることの多い「パラス」という言葉だが、これは彼女の死んだ盟友のもの。トリトンの娘であるパラスは幼い頃からアテナと武技を競い合い、互いの実力を認め合う良き友人で会った。

しかしある時、彼女とアテナが楯と槍を用いて闘っていた際、偶然その場を目撃したゼウスが、自分の娘が殺されかけていると勘違いしてしまう。

焦ったゼウスはアテナの愛用するアイギスを取り出し、その恐怖の面を天空よりパラスに見せてしまった。

……お察しの通り、アイギスに括りつけられたメドゥーサの眼を見たパラスは石と化してしまい、還らぬ人となってしまう。

アテナは親友の死を嘆き、世界でたった一人の盟友を忘れないようその名を彼女の異名の一つとしたのだった。

まーたゼウスがやらかしてるよ、と思うかもしれないが、この事件の場合は愛娘を守ろうとした結果起きてしまった出来事なので、一概にゼウスが悪いとはいえない。


力を貸し与えた英雄たち

概要でも述べている通り、彼女が力添えした英雄は数多く、大成して神話体系の主要人物になった英雄も少なくはなく、宛ら名アイドルを輩出する敏腕プロデューサーのようである。

しかしながら、アテナ本人はオリュンポスの神々という世界の均衡を守る立場にある為、英雄であっても容赦なく処罰する。(と言っても、特にお気に入りの対象であれば、不敬を犯しても見逃す事があるようだ。詳しくはディオメデスの項目を参照。)


力を貸し与えた英雄たちは次の通りである。


関連イラスト

戦女神アテナ


関連タグ

ギリシャ神話 オリュンポス十二神

アテネ


誘導分岐

アテナと同一の存在として描かれているキャラクター

  1. 聖闘士星矢』に登場する聖闘士を束ねる存在。→城戸沙織
  2. 聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』に登場する聖闘士を束ねる存在。→サーシャ(ロストキャンバス)

漫画

  1. ARIA』の登場人物。→アテナ・グローリィ

アニメ

  1. イナズマイレブン』に登場する明天名智の通称。
  2. 機動戦士Ζガンダム』に登場するモビルスーツの一つ。→パラス・アテネ
  3. 超時空世紀オーガス』の登場人物。→アテナ・ヘンダーソン

小説・ライトノベル

  1. カンピオーネ!』の登場人物。→アテナ(カンピオーネ!)

ゲーム

  1. SNKが制作したゲームのタイトル。→アテナ(ゲーム)
  2. 上記『アテナ(ゲーム)』(1986年)の主人公。→アテナ姫
  3. サイコソルジャー』及び『THE KING OF FIGHTERS』シリーズに登場するサイキック女子高生。→麻宮アテナ
  4. パズル&ドラゴンズ』の登場キャラ。→アテナ(パズドラ)
  5. ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣』の登場人物。→アテナ(ファイアーエムブレム)
  6. ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』に登場するロケット団幹部の一人。→アテナ(ポケモン)
  7. 遊戯王OCG』に登場する光属性天使族効果モンスター
  8. グランブルーファンタジー』に登場する星晶獣。→アテナ(グラブル)
  9. 無双OROCHI3』の登場人物。→アテナ(無双)
  10. モンスターストライク』の登場キャラ。→アテナ(モンスト)
  11. ロードオブヴァーミリオン』に登場する使い魔。→アテナ(LoV)
  12. ラクエンロジック』の登場人物。→アテナ(ラクエンロジック)

その他

  1. かつて存在した日本のゲームメーカー。→アテナ(ゲームメーカー)
  2. 武装神姫 Moon Angel』に登場する人型兵器。
  3. 宛名」のカタカナ表記。海外からの投稿作品の一部にこの当て字が使われている模様。
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