ここでは、本部及び日本支部独立前のマッド・カルテルについて記述する。
独立後の組織は裏神を参照。
注意
この記事は天京戦争編の重大なネタバレを含みます。
概要
ヒューマンバグ大学にて登場したメキシコのマフィア。「京極の轍」と「華の天羽組」に登場している。
名前の通り、巨大な麻薬カルテルで全世界に販売網を持ち、久我虎徹に地上最悪の巨大組織と評されている。日下孝次郎と共謀して黒焉街(京極組のシマ)に秘密裏で薬物売買をしていた。
更に日下は組員(敵対勢力も同様)にデマや極道の掟を悪用してこのマッド・カルテルが活動できるように誘導しており、その一環で一条康明にデマを吹き込み北岡隆太を殺害させた。これが天京戦争の引き金となる。
その後も協力者を何度か変化させながら日本支部が裏切りを断行、当該組織名は裏神となった。しかし本部はこれを許さず、麻薬戦争を起こした。
組織の特徴
恐ろしさ
地上最悪の犯罪組織と評される悪辣さもさることながら、世界中に張り巡らせた独自の流通ルートで薬物をさばき莫大な利益を得ていることによる財力は他組織の追随を許さない。
その実態として、潤沢な資金で戦力を買うだけでなく、独自の戦闘員育成プログラムのために必要な設備などを購入し生え抜きのエリート暗殺者を育成するという手法でメンバーを鍛え上げている。死亡率も高いとのことだが、世界中から志願者を集めているため末端まで合わせれば戦闘員は万単位の可能性も高い。
また拠点がメキシコにあるため、パスポートを作れず海外遠征が物理的にできない日本の極道組織にはあくまでも派遣されたメンバーの迎撃しかできず本部の破壊はまず不可能と思われる。しかし中核ひいては戦闘員育成プログラム・麻薬販売ルートをなくさない限り永遠に新たな売人や戦闘員が送り込まれてしまうこともあり得ない話でなく、対処には非常に困難が伴う(もっとも、羅威刃のケースのように圧倒することができれば戦闘のリスクを警戒して撤退する可能性もあるが)。
2024年10月2日の動画で、マッドカルテルは奴隷貿易(人身売買)やアヘン戦争のような人類の負の歴史と言うべき犯罪を行っている事が明かされ、シリーズ史上類を見ない大戦争に発展する事が示唆されている。
無論、麻薬の購入者に対しても、マッド・カルテルから別の組織に鞍替えしたり、代金を踏み倒す様な真似をする者には刺客を放っている。
資金稼ぎのやり方
当初は麻薬密売だけを専門資金源にしていると思われたが、人身売買もシノギの1つとして取り入れていることが判明。
なお構成員は上級戦闘員クラスであっても独断での暗殺依頼を引き受ける権限は与えられておらず、ボスの指示通りに動く。
全体的な戦力について
登場当初は小林や羅威刃精鋭に圧倒されるやられ役扱いで大した強さを感じられなかったが、裏神設立前から香坂・辰巳・タンタンといった狂人兄貴らと互角に戦える人物も登場し、更には裏切った彼らを迎え撃つべく本部からトップランカーたるダヴィッツらが登場し層の厚さを見せている。公式情報によると、マッドカルテルは金で人員を雇うのではなくCODE-ELやエルペタス同様孤児を買って戦力を育成するスタイルも採用しており、香坂やダヴィッツらは孤児の段階から鍛えられた精鋭の武闘派であった。
また、武器や兵器も大量に保有していると思われ、戦闘力が低い人物でもそれらを使い敵を倒すことが可能であるとみられる。
後述の膨大な人員や保有する大量の武器や兵器を加えるとなると最早一国の政府や軍隊とも戦争ができる程の武力を持つ可能性すらある。またカルテルの中には現地の警察組織やメディア果ては都市までも支配し軍や諸組織にスパイを送り込んでいる場合があり、情報力や諜報力すらも桁違いである(もっとも、完全ビジターの日本国内でそれがどの程度できるかは未知数だが)。風谷によると独自の訓練システムを持っているとの事であり、裏神に移籍した辰巳の高い戦闘能力を裏付けている。
更に世界規模の裏社会組織ということで、戦闘を担当する部隊のメンバー中には作中世界トップクラスの戦闘者である伊集院茂夫・瓜生龍臣クラスかそれ以上の猛者が所属していても何らおかしくはない。上記のように現実の犯罪カルテルを基準にして考え、猛者が多くいると仮定するならば、他の組織と比較にならないレベルのヒューマンバグ大学史上最大組織にすらなりうる。ただし、詳細は後述の弱点で解説するが、とてつもない猛者がいなければアサシンギルド等にはやや不利になる可能性がある。
規模・人員の数について
作中の日本の裏社会組織とは比較にならない圧倒的な規模である。これは世界各国に支部を置いた上でメキシコの本部が存在する組織構造、そして世界中から孤児を集めて戦力を育成していることからである。巨大アサシンギルドのエルペタスですらある程度の影響力を持つのは日本や中国を中心としたアジア圏のみであり、世界に大きな影響を持つマッドカルテルの規模とは恐らく比較にならない。
詳しい人員の数は不明だが、現実の麻薬カルテルや世界的な犯罪組織の所属者数、更に現在判明しているマッド・カルテルの設定や作中の治安悪化した世界観を考慮すると、本部は数十万人の構成員を擁する可能性があり、それに加えて各国・各地の支部の構成員と支部の傘下に入った現地の組織の構成員がいる(作中描写から、支部毎に数百人、国や地域によっては数千人)ことになる。これらを合わせると、末端まで含め最大100万人超の構成員が所属する可能性まである。
作中の他組織と比較すると、城ヶ崎政権時代の羅威刃が推定1000人以上、京炎戦争前の戒炎が300人(その後作中で拡大)、CODE-ELが推定2~300人、全盛期の京極組と天王寺組でも100人超である。
単純な戦闘力が低い者も多い上、構成員を総動員して攻め込んでくることはまずない(各国・各地で抗争があり、販売もスムーズに行う必要があると予想されるため、全員を一箇所に集めて活動させることは恐らく不可能)であろうことを踏まえても、やはりその規模は圧倒的なものになるだろう。
実際にこの規模だった場合、傘下を含めて1000人程度の戦力でこの数の敵を相手にするつもりの城ヶ崎は当時の日本支部トップからすれば極めてイカレてるように映っただろう(東雲も「本部が出てきたら厄介」と軽く懸念している程度でやれと言われたらやるつもりに見える)。無論、日本全国の裏社会を支配して構成員を万単位にしてから本格的に相手にするつもりだったのかもしれないが、現有戦力では逆に羅威刃のほうが殲滅されていただろう。
また、当然ながら戦闘員以外にも財務面、兵站面、販売面を担当する人物や末端の売人等もいると思われるため、仮に複数の戦闘員を倒しても新たな人員を補充するなどして容易なカバーが可能であると思われる。
弱点
拠点があるメキシコをはじめとする中南米と比較したとき、日本は警察などのシステムが優秀なため入国や輸出をこなす時には正体が露呈し逮捕されるリスクを常に抱えている(距離や島国としての特徴により、工作にも限界がある)。ただし、作中世界は警察の機能が著しく低下していると明言されているので、現実よりは活動が容易であると思われる。
また仁義のかけらもない海外マフィアの特性として市街地などで問題を起こした場合にも警察に嗅ぎつけられることがあり、悪事の度合いや規模などによっては間違いなく国際問題に発展する。そして日本国内での危機管理の啓発が続くようになれば中毒などを恐れて買い手がいなくなり、見切りをつけざるを得なくなる。この他、前述の通り人身売買のシノギもこなしていることが判明しており、これも問題として取り沙汰された場合は大きな向かい風となる。
「アジア人は弱い」という先入観から、日本人をなめているという指摘もある上、組織内で人種差別があることが浮き彫りになった(補足すると、白人至上主義における「知能や地位の優位性」とは違い、やや頭脳を軽視し筋肉や骨格及びバネなどの身体能力を重視しているという意味である事を留意したい)。このため、体質が変わらない場合は本国の仕打ちに恨みを抱いたアジア系の構成員または支部が蜂起し、第二第三の裏神が出現する可能性も排除できない。
ただし、この弱点は日本での活動における弱点であり、必ずしも本部に致命的なダメージを与えるわけではない点は注意。
また、旧CODE-ELやエルペタスなどのアサシングループは海外に渡ることもでき、単騎で大規模組織を壊滅させられる人物も多く在籍している。更に、エルぺタスは麻薬については厳しい姿勢を取っている。そのため、依頼が来たり彼らを本気で怒らせたりした場合、本部にも危険が及ぶことも考えられる。
マッドカルテルには猛者もいるものの、現状の活躍を見る限り末端の戦闘力が他の主要組織に比べ圧倒的に低いため、多数の相手を1人で対処出来たり武器・兵器に難なく対処できたりする人物がいるこの世界では、膨大な人数を以てしても戦闘力に限界がある可能性も否定はできない。
メンバー
ここでは、マッドカルテル本体及び旧日本支部に在籍したメンバーを紹介する。
独立時点で生存し、裏神に移籍した主要構成員は裏神の構成員の項目を参照。
本国メキシコに多いメスティーソ(インディオと白人の混血)の構成員に加え、国外出身者と思われるアジア系、ヨーロッパ系、アフリカ系などの構成員も複数在籍しており、世界中の言語の習得も必要事項とされている。CODE-ELやエルペタスなどと同様に世界中から孤児を集めて戦闘員に育てている模様。
本部
中心部(推定含む)
CV.ヤシロこーいち
白髪をオールバックにしている黒服の男性。現時点では本名等の詳細は不明である。2024年5月17日の動画で声付きで本格的に登場した。
香坂達日本支部の裏切りに激怒しており、ダヴィッツらを粛清に送り込んだ。
なお、連絡手段においての名はEl capo(スペイン語でボスの意)としている。これはダヴィッツが設定したものか本人たちが元から設定していたものかは不明。
- マッド・カルテルの中心部構成員A
やせた体型にスキンヘッドが特徴の、グラサンをかけたスーツの男。
紹介写真に写っていた。
- マッド・カルテルの中心部構成員B
中肉でアシンメトリー黒髪が特徴の、グラサンをかけたスーツの男。
紹介写真に写っていた。
- マッド・カルテルの中心部構成員C
中肉で金髪が特徴の、グラサンをかけたスーツの男。
紹介写真に写っていた。
- マッド・カルテルの中心部構成員D
やせた体型に坊主頭と右目の傷跡が特徴の、グラサンをかけたスーツの男。
紹介写真に写っていた。
幹部
- デニス ×
CV.ヤシロこーいち
日焼けしたダンディーな格好をしたマッド・カルテル本部所属の幹部構成員(ただし、香坂の発言的に強力な決定権を持っているわけではなく、組織の中核とまではいかない模様)。おそらくメスティーソだと思われる。
ネームドとしては裏切った香坂たちを含めて4人目であり、(国籍不明のタンタンを除くと)初の外国人構成員でもある。ただし、本名が明かされたのは死後で、後述のダヴィッツより後である。
日本支部の視察に訪れたものの、マッド・カルテルからの独立を目論んでいた香坂慎太郎の離反により護衛(構成員K)を殺され、交渉も空しく自身も香坂によるグリンを食らって絶命した。
上級戦闘員
少なくとも1名は幹部を兼ねていることが明言されている。
CV:畑耕平
異名は「血のダヴィッツ」。これは戦闘中に血を流すことで覚醒モードに入ることに由来する。金髪に赤いシャツを着て、胸と右腕にタトゥーを入れたヨーロッパ系の男性。2024年5月10日に判明したマッド・カルテル本部所属の構成員。ネームドとしては裏切った香坂たちを含めて5人目であり、武闘派としては初の外国人構成員である(後方支援要員も含めればデニスに次いで2人目の外国人構成員)。香坂の同期でもあるかなりの武闘派。ボスの指名で裏切った香坂たちを粛清する為に先陣切って単身で来日した。単独行動を好む性分であり、ファビアンJr.やパクが来日した後も別行動を続けている(ただし、双方で必要な情報共有は行っている模様)。
- ファビアンJr. ×
CV:小柴大始
異名は「鉄仮面」。これはいかなる時も表情を変えず冷静沈着である性格に由来する。
深緑色の服を着たメキシコ先住民の少数民族出身の男性。ダヴィッツの後から、裏切った香坂たちを粛清する為に来日した。任務中に裏神幹部の深瀬大也を射殺するという成果を挙げたものの、後日、この件の報復に来た鳳崎桔平との一騎打ちに発展し、敗死した。
- パク・ソジュン ×
CV:酒味たろう
異名は「(スーパー)スター」。これは大掛かりな作戦や激しい戦術を好む体質に由来する。
色白で端正な顔立ちをしたマッド・カルテル本部所属の幹部構成員兼任戦闘員。派手さにこだわっていることもあり豪快かつ陽気な性格である。裏切った香坂たちを粛清する為に後述するファビアンJr.と一緒に来日するも、任務中に裏神幹部の反町琥治郎との壮絶なる一騎討ちに発展し、敗死した。
CV:酒味たろう
異名は「鉄巨人」。これは彼の特徴である圧倒的な怪力に由来する。
オレンジ色の髪と異様に発達した筋肉が特徴的な男性。本国から日本に送られた麻薬の密輸任務を担当、その際にファビアンJr.たちと合流しそのまま裏神の粛清任務に加わった。
- ヘスス ×
黒い服にオレンジ色のジャケットを羽織った白人系の男性。ナイフを用いた近接戦闘を得意としていたが、香坂慎太郎には一撃もヒットさせることができず、最期はナイフで急所を滅多刺しにされて死亡した。作中では本領を発揮できずに退場してしまったが、香坂が「マッド・カルテル在籍時ならもう少し苦労したかもしれない」と述べているように本来の実力はマッド・カルテル内でも上位クラスだと思われる。
一般戦闘員
- マッド・カルテルの構成員A×
デニスの護衛として日本支部の視察に来たヨーロッパ系の男性。香坂の裏切りに気づいてデニスを守ろうとするも、自身が攻撃するより先に香坂が放った投げナイフを食らったことで死亡した。
- マッド・カルテルの構成員B・C×(2人とも)
ファビアンJr.&パクの付き添いとして来日した3人の構成員のうち、口髭を生やしている2人。
麻薬密輸任務に携わっていたが、京極組によるロケット弾の攻撃により船ごと爆破され殉職した。
- マッド・カルテルの構成員D
ファビアンJr.&パクの付き添いとして来日した3人の構成員の一人。同じく付き添いで来日した構成員L・Mと比べると見た目が若く、また、付き添い3人の中では唯一口ひげを生やしていない。
麻薬密輸任務に同行していなかったこともあり、現時点で特にコレと言った活躍はない。
- マッドカルテルの構成員E・F・G・H×(4人とも)
ヘススの付き添いとして船で来日した4人。「無賃乗船は死刑だ」などと意味不明なことをまくし立てて船に侵入した香坂と戦闘になるも、投げナイフで急所を刺されて即死した。
教官
- マッド・カルテルの教官A ×?
パク・ソジュンの回想に登場。現在の生死や階級は不明。
パクの出身が韓国であることを理由に期待が薄いと判断し、彼をFクラス(恐らく教育隊の中で最下層のクラス?)に配属した。
- マッド・カルテルの教官B ×?
ファビアンJr.の回想に登場。現在の生死や階級は不明。
差別的な言動は見られないものの、(言語の壁が理由で)指示を1回で理解できないファビアンのことをよく怒っていたため、ファビアンからは苦手意識を持たれていた。
訓練生
- マッド・カルテルの訓練生A ×?
パク・ソジュンの回想に登場。現在の生死や階級は不明。
パクが細身のアジア人であることをいいことに、配給された肉料理を彼から横取りした。
- マッド・カルテルの訓練生B ×?
パク・ソジュンの回想に登場。現在の生死や階級は不明。
木刀の使用を許可されているという優位な状況で素手のパクを倒しただけにもかかわらず、彼のことを雑魚呼ばわりしていた。
- マッドカルテルの訓練生C・D ×(2人とも)
ファビアンJr.の回想に登場した先輩2人組。
公用語に慣れていないために口数が少なかった幼い頃のファビアンを目にかけていたが、初任務で敵のヤサと思われる建物に仕掛けられた爆弾の爆発に巻き込まれて2人とも死亡した。
- マッド・カルテルの訓練生E ×?
香坂慎太郎の回想に登場。現在の生死や階級は不明。
木刀を用いて素手の香坂を倒しイジメることで優越感に浸っていたが、実際は香坂に利用されていただけだった。最終的には、武器アリにもかかわらず素手の香坂に敗北し、立場が逆転した。
その他戦闘員から売人まで大規模な人員を抱えていると推測される。
旧日本支部
日下個人〜羅威刃が協力者だった頃のマッド・カルテル日本支部。一度は城ヶ崎・東雲・高城によって殲滅させられた。
- 日本支部先代トップ ×
金髪と緑色のワイシャツが特徴的なヨーロッパ系の男性。日下及び城ヶ崎と関わっていた時の日本支部のリーダーだった。
かつて城ヶ崎賢志政権下の羅威刃と手を組んだが、ビジネスが軌道に乗ったタイミングでいきなり羅威刃を切り捨てる判断を下し、その結果として羅威刃による大規模粛清を受けて日本支部を壊滅させてしまった。なお、羅威刃を切り捨てるのは本部の判断だと城ヶ崎には説明していたが、後の香坂は彼の独断だと説明しており無能呼ばわりされている(真実か嘘か不明)。
- 旧日本支部構成員A・B×
協力者である日下孝次郎の護衛をしていた大柄な外国人男性2人組。一人はアジア系、もう一人はヨーロッパ系だと思われる。
奇襲を仕掛けてきた小林幸真に2人とも反撃する間もなく瞬殺された。
- 多数の旧日本支部構成員 ×(全員)
竜桜町で羅威刃と共に麻薬を密売していたが日本での流通ルートを確保し次第羅威刃を裏切る。
しかし城ヶ崎賢志がそのようなことを許す訳がなく城ヶ崎・東雲竜政・高城蓮太郎による戦力差が大きすぎるカチコミで壊滅した。
元日本支部
戒炎が協力者だった頃のマッド・カルテル。以前の失敗に懲りたか、武闘派構成員を数名用意している。
なお、協力関係にある戒炎トップの我妻京也の提案もあり、後にマッド・カルテル本部から独立、組織名を裏神に改名した。裏神改名時に生存していた構成員については当該項目を参照。
- マッド・カルテルの売人A ×
下っ端の売人。
空龍街で行われているクリスマスマーケットのバックヤードで女にヤクの売買をしている所を須永に目撃されて彼が問い詰めようとした時に香坂が現れて須永と互角の激突となり、そこへ青山琉己が救援に駆け付けた為、香坂に口封じの為に始末された。
- マッド・カルテルの売人B
下っ端の売人。
守若にいきなり襲われて情報を吐かされた挙句、頭にヘリポートを刻まれてしまった。
- マッド・カルテルの売人C
下っ端の売人。
伊武隼人に取引を見つかり両手首を粉々に砕かれる。
協力者・協力組織
傘下の半グレ組織
- 苦魔悶 ×(恐らく)
加瀬がトップを務める傘下の半グレ組織。一条の手によって吉田という構成員が傀儡にされ裏切り行為を働き、ファビアンJr.とダヴィッツをおびき出す餌にされた。
綾小路乃武が潜入調査に入り、いつファビアンJr.が粛清に出てくるかを特定されてしまう。
- 苦猿望 ×
傘下の半グレ組織。元々裏神と麻薬の取引をしていた二瓶和晃と女性の取引をしていたが、裏神を裏切った二瓶と麻薬の取引もするようになった。しかし、これにより香坂の襲撃に遭うこととなり、組織は壊滅した。なお、二瓶は別件で伊集院茂夫に確保され処刑された。
その他にも、いくつかの裏神傘下の半グレ組織を力づくでねじ伏せ、マッド・カルテル側に引き入れていることが明らかになっている。
その他の協力者
- 日下孝次郎 ×
当時の京極組組長であり、天京戦争の元凶。黒焉街での薬物売買の独占を担保する代わりに金を払ってもらうという契約を締結していた。
が、自身が引き金となった天京戦争の最中、小林の襲撃を受けてグリンされた。
- 偽反町 ×
ファビアンJr.により特殊メイクを施され、反町琥治郎に変装していた薬物中毒者(変装したとはいえ半グレ相手に物おじしない様子をみせたことから恐らくは裏社会の人物)。
半グレと接触したりマッド・カルテルに裏神の情報を送ったりしていたが、烏丸瑞紀に見破られ拘束され、マッド・カルテルに嘘の情報を流すよう強制された後、落とし前、及び用済みとして粛清された。
- 丸高会 ×(恐らく)
彼らと結託している外道極道組織。羽王戦争最終回で彼らの名を口にした。
何を思ってか、邪悪な計画を任侠組織である天羽組に持ちかけたため、これを聞いた小林に構成員2名が問答無用で排除された。その後については不明だが、現状関わってこないため壊滅した可能性も。
かつて協力関係にあった組織
天京戦争にて日下が死亡したことでストップしてしまった日本での麻薬ビジネスを立て直すために手を組んだ半グレ組織だが、麻薬流通ルートの開拓が完了したことで協力関係を解消した。しかし、この判断が城ヶ崎の逆鱗に触れてしまい、最終的には日本支部の壊滅を引き起こしたうえに、苦労して開拓した日本の麻薬市場も羅威刃に奪い取られてしまうという大損害を被る結果となった。
- 戒炎 (壊滅)
先述のように羅威刃と提携していた半グレ組織。羅威刃の離反後、我妻が戦力の補充とカルテルの潤沢な資金に目を付けて手を組もうと画策し麻生や反町琥治郎を連れて香坂との会合に臨む。羅威刃の時と異なり今回は裏切らないと確約したうえで、資金提供と引き換えに日本市場の開拓を手伝ってもらうことで合意した。なお、分け前について少々揉めた(というより我妻に試された)ものの、最終的には「マッド・カルテル:戒炎=80:20」で合意した。その後は事実上合流していたものの我妻が戦死し組織はバラバラになり、独立した裏神が戒炎残党を吸収する形で組織を乗っ取った。
敵対者・敵対組織
主要な敵対者
京極組と抗争を繰り広げた関東の極道組織。
天京戦争時に協力者だった日下を小林に殺害された。また、羽王戦争時にも戦争を引き起こした張本人である大嶽徳史のケジメの自決を見届けて帰路に着く小林に対してカルテルからヤクを販路するブツを供給された丸高組と言う関東の極道組織2名が関東から関西にヤクを流すついでに弱った天王寺組の幹部数名を殺そうと話を持ち掛けるが、この時も小林の凄まじいグリンで両名が抹殺されているなど小林には二度に渡り阻まれた。
ただしこれに対して組織が報復したりすることは全くなく、全くの別件(空龍街のクリスマスイベント)で香坂と須永が衝突した。
協力者だった日下孝次郎が組長を務めていた極道組織。日下政権下では「シマ内での麻薬利権の独占」という形で(日下個人と)協力関係にあり、五十嵐幸光政権下でもマッド・カルテルに多大な損害をもたらした羅威刃を(自分たちに代わって)壊滅に追い込んでくれたことから、マッド・カルテル視点だと他の半グレ・ヤクザと比べてもかなり印象の良い組織だと思われる。しかし、京極組から見れば大義なき戦争に巻き込まれた挙げ句に相良颯誠を失うなど大損害を受けたため当然印象は悪い。京炎戦争時には戒炎とマッド・カルテルが協力関係にある事を京極組御用達である情報屋の風谷経由で知った時、現組長の五十嵐を始め六車謙信や久我虎徹等の構成員は危機感を露わにした。そして旧日本支部と戒炎が合流してからは完全な敵対関係になった。我妻死後、裏神ともカルテル本隊とも対立することになる。2024年7月6日の動画で一条康明がダヴィッツと激突。逃げられはしたもの一条は勝利した。
旧河内組。現在は京極組と同盟関係にある極道組織。戒炎とは内部戦争の頃から因縁こそあったが直接対決はなかった。京極組の近藤新平太に呼応して伊武隼人が売人粛清を行ったことからこちらも完全な敵対関係になった。そして我妻が戦死した2024年3月16日付のコミュニティで裏神と激突することがアナウンスされ「京獅子連合」誕生に繋がっていく。その後、鮫洲誠司と阿蒜寛太が裏神の下部組織に報復中のダヴィッツと激突した。結果はダヴィッツの完勝であり、阿蒜は瀕死の重傷に追い込まれた。この一件で獅子王組が激怒し本格的に激突することとなる。
カルテル本隊が本格的報復に動き激突する可能性が高くなった。トップの香坂としては返り討ちにすることで地位を盤石なものとする考えである。そしてついに、2024年5月29日の動画にて香坂は暗殺の指示を出し、鳳崎桔平とダヴィッツが激突した。その後2024年6月24日の動画で辰巳とダヴィッツ、2024年8月12日の動画で反町とパクが激突。辰巳は生存こそしたが破れ、反町はパクを死闘の末殺害した。
裏切りの件で激怒した城ヶ崎・東雲・高城のチームによって旧日本支部が全滅に追い込まれた。彼らの圧倒的な戦闘力の前に一時は本体も恐れを抱き、しばらく日本国内での活動を諦めなくてはならなくなっていた。
しかし、京羅戦争で高城蓮太郎を含む大半の幹部が死亡し(※小湊圭一は伊集院に始末された。)、城ヶ崎も一条との死闘で敗死した事で統率を失い一時壊滅。その後は東雲と生き残り幹部の秋元詩郎が組織を再興して京炎戦争では戒炎に協力(※その後同盟解消)、更に獅子王組の跡目争いでは黒澤派に一時協力しながら勢力を拡大していたが、内部抗争終結後に京極組と呼応した獅子王組の排斥によって活動停止に追い込まれ、拠点にしていた花宝町から撤退。現在は天羽組の拠点がある空龍街の隣町である竜桜町を拠点に活動している。
京炎戦争後は絢辻雅史、皆堂智則、妹尾隆仁、鈴宮冴美が幹部入りして三度勢力を拡大させている。2024年8月の時点において、京獅子連合、裏神、そしてマッドカルテル本隊の麻薬戦争には介入はせず、秋元曰く『潰し合えばラッキー』と共倒れするまで、静観の構えを取っている。因みに、東京の組織は裏神にほぼ吸収されて遅れを取っている為、現在は日本全国の愚連隊や半グレ組織を傘下に入れて戦力の補強を優先している。
競合など
- 羅威刃
彼らもシノギの1つとして薬物関係の取引(フィリピンルート)をしており、こちらでも事実上の競合となっている。
- ビリジアン ×(海野を除く主要メンバー全員)
海野がボスを務めるライバルの麻薬組織。どこの国のものかは明らかになっていない。
詳細は不明だが何らかの邪魔をしたことで目をつけられ、海野が辰巳との一騎打ちに敗北したことで、辰巳によって顧客名簿を没収されてしまう。残った構成員は我妻により全員排除された。
- 千葉県北部の極道組織(名前不明) ×(全員)
こちらも詳細は不明だが何らかの邪魔をしたらしく、辰巳の襲撃で滅ぼされた。
余談
黒焉街での薬物売買における最大の協力者である日下は天京戦争の元凶として小林によって殺害されたが、これによって黒焉街での薬物売買の独占はかなり難しくなり、羅威刃が日下の後を引き継ぐまで日本でのビジネスは事実上ストップしていた。しかし1年以上の時を経て再度進出し、裏切るまでの香坂チームが中心となって商売をこなしていた。
実際にカルテルから仕入れたヤクをばらまき、ついでに天王寺組の幹部(ネーム有りの人物で狙われていたのは組長の三國貞治か)たちの命を狙って小林の逆鱗に触れてグリンを食らった構成員が所属していた丸高会のようにカルテルと繋がりを持つ極道組織もあった。
この組織がなぜ任侠組織である天羽組の人間に邪悪な計画を持ちかけたのかは不明だが、(かつての日下のように)恐らく暴対法による締め付けで資金繰り困っていた所を香坂につけ込まれたのだと思われる。但し過去の獅子王組で黒澤航太郎に粛清された舎弟の青木と木村はその貧しさと空腹に耐えられなかったが故に、黒澤や組に無断でヤクの売買を行っていた事実から、小林に殺された丸高組の2人も組に無断でヤクを仕入れていた可能性もある。
考察
敵対する可能性がある他シリーズの組織や登場人物
両組織とも麻薬蔓延は嫌っており現にイヌワシや瓜生は単騎で麻薬組織を壊滅させたことがある。
盟友の一人であるメキシコの拷問ソムリエ・フェルナンドがMCの構成員と衝突したことがある可能性の指摘もあった。
ただし、現在の状況を見る限りME連合や伊集院がこの戦争に介入する可能性は薄い。
関連タグ
裏神 - 元日本支部独立後の組織。
麻薬戦争 - この組織が、裏神との間で起こした全面戦争。
ナックル・アイ - 同じく悪魔の所業が原因で天羽組の和中蒼一郎をキレさせて大損害を受けた海外マフィア。
ブラッド・サタン - 姉妹チャンネルのバグアカデミアに登場したカルテル本体と同じメキシコの麻薬組織。装甲車を保有するなど強力な戦力を備えている。