基礎データ
概要
第四世代のプラチナで追加されたロトムのフォルムチェンジした姿(FCロトム)の一つ。
ロトムを手持ちに入れたままマップ上のどこかにある洗濯機を調べることでフォルムチェンジする。
姿はオレンジ色のドラム式洗濯機を摸した姿に変化、体を覆うオーラは青になり、腕を思わせる部分は洗濯バサミ状になっている。また身体から伸びた排水ホース状の尻尾を抱えている。
XYでは攻撃時やポケパルレで喜んだ時にくるくる横に回るアニメーションが見られ、特に後者はなかなかかわいらしい。
ウォッシュロトムとはあくまで分類上の名称で種族名はロトムのままである。
そのためユーザーからは「水ロトム」「ミトム」「洗濯機」などと呼ばれている。
ゲームにおける特徴
フォルムチェンジすることで「ハイドロポンプ」が使えるようになったが、「ハイドロポンプ」以外の水タイプの技は覚えない(フォルムを戻したり変えたりすると忘れてしまう)。
ステータスは、防御面と特攻が大きく伸びるが、HPはそのままで素早さは若干下がる。ちなみに、他のFCロトムも同じ種族値である。
第四世代では、特定の場所でしかフォルムチェンジできなかったため対戦での需要はなかったが、第五世代ではランダムマッチなどでも使用可能となった。
また、第四世代まではノーマルロトムと同じタイプだったが、第五世代からはタイプでんき/みずに変わる。ちなみに、同タイプにはランターンがいる(厳密にはあちらはみず/でんき)が、特性によって無効化できるタイプが異なる(ランターンはでんきだが、こちらはじめん)。
対戦ではとても安定した形態であり、FCロトムの中でも特に人気を博してきたフォルムである。
優秀なタイプの組み合わせと浮遊のおかげで弱点がくさのみな上、体重が軽いので「くさむすび」では対策にならない事。FC前のゴーストを引き継いでるおかげで補助技が豊富な事。優秀な耐性に加え、一撃ではなかなか落ちない高い耐久面から操出性能が非常に高く、メジャー所に強い点が挙げられる。
その都度の環境次第で様々な戦法のウォッシュロトムがおり、アタッカー型も耐久型もこなせる。苦手な相手にも「おにび」や「でんじは」の撒き逃げ、「リフレクター」や「ひかりのかべ」を貼っての場作り、こだわり系の「トリック」による行動制限、高い特攻からの「ボルトチェンジ」で逃げることが出来るなど、ただでは転ばない厄介な性能を持っている。
難点となると、こおり技は覚えないので欲しいなら「めざめるパワー」を粘る必要がある事だが、第6世代で威力が弱体化してしまった上に第8世代で没収されてしまったのは痛い。それに関連してくさタイプやみず/じめん複合(特に「ミラーコート」を持つトリトドン、「パワーウィップ」を持つガマゲロゲ)の相手は分が悪い事、上記の通り、みず技が「ハイドロポンプ」のみなのでみず技での役割遂行には常に技外しの危険が付きまとう事が挙げられる。
対戦で初めて使用可能となった5世代の時点でかなりの人気を誇っており、第6世代では主要技の威力弱体化や新技「フリーズドライ」の登場などの逆風を受けつつも尚メガガルーラやガブリアスと並んでトップメタ級の要注意ポケモンの一匹に数えられる。
第7世代
しかし、第7世代では最大の仮想敵だったファイアローが姿を消し、メガガルーラやマリルリも数を減らしたために物理受け型の需要そのものが低下。またZワザか登場し気軽に超火力が放たれるようになったが、数値自体はそこまで優れた耐久力を持っているわけではないロトムには耐えられない事も多く、役割破壊を食らう機会が増えている。そのため若干数を減らし、ロトムの中での使用率1位はヒートロトムに譲る事になった。
第8世代
剣盾では使用率1位を奪還。ヒートロトムと共に環境の最上位に位置することとなった。
また、「わるだくみ」を獲得したことで、長年の課題であった火力の問題が解決した。
ダイマックスの実装によりサイクル戦はしづらくなったが、ダイマックスわざ化すれば主力技の命中不安を解消できるため、ダイマックスはウォッシュロトムにとって一長一短である。
第9世代
SVではテラスタルを獲得。テラスタイプでんき状態となることで、実質弱点なしのポケモンに変わることができる。この時点でキョジオーンやヘイラッシャの「じわれ」をスカスことができる。さらに「とつげきチョッキ」を持つことでサーフゴーに対しても役割を持つことが可能。
シリーズ1環境では、ヘイラッシャ「ほうでん」、キョジオーンには「ハイドロポンプ」に強い枠として活躍。入れようと思えばサーフゴーには「あくのはどう」が打点として入れられた。
また、「テラバースト」前提だがサザンドラを始めとするドラゴンに強気に出られるようにしたフェアリー、対くさタイプのほのおメジャーどころの1つ。ウォッシュロトムミラーマッチ+トリトドンピンポイントのくさも稀にある。
特にフェアリーテラスタルのおかげでそれまで弱かったドラゴンに強くなったのは大きく、このおかげでシーズン2時点ではロトム=ウォッシュロトム(偶にヒートロトム、稀にカットロトム)という図式が成り立つに至った。同シーズンになると諸々のドラゴンに通りの悪い「ハイドロポンプ」をカットした型が上位帯に浸透。
シリーズ2になると一緒に入ることの多いドドゲザンやセグレイブに「とつげきチョッキ」を譲って「オボンのみ」を持った方が増加。また、セグレイブやハバタクカミに強く出られるようにしたはがねテラスタル型も目立つように。サーフゴーに有効打を持ちやすいゴーストテラスタル型も微増。
シリーズ3になると四災が追加されたが、ディンルーに弱いという点が大きくのしかかるように。ディンルーに対しては「こだわりメガネ」を持っても尚火力不足な上に、対面操作の生命線である「ボルトチェンジ」も無効化するため、ディンルーがいる環境で安易にウォッシュロトムを先発させると出し負けの恐れが非常に高い。ただし「トリック」でディンルーにこだわり系の道具を押し付ける場合は有利・不利を逆転できる。
シーズン6序盤にはずぶといHB特化の「ゴツゴツメット」「ほうでん」「でんじは」型が上位帯で流行。またこのシーズンには、セグレイブを意識したはがねテラスタル型も勢いを増している。同シーズンにおける構築としては、hAS「こだわりハチマキ」パオジアンとずぶといHB「オボンのみ」ロトムとBCSテツノドクガで3者の技範囲を補完し合うトリオ「パオミトムドクガ」が強力。
このシーズンの最終1位構築には、ダメージが入る相手でありさえすれば安定した定数ダメージとして使うことができ、「イカサマ」よりも相手を選ばなくて済む「ナイトヘッド」を採用した型が投入されていた。
シーズン8ではガチグマの「からげんき」やカイリューの「しんそく」への対策としてゴーストテラスタルを採用した型も増えている。もともと「ふゆう」でガチグマやカイリューのじめん技をスカせることも大きく、相手の技構成次第では詰みに追い込める。
その他
BW2では強化後のアクロマが使用する。ロトムが「プラズマポケモン」なのは何かの偶然だろうか。
使用トレーナー
ゲーム版
番外作品
ポケモンGO
2020年7月25~26日にかけて開催された「GO FEST 2020」で実装された(ロトム系統の中では初)。
野生の個体は存在せず、ドーブルと同様、GOスナップショットでポケモンを写した時に写真に写りこむとフィールド上に出現し、そのまま捕獲できる。電化製品に入り込むという性質をうまくゲーム内に落とし込んだと言えるだろう。
関連イラスト
関連タグ
0478.ユキメノコ→0479.ロトム/ヒートロトム/ウォッシュロトム/フロストロトム/スピンロトム/カットロトム→0480.ユクシー