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歌姫の騎士団の編集履歴

2022-11-16 08:51:40 バージョン

歌姫の騎士団

さんせきどうめい

ナチュラルとコーディネーター共存を主張する中立派で構成された私設武装組織。

組織概要

機動戦士ガンダムSEEDにおける、ナチュラルとコーディネーター共存を主張する中立派で構成された勢力を指す。関連資料ではほぼ一貫して「三隻同盟」と呼称されるのだが、例外的にC.E.内ではマーシャンからは「歌姫の騎士団」と呼ばれる(ガンダムウォーでもこの呼称が使われるケースがある)。


「三隻同盟」の名を冠するように、その母艦は地球連合軍の脱走艦であるアークエンジェルオーブ連合首長国軍のクサナギザフト脱走艦のエターナル


元々は「SEED」物語終盤において大戦の交戦勢力である地球連合、ザフト双方での過激化と絶滅戦争へのエスカレートから、これら過剰思想に反対を示した脱走兵で構成された寄り合い集団である。その為ラクス・クラインカガリ・ユラ・アスハ等に代表される、諸勢力の有力家系の出身者もメンバーに名を連なるが、横の繋がりの強い組織である。強力な新型兵器を保有する一方で、後ろ盾そのものは希薄な組織であった為、その補給にはマルキオ導師が手配を行った。


悲劇の地・メンデルコロニーで結集した彼等は、ドミニオンやザフトの追手と交戦した後、ヤキン・ドゥーエ攻防戦の最終盤に武力介入。連合軍による核攻撃阻止や、ザフトのジェネシス破壊に成功し戦争停止の契機を作った英雄として扱われる。

だが、そもそもが脱走兵の寄り合いであったが故に、該当勢力から評価は出来ず、プラントではその活動情報を抹消、または降格する代わりに「厄介払い」されてしまった(もっとも、これは本来なら処分され兼ねない三隻同盟関係者を慮ったアイリーン・カナーバ議長の手による所も大きかったが)。その為、戦後は三隻同盟のメンバーの多くが、後にオーブ連合首長国に亡命、身分を隠して生活している。


ターミナル

第1次連合・プラント大戦の折に人類の戦争活動が絶滅戦争まで発展した実例から、各国家上層部の非戦派はこれを調停、または介入する組織の必要性を痛感する。この流れで誕生した非政府組織がターミナルである。連合・プラント(主に旧クライン派)双方の有力者がこれに参画しており、秘密工場ファクトリー等も保有し、正規軍の主力兵器にも劣らない装備や情報の獲得に成功した。


また、その参画者は国家に留まらずジャンク屋組合や、DSSD等の民間の組織にも点在する。その中にはかつて世界を掌握していた一族の中の穏健派や、部品製造レベルではかつてオーブに在籍していた、サハク家の人間も関与している。


SEED DESTINYでは専らアークエンジェルがこの実働部隊として描かれ、ミネルバに対するオーブの動向のリークやザフトと連合軍の交戦、ベルリン攻撃に対し武力介入。ギルバート・デュランダルの唱える「デスティニー・プラン」発表後、アルザッヘル攻撃に対し抗戦を行いオーブ・連合軍と共にメサイアを攻略した(※1)。


※1 戦闘中にはイザーク・ジュールとディアッカ・エルスマンが加勢している。彼らは同大戦時には一貫してザフトの所属であったが、最終的にデュランダル政権が崩壊した為に戦後、国軍化した同組織の将兵として勤続した。


ファクトリー

ターミナルが保有する秘密工場。

エターナルを秘匿し、クライン派がザフトの統合開発局から奪取したストライクフリーダムインフィニットジャスティスドムトルーパーを製造し、クライン派がザフトから盗み出したガイアをバルトフェルド専用機として調整する等の作業をこなしていた。


構成員

各元所属先で分類

機動戦士ガンダムSEED

地球連合軍

マリュー・ラミアス

キラ・ヤマト

ムウ・ラ・フラガ

サイ・アーガイル

ミリアリア・ハウ

アーノルド・ノイマン

ジャッキー・トノムラ

ダリダ・ローラハ・チャンドラII世

ロメロ・パル

コジロー・マードック

ザフト

ラクス・クライン

アスラン・ザラ

ディアッカ・エルスマン

アンドリュー・バルトフェルド

マーチン・ダコスタ

オーブ連合首長国

カガリ・ユラ・アスハ

レドニル・キサカ

エリカ・シモンズ

M1隊

ジュリ・ウー・ニェン

マユラ・ラバッツ

アサギ・コードウェル

機動戦士ガンダムSEED DESTINY

地球連合軍

マリュー・ラミアス

キラ・ヤマト

ムウ・ラ・フラガ(ネオ・ロアノーク)

ミリアリア・ハウ

アーノルド・ノイマン

ジャッキー・トノムラ

ダリダ・ローラハ・チャンドラII世

ロメロ・パル

コジロー・マードック

ザフト

ラクス・クライン

アスラン・ザラ

アンドリュー・バルトフェルド

ヒルダ・ハーケンヘルベルト・フォン・ラインハルトマーズ・シメオン

マーチン・ダコスタ

メイリン・ホーク

オーブ連合首長国

カガリ・ユラ・アスハ

レドニル・キサカ

エリカ・シモンズ


保有兵器

第1次連合・プラント大戦

アークエンジェル

GAT-X103 バスター(中破,のちに返還)

GAT-X105 ストライク(損失)

クサナギ

MBF-02 ストライクルージュ

MBF-M1 M1アストレイ×10(内3機損失)

エターナル

ZGMF-X10A フリーダム(大破)

ZGMF-X09A ジャスティス(自爆)


第2次連合・プラント大戦

アークエンジェル

ORB-01 アカツキ(シラヌイ装備)

MVF-M11C ムラサメ

エターナル

ZGMF-X20A ストライクフリーダム

ZGMF-X19A インフィニットジャスティス

ZGMF-X88S バルトフェルド専用ガイア

ZGMF-XX09T ドムトルーパー×9機

クサナギ

MVF-M11C ムラサメ


第三者目線による立ち位置

このように、彼等は戦災拡大を未然に防ぐ為に活動しているものの、当事者ではない者の目線で見れば「『戦禍への抑止力』を名目とするテロリスト」とも評価できてしまう。


実際、彼等の軍備は下手な小国を圧倒する上、それら兵器を駆るパイロットの方も、スーパーコーディネーターであるキラを中心とした、各軍のエースによって構成されていると断言しても過言ではない。

無論、騎士団サイドも極力負傷者を出さない配慮はしているが、上記の圧倒的戦力に加え、実戦である以上不運にも死亡してしまった者が少なからず存在する上、戦争に関わる勢力全てに攻撃する為、例え死者を出なくても、結局は甚大な損害を与えているのは厳然な事実である。

何より、騎士団が相手取る勢力は基本『戦争を起こす可能性がある組織=国家あるいは、それに準ずる大規模な政治的統治によって纏められた自治勢力』に限定される以上、相手する側からは「こちらの都合を完全に無視した上、逆に自分勝手な理念を押し付けて来る襲撃者」でしかない。

その為、彼等の立ち位置は極論すれば歌姫の騎士団の介入によって、戦禍拡大を防いだ実績」を出し続ける事実でのみ守られた、極めて危うい存在と評価できる。


……尤も、これはあくまでも「極論」であり、そもそも騎士団の介入してきた戦争どころか、コズミック・イラ全体の戦争において戦っている地球連合・ザフトの双方のやり方自体が、核を始めとする無差別虐殺可能な殲滅兵器を躊躇しない形で使用したり、報復感情から戦時条約を意図的に無視して無抵抗の捕虜を虐殺(あるいは私刑の黙認)する等、あまりにも倫理面や道徳観を軽視した、常軌を逸脱する内容ばかりであった(ガンダムSEEDの作品群に登場する軍事組織の大半は、高い確率で「敵対勢力『自分達と異なる種族であり絶対的に排除すべき存在』」として、倫理を容易く放棄する)。

たとえ一定の決着に至っても、然程時が経たずに戦いがまた勃発し、それまで以上の大規模な犠牲が出ると、正に「泥沼の堂々巡り」と化す一方となり、停戦や終戦への収拾が着かなくなってしまう最も最悪な事態となる可能性が高い以上、強引な介入を以てしても双方の戦力を消耗させ、戦争継続を不可能に追い込むやり方も、止むを得ない部分はある。


少なくとも、口先で意見を並べるだけで何も行動しないよりかは、遥かに良いはずなのは事実である(これはラクスが我が身で痛感した現実もあるだろう)。

事実、第1次連合・プラント大戦においては(元凶の扇動もあってだが)彼等の行動がなければ、確実に人類どころか地球の全生物が絶滅していた

また、第2次連合・プラント大戦においても、地球の全生物絶滅程の最悪な事態にならないものの、デュランダルの暴走を阻止しなければ、オーブが滅ぼされるだけでなく、世界全体がコーディネイターの多くが上位となる最悪なディストピアと化し、それによってナチュラルとコーディネイターの対立をかつて無いまでに高めてしまう可能性もあった。

確かに彼等の行動は、話を聞かない相手を力でねじ伏せるのは事実であるが、武器を無くせば平和になるわけではないのである。


これらからも「歌姫の騎士団」の存在やその活動は、決して絶対的な正義で無いが、でも無いのが結論となるだろう。


関連タグ

機動戦士ガンダムSEED 機動戦士ガンダムSEED DESTINY

地球連合 地球連合軍 オーブ連合首長国 オーブ国防軍 プラント ザフト

アークエンジェル クサナギ エターナル ラクス・クライン

三隻同盟 ラクシズ


ソレスタルビーイング:立ち位置は近いが、規模の大小に関係無く紛争と見れば見境無く介入している(一応「自分達が悪」だとする自覚は組織内にはある)。更に世界の支配を目論んだ身内の裏切りを招いた挙句、最終的に世界全体を巻き込む壮大かつ傍迷惑な内輪揉めにまで発展させた点を考慮すると、歌姫の騎士団とは比較にならないほどの被害を出しているが、一応こちらは「世界を統一させ戦争を抑止する」目的は果たしている(C.E.はカズイが老齢になっても尚「ナチュラルとコーディネイターの紛争は続いている」との証言があり、根本的な解決には至っていない)。

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