基礎データ
進化
タンドン→トロッゴン(Lv18)→セキタンザン(Lv34)|
他言語版の名称
英語 | Coalossal |
---|---|
ドイツ語 | Montecarbo |
イタリア語 | Coalossal |
スペイン語 | Coalossal |
フランス語 | Monthracite |
韓国語 | 석탄산 |
概要
トロッゴンの進化形で、タンドンの最終進化形。
乗り物のフォルムから二足歩行の怪獣型に変化。石炭もさらに山ほど増加され、まさに名前通りの「石炭の山」のような見た目になった。
バトルではこの石炭(と白目部分)を真っ赤に燃え上がらせ、火の粉をまき散らして周囲を焦がしにかかる。
鉱山に生息しており、ゴツい外見に反し性格はとても穏やか。
しかし、住処を荒らそうものなら摂氏1500度の炎で焼き尽くしに掛かってくる。この温度はマルヤクデの摂氏800度を上回る温度である為、人間であれば即死してもおかしくないレベルのもの。
しかしこれでもマグカルゴの体温である摂氏10000度には遠く及ばない数値なのである。ポケモン世界の高温のインフレ具合は凄まじすぎる。
序盤に登場するいわタイプであり、2段階進化し、最終的に怪獣系の外見となる点などゴローニャやギガイアスとの共通点が多い。
どっしりとした二足歩行のシルエットはサイドンや、ボスゴドラに近く、色々な面で歴代いわタイプの先輩達の特徴を踏襲しているようなポケモンである。
ちなみにセレビィ以来2匹目となる最初が「セ」で始まるポケモンである。
キョダイマックス
詳細は→キョダイマックスセキタンザン
ゲーム上における特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
110 | 80 | 120 | 80 | 90 | 30 |
進化すると専用技としてタールショットを取得でき、相手のすばやさを1段階下げ、相手の弱点にほのおタイプを追加する。
基本的には素早さが低いかわりにHPなどの防御性能に優れる耐久型。
攻撃面では攻撃・特攻はともに80と低くはないが決定力には欠ける。
攻撃範囲に優れた複合タイプで耐性も多いが、耐性的にはほとんどヒードランの劣化で、それに加えて基本的に鈍足で4倍弱点が2つもあるため役割破壊されやすい。後述の特性のため、相手に左右されやすく、かなりピーキーなポケモンである。
セキタンザンの個性は専用特性の「じょうききかん」にある。
これはみずタイプかほのおタイプの攻撃技を受けると、自分の素早さランクが一気に6段階も上がる特性。
発動後は、無補正状態で素早さに努力値を28振っていればドラパルトすら抜き去る驚異の素早さを得る。
これにより、超低速アタッカーと、じょうききかんによる高速アタッカーの両方に対応できる。これは他のどのポケモンにもない個性である。
ほのお技はこの耐久力ならどうとでもなるのだが、問題はみず技を受ける場合。
じゃくてんほけんとの相乗効果が狙えるものの、4倍弱点なので受けきれずに倒されることが多い。
イトケのみを持ったり、壁を貼る、先に「もえつきる」を使って軽減するなどの一工夫が必要。
高耐久でほのおに弱いアーマーガアやナットレイと組み、相手のほのお技を誘うのがメジャーな運用法となる。
選出段階で狙いがバレるため決まる事は少ないものの、弱点を突かなければなかなか倒せないこれらのポケモンに対して弱点のほのお技を打ちづらくなるため、相手に対して大きなプレッシャーをかけられる。
特にナットレイはほのおに弱くみずに強いため、弱点の大半をカバーし合える。
逆に、トリックルームを基軸とする超低速アタッカーで運用する場合、じょうききかんはデメリットとなる。
その場合は「ほのおのからだ」ないしは隠れ特性の「もらいび」の出番となる。
なお、「もらいび」以外は手持ちに入れるとタマゴの孵化歩数が半分になる効果を持つので、今作の孵化要員としても最適。素早さが少し遅く野生のポケモンから逃げられないことがあるので、「けむりだま」などを持たせておくといい。
ダブルバトルにおいてはじゃくてんほけんを持たせ、味方の素早さが高いポケモンのなみのりや先制技「アクアジェット」などを受けることで1ターン目からこうげきととくこうが2段階、すばやさが6段階上昇という「たんじゅん」ココロモリも驚きの能力上昇をさせられる。
始動役としてはマニューラorニューラやアシレーヌなどが適任。
このコンボを受けるセキタンザンはキョダイマックス個体であることが多く、後述する「キョダイフンセキ」によるスリップダメージを火力補佐として利用する。また、ダイマックスが有効でないと判断した場合「じゃくてんほけん」を発動させた状態で「だいばくはつ」を使い、場を全て吹き飛ばすことで後発ダイマックスに託すこともできる。
このコンボは剣盾初期に流行し、バンドリ構成等が環境を席捲したことで一旦落ち着いたかに見えたが、晴れパの隆盛により対抗策として再び勢力を盛り返した。スリップダメージが相手2匹に及ぶこともある。
現在でも一定の戦績を上げており、ハロウィンを記念とした公式大会である「トリックリリック」では出場可能なポケモンが制限されて、天敵が少なくなった為に上記に通りじゃくてんほけんを併用したコンボが猛威を振るっている。ただしやることがバレやすいのでトリックで妨害されて逆にディスアドバンテージを及ぼすことも。
第9世代
第9世代では「パワージェム」を獲得。特殊型の安定性が増し、物理か特殊かより読みづらくなった。一方で「メテオビーム」を喪失し、パワフルハーブとの組み合わせは使えなくなってしまった(一応「ソーラービーム」はあるが)
新要素のテラスタルとは相性が良く、水半減の水or草テラスタルにすることで、相手の水技を半減しつつ特性じょうききかんの発動に繋げることができる。特に草だと水タイプ相手には「草テラバースト」で反撃でき、草対策で出てきた炎や飛行には岩技で対応可、じょうききかん読みで地面技を出してきても半減、オマケで「キノコのほうし」も無効等、色々と都合がいい。更にじゃくてんほけん採用の場合は4倍弱点がなくなることで、一撃死して発動できなかったという事態も減る。
ただ草テラスタルの場合、特性てんねんのラウドボーンに出てこられると逆にこちらが狩られるので注意が必要となる。とは言えパーティ選択の時点でそれは分かるので、その場合はテラスタルしないことで対応可能である。
初期環境は鋼タイプが人気で、役割破壊の炎技が大抵のポケモンに搭載されていたり、ラウドボーンやウルガモス等の炎タイプが台頭している等、テラスタルに頼らなくとも炎読みの受け出しでも発動できたりする(てんねんラウドボーン相手だとあまり意味はないが)
使用トレーナー
ゲーム版
漫画版
- マクワ(ポケスペ)
番外作品
『ポケモンマスターズ』
2022年10月にて、マクワのバディとして実装。
星5つ・ロールはテクニカル。
アニメ版
『アニポケ』
新無印43話
ムゲンダイナによる影響でキョダイマックスして暴れていたが、サトシとダンデにより元に戻る。ちなみに元に戻った直後はちょこんと座っていてかわいい。…しかし、事態を飲み込めていない人々に罵倒され石を投げられてしまう。
しかし、流石はセキタンザン。石をぶつけられても表情を変えず平然として、直後にサトシが「やめろ!セキタンザンが悪いわけじゃないだろ!」と庇ったことで気まずかったのか、人々は作業場へ戻って行った。
『薄明の翼』
第5話『秘書』でキョダイラプラスと共に登場。薄明の翼が剣盾の前日譚である事から、マクワとメロン親子の対決でこの勝敗がソードver・シールドverの分かれ目になったのではないかと考察される。
関連タグ
コータス…同じく石炭がモチーフ
マグカルゴ、ヒスイガーディ/ヒスイウインディ…同じ複合タイプ
チャージマン…石炭、蒸気機関繋がり