「オレはガスが大好き!ガスで人間を滅ぼしてやるでガス!」
「人生泣き笑いでガス!」
概要
昔の煙羅煙羅が竈の灰が妖怪化したものなのに対し、現代の煙羅煙羅である彼は自動車の排気ガスが妖怪化した存在である。灰色の煙(ガス)がそのまま人型になった姿をしており、左肩のガスボンベや、身体中にガス管と言う現代の妖怪らしい意匠が見受けられる。もちろん口癖は「~でガス」。
その能力は右手の掌部分に備わった『怒り顔の赤』、『悲しい顔の青』、『笑顔の黄色』の三色のマークに備わったガスにあり、発射するガスのマークを下真ん中に移動させてから発射口へと変化し、『悲しい顔の青』なら浴びた者を泣かせる泣きガス、『笑顔の黄色』なら浴びた相手を笑わせる笑いガス、そして『怒り顔の赤』なら浴びた相手を怒らせる怒りガス……ではなく痺れガスを繰り出すことができる。
劇中では空き缶に化けて笑いガスを噴射して人々を笑い地獄に叩き落していた。
戦闘では火炎放射に加え、身体を煙に変えて攻撃を無効化したり、噴射したガスに引火させる事で爆発を起こす「ガス爆弾」と言う技を繰り出す等、如何にも煙の妖怪らしい戦い方をする。
排気ガスから生まれた妖怪であるだけあって排気ガスが好物で、1番の好みは窒素酸化物濃度0.07ppmのそれらしく、当人曰く「いい匂いでお味も最高」との事。
活躍
空き缶に化けて笑いガスを噴射し、人々を次々と笑わせてパニックを起こしていると、そこへイエロー以外のカクレンジャーが駆け付けて妨害される。
ホワイトに袋に入れられ、線路に投げ捨てられた事で正体を現すと、全身を煙に変えて4人の攻撃を無効化する。そして逆に上記の「ガス爆弾」で攻撃してその場は撤退した。
その後、街で窒素酸化物濃度0.07ppmの排気ガスを食べて満腹になっていると、猫丸と偶然すれ違う。
改造でソーラーカーとなった為に排気ガスが全く出ない事に驚愕し、猫丸の後を付けて行くと、セイカイと知り合った発明家の麻衣子達がソーラーカーを発明している事を盗み聞きし、その事を受けて「排気ガス0の自動車がいっぱいになったら生きていけないでガス!許せん!」と憤慨。猫丸の破壊に動き出す。
それを阻止しようとするセイカイを痺れガスで苦しめていると、そこへ他の4人も駆け付けるが、そのままセイカイを火炎放射で負傷させて逃走。
再び街中に出現すると、笑いガスと泣きガスを交互に噴射してで人々を苦しめて行く。そこへ再度イエロー以外のカクレンジャーが駆け付けるも圧倒し、イエローの参戦後も全身のガス化で翻弄する。だが、其処へ麻衣子が開発した「パワーアップしたコードレス特製掃除機」に吸い込まれてしまう。
直後に妖怪エネルギーの落雷を浴びて巨大化し、掃除機からも脱出する。
巨大戦では無敵将軍の火炎将軍剣を全身のガス化で無効化し、笑いガスと泣きガスのコンボで戦闘不能にしたのち合体解除に追い込むも、麻衣子が開発した冷凍装置で氷漬けにされてしまい、最期は獣将ファイターの巨大カクレンジャーボールを受け爆散。「うぅ~泣きたいでガ~ス!」という悔しさ溢れるセリフと共に梵字の形になったまま昇天し、妖怪エネルギーも消え去った。
余談
妖怪モチーフは煙羅煙羅だが、それ以外にも煙やガス管、ガスボンベも含まれる模様。
彼が登場した第22話では講釈師も笑いガスで笑い転げて解説できない状態になった為、恒例の妖怪紹介はエンラエンラが直々に行う事となった(当の妖怪本人が自ら説明するスタンスは何気にこれが初出だったりする)。それでも番組の最後に講釈師は復活しており、「ガスはガスでも、食べられるガスはな~んだ?」と言う忍者クイズを視聴者に出題している(答えは「アスパラガス」)。
声を演じる神山氏は昨年の『五星戦隊ダイレンジャー』にて墓石社長の声を担当しており、続く第36話でもバクキの声を担当している。
セイカイが戦場に赴く際、高倉健の「唐獅子牡丹」が流れている。
無敵将軍が負けたのは今回が初めてで、それどころか笑いガスや泣きガスを浴びせられることで戦隊ロボが怪人に翻弄された挙句、声を出す程に笑ったり泣いたりするという珍しい光景が見られた。
関連タグ
忍者戦隊カクレンジャー 妖怪軍団 妖怪(カクレンジャー) 煙羅煙羅
他作品の関連怪人
オボロジメ:『侍戦隊シンケンジャー』に登場する後輩。
妖怪エンラエンラ:忍者スーパー戦隊第3作『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に登場する後輩。
ドクガスイタチ:『科学戦隊ダイナマン』に登場する怪人で、泣きガスや笑いガスの使い手としては大先輩である。
霧吐き忍者キリキリマイ師:忍者スーパー戦隊第2作『忍風戦隊ハリケンジャー』の怪人で、こちらも同じく泣いたり笑ったりするガスを放出する。