プロフィール
真名 | マナナン・マク・リール〔バゼット〕 |
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クラス | アルターエゴ |
性別 | 女性 |
身長 | 172cm |
体重 | 58kg |
出典 | ケルト神話、Fate/hollow ataraxia |
地域 | アイルランド |
属性 | 中立・善・天 |
好きなもの | ボードゲーム(バゼット)、誰かの喜ぶ顔(マナナン) |
嫌いなもの | 予定にない暇(バゼット)、不倫(マナナン) |
設定担当 | 水瀬葉月 |
ILLUST | 林けゐ |
CV | 生天目仁美 |
本来のマナナン・マク・リールは男性神。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアルターエゴクラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
2022年バレンタインイベント『マナナン・スーベニア・バレンタイン』実装に伴い期間限定ガチャより排出される。
シリーズでは知られた執行者バゼット・フラガ・マクレミッツを依代とした疑似サーヴァント。
同イベント内では、諸事情から「マナナンの疑似サーヴァント」としての人格と、バゼット自身としての人格が分裂してしまう事態となる。この状況を反映したことで、戦闘時のゲストサポートに同一性能の二人が再臨段階別で同時に出現すると言う今までにない手の込みようが見られた。
真名
ケルト神話における海の神にして魔術師、「マナナン・マク・リール」。
航海の神であり、同時に永遠の楽園「常若の国」の管理者でもある。ファンズという非常に美しい妖精(女神)の妻を持つ。ブリテンとアイルランドの狭間にあるマン島は、彼の所領とされる。
魔術師としても優秀で数々の魔道具の制作者であり、同時にそれらの愛好者にして蒐集家でもあった。しかも気に入った相手が現れると、それらを惜しみなく他者へと譲っている。養子である光神ルーのフラガラッハ、ディルムッド・オディナの双剣はマナナン秘蔵の魔剣であり、中でも「色彩のマント」は広げるだけでどんな魔術でも発動するという、非常に優れた万能アイテムだった。
非常に温厚で世話好きな神であり、人間との関わりを大切にしていたとされる。旅好きでよく地上を遍歴しており、自慢の魔法船にマン島を曳かせて遊覧して回ったのだという。こうした性格・経歴の差から、依代のバゼット自身は「マナナンが自分を依り代に選ぶ筈はない」と思っていた。
しかし「優しい人ほど怒らせてはいけない」という範例でもあり、海を蔑ろにするものには一切の容赦をせず、一度怒りに火が点くと腹の虫がおさまるまで止まらず、嵐を起こしてあらゆるものを水に流して破壊するという非常に容赦のない一面を持つ。ただ怒りが治まると、一転していつもの温厚な神に戻り恨み言も残さない、まさに「海そのもの」の様にサッパリとしたところがある。
クー・フーリンの義理の祖父(光神ルーの養父)に当たり、常若の国を訪れたクー・フーリンにファンズが懸想してしまい、出ていかれてしまったことがあった。ほとぼりが冷めて反省して帰ってきた妻を赦し、以降は魔法のマントの中に隠すようになったという。しかし自分も妻一筋というわけではないらしく、人間の女性を娶って子供を成しており、その血筋を僭称する者もいた。
人物
一人称は両者とも「私(わたし)」。
基本的に他作品におけるバゼットと性格は同じ。完全ではないが『hollow』の経験を含む、元の世界の記憶を有して現界しており、孔明やアムールの様に主導権が依代側に譲渡されている状態。
なお初登場イベントにて、本来はイシュタルや村正同様にマナナンをベースとした人格でカルデアに現界していたのだが、紆余曲折あってイベント中におけるマナナンの記憶は一旦リセットされており(曰く、英霊の座にも記録されないとのことである)、バゼットが主体の霊基に変質した。
第二再臨では、ランサーやスカサハ達ケルト出身のサーヴァントを思わせるボディスーツじみた戦闘服へと変化しており、髪型もかの人物に近くなる(長く伸びた髪を下向きに結っている)。
第三再臨では肉体の主導権が憑依したマナナンに移り、白いドレスを身に纏った大海原のように穏やかでサービス精神旺盛な女神へと変わる。マナナンは男性のはずなのだがいいのだろうか……なお、この服装はマナナンの言葉を意訳すると「バゼットの秘かな願望を具現化したもの」らしい。
いずれの状態でも互いの自我は存在しており、マナナンが依代では取り得ない態度を取ったり、お節介で恥ずかしい内情をバラす事もあり、その都度バゼットの意思は悶絶する羽目になっている。
なお、書籍マテリアルにおいては、実は「マナナン」としての性格は、バゼット自身がマナナンの性質を用いてそちらに寄っており、性格を作っているだけと解説されている。しかしバゼット本人も知り得ない意識がそうさせているので、この事情を知っても彼女は認めないだろうと思われる。
能力
戦闘では、依代に合わせたルーンによる身体強化を付与した格闘術を行使する。
モーション中では、ルーンを纏わせた拳撃やアッパーカット、飛び蹴りをメインとしつつ、引き続きメイン武器の「フラガラック」を幅広い形で行使している(チャクラム型に形成して2個飛ばす、槍型に形成して投擲する、ブロック型に形成して頭上からのパンチで押しつぶす、直接掴んだ状態でパンチと同時に炸裂させる、敵の周りを取り囲んでピンボールのように衝撃を伝播させる)。
第3再臨では、マナナンの神秘的さを前面に押し出した戦法に切り替わり、アンヴァルに騎乗して体当たりする、アンヴァルで上空を駆け抜けて間欠泉を巻き起こす、上空から光の槍を投擲するなどの攻撃を見せている。また、フラガラックの使用法も変わっている(両手でフラガラックを押し当てて炸裂させる、円形カッター型に形成して頭上から落下させる、ビット型に形成して敵を取り囲んで衝突させる、アンヴァルに騎乗した状態で周囲に展開したフラガラックからビームを放つ)。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | A | B | B | EX | D | EX |
保有スキル
対魔力(B) | 魔術発動による詠唱を三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などもってしても傷付けるのは困難。 |
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騎乗(A) | 乗り物を乗りこなす能力。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。Aランクならば竜以外の幻獣・神獣すらも乗りこなせる。 |
神性(B) | ケルト神話の神霊マナナンの分霊として神性を持つ。ただし、バゼット・フラガ・マクレミッツという人間を依代にしているため、Bランク止まりとなる。 |
伝承保菌者(EX) | 詳細不明。バゼット由来のスキルと思われる。 |
封印指定執行者(A) | バゼットの身体に染み付いた対魔術師戦闘法。協会に封印指定されるような危険な魔術師に対抗するための格闘術、魔術、精神性などを総合した能力のレベルを示す。 |
海神のルーン(EX) | 海神マナナンの力をもって行使される多種多様なルーン魔術。バゼット自身の不器用さにより、彼女元来の魔術を強化する指向に偏っているが、裏を返せば神の万能性が全てシンプルな破壊力へと収束する利点にも転じている。 |
宝具
斬り抉る戦神の剣(フラガラック)
- ランク:EX
- 種別:迎撃宝具
- レンジ:1~50
- 最大捕捉:1人
「伝承保菌者(ゴッズホルダー)の証明を。」
「後より出でて先に断つもの(アンサラー)――『斬り抉る戦神の剣(フラガラック)』!!」
海神マナナンから太陽神ルーに与えられた短剣。カウンターに特化した迎撃礼装であり、相手の攻撃に対し「必ず先に命中する」という因果逆転の能力を持つ。殆どの実在宝具が時代と共に失われる中、この神秘はフラガの一族が伝承保菌者として代々まで受け継いでおり、現代の当主にして執行者となったバゼットの切り札として運用されていた。その縁で元の所有者であるマナナンの疑似サーヴァントとなったバゼットは、それをより根源的かつ気軽に扱えるようになっている。
詳細は該当記事を参照。
奔り猛る戦神の剣(フラガラック・アンヴァル)
- ランク:EX
- 種別:迎撃宝具
- レンジ:1~50
- 最大捕捉:1人
「後より出でて、先に断つもの。」
「時には痛みを与えましょう!『奔り猛る戦神の剣(フラガラック・アンヴァル)』!!」
継承者とはいえ人間であるバゼットが使っていたフラガラックは、弾数1つを作成するために1ヶ月ほどの儀式を要するものであったが、本来の所有者であるマナナンはそれより遥かに簡易に、そして多様な方法で作り上げることができる。マナナンの「海の神としての性質」「海を駆ける魔法の白馬アンヴァル」を軸にした泡製のものとなっており、波と泡の具現とも言われる白馬を海の白泡に変じさせ、それを逆光剣に錬成する。戦闘における第3再臨では、こちらの宝具へと変化する。
ゲーム上での性能
史上初のカウンター状態付与宝具を持つ、上級者向けテクニカルアタッカー。簡単に言うと「宝具発動でフラガラックカウンター状態を付与、相手の通常行動(バゼットが対象となるスキル・宝具・チャージ攻撃含む)の対象になった時、行動後に宝具ダメージを与える」と言った流れ。
原作の「必ず先に命中する」という部分は再現されず、単なるカウンター攻撃に落ち着いている。「切り札/奥の手と認識されている以外の攻撃に対しては因果逆転が作動しない」という原作の設定上、どの攻撃が決定打になるか分からないゲーム上で再現するのは困難と判断されたのだろう。
宝具待機の状態が保つ1T限定ではあるが相手の行動回数分発動可能、無敵・回避等で被ダメージが0であっても行動対象になった段階で発動確定、ガッツがあれば敵の攻撃でHPが0になってもガッツ発動後に反撃発動なので、最大3発、場合によっては同じ相手に複数発叩き込むことも可能。Q耐性ダウンにより、同じ敵に当てれば当てるほど火力が増す。それに加えて、スキルにNP最大50%獲得・1T回避も持ち、宝具効果でターゲット集中も付与されるため宝具の安定発動もしやすい。
注意点としては、石化・睡眠・スタンなど行動不能状態の時・ブレイクスキルなどの特殊行動に対しては当然反撃は発動しない。また、この反撃によってブレイクゲージを破壊することは出来ず、ゲージが残っている場合は最低でもHPが1残る。そして、このフラガラックカウンターによるダメージは宝具ダメージ扱いになるのだが、その倍率は「強力な攻撃」=全体宝具と同等である。
従って、一撃で出せる火力は自ずと他の単体宝具より劣る上、発動が相手の行動に依存するため、こちらを対象にしないバフスキルを多用されると折角のカウンターが無駄になってしまう。これにより「宝具攻撃で睡眠状態を付与」「宝具威力アップをつけようにもターンの終わりに永久睡眠が発動し、カウンター状態も剥がされてしまう」オベロンとの相性が敵でも味方でも絶望的に悪い。
しかし、BQアップ・キャスター特攻付与等で火力を底上げ出来ることに加えて、クリティカル威力アップやスター獲得と言ったクリティカル運用向けのスキルが揃っていること、前述の「ゲージブレイクが出来ない」ことも、「1ターンで実質2ゲージ分ダメージを与えられる」とも言えるため、それを理解して運用すれば高難易度クエストの速攻クリアに役立つ高いポテンシャルを秘めている。
関連人物
生前
かつてバゼットが召喚したサーヴァントで、当時の距離感そのままに「ランサー」と呼んでいる。
マナナンにとっては義理の孫にして、妻の浮気相手という関係。当の本人に聞いても「よく覚えてねぇんだ」としかめっ面で返してくる。とぼけているという訳ではなく、原典ではこの一件が拗れすぎた為に記憶を消去することで強引にケリをつけた為、本当に覚えていないのだと思われる。
当然、マナナン本人としては完全に許したわけでもなく、マイルームでは「なんでもあげますよ。妻以外は。ははははは、ブラックジョーク」と、中々に笑えないコメントをぶち込んでくる。
クー・フーリンと同じくケルトの英雄。依代とは冬木の活動時期が10年以上違うため接点は無し。
型月のマナナンにとっては魔剣も与えた養子であり、以前より言及はされていた。息子達側から言及はないが、こちらでは第三再臨になると「略奪愛はよくないです」とストレートに言ってくる。快活な剣の方であれば苦笑で済みそうであるが、真面目な槍の方にとっては胃痛&自害案件。
Fate/Grand Order
バゼットがかつて契約したサーヴァント。相変わらず彼女の後をつけて回っているようだが、誰もその存在は知覚してはおらず、バゼット自身も見守られているような感じがするとの事である。
前年度のバレンタインイベントの主役にして、擬似サーヴァントとしての先輩。
依代はどちらも『hollow』の最重要人物だが、実は本人同士の絡みはほぼ無かった。
今回のイベントでは散々いいように騙された為、マイルームボイスは敵意マシマシ。
契約したマスター。彼/彼女のサーヴァントとしての経験を新鮮に感じている。
バゼットの側は数々の苦難を乗り越えてきた彼/彼女を人間として尊敬している。
マナナンの側も気に入っているのか、何やら本腰を入れてもてなそうとしている。
彼女から「完全栄養食」だとしてキュケオーンを勧められたバゼットだったが、スペックに不満はないが「満足感がない」として微妙な反応。キレたキルケーに豚に変えられないか心配である。
クー・フーリンの師匠であるスカサハに、バゼットはかなり興味津々である。
一試合手合わせをと頼んでいるが、シミュレーターが壊れないだろうか……
シナリオ中でも同類と評されていた、自称クラス・ボクサーのサーヴァント。
ランサーの彼とはYARIOの同僚でもあり、2022年水着イベントでも共演した。
依代にとっては因縁の外道神父を依代にしている、アルターエゴの擬似サーヴァント仲間。
裏切られてなお、個人としての評価は結構高め。しかし、マナナンの側は警戒している模様。
クー・フーリンの叔父で、美女を見かけると口説いてくる恋多き男。
マナナンからは「恋路の応援はするが人妻は止めておけ」と凄まれた。
宝具「不貞隠しの兜」を保有しているため、マナナンからは「名前が良くない」と言われた。
尤も、アーサー王は不貞をした訳ではなく、モルガンに魔術で遺伝子を抽出されたのだが……
彼女から「クーちゃんと何かあった気配を漂わせてむかつく」と敵視されている。
マナナンはバゼットから何があったのか聞き出すために、お茶会を画策している。
悪事や非道を働いたり、神秘を民衆に広めたり、良かれと思って騒動を巻き起こしたりする、悪人&問題人物なキャスター達。バゼットは、封印指定執行者として彼らを見張っている模様である。
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※ 以下、イベント『マナナン・スーベニア・バレンタイン』のネタバレ注意!
イベント内でのバゼットは、バゼットを元にテオブロマが作り出した模造品であった。他者に分け与えるマナナンと、封印指定執行者として奪ってきた呵責を抱くバゼットとの齟齬が生じ、完全な状態での擬似サーヴァントとは言いがたいものになっていたのだ。マナナン本人もバゼットの姿をして一度現界しており、カレンはそれを危惧してマナナンにも接触したという事情があった。
終盤、テオブロマから産み出されたクー・フーリン・オルタによってテオブロマの支配を免れ自我を持った模造品であることを思いだし一度吸収されてしまうが、マナナンがバゼットと接触したことにより齟齬を埋めてようやくマナナンの擬似サーヴァントという形で再誕することができた。