CV:東山奈央
概要
プリンセスプリキュアを探しに「ホープキングダム」から兄のアロマと共にやってきた「ロイヤルフェアリー」と呼ばれる妖精。
子犬のような容貌で、語尾に「~パフ」とつける喋り方をする。ハイライトや頬がハートの形をしているのも特徴。
甘えん坊&のんびり屋な性格で、兄と比べるとあまり変顔はしない。一方でクローズの襲撃から身を挺して春野はるかや如月れいこを守ろうとするなど、勇敢な部分もある。
ロイヤルフェアリーは王家に仕える妖精の一族のようで、ホープキングダムがまだ平和だった頃のパフは王宮のメイド見習いであった。
長くフワフワした耳のような髪の毛が特徴で、ダンボのように耳のような髪を羽根のように羽ばたかせて飛ぶことも可能。
だがこの髪が曲者でもあり、パフは自分の長すぎる髪に足をひっかけてしょっちゅう転ぶ。
この髪のお陰でパッと見は犬のように見えるため、プリキュア関係者以外の前では犬の振りをして過ごしている。第3話からはペットとしてノーブル学園の女子寮で飼われることになった(ついでに兄のアロマも鳥として飼われることに)。
2足歩行も普通にできるが学園内ではペットとして扱われている為、他の生徒達の前では犬と同じ4足歩行を取っている。
もっとも、パフ本人は犬扱いされるのはかなり不本意らしく、生徒達から犬として可愛がられるたびに「パフはワンコじゃないパフ」と否定しようとする。そのたびに人前では喋るなとはるかに必死に止められるのがお約束。
本シリーズの妖精たちは、プリキュアと無関係な一般人の前では人間に化けるかぬいぐるみのふりを強いられるケースが多いため、人語を話さない限りは一般人に怪しまれない環境にいるパフは珍しい例である。
なお、はるかが初めてパフと遭遇したとき、どういう訳かパフはタヌキと認識されてしまった。これにはパフも呆れて「パフはタヌキじゃないパフ」と不機嫌そうに否定。パフがうっかり人語を喋ったことではるかはびっくりということになったが、結局はるかがキュアフローラの素質を持つ者だったので、これもまた運命だったのかもしれない。
上述の通り、第3話以降は学園(女子寮)内でペットの犬として扱われているが、実際に犬を飼う場合は市区町村または保健所への届出及び登録と狂犬病の予防接種が義務づけられている。
白金さんを代表者とすれば届出は問題ないとしても、パフがおとなしく注射を受けるとは到底考えられず、その辺の大人の事情をどうやってクリアしたのかは最大の謎といってもいいかもしれない。
ヘアアレンジ
はるか達はパフの長い耳のような髪の毛を「ヘアアレンジ」してあげることがある。
パフはおしゃれが大好きなので、ヘアアレンジをされると喜ぶ。また、髪をまとめることで、長い髪を踏んで転ばないようにするというメリットもあるようだ。
パフのぬいぐるみ玩具も、このヘアアレンジが自由にできることがウリになっている。このあたりは『スマイルプリキュア』でのキャンディのぬいぐるみとだいたい同じ扱いである。
本編ではヘアアレンジした姿はたまに出てくる程度だが、CM開けの前期アイキャッチではパフの様々なヘアアレンジを毎週一つずつ紹介しており、ぬいぐるみで遊ぶ小さいお友達のお手本にもなっている。
放送開始当時の音楽はアイキャッチBGMのみだけだったが、第7話以降からははるか達がパフに施されたヘアアレンジの名前を言う様になった。
パフの役割
プリキュアシリーズにおいては妖精たちは基本的に「プリキュアのサポート」をするという役割がある。
だが本作ではプリキュアのアイテム管理と設定説明役はすべて兄のアロマが行っているので、極論でいえばパフがいなくなってもプリキュアは困らない。
このような妖精はプリキュアシリーズではフレッシュプリキュア!のタルトぐらいしか例がない。そのタルトでさえ、プリキュアたちの役にはあまり立たなくても、同じ妖精であるシフォンのお世話役という仕事自体は与えられていた。タルトはお世話役キャラという属性がついたお陰で、本編終了後のオールスター映画では妖精たちのまとめ役というポジションで出演が優遇されてもいる。だがパフの場合は、そういう「やるべき仕事」自体が一切与えられていないのである。そもそも兄のアロマがパフに自分の仕事を手伝わせようとしない。
後述のように見習いメイドということで、パフ自身が自分の意思でアロマやプリキュアたちの手伝いをすることもあるのだが、たいてい失敗して迷惑をかけるまでがお約束でもある。
そもそもノーブル学園が「生徒の自主性を高める」という校風であるため、主人である紅城トワの世話すらさせてもらえないという、実質パフの仕事が奪われているような環境下に置かれている。
このように、現状のパフは兄のオマケで人間界にくっついてきたといってもいいような形なのは否めない。もっとも、兄としてはディスダークに占拠されたホープキングダムに、幼い妹を残して来る訳にもいかなかったという事情もあっただろう。だが少なくともカナタ王子は、アロマとパフの二人に対してドレスアップキー探索の使命を与えており、パフをオマケなどとは考えていない。パフは兄のアロマとともにプリキュアを立派に支えてくれるだろうと信じている。
もちろん、プリンセスプリキュアのみんなもパフを大切な仲間として扱っている。
ただプリキュアに守って貰うだけの存在でなく前述の勇敢な部分も持ち合わせている為役に立っていない訳ではないし、アロマもシスコンといっていいほどパフを大切にしているので、パフがいなくなっていいなんて誰も考えてはいないのだが。ぬいぐるみ玩具化しているので、販促キャラ=重要キャラとして公式側で扱われているのは間違いない。
プリキュア5のココとナッツも無印の頃は設定説明役は担っていたものの、変身にもパワーアップにも関与しなかったが、この2人はGoGoからプリキュアにパワーアップアイテムを送る力がついている。そのため、パフも今後何らかの力がつく可能性もあるかもしれない。
そして……
ドレスアップ形態
第25話にて、アロマと一緒に病気になったトワを守るためにセミゼツボーグに立ち向かったとき、体が光り強化コスチュームを着込んだ形態に変身した。
パフの夢は王家の方々に仕えるメイドとして尽くすことなので、メイド服をモチーフとしたコスチュームに変身する。
ただ、下記する人間態でのメイド見習いの姿とは服装や髪型がまるっきり違っており、少々大人っぽくイメージされている様子。
その変身形態により、体力回復効果のある光を放ったり、アロマをレシーブしてゼツボーグにぶつけてダメージを与えるなど、戦闘に直接関与できる力を得た。
(※↑のイラストは第25話以前に描かれたもの)
ドレスアップ形態への変身能力を入手して以降は、通常形態時においても首飾りの形状が変化し、スカーフを新たに巻くようになった。
この形態は、ミス・シャムール曰く「ロイヤルフェアリーが真にプリンセスプリキュアの力になりたいと思った時になる事ができる形態」である。
ただし、言い伝えに残っているもので、パフやアロマが変身するまで例はなかったと言われる。
つまりはよっぽど追い詰められない限りは変身できない形態というわけで、当初は自由な変身ができなかった。
二回目の変身は第29話で、このときは隠されていたプレミアムドレスアップキーの導きを受ける形で変身した。このときに、ドレスアップ形態では嗅覚が敏感になって様々なものの匂いを嗅ぎ分けることができるようになることが判明している。
全てのドレスアップキーが揃った第30話で、プリキュアだけでなくアロマとパフもパワーアップ。兄妹ともに自由にドレスアップ形態に変身することができるようになり、プリンセスパレスを召喚できるようになった。
(※ただし、設定上はパフとアロマがいなくても召喚可能。)
人間形態
第15話で兄のアロマ同様、ミス・シャムールの力によって人間の姿に変身。またこの第15話で、パフが王家に仕えるメイドの見習いである事が明かされた。
妖精の時は鳥と犬の種族差もあって兄より大きい妹になっているのだが、人間体ではアロマは小学校高学年くらい、パフは5歳児くらいの体型である。兄のアロマと同じく口調と語尾はそのままである。
アロマは将来は立派な執事となって王族を支えることを夢として持っていることは判明しているが、パフがメイドになることを将来の夢という形にしているかはあまりはっきりしていない。
最終回では自ら人間の姿に変身できるようになる。
各話ネタ
■第1話
- プリンセスプリキュアを探す途中でアロマと逸れて、迷子になってしまう。その際に耳を踏んででんぐり返って、はるかの元に跳んでキャッチされてお礼を言うも、『タヌキ』や『ワンコ』呼ばわりされるも訂正。
- 兄と再会後にまた踏んで転んで『痛いパフ~』と泣き出して、はるかに耳を整えてもらう。でもゼツボーグの襲撃の際に浮遊して逃げたことで、『飛べるの』とはるかに突っ込まれた。
■第2話
- ゼツボーグの襲撃で3つ目のプリンセスパフュームを無くしてしまう。
■第3話
- はるかの寮の女生徒に捕まり、犬(犬じゃないことを訂正しようとしたところをはるかに『喋るな』と注意される)と云うことになり、飼うか飼わないかの会議にかけられる。
- はるかがパフの魅力を広めていったことでパフを飼うの賛成派は徐々に数を増やしていった。しかし、強い反対派である風紀委員の如月れいこがそもそも犬嫌いであることが発覚し、どうするか思い悩む。
※上の画像は如月さん視点のイメージです。
- だが、ゼツボーグの襲撃から身を挺して如月を守ったことで寮で飼われることになり、アロマも寮のペットのインコとして迎えられた。
- その後、なくしたパフュームは天ノ川きららが拾ったことが判明していて…。
■第4話
- なくなったプリンセスパフュームをきららが持っていることを、彼女が表紙に載っている雑誌で知る。彼女にプリキュアになってもらうように頼むために、はるかたちとバスに乗って町に出た。
- バスの中ではヌイグルミの振りをしていたらしく、バスのスタッフに見つかることはなかった。
- きららを探す途中で、鳩に『こんにちはパフ』とお辞儀してあいさつした際に鳩は首を傾げた。
- きららとパフュームが見つかった矢先に、クローズのゼツボーグの襲撃に遭い、辛うじてゼツボーグを浄化するが、きららははるかたちの話をろくに聞かずにパフュームを返してしまう。
- 後日のファッションショーで、キュアトゥインクルがゼツボーグを浄化するも、プリキュアの活動を断ってしまい、ドレスアップキーと一緒に返されてしまう。
■第7話
- 春野はるかから球技について聞かされ、兄のアロマをボール代わりにしてバスケのドリブルの真似事を行っていた。兄より大きい妹なだけに彼の苦労が絶えない。
■第8話
- はるかがドレス作りに勤しむことでかなり無理をしていることを気遣い、紅茶の差し入れをしようと紅茶を4つ乗せたお盆を頭に乗せて運ぶが……。
- 大方の予想通りの「自分の耳を踏んで転んでドレスを紅茶で汚す」というお約束展開に。これにははるか以上にパフの方がショックで号泣してしまい、それをはるかが優しく慰めるという、なんとも逆転した構図になった。
■第9話
- ダンス・パーティで、ディスダークの襲撃の際に、みなみがオバケが大の苦手と云うことを聞いてしまい、すかさず「パフはお化けは怖くないパフ!」とドヤ顔。
- ラストのダンス・パーティでアロマと踊っていた。
■第10話
- 白金さんを追跡の際に、はるかたち同様にサングラスをかけるが、見た目は黒い目隠しみたいだったので、サングラスとは言いがたい。
■第11話
- 七瀬ゆいにしゃべっているところを目撃され、あわてていつものように動物の振りしてごまかそうとするが、なにを勘違いしたか「ニャーン」と猫の鳴き真似してをしまう。
- 「パフちゃん猫だったの!?」とゆいからびっくりされ、つい「パフは猫じゃないパフ!」と反論。もはや取り返しがつかない状況になり、ゆいへのプリキュア正体バレにつながった。
■第14話
- 家族パーティで、はるかの妹のももかが行方不明になって一緒に探すことになった。ももかの発見後に彼女にじゃれる。
■第15話
- 兄のアロマの執事試験のついでに、パフもメイドの試験を受けることに。シャムールの魔法によってアロマと共に人間の姿となり、パフは家事全般をこなせるかというテストをする事になった。幼い見た目はノーブル学園の女子寮には不釣り合いであったため、白金さんに「メイド見習い役を演じる子役として招き入れた」と説明し、彼女から掃除の指導を受けた。
- …のだが、掃除機がけではコードが絡まり、雑巾がけでは絞らずに窓をビショビショにしたりなど、いつもの調子で終わった。彼女のテスト結果ははっきりとは語られなかったが、まぁお察しくださいというところだろう。
■第17話
- きららの母親・ステラにきららの実家に招待された日の夕方、テーブルの下で兄とサラダを食べる。
■第18話
- 冒頭で寝ている間にはるかはパフの髪をいろいろヘアアレンジしていたのだが、その中に四葉ありすの髪型を忠実に再現したものがあった。
- この話の放映日(5月31日)の直前がありすの誕生日(5月28日)だったので、もしかしたらスタッフからのお祝いメッセージだったのかもしれない。
■第19話
- はるか達がノーブル学園の女子寮で宝探ししている中、ちょこんと登場する。
■第24話
- ホープキングダムの「生まれながらのプリンセス」であるトワ王女がノーブル学園に編入。着替えをさせようとするなど、当たり前のようにメイドのパフをこきつかおうとするが、当のパフ自身は「高貴なるものの役に立つのがメイドの役目」として喜んで従おうとする。なんてこった。
- これはちょっとヤバイと感じたきららは「ノーブル学園では自分でなんでもやらなくてはならない」と真剣にトワを諭す。「勿論パフにやらせるのもダメ」と言った時には、パフもさすがに落ち込んでいた。
- トワの自己紹介を窓からこっそり見物。トワが「ホープキングダムから参りました…」とストレートに自己紹介したのを見て、流石のパフも珍しく変顔を晒していた。(その後きららが窓にいるパフとアロマの表情を読み取ってフォローし、何とか事なきを得た。)
■第26話
- 夏休みではるか達を含む寮の生徒が帰省する中、トワと寮に滞在するが、トワが熱で寝込んでしまう。アロマがはるかの下にいるシャムールから秘伝の紅茶を取りに行っている間、パフは一人でトワの看病を任された。
- だが案の定氷水に浸した手ぬぐいを全く絞れなかったり、冷えピタを自分の髪に貼ってしまったりと失敗ばかりであり、自分の非力さに涙する。しかしトワからは「そばにいてくれるだけで心強い」と励まされる。
(※画像はイメージです)
- そこにストーカーもといシャットが寮の庭に現れ、ほぼヤケクソ気味にそこらへんのセミをゼツボーグにしてしまう。セミゼツボーグの鳴き声がうるさいため、トワの安眠のために立ち上がり、セミゼツボーグと戦いを繰り広げる。その様子をベランダから見ていた白金さんには、犬がセミを追いかけているという微笑ましい光景にしか見えなかったようだ。
- だが、セミゼツボーグはだんだんパワーアップしていく。ベランダから落ちてきたシーツにゼツボーグを誘い込むためお尻ぺんぺんとアカンベーをして翻弄する。そしてゼツボーグが強化してパフや途中で加勢したアロマの手に負えなくなってきた。そこでアロマから逃げろと言われるが、パフは「トワを守る」と拒否。その強い想いによってドレスアップ形態への変身を成し遂げた。
- その変身の光により、全力ダッシュで駆けつけてきたプリンセスプリキュアの体力を回復。アロマを武器としてゼツボーグに投げつけるという攻撃を披露するがゼツボーグに体当たりしたアロマを気遣うことなく放置するという鬼畜な所業を。
- なおパフとアロマが光出した際、視聴者からはまた擬人化するのか!?と思われたがそんな事は無かった。
■第27話
- OPでのパフ、アロマ、ゆい、ミス・シャムールが登場するシーンが、ドレスアップ形態の新規映像に更新される。
- 本編ではノーブル学園の生徒たちと一緒に夏祭りに参加。髪をお団子状に結い上げて浴衣姿に。ただ二足歩行している姿は見られるわけにいかないので、作中ではずっとゆいに抱かれていた。
- 屋台に白金さんが作ったパフ縫いぐるみがあり、それをはるかが輪投げで取り如月さんにプレゼント。喜ぶ如月さんに微妙な顔をする。
■第28話
- 南の島の海岸で走り回りいつものように転ぶ。みなみに髪を結ってもらう。
- 泳げないが周囲に言えなかったトワはパフを理由にして別荘に戻ろうと考えたが、空気を読まず?海で犬かきを披露していた。シスコンの兄はそんな妹を心配していたが…
- 自分では「ワンコじゃない」と否定しているが、今回はシャットからも「犬モドキ」と言われたり。
■第29話
- 謎のドレスアップキーに導かれる夢を見て無意識にドレスアップ状態に変身する。
- ドレスアップキーの匂いを嗅ぎつけその場所に関係者を案内するが、はるか、みなみ、きららは森の中ではぐれてしまう。ここからが第29話の本筋となった。
- 戦闘終了後合流してはるかが「パフが連れてきてくれたからだよ」と言うと「ここまで連れてきた甲斐があったパフ」と感想を言う。
■第31話
- 冒頭でキュアフローラがカナタ王子と再会する夢を見るはるかの顔に乗っかって、新学期早々に朝寝坊するはるかを起こす。
- はるかたちがフラワーアレンジしている横で、居眠りする。
- その日の夕方、クローズの気配を感じて怯えていた。
■第38話
- はるか・アロマ共々お出かけの最中にアクセサリーショップに寄った際、はるかが店の外でパフとアロマに待機させ、バイオリン型のアクセサリーを買っている間に、黒須によってペットショップに売り飛ばされてしまう。その後、買い物をしているカナタ王子がたまたまペットショップを通りがかって、ショーウィンドーにいるパフたちを救い出した。
■第44話
- 兄と共に浜辺できららの荷物番をしたり、きららがみなみと会話している間にアロマと遊ぶ。
■第45話
- クリスマスパーティーの出し物でゆいに協力。「ゆいが腹話術でパフを喋らせている」という体裁で、ただゆいと一緒にステージに出たパフが喋っただけだが、寮のみんなはパフを犬だと思ってるので大歓声だった。
- このときは、クリスマスツリーあるいはとんがり帽子のように髪を結われていた。
■第48話
- 絶望の檻に閉じ込められた学園のみんなを目覚めさせるために呼びかけるとき、パフは如月れいこを担当した。パフに応援されるというなら納得の人選だろうか。
- 今回でプリキュア達がやむを得ず学園関係者一同に正体を明かしたため、その流れでパフも話せることが周囲に知れ渡ることとなった。
■第49話
- プリキュアたちが絶望に沈んで戦う力を失った時、アロマと一緒にパフも必死にディスピアに立ち向かう。それは無力で自分を傷つけるものでしかなかったが、それでもパフは諦めずに立ち上がり、諦めてしまい地べたに倒れたままのプリキュアに呼びかける。
「はるか! みなみ! きらら! トワさま! 元気出すパフ!」
「プリンセスたちをお助けするロイヤルフェアリー。それがパフたちパフ! だから、負けないパフ!」
- ディスピアの触手に弾かれあわや地面に激突するところを、れいこが抱きかかえて助ける。パフが見せた崇高な姿に感銘したれいこはいつもの過保護な様子は見せず、その勇気を正しく受け止め、つぶやいた。「そうよね… たとえ世界がこんなになっても、私たちの気持ちはここにある!」
- そう思ったのはれいこだけではない。このちっぽけな妖精の兄妹が見せた勇気は学園のみんなの心に火を灯したのだ。プリキュアに守られるだけでなく自ら絶望に立ち向かう心の強さを持たないといけない。皆が心からそう思えた時、プリンセスではない只人たちの夢の力が結集し、グランプリンセスへの扉が作り出された。
■第50話(最終話)
- 平和が戻ったホープキングダムで再びメイド見習いとして生活を過ごすことに。いつものように頭にお茶を乗せて運んでる途中に自分の髪を踏んでこけるが、なんと人間態に変身して手でお茶を受け止めて事なきを得る。パフもまた多少は成長したようだ。
- お茶をこぼさずに済んだ事でパフにしては珍しくドヤ顏を見せていたが、こけた瞬間に人間体に変身してすぐにお茶を受け止めたため、明らかにバランスがおかしい体制になって足が震えていた。シーンが切り替わった後にやっぱりこけたりしていないかちょっと不安(期待?)なところ。
中の人について
CVを担当する東山奈央は過去に映画スマイルプリキュア!絵本の中はみんなチグハグ!において桃太郎のお供のイヌ役で出演していた。
テレビシリーズの出演は本作が初である。
東山は当初妖精役では無くプリキュア役のオーディションに参加していた事がアニメージュ2015年12月号のGoプリ特集の記事で明かしている。
のちに同作に登場する狩野さやかのCVも東山が兼任していた事も明かされた。
関連タグ
志摩リン…中の人繋がり。同キャラが登場する作品はアニメ版とドラマ版があり、中の人は当然アニメ版リンを演じている。なお、ドラマ版リンはゴープリから2作後のプリキュアで黄色キュアとなるキャラクターの中の人である。アニメ版もドラマ版も役者がプリキュアシリーズ出演者で固められた貴重なキャラクターでもある。
桐崎千棘:中の人繋がり。東山氏の本来得意とするキャラクター。また紫キュアと中の人が同じだったり、前々作の敵キャラにそっくりだったりする。余談だが、とあるラブコメアニメでは某ギャングの娘を演じており、動物に不評があったり、恋人のフリをしている相手(後に婿になったが)や、約束の女の子の中の人は今作の劇場版の映画キャラや3作前の黄キュアや、ボディーガードのヒットマンの中の人は4年後のシリーズ作の紫キュアや、主人公の許嫁の中の人は2年後の劇場版のヒロインでもある。⇒ニセキュア
ラテ…5年後のシリーズ作に登場する犬型妖精。こちらは原則として人前で人間の言葉を話さないため、上記のような懸念は当たらなかった模様。