ツムリ「どうして…!?」
「狐だからな… 化けて出てきたみたいだ」
『SET』
『SET』
「……変身!」
『DUAL ON』
『GET READY FOR BOOST & MAGNUM』
『READY FIGHT』
概要
デザイアドライバーの右側にマグナムレイズバックルを、左側にブーストレイズバックルをセットして変身する。
ベースと縁取りが同配色のレイズバックルによる特殊な組み合わせのデュアルオン形態であり、バックルの発光部分は両方とも巴(人魂や勾玉のような模様)を敷き詰めた模様になっている。
番宣や玩具展開と合わせて、名目上は仮面ライダーギーツの基本形態として扱われている。
しかし、ブーストレイズバックルが非常に特殊なアイテムであり、必殺技使用後に強制的に紛失してしまう仕様が存在する上、マグナムレイズバックルも当初から必ず所持しているとは限らないこともあって、実際のところはマグナムフォームやブーストフォームとしてそれぞれ単体で使用されることが多い。
TVシリーズだけに限って言えば登場回数自体も1・5・15・21・24・32・33・最終話の8回の登場である(回想シーンを含めると6話にも登場している、34話は冒頭のみ)。
直接変身したのは32・33話のみ。変身回数は7回で最終回は変身後から登場している。
この手の基本形態ポジションに当たるフォームの登場回数としては非常に少なく、仮面ライダーの長い歴史でも珍しい。
21話ではブーストライカーを召喚するべく、マグナムバックルを取り外してブーストフォームにチェンジするなど、場合によっては他の形態の方が優先されることもあった。このためOP映像にあるマグナムブーストでブーストライカーに乗るシーンは、劇中一度も登場しておらず、何なら主題歌MVですらブーストフォームで乗っている始末だった(後述)。
『MOVIEバトルロワイヤル』では既に変身していたフィーバースロットレイズバックルによるブーストフォームをリボルブオンし、右スロットにマグナムバックルを追加して変身した。
そのため変身音には「MAGNUM」とリボルブオンの効果音が合わさった変則的なもの(※)が用いられた。
なお、ブーストバックルを使用していないためブーストタイムやブーストライカーが使用できるかは不明となっている。
※…玩具版でもフィーバースロットレイズバックル等をセットした場合反対側のバックルは『(バックル名)』のみとなり効果音は流れない。劇中ではこれに続きリボルブオン時の効果音が流れた。
プロモーション映像で変身する際にはマグナムバックル→ブーストバックルの順番にバックルをコマンド操作して変身するが、劇中ではブーストバックルから起動させる形で変身していることも多い。
容姿
上半身は白、下半身は赤の装甲で構成されている。首にはマフラー型のパーソナルアクセサリー「ギーツテール」、更に足にもバイクのマフラーが装着されており、脚部のマフラーは火を噴き出してキック力を高めることができる。
『バトルファミリア』ではデザイアドライバーを操作してブーストライカーを呼び出していた。
スペック
身長 | 205.2cm |
---|---|
体重 | 88.7kg |
パンチ力 | 2.4t |
キック力 | 58.5t |
ジャンプ力 | 78.0m(ひと跳び) |
走力 | 2.7秒(100m) |
マグナムフォームをベースにほぼ全ての性能が向上しており、キック力に至っては通常のマグナムフォームから10倍近くにまでアップしている(ブーストバックルが他のバックルと比べても非常に高い性能という実情もあるが)。
登場回数こそ少ないが戦績も非常に安定しており、英寿の類稀な戦闘能力も合わさることでラスボス級のジャマトやジャマトライダーといった強敵すら難なく撃破してしまう。この形態のギーツとまともに勝負ができたのはギフの力を受け継いだリバイやシーカーしかおらず(一応バッファも対等に戦えてはいたが恐らく手を抜いていたと思われる)部分的には後々の強化形態にすら匹敵する性能を秘めている。
34話に至っては運営用ライダーであるグレア2相手にすら優勢に立ち回り、ヒュプノレイを一つずつ破壊しながら接近戦で圧倒した(32話でゲイザーのドミニオンレイに苦戦した反省か、バリアを発生させる前に足技等でレイを破壊するという対策を編み出している)。
しかし、パンチ力はマグナムフォームと同値であるため、これまでの主役ライダーの基本フォームの中でも非常にキック力が高かったゼロワン・ライジングホッパーやリバイ・レックスゲノムよりもさらにキック力に大きく偏った歪なスペックとなっている。言うまでもなくスペックが明らかになっている平成以降の主役ライダー基本フォームの中では、キック力は最高に位置する。
この仕様上ブーストフォーム単体の方がスペックは高く、格闘戦においてはあちらが優先される。
ブーストフォームと同様、太腿の拡張装備「レッドゾーンレッグ」は一時的に下半身の各種アビリティを数倍に高める「ブーストタイム」の発動が可能。マグナムフォームにもあったマグナムシューター40Xの機能なども健在である。
必殺技
- マグナムブーストビクトリー
『MAGNUM BOOST VICTORY』
マグナムレイズバックルのリボルバーを回転させ、トリガーを引き、ブーストレイズバックルのハンドルを捻ることで発動。
現段階で未使用。
ガンバライジングではその場で跳躍し、後転しながら脚部のマフラーで加速して飛び蹴りを放つ。
「さぁ、打ち上げと行くか」
『MAGNUM BOOST GRAND VICTORY』
マグナムレイズバックルのリボルバーを回転させ、トリガーを引き、ブーストレイズバックルのハンドルを続けて2回捻ることによりブーストタイムに移行。更にもう一度ハンドルを捻ることにより発動。
飛行するキツネ型に変形したブーストライカー・ギーツモードから飛び降り、ライダーキックを放つ。
諸々の条件が揃っているため基本フォームのライダーキックの中では最上位レベルの威力を秘めているものの、ブーストタイムの仕様も相まって本編では1話の1回きり、劇場版含めても計3回しか使用していない。
『GOLDEN DESIRE NIGHT』では、マグナムシューター40Xの銃撃を強化する技として使用した。
ブーストマグナムフォーム
『REVOLVE ON』
デザイアドライバーを180度回転させるリボルブオンを行った姿。
バックルの機能が逆転し、装甲が上半身と下半身で入れ替わる。
1話ではこのフォームからリボルブオンすることで、マグナムブーストフォームがお披露目された。
立体化
「装動」シリーズでは『装動 仮面ライダーギーツ ID1&装動 仮面ライダーリバイス』にて立体化。
①と②を購入する事で完成するが、マグナムシューター40Xを入手するにはエントリーレイズフォーム(③と④)か「ID2」のブーストマグナムフォーム(①と②)を購入する必要がある。
マグナムフォームの再現がやりたいなら前者、ハンドガンモードで遊ぶなら後者を選ぶ事になる。
初代装動から月日を重ねただけあって、造形や可動域は非常に高水準。耳には穴が開けられている上、マフラーにもグラデーションが入っているなど細かな部分まで原作を意識している。
しかも、オプションパーツなしにガンスリンガーアームの銃身が展開する他(※)、マフラーも可動する。
おまけにパーツの換装でリボルブオン、デュアルオンの再現も可能であるので単体では完結しないプレイバリューの高さも魅力。
(※)ちなみにデュアルオンの「ガンスリンガーレッグ」の銃身展開機構は再現されず、「ID3」のフィーバーマグナムフォームのオプションパーツとして立体化する形を取った。
余談
- 形態名に公式でフォームと名が付くのは全令和ライダーを通して初である。
- 平成ライダーを入れるとジオウのディケイドアーマー セイバーフォーム以来(登場自体は令和だが)、基本フォームに限定するとビルドのラビットタンクフォーム以来となる。
- 基本形態の登場が少ない類例としては、仮面ライダーオーズ、仮面ライダービルドのケースが存在する。オーズではコアメダルが怪人と共有の争奪アイテムであるため、基本フォーム用のメダルが終盤で手元になく主に最終フォームで戦っていた。ビルドではフルボトルの争奪戦で基本フォーム用のボトルが中盤から後半にかけて手元になく主に強化フォームで戦っていた。基本アイテムを奪われるといった外的要因ではなく、基本アイテムそのものに常には使えない理由が存在して序盤から使えないケースというのは初である。
- 巫女装束がモチーフとのこと。
関連イラスト
関連タグ
最終回とそれ以降の活躍
【警告】この先、ギーツ最終回及び『映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』以降のネタバレが含まれます。
- 最終話『黎明Ⅰ:ここからがハイライトだ!』
道長「だろ?ギーツ…!」
祢音「そうだよね…英寿…!」
景和「そうだろ?英寿…!」
「ああ…そうだな」
『BOOST & MAGNUM』
『READY FIGHT FOR DESIRE』
スエル「ギーツ!?何故ここに…お前は死んだはず…!」
「ああ…確かに俺の肉体は滅んだ。今の俺は…神様だ。」
景和・祢音・道長「「「………神様ァ!!?」」」
最終話『黎明Ⅰ:ここからがハイライトだ!』にて黒いツムリと同調してしまったツムリに撃たれて死んだかにみえた浮世英寿…だったが、自ら神になったことで肉体がなくても存在を維持できるようになり、人間としては死亡したが神として復活。
スエルが変身した仮面ライダーリガドΩによって変身能力を失い窮地に陥った景和、祢音、道長の前にブーストライカーに乗って颯爽と参上した。 マグナムブーストでブーストライカーに搭乗するシーンが披露されたのは劇中これが初である。
上述の通り既に真の神へと転生していたためか、この時の英寿の声には少しエコーが掛かっていた。
変身音の台詞は、意訳するなら「願いのために、戦う準備はできてるか」といったところか。
手始めに一斉掃射技をブーストライカーで華麗に回避。バイクを降りてからもかつてのグレア2戦を思われるような、殆ど圧倒に近い勢いで再対峙したスエルを攻め立てる。更に創世の力にも上限が無くなっている様で、3人のデザイアドライバーとライダーコアIDを一瞬のうちに復元し4対1の構図に。
果てにリガドΩの「REVERSE」まであっさり無効化し、戻される爆炎の中ギーツⅨにチェンジ。
「ブーストⅨビクトリー」によるフィナーレへと繋げ、リガドΩを撃破した。
願い続け、幸せになることを諦めないと決意した仲間たちと共に絶対的な存在であったスエルを打ち倒すことに成功。
英寿は世界を作り替えDGP運営の思惑を打ち砕くことに成功したのだった……。
余談
新アイテムを使わずに変身音に変化がもたらされたのは仮面ライダーオーズのタジャドルコンボ以来であるが、今回は基本フォームに新変身音が実装された。
この変身音はメモリアル仕様のマグナムレイズバックルとブーストレイズバックルに収録されている。
最終回限定の特別な演出が成されたものの、公式サイトの「ライダー」の項目では新たなページなどは追加されておらず、枠としてあくまで通常のマグナムブーストと同じである模様(あくまでも変身アイテムではなく、変身者の方に変化の根源が置かれているためと思われる)。
- 『ファイナルステージ』
「全員ブーストか…乗り遅れるなよ!!」
仮面ライダージャマトゲイザーのヴィジョンドライバーから脱出した英寿が変身。タイクーン ブーストフォームマークⅡ、ナーゴ ビートブーストフォーム、バッファ ゾンビブーストフォームと共に各地に出現したジャマトを撃破した。
また序盤には色違いのマグナムブーストフォーム、ご当地ギーツも登場する。
余談だが、終盤の変身シーンを良く見るとバックルをはめるのに若干もたついている。
まさかの未登場(一応ワンネスカードの絵柄としては登場している)。
基本フォームが単独劇場版に登場しないのは『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』における仮面ライダーゼロワン・ライジングホッパー以来二例目となる。ただしあちらは変身アイテム以外姿形が全く同じなリアライジングホッパーが大活躍したのに対し、本作ではそもそも英寿がブーストバックルを使用していない(ブーストバックルは冴/ロポが所持、使用していた)。
尤も、今回はラスボスが徹底的に英寿を無力化しにかかっているため、マグナムフォームはおろかギーツⅨすらほとんど活躍できていない。仮にマグナムブーストフォームに変身できたとしても芳しい戦績は残せなかったと思われる。
今作では出番が多く直接変身も行っており、名実口実共に基本形態として活躍している(その代わりなのかマグナム単体の出番はない)。多数のジャマト相手に物ともせず圧倒、その後モンスターマグナムフォームにフォームチェンジした。ゼグドラシルの時にも変身していたが能力が重力操作であることを知ると即座にレーザーブーストにフォームチェンジした。
またギーツキラー相手にはブーストフォームからチェンジする際にリボルブオンで攻撃するなどテクニカルな戦い方を披露。なおブーストバックルが飛んでいくのを防ぐためか、昨年発動した「マグナムブーストグランドビクトリー」は使われなかった。