概要
『三国志演義』の登場人物と『ガンダムシリーズ』の機動兵器を組み合わせたキャラクターが登場する、SDガンダムの1シリーズ。
史実と異なるものの一応原作通りに話を進めていた三国伝とは異なり、本作は人物こそ三国志と同一であるが、史実を意識しつつもほぼシナリオはオリジナルである。一騎当千や鋼鉄三国志がまだ史実準拠に見えてくるくらいには。
本作の物語は公式で「超未来」を舞台にした「侠(おとこ)たちの叙事詩」としている。そのためコンピューターや自動車、ビーム兵器など、近未来的なガジェットが数多く登場する。また、登場する組織も三国伝が史実通りの軍閥だったのに対し、本作ではれっきとした企業である(ドラゴンズウォッチは自警団だが)。
同じく「『三国志演義』を元にした物語を展開していた『BB戦士三国伝』とはまったくの別物。当シリーズとは直接的にはまったく関連性がなく(但し、公式サイト等ではリニューアルしたとして触れているほか、アニメでは三国伝のアイテムが登場するサプライズシーンはある)、こちらは『SDガンダムワールド』シリーズという新たなシリーズの一節となっている。
アニメは全10話。外伝コミックとして「SDガンダムワールド 三国創傑伝 蒼翔記」、「SDガンダムワールド 三国創傑伝 焔虎譚」があり、前日譚やアニメの別視点、アニメで語られていない関係などが描かれている。
マイナー気味な機体も演者として採用されていた三国伝と異なり、アニメ作品などのガンダムタイプが多い。
さらには非ガンダムもプラモとして販売されているものはバイザーやモノアイがマスクで素顔がガンダムフェイスになっている(それぞれ関連機体がガンダムタイプだったり元ネタと思われるものが存在する)。
世界観的には部隊兵を始めとしてモノアイやバイザーの登場人物もいるためすべてマスクというわけではない様子。
SDガンダムワールド 三国創傑伝 プロジェクトPV
日本国内でのメディア展開及び商業展開について
当初は主に香港、台湾、韓国をはじめとした日本を除いた世界14か国以上において商業展開が繰り広げられ、かつては「漫画やアニメなどのWebメディア展開は日本語版公式サイトからは閲覧不能だったり動画サイトでの公式配信が日本では地域制限によるブロックとなっているため視聴困難」、「日本での商業展開はガンプラがガンダムベース東京及びガンダムベース福岡限定販売」による実質先行販売となっていたなど、日本在住のSDガンダムファンには基本的に展開されていなかったが、2021年に遂に日本での本格展開が決定、一月のプラモデル一般販売を皮切りに、2月にアニメがYoutube公式チャンネル「ガンダムチャンネル」やTOKYO MX、BS11にて公開・放送が決定。
(1話辺りの時間の関係上、2話セットとなっているがYoutubeでは1話と2話は分割されている)
すでに海外で連載されていた、曹操と孫堅をそれぞれ主人公としたコミックシリーズ「SDガンダムワールド 三国創傑伝 蒼翔記」、「SDガンダムワールド 三国創傑伝 焔虎譚」が『SDガンダムワールド 三国創傑伝』公式サイト上において公開される(蒼翔記は後述の通りYoutube「ガンダムチャンネル」においてモーションコミックが公開されており、公式サイトコミックシリーズ紹介ページよりリンクが貼られる形となっている)。
『SDガンダムワールド 三国創傑伝』スピンオフコミックPV
そして同年4月より、本作品と世界観を同じくする直接の続編『SDガンダムワールド ヒーローズ』の展開開始とアニメ放送が決定。劉備ユニコーンら同作のキャラクターも主要人物として登場する。
新型コロナウイルスの影響で海外展開も止まっていたようで、アニメも第7話以降がストップしていた。
しかしストップしていたアニメも日本での展開と合わせて第8話および続編が発表され、結果的に足並みがそろう形となった。
物語
プロローグ
幾度となく繰り返された大戦争により、
かつて栄華を誇った国々は滅び、大地は瓦礫の山と化した時代。
ようやく復興の兆しが見え始めた矢先、
「黄化トリニティ」と呼ばれる謎のトリニティが全土に蔓延し、
自我を失ったBUGが次々に人々を襲い始めた。
残された人々は襲い来るBUGから身を守るため、
城塞都市での中での生活を余儀なくされていた。
しかし城壁の中では、前領主の死後、領主の董卓が傍若無人の限りを尽くしていた。
運命に導かれるように、関羽ニューガンダム、張飛ゴッドガンダムと出会った劉備ユニコーンガンダムは、
世界を救うことを決意する。
やがて世界は、三人の若者達の情熱によって、大きく動き始めることとなる。
新たな英傑たちが新時代を創り出す!
(以上、「SDガンダムワールド 三国創傑伝」日本語版公式サイトより引用)
世界観設定
黄化トリニティの蔓延により、
人々はBUGから逃れるために高い城壁で領土を囲った。
その限られた大地の中で、
人々は「トリニティ」とよばれる
エネルギーだけを頼りに暮らしている。
だが「トリニティ」は無限のものではなく、
貧富の差を生み出し、争いの火種にもなっていた。
それぞれの城塞都市は城壁によって隔てられており、
各国は領主によって統治されている。
(以上、「SDガンダムワールド 三国創傑伝」日本語版公式サイトより引用)
用語説明
トリニティ
『三国創傑伝』の世界において人々の営みの根幹を成すエネルギー。
また、いずれの勢力においても「トリニティバイク」と呼ばれるトリニティを動力源とする汎用型バイクが主な乗騎として用いられている。トリニティバイクは本作において馬にあたる存在であり赤兎馬のような専用のものを持つ者もいる。
史実において「国力に乏しい」とされた国家に対応するエリアは「トリニティの保有量が少ない」とされているなど、トリニティの保有量は国力に相当する概念として用いられているようである
黄化トリニティ
突如発生した謎のトリニティで媒体によっては黄化とも呼ばれる。
これに感染(リンク)した者はBUG(バグ)と言う怪人に変貌し、他の者も襲い、襲われた者もBUGと化してしまう。
実はこれは元々張角デビルガンダムがトリニティに変わる新エネルギーの研究開発を行っている時に効率を重視しようとした結果作り出してしまったもので、弟子だった司馬懿デスティニーガンダムは董卓プロヴィデンスガンダムと手を組んでこれを悪用した。
当初は黄化ウイルスという名称だったが新型コロナウイルスの件から名称を変更。それに伴い、感染もリンク、ワクチンも修正パッチに変更。
オープニング映像のウイルス変異シーンも炎上シーンに変更された。
BUG
黄化トリニティによって変異した者たち。モチーフはデスアーミー。
一度変化したものを戻すことは不可能。
実は操られており、そのためかトリニティバイクを始めとした乗り物や武器を使い、ほかのBUGを盾にするなど知性を感じる動きも見られる。尚、トリニティは消費しないらしい。
BUGになったものは顔と色が変化するようだが、大型の個体が複数いるほか、『蒼翔記』でのデスビーストのような脚を持ったBUG化した袁紹、『焔虎譚』に登場した制御不能のダブデBUGのように人為的に作られたと思わしき個体も存在する。
メモリ
対応したものに差し込むことで機能を発揮する。
アニメ以外ではあまり取り上げられないものであるが力を使うにはメモリが必要でありさらには特殊なメモリが存在する。
勢力
ショク・エリア
劉備ユニコーンガンダムたちが住んでいるエリア。
トリニティは比較的少ないエリアだが、自警団「ドラゴンズ・ウォッチ」の活躍で争いごとも少なく、平和な日々が続いている。
劉備ユニコーンガンダムが所属する「ドラゴンズ・ウォッチ」がBUGの襲撃から守っている。
(以上、「SDガンダムワールド 三国創傑伝」日本語版公式サイトの勢力紹介ページより引用)
作品タイトルロゴの向かって左側を飾る「緑色の龍の紋章」がシンボルマーク。
大きな壁で囲んでおり「伝統的な中華風家屋が建ち並ぶ山がちな町」の風景が公式サイト紹介で描かれている。
演者は主にTV放映された歴代ガンダムシリーズの主役が多い。
ギ・エリア
独占企業「ブルーウイングコーポレーション」が治めるエリア。
トリニティの保有量は、他のエリアに比べて一番多く、城塞都市の中では一番発展している。
(以上、「SDガンダムワールド 三国創傑伝」日本語版公式サイトの勢力紹介ページより引用)
作品タイトルロゴの中央を飾る「青色の鳳の紋章」がシンボルマーク。
「夜を照らし出すような眩い夜景の高層ビル街」の風景が公式サイト紹介で描かれている。
「SDガンダムワールド 三国創傑伝 蒼翔記」第1話において第1話プロローグにおいて描かれた曹操ウイングガンダムの勢力と袁紹レッドウォーリアの勢力によるギ・エリアの支配権を巡る戦が起こる8年前の時代、曹操ウイングガンダムによって統一される前のギ・エリアは多くの会社が並び立ち貴重なエネルギーであるトリニティの保有を巡り血を血で争う経済戦争が繰り広げられている最中の経済地区であったことが描かれている。
演者はOVAやネット配信などアナザーガンダムのMSが多い。
ノースフォックス
「SDガンダムワールド 三国創傑伝 蒼翔記」に登場する勢力。
蒼翔記の時代、ギ・エリアにおいて「指折りの大企業」と称されるほどの規模を築いていた企業であり、曹操ウイングガンダムの父親の会社であるトリニティ加工会社の親会社に当たる。
ゴ・エリア
孫堅ガンダムアストレイが率いる流通ギルド「レッドタイガー」の拠点。
「レッドタイガー」の空母内に住まう民衆たちのほとんどがこのギルドに所属している。
流通業をはじめとする様々な商売を営んでおり、その商いに害を及ぼすBUGと日々戦い続けている。
空母でもあるため、トリニティの保有量はショク・エリアに次いで少ない。
(以上、「SDガンダムワールド 三国創傑伝」日本語版公式サイトの勢力紹介ページより引用)
作品タイトルロゴの向かって左側を飾る「赤色の虎の横顔の紋章」がシンボルマーク。
「巨大な機械設備の柱が立ち並んだ整備ドックのような場所」の風景が公式サイト紹介で描かれている。
代々飛行技術で財を成しており、本作では限られた技術であるらしい。
戦闘の際には橋公グループからの脱出の際に使用した「クサナギ」(SEEDのものとほぼ同一)を拠点として使用する。
演者は書籍作品や非映像化作品などマニアックな機体が多め。
ラクヨウ
董卓プロヴィデンスガンダムが領主として君臨している。
トリニティの保有に関しては、他のエリアなど比べものにならないほど潤沢ではあるが、董卓プロヴィデンスガンダムはそのエネルギーを独占し、BUGから身を守りながら贅沢の限りを尽くしている。
(以上、「SDガンダムワールド 三国創傑伝」日本語版公式サイトの勢力紹介ページより引用)
「軍旗を掲げる大軍勢の前に広がる果てしない荒野」の風景が公式サイト紹介で描かれている。
Youtubeにおけるアニメ版公式配信の説明文においては「ラクヨウ・エリア」とも表記されている。
登場人物
三国伝シリーズでは基本的にあくまで『三国志』の登場人物として劉備ガンダムは「劉備」と名乗っていたが、当シリーズでは「劉備ユニコーン」は「劉備ユニコーンガンダム」と名乗るという明確な違いがある。
劉備に限らず、今作においては各登場人物は基本的に互いのことはモチーフとなった『三国志』の人物の名前で呼び合うが(例:「関羽のアニキ」)、初対面の相手に名乗るとき(例:「劉備、ユニコーンガンダム!」)など、「(モチーフとなった『三国志』の人物の名前)+(モチーフとなった『ガンダムシリーズ』の機動兵器の名前)』」が作中における正式なフルネームとして扱われているようである。
また、貂蝉は呂布のことを「シナンジュ様」と呼ぶシーンもアニメや『蒼翔記』に存在する。
特殊な例としては孫家はアストレイのゴールドフレーム、レッドフレーム、ブルーフレームがモデルと思われる3人がいるが、3人ともそのような区別はされずガンダムアストレイで統一されている。
史実における字(玄徳、雲長、益徳など)みたいなものだろうか…。
ショク・エリア
自警団「ドラゴンズ・ウォッチ」
- 劉備ユニコーンガンダム(CV:梶原岳人)
ショク・エリアの自警団「ドラゴンズ・ウォッチ」に所属する青年。
詳細は当該記事にて。
以前はラクヨウで前の領主に仕えていたが董卓プロヴィデンスの横暴に反発し、出奔した。
黄化トリニティから世界を救う為、張飛と共にデータセンターで存在を知った諸葛亮フリーダムを探していた途中にBUGの襲撃に会うも、劉備達ドラゴンズ・ウォッチの救援で助かった。
以降は劉備と共に行動する。
プラモデルなどでの単独の商品名としては「関羽雲長νガンダム」と表記されているが、キャラクター名はあくまで「関羽νガンダム」である。
事件終了後は張飛と共に出世し、装備を更新しラクヨウを守護する「武聖関羽νガンダム」となった。
※ちなみに、中川氏は三国伝で司馬懿サザビーを演じている。
関羽と共に前の領主に仕えたが新たに領主に就任した董卓プロヴィデンスの横暴に反発して同じく出奔した。
熱血漢で、思った事をすぐに口にする。
事件終了後は関羽と共に出世し、装備を更新しラクヨウを守護する「炎皇張飛ゴッドガンダム」となった。
- 趙雲ダブルオーガンダム(CV:池田恭祐)
ドラゴンズ・ウォッチのメンバー。攻撃の要を担う。
まさかの1話で死亡(崖から転落し爆発)する…が後に実は生きていた事が発覚した。
ジムヘンソン一家らしき家族に保護されており合流が遅れたが、赤壁の戦いでは劉備の元にハロを送り届けた。
なお、日本放送時点ですでに公開されていた次作の『[[SDガンダムワールド ヒーローズ』の特報映像やサージェントヴェルデバスターの説明文で姿を見せていたので実は生きているという予測は大分建てられていたりする。
- 馬超ガンダムバルバトス(CV:梶田大嗣)
ドラゴンズ・ウォッチのメンバー。
チーム最年少で自称「火の玉ボーイ」。劉備が関羽たちに同行した際は街を守るために残った。
その後赤壁の戦いに駆けつける。
- 黄忠ガンダムデュナメス(CV:古賀明)
トリニティバイクの整備を行っている老兵。狙撃が得意。
老兵であるため劉備と行動を共にしなかったが赤壁の戦いではハロの修理を行い馬超と共に駆けつけた。
- 諸葛亮フリーダムガンダム(CV:内山昂輝)
世界を救うカギと言われる優秀な研究者で、かつては張角デビルガンダムに弟子入りしていた。その頃の『蒼翔記』から張角もいずれ自分を超えると評価していた。
熱血漢が多いショクの中では比較的クールでニヒルだが、好奇心の湧くものには子供のように喜ぶお茶目な所もある。
ガシャポン戦士が好きなようで研究所に来た劉備達にガシャポンでドム3体(黒い三連星)を取りに行かせた(演者であるストライクフリーダムガンダムの仲間にドムトルーパーがいた)。
愛用している宙天羅扇は、師から贈られたものである。
劉備の相棒。詳細は不明ながら劉備の覚醒の際にはドラゴンズ・ウォッチの紋章が浮かび力を貸す存在。
- 部隊兵
緑を基調としたジェガン顔。
劉備たちの旅についていった様子は見られなかったのだが、いくらか合流できたのか董卓との戦いに参加しているものが見られる。その後赤壁の戦いにも参加している。
ギ・エリア
大企業「ブルーウイングコーポレーション」
- 曹操ウイングガンダム(CV:武内駿輔)
城塞都市「ギ・エリア」における独占企業「ブルーウイングコーポレーション」のCEOとしてギ・エリアを治める指導者。
詳細は当該記事にて。
夏侯淵の兄で曹操の従兄弟。
気性は荒いが普段は洞察力に優れた面も見せる。
『蒼翔記』では幼少期と思われる姿から登場。
曹操の勢力と袁紹の勢力による戦が起こる8年前においては腕っぷしの強さと素行の悪さで知られる兄弟(夏侯淵曰く「街の不良でしかなかった俺ら」)であったが、力をもてあましていたところを曹操のスカウトを受け独自の自警団「ブルーウイング」を結成した事が明かされている。
曹操が『曹操が想定するギ・エリアに迫るトリニティ枯渇の危機とトリニティ枯渇を防ぐための企業群統一によるトリニティの正しい管理、ならびに企業群統一のための戦いに備え強さを得るための戦い』」といった自らの真意、“曹操の描く未来”を明かしたことにより二人は共に曹操への臣従を誓った。
ブルーウイングコーポレーションが呂布に襲撃された際に張遼の攻撃から曹操をかばったことで片目を失っている。
そのことで戦う力を失った自分は曹操についていけないと悩むが負けない覚悟を決め張遼との再戦に勝利する。
曹操への理解も深く、悩む彼に自分の覚悟を語り袁紹との戦いを終えた際には自分以外を先に行かせるなど彼の右腕的立場。
彼に仕えた頃に呼び捨てから「曹操様」と呼ぶようになっているが熱くなった際には呼び捨てに戻っているシーンがいくつかある。
マスクはトールギスⅢのものだが素顔は弟と同じガンダムフェイス{片目を失って以降はどちらも変化している}。鶏冠の形状なども含めるとトールギスⅡの意匠も含まれているのかもしれない。
夏侯惇の弟で曹操の従兄弟。
夏侯惇と共に曹操に従ったため古株で忠誠心もあるがお調子者で『蒼翔記』では社会情勢や会社にとっての常識も把握していないことがあり明確にバカ扱いされている。
また、呂布との戦いやBUG化した社員との戦いでは仲間想いな一面が特に見られる。
幼少期からトリニティバイクへの憧れがあるようでバイク絡みの発言も多い。
三国伝の呂布トールギスもデュアルアイだったがこちらの素顔はよりガンダムに近いものになっており恐らくトールギスⅡのものが含まれている。
『蒼翔記』では呂布シナンジュと徒党を組み金のために戦っていた。
ターゲットとして調査してから曹操に興味を持ち、夏侯惇との再戦では片目を失ったばかりの彼に対して優勢に立つも食らいつかれ理想のために戦う彼に敗北。
その後は夏侯惇に誘われブルーウイングに入社。
元々の才能を生かし戦闘で夏侯兄弟と共に活躍するだけでなく、経営面でも才能を発揮している。
彼も素顔がガンダムフェイス。機略双鉞を背負う姿も含めるとムーンガンダムが元と思われる。
インターン生。知略に長け曹操の「唯才是挙」の方針から取り立てられ彼に従う。
彼の策に刺激され曹操の戦の才能も開花した。
年下で後輩だが夏侯惇たちにも意見する性格。『蒼翔記』ではお菓子を食べている描写も多い。
曹操の方針を評価する一方で無茶ぶりとこぼすこともある。
『蒼翔記』『焔虎譚』の双方で曹操の命令からレッドタイガーに接触。
技術を盗み出すためだったり、雑魚を彼らに任せたりと利用しているが、『蒼翔記』では一般的ではない飛行技術への怯えからか飛行艇への搭乗は動揺している。
『蒼翔記』において配給を行った際に苛立つ民衆と部隊兵の対立にも冷静に対応するように止めようとしたのだが結果暴動に巻き込まれ死亡。
彼の死が曹操の選択を決定づけることになった。
なお、アニメには未登場だがアニメの曹操の背中のスロットにあらかじめ荀彧のメモリが刺さっていたためアニメでも同様の事件があったと思われる。
- 典韋マスターガンダム
- 徐晃ガンダムデスサイズ
- 張郃アルトロンガンダム
- 許褚ボルトガンダム
典韋をリーダーに、「クク…」という笑い声のような特徴的な口調の混ざる徐晃、状況を分析していた張郃、パワーファイターで一人称が「オイラ」な許褚に100人の部下がいた元山賊。
その部下たちはBUG化しており誤解から曹操たちと戦うが彼らの才能を評価した曹操がBUGとの戦闘で指揮を執ったことで彼の部下となった。
アニメにはセリフなしで登場しているが、許褚のみは未キット化なためか未登場。曹操の合体には加われず、公式サイトでも紹介されていない…と不遇。
張郃は元々中華風の機体だからか元の機体がわかりやすい。
- 司馬懿デスティニーガンダム(CV:山内健嗣)
董卓の家臣。
かつては諸葛亮と同じく張角の弟子であった。
・曹操や董卓を諫める司馬懿の目が僅かな間赤く輝いた後曹操や董卓の目も同じ色に僅かな間輝きその意見を飲む
・ラクヨウ・エリアからギ・エリアに帰還した際曹操が司馬懿を訝る様子を見せている
・かつて張角が研究施設として用いていた素粒子研究所の跡を諸葛亮の案内の元劉備一行が訪れた際、何故か密かに司馬懿も物陰に隠れ潜み様子を伺っていた
・『蒼翔記』では張角の支援を曹操が決めると決めると面白くなりそうだと考えた。また、袁紹の前に現れてその後袁紹はBUG化している。
・『焔虎譚』では董卓の勝手な行動を把握し怒る
など不審な言動も多い。
- 部隊兵
青を基調としたリーオー顔。
『蒼翔記』の成り立ちからすると更生した悪党も含まれていると思われる。
陣を組んで一斉に挑む兵隊然とした戦闘を見せる。
アニメでは横暴な董卓に怒り襲うも呂布に返り討ちにされた者もいた。
また、曹操がBUGを使用した際もラクヨウではBUGのみだったのに対してこちらでは彼の方針もあってか張遼たちとともに通常の部隊兵も別に参加している。
『蒼翔記』の描写も多く部隊兵の中でも比較的目立っている。
ノースフォックス
曹操の父親の会社の親会社であるノースフォックスの御曹司であり曹操の幼馴染。
曹操の評価を総合すると不器用で愚かで無知、だが無能ではなく嫌いでもないとのこと。
父親同士の関係性同様曹操のことを部下扱いしており高圧的な態度で接する。
それ故にまだ規模の大きくなかったブルーウイングコーポレーションの停止を呂布に依頼した。
ブルーウイングとの戦いに敗れたことで立場を失い曹操を恨むものの曹操から自分とくるように誘われる。
その誘いを他者が自分の上に立つことを認めないプライドから拒否するもその言葉自体を望んでいたのかもしれないと一人呟く。
しかし、その後曹操の前にBUG化した姿で現れ彼に倒された。
- 部隊兵
紫を基調とした旧ザク顔。
外伝コミックにわずかに出た程度なためかプラモ化していない。
ゴ・エリア
流通ギルド「レッドタイガー」
- 孫堅ガンダムアストレイ(CV:山口太郎)
(イラスト左。右は『三国伝』の孫権ガンダム)
レッドタイガーの首領。豪放磊落な人物。
かつて劉備とその母を保護したことから旧知の中で劉備を気に入っている。
劉備の母はBUG化してしまい彼も子供の前で親を切れないと判断するが母自らが最後の意思で食い止めたことで彼にそのような人や家族を守る力を身に着けるように言い渡した。
ブルーウイングと協力関係を結ぶが『焔虎譚』で語られた輸送業務としては商売敵である曹操に利用され、気に入らない董卓の手助けにもなるものであることを理解しながらも人助けのために飲んだことが語られている。さらに商売敵である曹操とも手を組む覚悟を固めた。
作中では子供たちを信頼して取引を任せ始めている段階である。
曹操との対立では劉備に対して彼を殺す覚悟を決めさせるが実際にはとどめを刺そうとする彼を止めている。
史実では登場してあっという間に死んでしまい、『三国伝』でも序盤で早々に戦死する孫堅がモデルであるが、本作ではゴ陣営の主役として活躍する。
孫親子の演者は『機動戦士ガンダムSEED』に登場するアストレイだが、孫堅はゴールドフレーム、孫策はブルーフレーム、孫権はレッドフレームとなっている。
孫堅の長男。「サク」や「サク兄」と呼ばれている。
父にも意見を遠慮しない性格で自分たちの身内を危険な目に合わせる曹操との同盟に反発していた。
劉備と同じくらいの年の幼少期の頃には既に父から腕っぷしを認められていた。
アニメでは何故か全く出番が無い。
- 孫権ガンダムアストレイ(CV:天﨑滉平)
孫堅の次男。
やや引っ込み思案で臆病かつ優しい性格。しかし戦闘に入ると身内にも変わりすぎと驚かれるほど大暴れするようになる二面性持ち。
また、全く反抗しないわけでもなく曹操との同盟については兄や周瑜と共に反対していた。
三国伝の新企画では孫権ガンダムがアストレイ孫権ガンダムになるものがあった。
孫堅の長女(末っ子)。
交渉や船について兄弟二人に負けないように取り組み橋公グループとの取引も順調に進めていた。
同じ活躍する女性として大喬と親しい反面、自分たちを下品と言った貂蝉に怒りを燃やす。
『蒼翔記』では飛行艇に怯える荀彧を気に掛ける。
戦闘もできるがクサナギの操縦を務めているため出ないこともある。
レッドタイガーの参謀格。
アニメでは同盟での作戦も担当していた。
『焔虎譚』では孫権や孫尚香の取引のサポートに回っている。
作中のセリフからすると孫策や孫権と年が近い様子。
レッドタイガー流の解決方法には話し合いでの解決を求めたり、小喬と貂蝉の言い争いで小喬がべた褒めしたせいで出にくくなるなど苦労人気質なところも。
三国伝でも金ピカだった。
- 太史慈デュエルガンダム(CV:大畑伸太郎)
孫堅の腹心。本作において特に年寄り口調が目立ち甘寧からもオジキと呼ばれている。
戦闘、性格ともに堅実。アニメでは爆弾処理をする様子も見せている。
一方でレッドタイガー流の決め方として親子喧嘩が発生した際には笑っており、孫堅が本気を出そうとしたのを察した時はちゃっかり一人だけ逃げた。
- 甘寧クロスボーンガンダム(CV:若林佑)
元は橋公グループの製造技術職員のトップ。快活な性格。
- 大喬ガンダムアルテミー(CV:清水綾香)
- 小喬GNアーチャー(CV:井上ほの花)
元は橋公グループのトップエンジニア。橋公(ティエレン?)は父。
戦闘も得意であり周瑜からは共に別ルートからの侵入を任されたほど。
大喬は普段は落ち着いている性格で小喬はおてんばな性格だが、二人ともアニメや『焔虎譚』では貂蝉に強い対抗心を燃やす。
特に小喬は貂蝉と周瑜と呂布のことで張り合った。
演者になった機体が既にプラモ化しているような本シリーズにしては珍しく、ガンダムアルテミーは大喬ガンダムアルテミーが初プラモ化になる(女性であることと大喬と小喬の選択式であること、そもそものアレンジからアルテミーとの共通点は少ないが)。
因みに大喬と小喬は三国伝シリーズには名前すら登場していなかった。
- 部隊兵
赤を基調としたストライクダガー顔。
『蒼翔記』では孫堅をおやっさんと呼び自分らの仕事を奪わないようにというが、孫堅が任せようとしたBUGは孫権に取られてしまった。
ラクヨウ
- 董卓プロヴィデンスガンダム(CV:石井康嗣)
(イラスト向かって左。右は前作の董卓ザク)
ラクヨウの現領主。
詳細は当該記事にて。
董卓の用心棒である戦士。戦闘狂で彼の周りには戦いがあると言う理由で従っている。
かつては張遼サザビーを連れて各地を渡り歩く用心棒を行っており、呂布の武名は「金次第で何でも請け負う最強の用心棒」とすら称されるほど名高い。
曹操との初戦闘では彼を圧倒するも再戦と董卓の元についてからの戦いでは策を立てられたことで優勢に立たれている。
そのことから曹操を好敵手として戦うことを求めている。
そのためアニメだけでも2度戦っておりそれ以前の話を含む『蒼翔記』では4度戦った長い付き合い。
貂蝉が戦の天才であると褒める一方、小喬からはゴリラと揶揄された。
実際、荀彧の分析では冷静な張遼が死角を埋める役目を担っており、その張遼が曹操に対してそろそろキレると発言したことから戦闘狂ゆえに頭に血が上りやすい一面はあるらしい。
『蒼翔記』では貂蝉との関係を「子供にはわからんさ」と述べ『焔虎譚』では彼女を助け出しているが詳細な関係は不明。
貂蝉クシャトリヤのパーツと合体することで、ナイチンゲールをモチーフとした姿に変幻する。
素顔のガンダムフェイスは恐らくシナンジュ・スタインのもの。張遼と異なりガンダムフェイスも赤いままである。
(イラスト向かって右。左は前作の貂蝉キュベレイ)
美貌を持つ、呂布の側近。董卓の護衛役。
呂布に心酔しており命を投げ出すのも躊躇わない。
毒を回すための時間稼ぎの可能性もあるが小喬と呂布について言い争ったこともある。
『焔虎譚』でレッドタイガーの女性陣を下品と評したことからその3人から恨まれている様子。
- 部隊兵
SEEDのジン顔でほかの部隊兵と異なり白が入っていない。
董卓や呂布が従えるのはBUGで作中の兵士はそちらになっており表向きの警備などで見られる程度であまり活躍していない。
その他
トリニティ研究の第一人者。トリニティ枯渇を危惧しており「人々が資源の枯渇に怯えることのない世界」作りのため、トリニティに代わる新たなエネルギー作りを研究している。
諸葛亮フリーダムガンダムと司馬懿デスティニーガンダムは彼の弟子であり、諸葛亮は「かつて高価なデバイスを『研究者に必要』という理由だけで快く買い与えてもらった」ことを挙げ恩師として今なお深く慕っていることを語っている。
※ちなみに、購入先の市場には見慣れた扇や刀剣も出回っていた。
アニメ版第3話において曹操ウイングガンダムの「トリニティに代わるエネルギーの開発」に関する詰問に対し夏侯惇トールギスⅢは「連絡が取れなくなっている」と答えており、アニメ版第4話において諸葛亮が弟子入りしていた時代に用いていた素粒子研究所は無人の廃墟と化しているなどその消息は不明となっている。
元がガンダムながらモノアイだがどうやら昔は普通のガンダムフェイスだったらしい(ただ『蒼翔記』では昔からモノアイだった)。また非2足歩行型のMSがモデルだが、昔は普通の2足歩行型のボディをしていた。
関連タグ
SDガンダム 三国志(三国志演義) SDガンダムワールド ヒーローズ 三国伝
トランスフォーマー:機械生命体や特殊エネルギーがテーマの1つである作品繫がり。
外部リンク
- 「SDガンダムワールド 三国創傑伝」公式サイト
- 『SDガンダムワールド 三国創傑伝』公式サイトにおけるコミックシリーズ公開ページ
- 三国創傑伝 − SD GUNDAM WORLD SANGOKU SOKETSUDEN 特設サイト|THE GUNDAM BASE TOKYO - ガンダムベース東京公式サイト
- 『SDガンダムワールド』シリーズ公式Twitterアカウント
アニメ版「SDガンダムワールド 三国創傑伝」
Youtube「ガンダムチャンネル」におけるアニメ版「SDガンダムワールド 三国創傑伝」の公式配信は、2021年2月25日より毎週木曜19:00から行われる
第1話
「SDガンダムワールド 三国創傑伝 蒼翔記」
「曹操ウイングガンダム」の生い立ちを描いてゆくモーションコミック。2020年12月21日よりYoutube「ガンダムチャンネル」において公式配信されている
第1話
「SDガンダムワールド 三国創傑伝 焔虎譚」
こちらは通常のコミック形式。『BB戦士三国伝 戦神決闘編』と同じ津島直人氏が描いている。「孫堅ガンダムアストレイ」と、その家族たちの物語。上述の蒼翔記よりも時系列が後の、黄化トリニティ蔓延寸前の話。2021年1月5日から毎週火曜公式サイトにて配信されている