ヒッポリュテ(Fate)
ひっぽりゅて
『Fate/strange Fake』に登場する2人目のライダークラスのサーヴァント。
健康的な肌色、結い上げた髪と簡素な服を着た精悍な女性。
初登場は小説版第2巻終盤(イラストと素性が判明したのは第3巻)。
ドリス・ルセンドラによって召喚された。漫画版3巻末にてついに全身イラスト公開。
その後の経緯は不明だが、真アーチャーが敵マスターとは言え、幼子を狙ったことに激怒し、偽アーチャーとの戦いに割って入り、そのまま真アーチャーと激闘を繰り広げた。
ギリシャ神話の戦神アレスと月女神アルテミスの巫女たるオトレーレの間に生まれた子。
ヘラの計略によりアマゾンに来訪したヘラクレスによって殺害されてしまう。ギリシャ二大英雄のもう片方・アキレウスが生前素顔を覗いて恨みを買ったペンテシレイアとは姉妹に当たる。
一人称は「私(わたし)」。
女王としての威厳と戦士としての勇猛さを兼ね備え、子どもへの優しさも持ち合わせた人格者。
その一方で、良くも悪くもかなり直情的な性格であり、真アーチャーの振る舞いに激昂して明かすべきでない情報をうっかり明かしてしまった事もある。この自らの理想を重視するあまり暴走しがちな点は、同郷のアタランテや姉妹であるペンテシレイアを彷彿とさせる。
その他、同行する下記の愛馬カリオンを労る描写など、自身の仲間や幽精に情をもって接し、無垢な子供への危害を加えるのを良しとしないうえ、隠し事に向いてない偽アサシンとも通ずる部分が多いが、マスターとの交友関係一点に関しては驚くほど対照的である。
天馬「カリオン」に跨がり、弓と槍を使用して遠近問わずオールラウンドに戦う。
宝具の軍帯を使用することで自身に神の力を宿し、拳での打撃でも圧倒的な攻撃力を叩き出せる。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
ネタバレ注意 | B | B | A | C | D | A |
保有スキル
騎乗(A) | 騎乗の才能。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。Aランクで幻獣・神獣ランク以外を乗りこなす。 |
---|---|
対魔力(C) | 一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。Cランクでは、魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。 |
神性(B) | 神との交わりの深度、神霊適性の高さを表すスキル。アルテミスの巫女であった女王と戦神アレスの間に生まれたが故に濃い神気を纏うが、死後、神の座に至らなかったためにAランクにまでは達していない。 |
カリスマ(B) | 国や軍を統一する為の指揮能力や本人の持つ魅力などを統合したスキル。 |
戦神の軍帯(ゴッデス・オブ・ウォー)
- ランク:A
- 種別:対人〜対城宝具
- レンジ:−
- 最大捕捉:不明
父親であるアレスの分体である軍章旗を帯の形に直したもの。
二の腕にリストバンド状に巻き付けて装備している。使用者の神性と筋力、耐久、敏捷、魔力の値を大きく引き上げる事が可能だが、一定以上の引き上げは現代社会の神秘の薄さでは使用できない。なお、バーサーカーのペンテシレイアも似た物を身に着けているが、同一品かどうかは不明。
最大捕捉についてはマテリアルに記載自体が無いため現状不明。
生前
実の姉妹にして、アマゾネスの女王で女戦士同士。時系列ではヘラクレスの十二の難行によるヒッポリュテの死後にトロイア戦争が起こっているため、順当に考えればこちらが妹と思われる。
彼女からはヒッポリュテは「清廉潔白すぎて逆に危なっかしい」と評されている。
実の父親。オリュンポス十二神の一柱である戦神。
真体が機神であるため、子を残した経緯はアバター状態であった模様。
オトレーレ
実の母親にして、先代女王。女神アルテミスの巫女として仕えた。
ただ、アルテミスの本性を知った場合、どのような反応が返ってくるかは想像に難くない。
ヒッポリュトス
実の甥(または、ヒッポリュテの妹であるアンティオペーの息子である説もある)。
冬の星座ぎょしゃ座のモデルとなった人物とされる(他の著名なモデル候補だとエリクトリニス王がいる)。もしかしたら、上記のぎょしゃ座の逸話がライダー適性を得た一因とも考えられる。ただし、車椅子をチャリオットに改良して戦場を駆け抜けたエリクトリニス王に比べて、ヒッポリュトスは戦車から落ちた挙句に戦車を引いていた馬に踏み殺されたという散々な逸話として伝わっている。後に医神の手により生き返るも、今度は医神が死を迎えることとなってしまう。
Fate/strange Fake
ヒッポリュテを「ポルテちゃん」とあだ名で呼ぶ女性マスターかと思いきや、実はエルメロイ教室の生徒達(つまりはロード・エルメロイⅡ世の生徒達)が令呪を分けて彼女のマスターとなっている。現界直後には、遠坂凛とドリスがマスター権を賭けて戦うといったひと悶着を起こしていたが、その実力と目的に同意し契約を結ぶ。ちなみにアルトリアと同じ髪型になっているのは、元々の髪型が市街地での活動にそぐわなかったため、ドリスによって変えられたからである。
生前に己を殺した相手が変質した姿。
今回の聖杯戦争では変質してしまった彼が幼い子どもを殺そうとした事に激怒し、彼を「外道」と称している。対して、彼からは「裏切りの女王」と称されている。彼に殺された事については些末な事だと割り切ってはいるが「要求を呑むから貴様の子供を産ませろ」と言うくらい高く買っていた男のあまりのしみったれた落ちぶれっぷりには怒りと失望が振り切った様子である。
敵対者であり偽アーチャーの二代目マスター。
12歳ぐらいの幼子である故か、真アーチャーが彼女を狙った事に怒りを抱いたり、去り際に軽く微笑むなど、「敵」と言うよりは「幼い子ども」として見ている節がある。なおティーネ本人はこの対応について「自分は敵とすら見なされていない」と捉えており、結構気にしている模様。
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