ガルベロス

がるべろす

『ウルトラマンネクサス』に登場するスペースビーストの1体。

DATA

別名	フィンディッシュタイプビースト
身長	52m
体重	3万9000t

概要

地獄の番犬ケルベロスがモデル。

胸にシロイルカに似た目の無い頭部が、両肩に犬に似た隻眼の頭部がある。

デザイナーによると犬にビースト・ザ・ワンの核部分の細胞が取り付いたものらしく、上級ビーストに分類される。

何度倒されても復活できる高い生命力と、目から発する催眠波動で幻影を見せる能力を持ち、犬を模した2つの頭部からは火炎弾を発射する。また、殺害した人間をビーストヒューマンとして操る能力も持つ。ビースト・ザ・ワンの残留細胞の比率の高さ故に生命力も強く一度ネクサスに倒された後も復活している。

両肩の二つの首は180度回転する事ができる。

ネクサスでこのスペースビーストの登場はEpisode.6でありながらEpisode.1で登場したビーストはペドレオンなのだが、時系列的には前日譚のビースト・ザ・ワンを除けばウルトラマン(姫矢ネクサス)が初めて戦ったビーストにあたる。この為ペドレオンを差し置いて所謂「初戦怪獣」枠的な扱いをされている。

スペースビースト内でも数少ない火を吐く大怪獣で幾度となく復活を遂げてネクサスを苦しめたその実績、ケルベロスをモチーフとした不気味ながらもスタイリッシュなデザインかつガーディーやホロボロスなど現時点でも少ない犬型の怪獣という個性の強さもあってファンからの人気も高く、スペースビーストの中では他作品に登場する機会が非常に多い(後述)。ソフビ人形もリニューアルされ再販された。

活躍

Episode.6

回想シーンで登場。

幻想世界に出現し、来訪者の遺跡で光に選ばれた直後の姫矢准を襲撃。彼が変身したウルトラマンネクサスと交戦した。時系列的には姫矢が初めて遭遇したビーストでもある。

格闘戦や火炎弾でジュネッスを苦戦させたが、最後はコアインパルスで倒された。

Episode.17・Episode.18

溝呂木の操る個体が登場。

殺害した人間をビーストヒューマン化してナイトレイダー隊員を襲わせた。また、催眠波動で孤門を惑わせネクサスに誤射させたこともある。犬の頭部でネクサスの肩に噛み付いて傷を負わせており、この傷が後に姫矢を苦しめる結果となった。

溝呂木が展開したダークフィールドやバリアによる援護で優位に立つも、彼が凪に銃撃され撤退したことで形勢逆転。孤門・和倉のディバイトランチャーを受けて怯んだ隙にオーバーレイ・シュトロームを受けて倒された。

Episode.35

アンノウンハンドがメガフラシを援護するために呼び出した。

再生された個体の為か、これまでの個体と比べ中央の頭が前に伸び、左右の眼が白濁して腕が若干短くなっているなど外見がやや異なる。

メガフラシと共にジュネッスブルーを追い詰めるも、ナイトレイダーの介入でメガフラシが撃破されてしまい、ジュネッスブルーの突進を火炎弾で迎撃しようとするも、クロムチェスターの4機同時斉射を浴びて怯み、その隙にシュトロームソードで倒された。

だが、分子分解された死体はアンノウンハンドに回収され、全てのビースト細胞と合体しイズマエルとなった。

その後の作品での登場

ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY

第3話「大暴走！レイオニックバースト」にてレイオニクスのナックル星人が使役する怪獣として登場。

冒頭でゼラン星人が使役するアーストロンを撃破(ゼラン星人も爆発に巻き込まれて死亡した)。

ゼットンの幻影で敵を翻弄して消耗させ、火炎弾でトドメを刺す戦法を得意とする。

上記の戦法でレイを圧倒したが、トドメを刺す為に正体を晒したことが仇となり、怒り狂ったレイとゴモラがレイオニックバースト化し、超振動波を浴びせられてナックル星人共々消滅した。

また、ED後の『大怪獣バトルファイル』ではガルベロスが紹介されたが、この回でクマノはなぜかガルベロスについて異様に詳しいことが判明した。

オキ「クマさん、なんでそんなガルベロスだけ詳しいんですか？」

クマノ「あれ、なんでかな…？」

第8話「潜入者を撃て！」では直接登場しなかったが、ザラブ星人の妄想の中のクマノが召喚しようとしていた怪獣はガルベロスだった。

「行ってください、ガルベロス！」

ウルトラ銀河伝説

ウルトラマンベリアルの持つギガバトルナイザーによって蘇った再生怪獣軍団の1体として登場。怪獣墓場でウルトラ戦士を襲撃したが、突然現れたウルトラマンゼロのキックでふっ飛ばされて爆死するという呆気ない最期を遂げてしまった。

ウルトラゼロファイト

バット星人グラシエの配下「地獄の四獣士」の1体として登場。

ストロングコロナゼロとルナミラクルゼロの幻影でゼロを苦しめるも、ゼロスラッガーアタックで倒された。

ちなみに、他の 3体とは異なり、なぜか死体は爆発しなかった。

グラシエの敗北後、他の3体と共に魂を浄化され、無事に(？)成仏していった。

ダークガルベロス

『ウルトラマンギンガ』第7話「閉ざされた世界」に登場したガルベロスの暗黒強化種。詳細はリンク先を参照。

ゲーム作品

PS2版ウルトラマンネクサス

プレイアブルキャラの一つとして登場。動作は原作よりもアクロバティックで、両腕による引っかきから後ろ回し蹴りを繰り出すコンボや、両腕を着いた四足歩行状態となって繰り出す突進、犬型の頭部で敵に噛みついて地面へ振り下ろす投げ技などを持つ。必殺技は火炎弾で、片方の頭から発射するものと両方の頭から発射するものがある。

ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ

本作では初のウルトラマンネクサス出典キャラクターとして登場。ステータスは攻撃の値が高く、継承スキルも最初から攻撃・命中力上昇系が揃っているので育成しやすい。固有スキル「三つ首の幻影」は近距離属性の敵に対する攻撃力が大アップするほか、反撃スキルを封印する効果がある。また、スキル解放で解禁される分身も囮になりつつデバフをばら撒くなど高性能で、総じて優秀な怪獣と言える。

余談

名前の由来は北欧神話の地獄の番犬ガルムとギリシャ神話の地獄の番犬ケルベロス。
デザインは『ULTRAMAN』の前身となった企画『YELLOWEYES』で描かれたケルベロスタイプモンスター(三つ首のドーベルマン)をアレンジしたもの。三つ首のデザインはイヌの顔が二つに割れ脊髄が伸びたという想定によるもの。当初は腕(前脚)がないデザインも描かれたが、アクションに主眼が置かれ腕のあるものが決定稿となった。
当初、『ウルトラマンメビウス』に登場したレッサーボガールの着ぐるみは、ガルベロスの着ぐるみを改造する案もあったらしい。