男たちの絆が紡ぐ、新たな冒険譚!!
概要
『クレイヴ・サーガ 〜神絆の導師〜』は、2023年2月16日からDMMGAMES・FANZAGAMESで配信されているソーシャルゲーム。
『クレイヴ・サーガX』としてR-18版も配信中。
異世界転生ものの王道RPGに、男性キャラ同士の恋愛要素を組み込んだ、ソシャゲとしては異色のゲイ向け作品である。
R-18版ではメインストーリーおよび各キャラクターの固有エピソードに男性キャラ同士のセックスシーンも用意されている。
事前登録は2022年12月22日に開始。初期の段階でDMMGAMES側のみだったが、それに遅れる形で2023年1月にはFANZA側でも登録が始まった。
事前登録開始時点で二次創作ガイドラインが設定されており、定められた範囲内での二次創作が可能となっている。
物語
ごく普通のサラリーマンだった主人公は、子供を庇って車に轢かれて落命したところを原神王アルケーの導きにより異世界ヴェストリアに転生する。この世界を救う導師として選ばれた主人公は、人間を統制し理想郷を築こうと目論む天使と、欲望と嗜虐の限りを尽くす悪魔の脅威に、仲間たちとの絆を武器に立ち向かってゆく。
特徴
上記の通り、ストーリーはいわゆる異世界転生ものの王道を往く内容だが、本作の舞台となるヴェストリアは男性のみが存在する世界であるという点が最大の特徴である。
登場キャラは人間や獣人などの多様な種族が用意されているが、前述の通り全員男性で、しかも非常に逞しい体格揃いである(ケモショタや少年キャラもいるが)。
開発者のインタビューによると、構想段階ではダークファンタジー的な重たい内容が考えられていたが、周囲のゲイの「ゲームの中では現実を忘れて楽しみたい」という声を受けて「主人公と仲間たちの明るい王道ストーリー」に変更したという。
評価
LGBT向けメディアへのインタビュー記事・動画掲載、ゲイ向けマッチングアプリへの広告出稿、同人イベントへの参加などのプロモーションを手広く行っていることもあって、界隈での知名度は高い。
また、ゲームの売り上げは(外部から見える範囲では)安定しているようで、ガチャやイベントの内容にもよるがDMM/FANZAGAMESのデイリーランキングで20位以内(FANZAGAMESではPC・スマホ双方の部門で1位を獲得した経験あり)にランクインすることも珍しくない。並み居る美少女ゲームを押しのけて徹底的に雄臭い本作がランクインする異様な光景は一見の価値あり。
一方、全体的にご都合主義の感が強いシナリオや稚拙な描写、文章量が少なくダイジェスト気味の展開など、文章面に関する批判が多く聞かれる。本作の肝であるR-18シーンにおいても、リリース当初に実装されているものについては主人公の不快な言動やキャラクターのポジションに関する不満(いわゆるタチウケの比率の偏り)、キャラクターの掘り下げ不足による感情移入のしにくさなど問題が山積していた。
これらについては運営側でも改善に努めているようで、リリース後に実装されたメインストーリー6章以降はある程度の改善傾向が見られる。また、R-18シーンでの主人公の言動についても改善、あるいはそもそも主人公を登場させない(モブや既存キャラとのセックスシーンを描く)ことで対処がなされている。
その他、ゲームとしての運営においても早すぎる新キャラクターの追加・限定ガチャの乱発・急速なインフレ・ハードルの高いイベント報酬、などこの手のゲームで取り沙汰されがちな批判は一通り浴びている。
主な登場キャラクター
導師と仲間たち
主人公
ごく普通の(ゲイの)サラリーマンだった男性。
ファンタジー系のゲームを好むオタクであり、世界各国の伝承にやたら詳しい。
ある日、車に轢かれそうになった子供を守るために身を挺した結果首を折って死亡。アルケーの導きにより、ヴェストリアに新たな導師として転生した。
性格は大らかで優しくお人好し、困っている人を放っておけない性質。時には相手の心情に寄り添い、上手くフォローできる気配り上手だが、いい男と見ると鼻の下を伸ばしまくるドスケベ根性が玉に瑕。寝室では相手次第でタチウケを自在に使いこなし、純愛から変態プレイまで幅広くこなすとんでもない芸達者でもある。
学生時代に柔道に打ち込んでいた経験から、体術を用いて危機を打破する場面も散見される。
オルトー
本作のマスコット枠に該当するぬいぐるみ……もとい、精霊。
見かけは小動物のようだが、「~(なの)じゃ」と老人のような口調で話す。
原神王の使いとして主人公の前に現れ、知識面のサポートを行う。
本人はかつて先代導師ヴァルナを導き活躍したと主張しているが、その存在はほとんど伝承に残っておらず、あまり信用されていない。
主人公と仲間たちの関係をからかう下世話な面があり、憤慨した一行の制裁を受けることもしばしば。
主人公が初めて覚醒させた神器。通称『エクス』。
元々はオオカミ族が暮らす双牙狼の村に突き立つ聖剣であったが、主人公の力によって覚醒して肉体と人格を得た。
忠義に溢れた武人肌の性格だが、主人公への行き過ぎた愛ゆえにやたら周囲に張り合う悪癖がある。また、主人公以外にはあまり興味を示さず、他人の名前を間違えがち。
剣の腕前は超一流だが、それ以外の事柄にはほとんど通じておらず、特に料理は壊滅的。
ハクマ
双牙狼の村に住むオオカミ族の青年で、次期村長と目される期待の戦士。
生真面目ゆえに背負い込みすぎるという欠点を抱えていたが、主人公との出会いと交流を経て克服。その後、見識を広げるために主人公の旅に同行することになった。
導師の仲間たちの中では比較的常識人寄りで、主人公の色ボケやエクスのズレた発言に突っ込みを入れるのは彼の役目。エクスとは恋のライバルとして鎬を削る仲でもある。
ガブ
朗らかな熊獣人の少年で、イザリオ教の僧侶。
聖都ラピマニアで修行に励んでいた際に主人公たちと出会い、ニネ教皇暗殺未遂事件をきっかけに旅の仲間に加わる。
誰にでも物腰柔らかに接し、博愛精神に富む。修行の合間を縫って図書館に入り浸る大の本好きでもあり、様々な分野の知識に精通している。
普段は『仲間のみんなが好き』であるとして主人公への好意をはっきりと見せることは少ない。その一方、酔っ払うと普段とは別人のようになって主人公に迫ることも。
シュミエル
人間を統制し、正しく導くことを是とする天使の軍団長。
天使長ザラエルの思想に心酔し、愚かな人間を正す使命に燃えていたが、主人公たちとの交流を経て人間の善性を知り、最終的に天使を裏切って主人公の仲間に加わった。
正義感が強く、一行の中ではハクマと並ぶ常識人枠。
元天使であるため人間の営みに疎く、何気ない事物に驚きを見せる場面が度々見られる。
また、他の仲間たち同様主人公に想いを寄せているが、エクスやハクマに比べると直接的なアプローチは控えめ。
双牙狼の村
テサロニア帝国の領地に程近い小さな村で、ハクマの故郷。
住民のほとんどが純血のオオカミ族である。
オグマ
オオカミ族の族長。ハクマにとっては父親のような存在。
豪快な気質とは裏腹に交渉や駆け引きにも長けており、双牙狼の村がテサロニア帝国から独立したまま存続できるのは彼の手腕によるものが大きい。
ティルト
双牙狼の村で育ったふくよかな少年。森に放置されていた捨て子で、オオカミ族ではない。
聖剣が突き立つ地の管理を任されていたことから、エクスカリバーに対し強い好意を寄せている。その一方、エクスカリバーに好意を寄せられている主人公のことは快く思っていない。
テサロニア帝国
ヴェストリア屈指の大国で、軍国主義を掲げる武力の国。
カラハ
テサロニア帝国第47代帝王として君臨する獅子獣人。
豪放磊落を地で行く軍人気質で、大胆な決断で力強く国を導く優れた指導者。
細かいことは気にしない鷹揚さが目立つ一方で、導師の力を国力強化に役立てようと企てる打算的な一面も垣間見せる。
かなりの性豪でもあり、部下たちを夜伽に誘っては疲れ果てるまで楽しみ尽くす。
ガロン
テサロニア帝国の軍団長。
自他に厳しい典型的な軍人だが、豪快すぎるカラハに何かと振り回されがち。
ストレスが溜まると深酒に走る。
ジェロン
テサロニア帝国の歴史学者。己の興味関心に従って突拍子もない行動をとる自由人。
非常に知識欲が旺盛で、導師の力や覚醒のメカニズムにも興味津々。
弟のジェフェリーには憎まれ口を叩かれることが多いが、心の底から愛している。
ジェフェリー
テサロニア帝国の大臣で、ジェロンの弟。
穏やかで控えめな性格で、未来の出来事を不完全ながらも予知する特殊能力を持つ。
自由奔放な兄に対し複雑な心境を抱いており、彼のことになると途端に口汚くなる。
しかし、実のところ兄への愛情は深く、「バカ兄貴」の呼び名は照れ隠しの一面もある。
アーチェム
テサロニア帝国有数の軍学校・バルサザーン軍学校に通う少年。
やんちゃで勝気な性格で、小柄ながらずば抜けた身体能力を持つ。
入学当初は周囲に馴染めず学業に身が入らなかったが、ブランドーの激励によって立ち直り、常にトップの成績を収める優秀な生徒となった。
ブランドー
バルサザーン軍学校の校長を務める中年の猪獣人。
軍関係者らしからぬ柔和な雰囲気を漂わせる佇まいと、どんな生徒にも正面から真っ直ぐ向き合う面倒見の良さを持ち、アーチェムにとっては恩人にあたる存在。
教育者としても優秀だが、実は誰にも言えないごく個人的な秘密を抱えている。
テサロニア帝国の武器庫に収められていた槍の神器。
束縛や指図を嫌う性格で、誰に憚ることもなく自由気ままに振る舞う傾向が強い。
ラピマニア聖国
原神王を奉じるヴェストリア最大の宗教・イザリオ教の総本山。
イザリオ教徒が多く在住するほか、魔法学校が存在するなど魔法研究にも長ける国。
ニネ
イザリオ教の教皇を務める少年。
敬虔に信仰を貫く姿は多くの教徒の支持を集め、若輩ながら求心力が高い。
堂々たる風格で他国の首脳陣とも対等に渡り合う胆力を持つ一方、歳の近いガブなど心を許せる相手の前では少年らしい無邪気な姿を見せることもある。
ノーチェ
イザリオ教の大司教。司教らしからぬ野性的な風貌をした筋骨隆々の大男。
職務に忠実で落ち着き払った性格だが、時折内に秘めた血気盛んな面が顔を覗かせることがある。
元はラピマニアを守る騎士団長だったが、ニネの持つ不思議な力により魔物が国に寄り付かず、活躍の機会がなくなったために現在の地位に落ち着いた。
イザリオ教の中でも古い教義に沿う「天使派」を信奉していることから、現在の主流である「原神王派」のニネを追い落とし教皇の座を狙っているという黒い噂が絶えない。
レマイアス
大柄な虎獣人で、ラピマニア聖国・イスト図書館の司書。
礼儀正しく優しい性格で、来館者が求める本を的確に勧める才覚を持つ。
同図書館に足繫く通うガブとは大の仲良しだが、私生活については黙して語ろうとしない。
ラピマニアの大聖堂に眠っていた槌の神器。
明るく能天気で、やたらと目立ちたがる傾向が強い自信家。
オルトーを溺愛しており、当人の迷惑を顧みずぬいぐるみのように可愛がっている。
スティリア共和国
科学技術が著しく発達した国。独自に開発された機械が積極的に運用されている。
ベルガモンド
スティリア共和国の現政権に反抗するレジスタンスの長。
元はスティリア共和国の副大統領だったが、大統領に関するとある秘密を知ってしまったために国を追われ、レジスタンスの首領として再起した。
飄々と振る舞い、誰にでも気安く接する軽い性格だが、不思議と人を惹き付けるカリスマ性に富む。
ロトン
ベルガモンドの飛空艇「ヴァレーズ号」の技術責任者を務めるドワーフ。
元は無名の技術者であったが、副大統領時代のベルガモンドに抜擢されて共和国の技術者となった経歴を持つ。
自分を見出してくれたベルガモンドに対しては深い恩義を感じており、彼の良き右腕として献身的に支える。
ぶっきらぼうな口調の割に面倒見はよく、レジスタンスの仲間からも慕われている。
コンラット
スティリア共和国の若き技術者。
幼い頃から機械いじりをこよなく愛する機械オタクで、将来の夢は自分の機械を売る店を開くこと。現在は工場で過酷な労働にさらされており、昼夜なく働く日々の中で夢を忘れかけている。
人見知りの引っ込み思案だが、大好きな機械のことになると途端に饒舌になる。
デフレヒト
白い毛並みのゴリラ獣人で、スティリア共和国の副大統領。
元は大企業の社長であり、政界に転身した後もその経験を生かした巧みな経営手腕で大統領を支える。
時に手段を選ばず立身出世を目論む野心家であるが、その一方で人情も兼ね備えている。
スティリア共和国に眠っていた魔剣の神器。狼獣人の姿をしている。
荒っぽい性格で何かと他の神器をライバル視しがちだが、実は極度の怖がりであり、普段の荒れた態度はその本質を覆い隠すメッキのようなものである。
覚醒前はその素性に気付かれず、ロトンに肩たたき棒として扱われていた。
中立都市クサン
四大国の中央に位置する水上都市。
永世中立を貫く国風から各国首脳の会談の場として用いられるほか、風光明媚な観光都市としても知られる。
セルドア
クサンの政を一手に引き受ける「司」を務める初老の男。
常に冷静沈着で、先祖代々クサンを守ってきた司としての誇りを重んじる厳格な性格。
各国首脳からも信頼されており、ヴェストリアの平和の要ともいえる存在。
ガーディオン
セルドアに仕える侍従の青年。大きな丸眼鏡がトレードマーク。
まだ年若く失敗も多いが、常に一生懸命で、いつか大きな役職に就くという夢に向けて日々邁進している。
クサンの宮殿に封じられていた魔鎌の神器。
空間を斬り裂く特殊な力で、大結界をも破壊する恐るべき威力を誇る。
性格は非常に尊大で、周囲に自分を「アダマス様」と呼ばせて振り回す。
クサン宮殿の深部、地下神殿に封じられていた杖の神器。
見かけは少年のようだが、その気になれば世界を滅ぼすほどの力を秘めており、常人の理解の範疇を超えた人格の持ち主。
人間が守るに足る存在であるか試すため、主人公の前に立ちはだかる。
商業都市ウォレフ
商業都市国家群の中でもひときわ有力な都市のひとつ。
砂漠のオアシスに立地しており、カジノ事業が盛ん。
クラップス
ウォレフの市長を務める熊獣人。ウォレフで生まれ育った生粋のギャンブラー。
桁外れの大勝と大敗を繰り返す伝説のギャンブラーとしてウォレフ全域にその名を轟かせる。
金にがめついが、抜けたところもあってどこか憎めない人物。
ウィール
ウォレフのカジノでディーラーを務めるフェネック獣人の青年。
クラップスに憧れてギャンブラーとして身を立てようとするも鳴かず飛ばずで、やむなくディーラーに転身した経歴を持つ。ディーラーとしての適性は十分で、客の射幸心を巧みに煽る話術の才がある。
孤児院育ちで親の顔も知らないが、その出自には重大な秘密がある。
ウォレフの砂漠に住まう「砂漠の民」が守っていたランプの神器。虎獣人の姿をしている。
明るく元気なお調子者で、導師を「ご主人様」と呼んで慕う。
ひょうきんな態度とは裏腹に強大な魔力の持ち主で、あらゆる物質を転送する魔術・アポートが得意技。
神秘の塔
ヴェストリアの最果てに立つ塔。
永遠の眠りへ誘う花の香りが充満した「まどろみの花園」によって守られており、夢幻の大穴で試練を乗り越えた者以外は踏み入ることができない。
ゴットフリート
かつて初代導師ヴァルナと共にヴェストリアを救った『天樹十二聖』の一人。
ヴァルナや仲間たちと死別した後も、神秘の塔で千年にわたって生き続けており、新たな導師に天界・冥界に向かうために必要な試練を課す役割を担う。
ヴァルナと最も近しい魂友であったとの伝承があり、クサンの地下神殿には彼とヴァルナを讃える巨大な像が存在する。
ミニチフ
ゴットフリートに仕える執事。
執事としての仕事ぶりはプロ級だが、悪戯好きで他人をおちょくって楽しむ悪癖がある。
かつて魔物に襲われて両親を失い、行き倒れたところをゴットフリートに救われており、彼に対する忠誠心は篤い。
ニトハイヤ
神秘の塔に囚われた天使。
ゴットフリートによって導師が天界へ向かうための試練を司る役割を与えられている。
見かけはマスコットのようだが、他の天使の例に違わず冷ややかに人間を見下す傲慢な性格。五大天使以上の力を持つと豪語する。
神秘の塔に囚われた悪魔。
ゴットフリートによって導師が冥界へ向かうための試練を司る役割を与えられている。
見かけはマスコットのようだが、非常に口汚く露悪的。よく見ると乳首にピアスを装着している。
六柱の悪魔以上の強さを持つと豪語する。
初代導師ヴァルナが遺した斧剣から覚醒した神器。
武器の姿で長らくゴットフリートに守られてきたためか、主人公ではなくゴットフリートに対し深い忠誠を誓っている。
天界
ザラエル
天界に住まう天使を統べる天使長。
愚かな人間を自分たちが導くことが正義であると信じ、従わない人間は殺してもよいとさえ言い放つ冷酷な指導者。
人間の導き手として意欲の高いシュミエルに期待をかけていたが、後に彼が裏切ると翼と光輪を奪い、天界から追放した。
アイシュエル
天界きっての狂犬と称される血気盛んな天使。
戦闘能力に長ける一方、勉学を怠ってきたこともあり言動はやや幼い。
性格が正反対のシュミエルとは折り合いが悪く、互いにいがみ合う仲。
ゼギドエル
天使の中でもひときわ有力な『五大天使』のうちの一人。
ザラエルを深く敬愛しており、常に彼の愛を受けるために行動している。
他者を籠絡する術に長けており、話術を弄して相手の精神の隙を突き、己の手駒として操る。普段は慇懃な紳士のような態度を取っているが、物事が思い通りにいかないと一転して激情を露わにする。
ミズィヴエル
白いジャッカル獣人のような容姿をした天使。
ゼギドエルを崇拝しており、彼の愛を受けることこそが至上の喜びであると頑なに信じている。ゼギドエルの愛を拒む者を激しく否定し、ゼギドエルの寵愛を受けるために戦う。
ファティムエル
怜悧な眼差しが特徴的な獣人姿の天使。ヴェールの下に豊満な肢体を隠し持つ巨漢。
アルケーから神の座を奪取すべく、『最後の審判』を発案した張本人。
ザラエルの忠実な参謀として策を巡らせる一方、独自の思惑を持って行動する一面も見られる。
スクトー
天界に住む転生の精霊。死した魂を洗浄し、新たな命として地上へ送り出す手助けの役割を担っている。
語尾に『〜である』とつけて話す人懐っこい性格で、同じ精霊のオルトーとは親友同士の間柄。
冥界
トゥストラ
冥界に漂う亡者の魂を支配する魔王。己の欲望を満たすことを第一とする享楽主義者。
元々はザラエルの弟として生み出された天使であったが、人間の欲望がもたらす悪しき因果に魅せられて堕天し、冥界の魔王となった。
表面上は誰にでも平等に接する気さくなリーダーだが、裏では配下の悪魔たちの命を物の数とも思っていない酷薄な性格。
欲に塗れた人間をこよなく愛し、そうした人間が堕落してゆくさまを観察するのが何よりの楽しみ。
ゴルード
オオカミ族へ異常な性愛を寄せる中級悪魔。
生前はオオカミ族に乱暴するために善人を装って双牙狼の村に入り込んだ変質者であったが、その本性が露呈して追放され、野垂れ死んだ。
死後にその偏愛をトゥストラに評価され、悪魔として転生し再びオオカミ族を狙う。
セルバート
漆黒の肌と大きな紅い羽が特徴的な上級悪魔。力を信奉する武人気質。
テサロニア帝国の武器庫に眠っていたゲイボルグを強奪し、闇の魔槍として振るう。
悪魔の中でも特に強大な『悪魔六柱』の一角。
決まった姿を持たない不定形の悪魔であり、あらゆる姿に化けることができる。
獅子のような姿を持つ悪魔六柱の一角。巨大な螺旋状の槍を得物としている。
精神操作の能力を持ち、人間の意識を乗っ取って操ることができる。
少年のような姿の悪魔六柱。切断力を備えたカードが武器。
普段は無邪気に振る舞っているがその本性は残忍かつ邪悪であり、己の意に沿わないものはすぐさま処断しようとする短絡的な性格。ゲームと称して他者の命を弄ぶことを好む。
テシュマ
暗殺者集団・ハシサラームを率いる悪魔六柱。赤肌の中年男性のような姿をしている。
ハシサラームの構成員を『我が子』と称し家族のように愛情を注ぐ一方、必要とあらば彼らを目的のために使い捨てる。
ヴィダンデル
トゥストラが天使であった頃からの友人。
人間の欲望を仲裁・調整してより良い結果を見出すことを理想とする哲人王であったが、その姿勢が図らずもトゥストラの欲望を暴走させてしまい、「自分が魔王を生んだ」と後悔に苛まれている。
人間だが、トゥストラの堕天に巻き込まれて冥界に堕ち、以降4000年にわたって囚われの身となっている。
バヴォラト
『初代導師ヴァルナと最後に絆を結んだ魂友』を自称する獣人の青年。
性格はいたって気さくで爽やか、献身的に仲間を支える好漢。
いずれ冥界を訪れる次代の導師を支援すべく冥界へ向かい、以降1000年にわたって主人公たちを待ち続けていたと語る。
ゼパヴェル
トゥストラを狂信する悪魔六柱の一角。
トゥストラを追って自ら堕天した元天使で、『原初の悪魔』『始まりの六柱』の称号を与えられた狂愛の化身。重力を操る鳥籠を武器としている。
その他
アルケー
ヴェストリアを創世した神である原神王。
背に翼を生やし、腕足に複数の生物の特徴が混ざった巨大な老人の姿をしている。
ヴァルナの張った結界の力が弱まり、天使と悪魔による最終戦争「最後の審判」が勃発することを危惧して、主人公を第二の導師としてヴェストリアに転生させた。
何らかの理由で力が弱まっているらしく、その弱体化ぶりは地上に実体のない幻影を現すだけでも極端に消耗してしまうほど。
威厳ある立場の割に普段はノリが軽く、人を食ったような態度が目立つ。一方、争いをやめようとしない二人の「息子」たちを憂う様子や、ヴァスハーンへの愛情など、慈悲深い一面も垣間見せる。
キール
先代導師ヴァルナと天使による激戦の地であるイェルケル崖に程近い村・イェルに住む青年。
故郷をこよなく愛し、自らの手で守るべく衛兵見習いをしている。
ヴァルナと共に戦った仲間「天樹十二聖」の一人・ファブの血を引いており、わずかながらその神力を受け継いでいる。
ヴァスハーン
原神王アルケーが自身の別宅・天空島の門番として生み出したゴーレム。
不老不死の頑強な肉体を誇る一方、外見は人間と変わらず、人間同様の五感と性機能も持ち合わせている。
自身の創造主であるアルケーへの想いはとても深いが、使命のために心を押し殺し、長きにわたって天空島への転移門を守り続けてきた。
ウェス
ハシサラームの新米暗殺者で、感情の起伏が乏しい少年。
他のハシサラーム同様、悪魔のために己を犠牲にする苛烈な覚悟を刷り込まれているが、新米故にまだ人を手にかけたことはない。
故郷の村で迫害され、性奴隷として扱われていたところをテシュマに拾われた過去を持つ。
ツィナジニ
夢幻の大穴のほとりに住む褐色肌の青年。大穴の縁にいつの間にか捨てられていた孤児。
神秘的な存在を知覚する特別な能力を持っており、夢幻の大穴の管理人のような役割を担っている。
寡黙であまり感情を表に出さないが、試練に臨む者を導く使命に誠実に取り組む真摯な人物。
マモル
主人公が生前に働いていた会社の同期。
うだつの上がらないサラリーマンだった主人公を何かと気にかけていた友人。
主人公は彼に特別な感情を抱いていたが、友情が壊れることを恐れて一線を引き、本心を言い出せないまま死別してしまった。
九十九 吼介
主人公が生前に働いていた会社の社長。既婚者。
細かいことは笑い飛ばす豪快な気質の一方、営業先への繊細な気配りを忘れない有能な人物。
社員一人一人に親身に接するため、社内での人望も厚い。
ネコを見かけると普段とは全く異なる甘い声で可愛がる奇癖がある。
主人公が抱いた印象によると、カラハの力強くたくましい眼差しは彼に似ているらしい。
冥界でエクスカリバーが発見した神器。冥界の闇の力に呑まれて暴走していたが、エクスカリバーらの活躍で正気を取り戻した。
独特のステキな口調で話す強面の熊獣人だが、苦い野菜が苦手という子供っぽい一面がある。また、回りくどい言い回しは照れ隠しの一面もあるようで、はっきりと意見を述べようとすると途端に恥ずかしがって耳を赤くする。
ラハット
天界の宮殿に保管されていた神器。かつてアルケーが所有していた宝剣で、神力をその身に蓄える能力を持つ。
ザラエルがシュミエルから奪った翼・光輪と潜在能力が封じ込められており、その縁からかシュミエルを『我が君』と呼んで慕う。
用語
ヴェストリア
本作の舞台となる世界。原神王アルケーが「誰が誰を愛しても許され、その愛が誰にも妨げられない」ことを理想として創造した。
人間は男性しかいない(人間以外の生物については不明)ことが最大の特徴。人間同士の生殖は『愛し合う二人のもとに原神王が赤子を遣わす』ことで行われるが、両者の愛情以外の具体的な条件は不明(おそらく性交は必須)。
多くの人々が亜人・獣人含め「人間」としておおむね平和に共存している一方、人を襲う魔物や後述の天使・悪魔など、様々な脅威に晒されている。また、地方によっては一部人種への差別も横行している。
導師
通常の人間では太刀打ちできない高次元の「霊的存在」である天使と悪魔の脅威からヴェストリアを守るため、原神王によって別世界から遣わされる救世主。
絆を結んだ相手に「神力」を分け与えて潜在能力を開花させる「神絆覚醒(アルフ・ヘラーミレン)」や、絆を結んだ相手と粘膜接触を行うことで周囲に霊的存在を阻む結界を張る「神絆結界(アルフ・エーステ)」といった特別な力を持つ。
主人公がヴェストリアに転生する1000年前に世界を救った初代導師ヴァルナの伝説は各地に残っており、導師という存在はヴェストリア全土に広く知られている。
神器
世界に飛び散った原神王の力の欠片が、長い時をかけて武具に転じたもの。
導師が「神絆覚醒」させることで人間の姿になり、更なる力を発揮することができる。
その姿や人格は覚醒時に導師が抱いたイメージに影響され、現実世界の伝説の武器や英雄にちなんだものとして形作られている。
天樹十二聖
初代導師ヴァルナと共にヴェストリアに結界を張り巡らせ、天使と悪魔の脅威を退けた12人の仲間たちを指す。現在判明している構成員は初代導師と最も近しい仲間であったゴットフリート、クサンの初代司にしてセルドアの先祖リヴァイア、キールの先祖であるファブ、キンシュー・色葉之国の初代和尚スサノリの4人。
天使
天界に住まう霊的存在。天使長ザラエルによって厳しく統制された聖なる種族。
人間を愚かで醜い存在と決めつけており、人間を正しく導くことを使命としてヴェストリアに介入してくる。使命のためならば手段を選ばず、時に殺戮さえも辞さない。
悪魔
冥界に住まう霊的存在。
死後、さまよえる魂が魔王トゥストラの力を受けて変生したものとされる。
快楽と自由を何よりも優先させ、己の欲望を満たすために人間を蹂躙する。
ハシサラーム
悪魔を崇拝する暗殺者集団。
悪魔のためなら己や同胞の命を容易く捨て石にする狂信者の集まりで、その構成員の多くは『消えた若人』と称される身寄りのない子供や、行く宛のない弱者の成れの果てである。
魔物
ヴェストリア全域に生息している生物。
人間を襲う危険な存在だが、霊的存在である天使や悪魔とは異なり通常の人間でも十分対処可能で、魔物狩りを生業とする者も多い。
生態や由来については現状作中で言及されたことがなく、『人間の敵である』ということ以外は謎の多い存在。
基本的に凶暴だが、ごくまれに気性の穏やかなものも存在する。
神秘の塔
天樹十二聖の一人・ゴットフリートが住まう塔。
導師がこの塔に立ち入るには、死の砂漠を越えた先にある夢幻の大穴にて試練を受けなければならない。
霊峰ガラル
ヴェストリアの最果てに位置する霊峰。
天界・冥界へ向かうための道である『天界への梯子』『冥界への渦』があるが、次元の壁を突破してそれらの道を通るためにはゴットフリートの協力が不可欠となる。
コラボレーション
2024年2月末に同人サークル「Underground Campaign」の恋愛ADV「家、建てます!」とのコラボレーションイベントが開催された。元々プロデューサーが先発のゲイ向けゲームからの影響を公言していたとはいえ、20年前にリリースされた同人ゲームとのコラボという試みは前代未聞であり、ファンの間で大きな話題を呼んだ。
なお、当コラボの影響か、1周年記念生放送での情報公開後には原作ゲームのDL売上が突如向上し販売サイト内1位に輝くという異例の事態が発生している。
主題歌
『クレイヴ・サーガ』
歌:平井光司
作詞・作編曲:矢野達也
プロモーション用に主題歌が制作されているが、ゲーム中で流れることはない。
本作の音楽を担当する矢野達也が作詞・作編曲のすべてを手掛けている。
速いテンポに加え、頻繁な転調やラップパートの挿入など、作った本人も「やりすぎちゃった///」と語るほどに技巧的な一曲に仕上がっている。
1.5周年記念キャンペーンの一環として、2024年10月16日よりその他BGMを収めたサウンドトラック共々各種音楽配信サービスでの配信が開始された。
事前登録開始時点では公式PVで一番のみが公開されており、フルサイズは一周年記念の公式生放送が初出。公式PVはyoutubeにて広告掲載もされているため、特にその気のない人々の目に触れてしまうこともあるとか、ないとか。
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BloodyChain:男性同性愛を扱ったFANZA作品繋がりだが、こちらは腐向け(BL)寄り。
NU:カーニバル:同じく男性同性愛を扱った腐向け作品。こちらはFANZA限定、かつDMM GAME PLAYER対応ゲームとして配信中(ブラウザ版は別サイトで配信中)。
龍脈のアナザーエイドスR:本作同様、男性同性愛を取り扱った成人向けゲーム。ただし、こちらは成人向け版のみのリリース。(全年齢向けはリリース未定)
召喚勇者とF系彼氏、東京放課後サモナーズ、ライブ・ア・ヒーロー!:ライフワンダーズ合同会社からリリースされているLGBT向けゲーム(『F系彼氏』のみゲイ向け)。いずれも全年齢対象だが、体格の良い男性キャラクターが多く登場し、ゲイ層からの支持が厚い。