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有毒植物の編集履歴2022/12/28 21:49:38 版
編集者:hirai_killima
編集内容:カフェイン中毒について

有毒植物

ゆうどくしょくぶつ

毒性がある草木のこと。毒キノコは植物ではないので有毒植物とは言わない。

概要

なんらかの毒性がある植物のこと。多くの植物が動物の食害から防御するためにアルカロイドなどの毒性成分を含んでいる。しかし、植物毒の生理活性は非常に多様であり、中には薬用として使われるものも少なくない。

食用のものでも、例えばジャガイモや緑色に変わった部分はソラニンという毒を含んでいるし、も生の未熟果(いわゆる「青梅」)や仁(種子の中身。「さね」と読む)にアミグダリンという毒成分を含むことが知られ「梅は食うとも仁食うな 中に天神寝てござる」ということわざがある。大豆インゲン豆などの食用マメ類も有毒な酵素を含んでいるが、加熱すれば無害である。

無毒あるいはそれに近いものであっても過剰摂取すれば大抵は体に悪影響を及ぼすため、厳密にどこからどこまでが有毒植物なのかと決めるのはなかなか難しい。また、アルカロイドの代謝能力には個人差も少なからず関係してくる。コーヒーに含まれるカフェインは多くの人が日常的に摂取しているが、代謝能力に乏しい人はカフェインを少量摂っただけで脈拍数や呼吸数の増加など、カフェイン中毒の症状が現れる。

有毒・無毒の基準はそれを摂取する動物によって違ってくる。例えば、タマネギニラなどは我々人間にとってほぼ害のない野菜であるが、などにとっては有害である。除虫菊に含まれるピレトリンは猛毒であるが、哺乳類鳥類への毒性は低いため殺虫剤の原料に使用されてきた。いずれにしても、人間以外の動物に毒性のある植物であっても人間にとって無害であれば、普通は有毒植物とは言わない。

毒を含んだ植物は非常に多い。以下の有毒植物一覧は抜けが多く、調べものには専門書を当たっていただきたい。

有毒植物一覧

(★マークは死亡例のある猛毒植物、太字は一部が有毒部を取り除くか毒抜きすれば食べられる植物、カッコ内は有毒な部分)

ア行

カ行

サ行

タ行

ナ行

  • ナス(果実以外の全草)
  • ナンテン(葉)
  • ニガウリ(完熟果や種子を多食すると胃腸に負担がかかる)
  • ニガカシュウ(芋、ムカゴ)
  • ニガヨモギ(全草。陶酔成分を含んでいて、蒸留酒として名高いアブサンの原料として知られる)
  • ニチニチソウ(全草。茎の汁が肌に触れると軽い痛みが走ることがある)
  • ニワトコ(果実。生食では有毒なのでジャムや果実酒にする)
  • ヌルデ(樹皮。ウルシほどひどくはないが、触ると皮膚がただれて痛む)
  • ノウルシ(全草)

ハ行

マ行

  • マダガスカルジャスミン(木本全体、ただし中毒例の報告はなし)
  • マチン(種子)
  • マムシグサ(全草)
  • マユミ(種子)
  • マンゴー(ウルシアレルギーを持つ人は、マンゴーの木の幹を触ったり、果実を食べたりすることでウルシの樹液や葉に触ったときと似たような症状が起こる。同じウルシ科のカシューナットノキでも類似の症状例がある)
  • マンチニール(木本全体、特に果実や幹)
  • マンドレイク(全草。その強力な毒性から様々な伝説が生まれた)
  • ミトラガイナ(葉、葉をチューイングガムのように噛み続けると一種の陶酔や興奮を覚える。日本では数年前に法規制がかかり始めた)
  • モモ(未熟果、種子。また、体質によっては果実表面の産毛に触ると皮膚に痒みを覚えることがある。)
  • モロヘイヤ(種子。茎にもごく微量の毒性があるが、無視しても問題ないレベルである)

ヤ行

ラ行

ワ行

有毒植物による中毒を避けるには

有毒植物は非常に多いものの、摂食による中毒例の多い種はある程度限られる。スイセンとニラなど、食用の植物とよく似た見た目の有毒植物の取り違えによる中毒事例が多い。スイセンの葉はやや厚みがあって、葉の先は丸くなっている他、独特の臭気がないことが特徴としてあげられる。一方、ニラの葉は薄くて先端が尖っており、独特の臭気がある。一般的な見分け方がまるでない毒キノコよりは見分けはやさしい。

また、上述の通り、人間にとっては無害なものでも、他の動物にとっては有毒となりうる植物も多い。例えば、タマネギニンニクなどのネギ属植物は食卓に欠かせない野菜であるが、にとっては致命的になりえる毒草である。また、犬が鉢植えのユリをかじってしまったことで舌が腫れ上がり、ものを飲み込むのに難儀したという事例もある。ペットの目の前にはそうした植物を置かないよう心がけねばならない。

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