コイン(マリオシリーズ)
こいん
『マリオブラザーズ』から登場する伝統のアイテム。
マリオシリーズにおける通貨と思われ、実際にRPG系マリオではそういう扱い。
デザインは作品ごとの世界観や性質などによって異なるが、基本的には黄色(金色)の円形で若干の厚みがあり、表にも裏にも「1」を想わせる縦の窪みが刻まれている。単位も基本的には「〇コイン」と呼称される。なお、『スーパーマリオ64』/『スーパーマリオ64DS』や初期のマリオパーティシリーズでは星のマークが刻印されたデザインの方が多かったが、現在は(一般的なコインとしては)ほとんど登場しなくなっている。
一定数以上集めることでマリオたちに有益な効果を発揮する場合が多い。
一定数(ほとんどの場合は100枚)集めると1UP、またはパワースターやシャインなど物語の根幹に関わるアイテムが出現する、というのは今やマリオシリーズでは常識の一つである。他にもマリオカートシリーズでは何故かカートの加速や最高速度に関係する場合もあり、マリオパーティシリーズではゲーム内の順位を決める上でスターに次ぐ重要な要素となる。
また、マリオの耐久力に体力制を採用している作品ではコインを入手すると回復できる場合もあるので、ピンチに陥った時はコインを探してみるのも一つの手となり得る。今までヘロヘロだったのにお金を手に入れた瞬間に元気を取り戻すとはなかなかに「現金」なことで……。
なお、マリオ世界にも一応紙幣は存在するらしく、ルイージマンションシリーズなどではそれらしきものを入手できる。しかし、何故かマリオ世界では大量のコインをそのまま大きな袋に入れて持ち歩いたり、宝箱に入れて保管したり、金塊や宝石などに変えて管理する方が一般的である模様。また、マリオ世界においては世界共通通貨でもあるらしく、RPG系マリオや『スーパーマリオオデッセイ』ではどんな国や地域に立ち寄っても同じコインで買い物ができる。
しかし例外もあり、例えばマメーリア王国ではマメーリアコインとキノココインの為替レートが存在している。
ヨッシーアイランドシリーズやワリオランドシリーズなどのような派生作品でも、デザインこそ変われど役割は大きくは変わらない。
赤コイン
『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』から登場したコイン。名前の通り赤色(普段は普通のコインとほぼ同じ色で、入手すれば赤コインであることが分かるという場合もある)であり、一定数集めるとアイテムなどが出現する場合が多い。
作品によっては一種のやり込み要素でもある。入手時の効果音が通常のコインとは異なる場合が多い。
青コイン
『スーパーマリオブラザーズ3』から登場したコイン。
普通に配置されている場合、特定の敵キャラを倒した場合、Pスイッチなど特殊なスイッチなどの仕掛けで出現する場合などがある。作品によって役割や価値が異なるが、通常のコインよりも貴重である点は共通する。『3』では「銀コイン」と呼ばれる。
『スーパーマリオサンシャイン』ではシャインを交換するのに必要となる。
シルバーコイン
『スーパーマリオワールド』に登場する銀色のPスイッチを踏むことで敵が変化するコイン。複数枚獲得することで1UPできる。
パープルコイン
『スーパーマリオギャラクシー』から登場した紫色のコイン。赤コインなどと同じく一定数集めると良い事があるが、赤コイン以上に条件がいろいろとシビアな傾向がある。ちなみに後述のローカルコインやフラワーコインも紫色であるため、スーパーマリオギャラクシーシリーズの方のみを指す場合もある。
緑コイン
『NewスーパーマリオブラザーズU』から登場したコイン。本作の赤コインと同じように一定時間内にすべて回収するとアイテムが入手できる。赤コインとは違い、一度に全部は出てこないので道筋を立てづらく、一つ一つの制限時間も短いため難易度はやや高めな傾向。
ピンクコイン
『スーパーマリオメーカー』から登場したコイン。設定された数だけ集めるとカギが入手できるという謎解き仕様向けのコイン。『スーパーマリオラン』では後述のスターコインのような立ち位置になった。
ブラックコイン
『スーパーマリオラン』から登場したコイン。ピンクコインやパープルコインをすべて回収したコースに配置される。その配置はピンクやパープルとはまた異なり、そしてさらに取りにくく設定されている。やり込み要素の強いコイン。
10ゴールドコイン
『スーパーマリオランド3ワリオランド』に登場するコイン。
普通のコインより大きめで1枚で通常コイン10枚分の価値がある。特定の手段で入手できる他、コマンドを入力すると手持ちの通常コイン10枚分を消費してこれを作り出し、投擲武器のように扱う事もできる。クリアや中間ポイントの取得にはこれが必須で、攻撃力が乏しいチビワリオにとっては切り札のようなもの。
10ゴールドコインではないものの、マリオ&ルイージRPGシリーズなどでも1枚で10コイン分の価値があるコインが登場することもある。
また『Newスーパーマリオブラザーズ2』ではコインラッシュや虹コースで登場し、さらに上を行く「100ゴールドコイン」なんてのもある。
『スーパーマリオメーカー2』では10コイン、30コイン、50コインが登場している。
ピーチコイン
『スーパーマリオアドバンス2』に登場するピーチ姫が描かれた大きなコイン。効果自体はドラゴンコインと同じ。
ニコニココイン
『スーパーマリオワールド』に登場する、ヨッシーのたまごから現れるニコニコ雲から飛び出すコイン。すべて回収すると最後に1UPキノコが手に入る。その性質は赤コインや緑コインの前身と言えるかもしれない。某動画サイトとは関係ない。
カエルコイン
『スーパーマリオRPG』に登場する緑色のコイン。入手時の音が通常のコインとは異なる。普通のコインでは買えない特殊なアイテムを購入できるが、基本的に入手は困難。また、通常のコインの代わりにはならず、別勘定でカウントされる。
Aコイン
『スーパーマリオアドバンス』に登場するコイン。赤字にAの文字が描かれており、1コースにつき5枚ある。1コースですべて集めると1UPすることができるなどドラゴンコインに近い性能をしている。
アドバンスコイン
『スーパーマリオアドバンス4』のカードe+コースに登場するコイン。こちらは金色でAが描かれた大きめのコインになっている。こちらも1コースの規定枚数を集めると1UPできる。
スターコイン
『スーパーマリオ64』から登場するコイン。中央には星が刻印されている。
『Newスーパーマリオブラザーズ』以降はデザインが一新されスーパースター(パワースター?)が描かれた大きなコインとなり、ドラゴンコインのような収集要素になった。
一種のやり込み要素で1コースにつき3枚配置されており、これをすべて回収していくと最終的に良い事がある。
彗星メダル
『スーパーマリオギャラクシー2』に登場するメダル。1コースにつき1枚あり、獲得することでいたずら彗星がやってくる。
スターメダル
『スーパーマリオ3Dランド』に登場するスターコインのような収集要素。規定枚数を獲得することでコースが開放される。
ローカルコイン
『スーパーマリオオデッセイ』に登場する紫色のコインの総称。各国内でのみ通貨として使用できる特殊なコインで、色こそ紫で統一されているが形状は様々。最大で100枚国中至る所に配置されており、クレイジーキャップに売られている衣装やお土産品を買い占めるにはこれ等を全て集めなければならない。
フラワーコイン
『スーパーマリオブラザーズワンダー』に登場する紫色の花のような形をしたコイン。フラワー王国で通貨として利用されており、フラワー王国の各地に存在する「なんでも屋」で買い物ができる。ワンダーフラワーによる影響下でのみ出現する通常の10分の1の価値があるものや、「10フラワーコイン」と呼ばれる、各コースに3枚ずつ隠された従来のスターコインのような種類もある。
マリオコイン
『マリオカートアーケードグランプリ2』・『マリオカートアーケードグランプリDX』に登場するコイン。『2』では『初代』のカードデータを引き継ぐことで通常のコインの代わりに出現する。
ルピー、ベル、ゲソ
それぞれゼルダの伝説シリーズ、どうぶつの森シリーズ、スプラトゥーンシリーズの通貨。
『マリオカート8』・『マリオカート8デラックス』のゲスト出演ステージでコインと置き換わる形で登場。効果はコインと同様。