K-TOUCH!21!
FINAL KAMENRIDE DECADE
COMPLETE 21!
概要
『仮面ライダージオウ』のスピンオフ作品である「RIDER TIME 仮面ライダージオウ VS ディケイド 7人のジオウ!」に登場する、新たなアイテム「ケータッチ21」を使用した仮面ライダーディケイド(ネオディケイドライバーVer.)の強化フォーム。その名の通りコンプリートフォームの進化版である。
変身
ケータッチ21のダブル~ゼロワンのクレストを順に押して最後にFをタッチし、ベルトに装着する事で「KAMENRIDE」の文字と共にディケイドのクレストが発生して無数のカードが出現。
一度散らばったカード群はディケイドの元へと集積して0と1のエフェクトを浮かべながら姿を変えていき、胸部中央のグランドジオウを起点に全身のカードの絵柄が浮かび上がって変身完了となる。
外観
一言で言うのならカードの塊。もはや歩く完全ライダー図鑑どころかカードショップという言葉が相応しいレベル。
誰が呼んだかカード屋士。
胸部装甲はコンプリートフォームより分厚くなり、ディケイドを除いた平成主役ライダー19人の最強フォームのカードが貼られている。配置は右側面に平成一期、左側面に平成二期、そして胸部中央にグランドジオウとなっている(右半身に一期・左半身に二期という配置自体はグランドジオウと同じであり、こちらは額のジオウと胸のディケイドを入れ替えたものになっている)。
頭頂部は縦に伸び、自身のカードの真上に令和ライダーであるゼロワンの最強フォーム・仮面ライダーゼロツーのライダーカードが配置された。
新たに装備されたマゼンタ色のマントには、ディケイドのライダーズクレストに加えて平成1号・2号ライダー、FAR、FFRの合計70枚ものカードが貼り付いている。更には『クウガ』の二号ライダー枠として、小野寺ユウスケが変身するクウガの究極フォーム・ライジングアルティメットのカードまで網羅している。
ベルト部分はコンプリートフォームと同様にバックルを右腰に移動させ、サイドハンドルを展開状態にしてケータッチ21を装着している。
腕や脚の銀色のラインと顔の黒い縦ライン二本もマゼンタ色に変わっており、従来のコンプリートフォームと比較するとマゼンタの割合がかなり増した。
能力
ケータッチ21のパネルをタッチする事で最強フォームの力を発動出来るようだが、こちらは劇中未使用(平成1期ライダーの召喚音声も一新されており、「〇〇フォーム」まで言う仕様になっている)。
カードを介して得たものなのか、それともこのフォームでは所有物扱いになっているのかは不明だがディエンドのネオディエンドライバーを武器として使用可能な模様。
必殺技
- ディメンションシュート
ファイナルアタックライド ディエンドのカードを装填し発動。ネオディエンドライバーを取り出し複数の初級インベスの姿をしたモンスターを一瞬で撃破した。
- 強化ディメンションキック21
ファイナルアタックライド ディケイドのカードを装填し発動。前面に並んだ複数のカードを通り抜ける通常版と異なり、トンネルのように円を描きながら並んだカードの中心をくぐり抜けるように敵を蹴りつける。
劇中ではオーマジオウのバリアとの攻防に発展したが、オーマジオウにダメージを与えるには至らなかった。だが、弱体化していたとは言えジオウ本編ではジオウの必殺技を防御せずともほぼノーダメージで受け切ったり、素手で弾いたりしていたオーマジオウに初めてバリアを使わせた技でもある。
コンプリートフォームのガンバライドオリジナル必殺技「ディケイドアンリミテッド」を彷彿とさせる一撃。
活躍
Final chapter 最後のソウゴ
ジオウへと変身したソウゴに続き、突然どこからとも無くケータッチ21を取り出して変身。
ソウゴとスウォルツが変身したアナザーディケイドと共に真実のソウゴが差し向けたモンスター群と戦闘を繰り広げる。
ディメンションシュートでモンスターを一掃した後、ジオウと協力して真実のソウゴに戦いを挑むも、力が衰えているとは言え相手は「全ライダーを統べる、時の王者」。
その力には敵わず2人纏めて圧倒されてしまう。
逆転をかけて放った必殺技はオーマジオウにバリアを使わせたものの、ダメージを与えるまでには届かず、オーマジオウがバリアを解除した反動により後方に下がった所を高速移動で接近され、ゼロ距離からの攻撃を喰らい変身解除されてしまった。
フォロー
初登場の作品にしては決して扱いが良いと言えない活躍であったが、活躍出来なかった理由としては以下の事が考えられる。
- 変身者のコンディション
変身者である門矢士は、前日談に当たる『ディケイドVSジオウ』にて腹部を刺される重傷を負った上でオーマジオウと戦い大敗を喫しており、既にある程度ダメージを受けていた状態だった可能性がある。
また、本作でも身体が粒子化して消滅の兆しを見せており、大分無理を通していた可能性も示唆されている。
- ディケイドとしての不完全さ
本作ではソウゴがディケイドライドウォッチを、スウォルツがアナザーディケイドウォッチをそれぞれ所持しており、傍から見ればディケイドの力が3つ存在している様にも見え、ジオウ本編と同様に力が分割されディケイドとして全力を出せなかった可能性がある。
ただし、
「ディケイドウォッチには本編の様に半分の力が残っているのか」
「アナザーディケイドに関しての力の出所」
「ディケイド自身の力の状態がどうなっているか」
と何れも不明であるが、考えられる可能性として、
・奪ったディケイドの力は元に戻っているが、新しくアナザーディケイドウォッチを生成、変身した(アナザージオウの時に語られた「変身者に残留するライダーの力」でアナザーウォッチを生成できる他、スウォルツはアナザーウォッチ出自元のタイムジャッカーでもあるので残留した力とは関係なく新たに作り出す事も可能)。ジオウとアナザージオウのようにオリジナルとアナザーが力の分割無しで共存していた例もある
・ジオウ最終回にて仮面ライダーオーマジオウに撃破された後も奪われていた力を取り返せず、世界改変後もそのままスウォルツが力を保持していた
等の可能性が考えられるが詳細は不明。
ディケイドライドウォッチを士に返却したにも関わらず短時間ながらもグランドジオウライドウォッチが健在であった等、本編の時点で矛盾とも取れる点があったりするが、ディケイド及び士が「ジオウ世界」のルールに捉われなかった事例は多々あった為、あまり深く考えてはいけないのかもしれない。
- 相手が悪すぎた
21が敗北を喫したオーマジオウはディケイドも含んだ全ての平成ライダーの力を併せ持つ規格外の存在である。
コンプリートフォーム21が内包する平成1号・2号ライダーに加えて3号ライダーその他全サブライダー、ダークライダー、劇場版限定ライダーの力も含まれており(白倉Pの発言によれば小説や漫画、舞台のような映像作品以外の作品のライダーさえも取り込んでいる様子)。オマケにオーマジオウ単体としての能力も他に類を見ない強力な物ばかり。
21が優る要素は令和ライダーのゼロツーを有している点のみというのが現状であり、ディケイドが万全だったならばともかく、両者ともに弱体化した状態では敗北も致し方なかったと思われる。
だが、上記にもあるように弱体化しているとは言ってもオーマジオウにバリアと言う防御手段を使わせた事を評価する声もある。
シティウォーズ
3月4日のイベントガシャにてまさかの最速登場。同時実装されたディケイド(ネオディケイドライバーVer.)のBC(ブーストチェンジ:特定のフォームにチェンジする機能)であり、本編では使用しなかったライドブッカーを通常攻撃で使用する。
必殺技は「強化ディメンションキック21」。劇中再現技だが、ゲームの流れで普通に敵に当たるのでご安心を。
シティウォーズは同月末にサービス終了する為、当作で最後に実装されたBCのひとつでもある。
期間限定イベント「明日に望む王と時空の監視者」「長き旅の終焉とレイドバトル」にも登場。
セイバーフォームと共にMr.Xに呼び出されたディケイド激情態と対決した。
余談
- 『ジオウ』本編でディケイドが『W』以降のライダーにも変身できる新たな姿で登場した時点で『クウガ』から『ジオウ』までの主役ライダーを網羅した強化フォーム(いわゆるネオコンプリートフォーム)の登場が期待され、妄想フォームとしてコラ画像の作成や上記のような予想イラストも描かれてきたが、今回のコンプリートフォーム21はそれを更に上回るものとなった。
- 名前の『21』はアーマーについたライダー(クウガ~ゼロツー)の人数、または平成「二」期と平成「一」期の「2」号ライダーと「1」号ライダーをコンプリートした事を表していると思われる。他にも21に纏わる共通点として、以下の要素が挙げられる。
- 21世紀に誕生したライダー。
- 2009年(平成21年)に誕生したライダー。
- この形態の旧型であるコンプリートフォームの初登場が21話。
- 2021年に登場する新たなディケイドの形態(RIDER TIMEの最終話配信日及びこのフォームが初登場した日も21日)。
- タロットのアルカナの世界の数字が21(世界はディケイドを表すワードの1つ)。
- 10年越しに更新された最強フォームでありながら初陣ではあまり活躍出来なかった、という点は奇しくもかつて共に肩を並べて戦い、またカードとしてその身にも貼り付けているライジングアルティメットと同じ轍を踏んでいる。
- 一応、新技を複数披露したり敵を単独で撃破したりと全く見せ場が無かった訳ではない。
- そのライジングアルティメットも再登場時には見せ場があった為、21も今後の活躍に期待したい所である。
- 『ジオウVSディケイド』での初変身シーンをよく見てみると、CGのミスなのかマントの左下にある威吹鬼のカードのみ出現が遅れている。
- 玩具オリジナルだが、セイバーライドウォッチと共にこちらのフォームもライドウォッチとして商品化された。マゼンタ色のカバー部分はラメ入りとなっている。紹介音声は「令和をも取り込んだ大図鑑ライダー」。
- ウォッチの絵柄には頭頂部のゼロツーのカードまで詰め込まれており、その結果複眼の位置が発光部分からズレてしまっている。
- 変身玩具『DXケータッチ21』及び『DXネオディケイドライバー&ケータッチ21』のパッケージにはコンプリートフォーム21も印刷されているのだが、このコンプリ21は何故かディケイドライバーにケータッチ21を装着しており、コンプリートフォーム21(ディケイドライバーVer.)とでも言うべき謎のフォームが誕生している。
- 同パッケージには左右反転された電王も写っているので、おそらくは撮影ミスかと思われる。
- 平成一期及び二期の最強フォームはライダーカードやライドウォッチ等で以前から公式の見解が明らかにされていたものの、ゼロワンに関してはコンプリートフォーム21がゼロツーを最強フォームとして扱った初の形態となっている。
役者の反応
門矢士役の井上正大氏は、SNSやYouTube等で見せるディケイドへのリアクションが以前より有名だが、コンプリートフォーム21にも様々な反応を見せている。
公式で情報が公開されるよりも少し前にこのフォームの存在をほのめかしており、動画内ではそのあまりにも突飛過ぎる見た目から「かつてコンプリートフォームの姿を受け入れるのに5年かかったが、このフォームを受け入れるには更に時間がかかりそう」とこぼしていた。
公式発表後には、生放送及びTwitterにて「あと10年したら五重塔が完成する」とネタにしている。
YouTubeの自身のチャンネルでは、装動のコンプリートフォーム21開封及びレビューもした。
当初は「慣れるのにもう五年かかる」と発言していたが、最近は受け入れられるようになってきたようで「実はカッコいいのかもしれない」、「(コンプリートフォームと比較して)パワーアップしてるわ」、「カードが縦に並んでるのがまだカッコイイ」等、この姿を肯定する意見を多々寄せていた。
井上氏は本フォームに関してネオコンプリートディケイド21という独特の呼び方をしている。
関連タグ
ディケイド ネオディケイド コンプリートフォーム 最強コンプリートフォーム ジャンボフォーメーション
ディケイドアーマーセイバーフォーム:同じく「ジオウVSディケイド」にて登場するジオウの新たな姿。こちらも令和だろうとお構い無しである。
ネプチューンマン:登場初期には、倒した敵(超人)のマスクをマントに貼り付けており、image発表直後にはTwitterで彼を彷彿としたと述べるツイートが散見された。
実際、中にはこんなネタも↓
ウルトラセブン21:同じく21という数字を冠するヒーロー。ただしウルトラセブンとは別人であり、読み方も「ツーワン」である。
ウルティメイトシャイニングゼロ:同期の特撮ヒーローが同時期に手にした新形態。こちらも初登場で強敵に敗北してしまう。