もしかして → シルク
概要
「オリジナル・シン」にて初登場し、「スパイダーバース」の実質的なメインヒロインを務めた(スパイダーバースの発端となる場面等は「オリジナル・シン」に見られる)。ピーター・パーカーを噛んだ蜘蛛と同じ個体に同じ日に噛まれたことで誕生したスーパーヒロインである。
ソロシリーズの第7巻の表紙のBバージョンを担当したのはグリヒル。スパイダーマン関係だと、「ガス ビーザー&スパイダーマン」や「アンビリーバブル・グウェンプール」等も担当している。
アース-65、61610、12131、13122、TRN012、TRN461、TRN562、TRN567、TRN576、TRN632、1999999 (MCU)などにもカウンターパーツが存在しているが、ここでは主にアース-616のシンディ・ムーンについて記載する。
人物
本名はシンディ・ムーン(Cindy Moon)。
ヒロイン名の表記はSILK。
韓国系アメリカ人で、父アルバート・シニア、母ナリ、弟アルバート・ジュニアがいる。名字のムーンは韓国語で「門」を意味する。
髪型はロングとショートの両方ある (戦闘の最中にショートになった)。瞳は茶色。身長は174cm弱。体重は59kg。
仕方ないとはいえ、13年間も個室に突然隔離されて家族や当時の彼氏達と生き別れになったという壮絶な体験を経たせいで、解放直後は怒りをコントロールする事ができず、その他にも精神的なダメージを負っており、少し暴力的だった。だがめざましい回復を遂げ、全く普通?になり、長期的な単独潜入をこなす程になっている。
エミネムとポケモンのファンで、ヒトデマンの人形を持っている(ソロシリーズでヴィラン・ドラゴンクローと戦った際、彼の名前の発音が「ポケモンっぽい」としている)。ゼルダの伝説シリーズを嗜んでいたと思わしきセリフもある。
弟ともどもホワイトチョコレートが嫌い。
高校は卒業していなかったが、後にオックスフォード大学に迎えられた (元々オックスフォード大学に進学する予定だった)。
ピーターや他のスパイダーマン達 (の一部?)がそうであったように、シンディも強大な蜘蛛の神のアバターとされる。シンディの場合は、「ブライド」と呼ばれる神とされ、「花嫁」と呼ばれる由来にもなっている。
なお、ピーターが何度か死んでいるように、シンディもアース-616とアース-1610の衝突によって一度死んでいる。その後、宇宙ごと復活したが、他の住民同様に死んだことは覚えていない。
ピーター・パーカーとの関係
(この場合の「Shame on you」は「ダメじゃないか(笑)」程度のニュアンスかもしれない。)
ピーターとは、高校の同級生であり、同じ蜘蛛に(しかも同日に)噛まれた影響で互いのフェロモンが作用して(性的に)両思いとなる。それはとても強力であり、一緒にいるとつい本能を解放したくなっちゃうレベルであり、二人で一緒にこの問題に対処していくことになる(「スイッチ」が入っていると「とても良い問題」になる)。
シンディにはピーターのスパイダーセンスが効かない為、夜這いならぬ朝這いも掛けられる。
- この為、ピーターはシンディといると理性を保って暴発しない為に股関を抑えている。
そして、「スパイダーバース」事件を経て二人は(いちゃつく程度には)愛し合う様になった。
また、シンディはピーターが多次元宇宙のどこにいても発見できる等、二人の繋がりは根本的なレベルとなっている。
だが、家族や(シンディが行方不明の間に婚約者がいた)元カレの事情が不明だったことや、一緒にいるとどうしても◯◯する事もあり、二人はとりあえず距離を置く事にした。
だが、離れてからも二人の絆は変わらず、パートナーとしての相性も良い。また、離れた後もピーターは彼女の事を「好く」思っていると思わしき発言がある。
ちなみに、ピーターが彼女にFacebookのアカウントの作り方を教えた。
なお、ピーターとの初キスはシンディがピーターを殴っている最中に二人とも「スイッチ」が入ったというもの。
経歴
上記の通り蜘蛛の神々のアバターの1人。
蜘蛛神達のエネルギーを奪おうとするスパイダーマン達の天敵「インヘリターズ」からは「花嫁」と呼ばれ、ターゲットとされていた。能力のコントロールをサポートする理由もあり、オールドマン・スパイダーことエゼキエル・シムス(アース-616のエゼキエルとは別人)が彼女を10年隔離していたが、ウォッチャーに起きた事故がきっかけで彼女の存在はピーターに知られ、解放されることとなった。
シンディは「スパイダーマン」の力ではなくて自身の力によってアイデンティティーを確立・自立したいと願ったため、「シルク」および社会人「シンディ・ムーン」としての行動も始めた。
だが、シルクの解放がきっかけでインヘリターズの1人の魔人モーランが現れ、スパイダーバース事件の発端となる。事件の後、隔離されていたことで生き別れた家族や初恋の元カレの捜索のためにジャーナリストになった。
- 家族はしばらくして見つかったが、元カレには婚約者がいることが判明する (シンディとは6ヶ月付き合ったが、進学先が違ったので一度別れた。その後、彼女が隔離されたことを知らずに何年もコンタクトを取ろうとしていた)。その後、その元カレが婚約破棄していただけでなく、なんと半分霊体の超人スペクトロとなっており、様々なことがあったが、協力して敵を倒す事になる。
だが、過去の経験から精神的なダメージを負っていると判明し、ピーターがファンタスティック・フォーに彼女のケアを頼んだ。だが、シンディは過去をピーター以外に知られることを嫌っていたが、ピーターがファンタスティックフォーのメンバーに話したことで怒り (顔面をパンチした)、当て付け?にヒューマン・トーチとデート&犯罪の取り締まりをしたこともある(ピーターの抗議も意味なかった)。ただし、ヒューマン・トーチはその後にメデューサとデートしていたので、そもそも付き合っていたのかすら不明。
- スパイダーマンはヒューマン・トーチに比べられるほど恋愛遍歴が豊富であり、シンディをS.H.I.E.L.D.のアカデミーに紹介する事となるモッキンバードも、ピーターと一時期付き合ったことがある。
- モッキンバードはホークアイと離婚した後、ピーターの前にはS.H.I.E.L.D.エージェントのランスロット・ハンターと付き合ったりしていた。
ソロシリーズにて、ブラックキャットの手下となり、表向きはスーパーヴィランになったが、実はS.H.I.E.L.D.のスパイとして潜入していた。ピーターの会社「パーカー・インダストリー」の本部・支社合わせて48の建物の一つに進入したこともあった。アース-65の自分のカウンターパートとの戦いに勝利し、その潜入を終えてからは、S.H.I.E.L.D.アカデミーに出席する事をモッキンバードと同意した。
ソロシリーズの後は、アイアン・スパイダーや二代目ハルクとして知られるアマデウス・チョを含む韓国系のアメリカ人ヒーロー達とチームを組んでいるほか、彼と共に「チャンピオンズ」や第2期「エージェンツ・オブ・アトラス」にも参加している。
能力とコスチューム
スパイダー・センスことシルク・センスを持ち (ピーターいわく「まるでシャンプーの商品名」)、ピーターのよりも強力なウェブは自然生成され、10本の指全てから発射可能、糸を使ったクローを展開可能、映像記憶能力等、(1000tを持ち上げたりしてる)ピーターよりも身体能力がかなり弱いことを除けば一般に知られる蜘蛛としての特徴全能力がピーターの上位互換。
特にシルク・センスと速度はピーターよりも遥かに強く、シルク・センスは強力なぶん、一般人の些細なトラブルに反応したりする。その為、
光速動作が可能なアース-616のピーターよりも(反応速度だけは)速い。
以前は自身のウェブを直接身体に纏わせていたが、「ダサい」とされたために新たなコスチュームを使用している。
後に、韓服の意匠を込めたコスチューム「シルクワーム」に変更している。
アース-65
この宇宙では犯罪スパイ組織「S.I.L.K.」の頭だと判明。「サタン・クロー」と呼ばれるハイドラのガントレット型超兵器を使用する。
元々はS.H.I.E.L.D.の蜘蛛研究者であり、アース65のスパイダーウーマンのカウンターパートのジェス(男性)がスーパーヴィランに、グウェンがスパイダーグウェンに化するきっかけを作り、色々あってジェスと共にS.H.I.E.L.D.に反旗を翻し、キャプテン・アメリカ達と戦ったりした。アース616に移動してグウェンのパワーを狙ったりしたが、ジェスに裏切られ、戻ったところをアース616のシンディ自身、グウェン、アース616のスパイダーウーマンに待ち伏せされて捕らえられた。
- アース65ではスパイダーウーマンのカウンターパートがヴィランとなったため、グウェンがスパイダーウーマンとなった。
- こちらの世界のヒーローが他世界では悪役となっているケースは他にもある。例えば「エグザイル」のケースだと、我々の知ってるヒーローの大部分がヴィランだったりする。
なお、アース-616のシンディは、アース-65の両親と会っている。
他メディア展開
発表順。
スパイダーマン:ホームカミング
演:ティファニー・エスペンセン、吹替:伊波杏樹
ピーター・パーカー / スパイダーマンの学友にシンディという名前の女生徒がおり、続編の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に登場した。
その後のシリーズ第2作『ファー・フロム・ホーム』および第3作『ノー・ウェイ・ホーム』には登場しなかったため、指パッチンの影響を逃れ、ピーターたちより先にミッドタウン高校を卒業したと思われる。
スパイダーマン/偽りの赤
日本発の漫画で、レギュラーとして登場。
スパイダーマン:スパイダーバース
シリーズ第1作には登場しなかったが、その後女性チームを主役としたスピンオフの制作が発表され、そのメンバーとして予告されている。
スパイダーマン・ユニバース
主役となる作品が制作中。
当初は映画の予定だったが、ドラマに変更され、タイトル『Silk: Spider Society』も決定した。
本国アメリカでテレビ放送後にAmazonプライムビデオで配信予定。
Marvel's Spider-Man2
作中序盤にマイルズ・モラレスの母リオ・モラレスの交際相手としてアルバートが言及される。その後エピローグでモラレス家とムーン家の顔合わせの際に登場するが、シンディは後ろ姿のみの描写であった。
関連イラスト
(「SILK」や「シルク」など単発検索の方がイラストが見つかる。)
外部リンク
他の朝鮮系戦闘ヒロイン達
韓国は独自のヒロインチームを持っており、美女のヴィランに立ち向かう。メイコ以外はそのチームに入っている。今後シルクが参入するかは不明。
- アミ・ハン / ホワイト・フォックス
いわゆる「九尾の狐」にあたるクミホの生き残りとされ、人間形態は社会人バージョンは黒髪で、ヒロイン形態は銀髪美女。クミホなので広範囲の能力を有していると思われるが、今のところは優れた感知能力(別次元のエネルギーも感知可能)と追跡能力、爪、動物との交信が判明している。
- シャロン・ロジャース
並行世界におけるシャロン・カーター。
- セオル・ヒー / ルナ・スノー
22歳。オッドアイで頭の左側が白髪化している美女で、アイドル歌手を兼任している。冷気を操る。
この2人はゲーム『マーベル・フューチャー・ファイト』のオリジナルキャラ。
- クレッセント
10歳の幼女。テコンドーと思わしき格闘技を修めており、巨大なヒグマかツキノワグマのアストラル体のイオとペアを組んでいる。
- メイコ・イン
元はヴィラン集団「ドラゴンフライ」の1人だったが、自らの意思で悪を離れた。ピーター・パーカーの同僚の従姉妹で、詳細不明だが朝鮮系とされる美女アサシン。婚約者が「ハンド」の派生組織「トルゥー・ビリーバーズ」(シンビオートに寄生された女性ペイバック(表向きはS.H.I.E.L.D.のエージェント)がリーダーをしていたこともある)に入りヴィラン・ドラゴンフライとなり、組織への忠誠を試されてメイコの殺害を命令され、メイコは3度の暗殺未遂を経験した。後にスパイダーマンとピーターの同僚の中国人アンジェラ・インに助けられた。メイコはスパイダーマンと協力して元婚約者に恥をかかせ、ドラゴンフライは切腹した。その後、本人は嫌々ながらトルゥー・ビリーバーズに入りドラゴンフライとなることとなったが、アンジェラの殺害を命じられた際に組織を脱出した。次代のドラゴンフライの座を狙うヤノに命を狙われるが、スパイダーマンと(ヒーローになった)エレクトロと共に撃破し、無事に組織を抜けた。
関連タグ
- 山城拓也・小森ユウ・天野翔・尾ノ前侑・サクラスパイダー...東洋系のスパイダーマン達。
- スパイダーグウェン・スパイダーMJ・ブラックキャット・キティ・プライド・シルバーセーブル・モッキンバード・マロウ (サラ・ラッシュマンとして) ・サラ・ステイシー...ピーターと愛し合ってきた他のスーパーヒロインや戦闘力を持つ女性達。
- ローグ・エマ・フロスト・ホワイト・タイガー・マーサ・フランクリン (3代目スパイダーウーマン)...ピーターに好意を抱いてきたスーパーヒロイン達。