概要
2024年6月18日のNintendo Directで情報が解禁され、同年11月7日に発売された、『マリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIX』から9年ぶり(『マリオ&ルイージRPG3!!!』のリメイク作である『マリオ&ルイージRPG3 DX』からだとおよそ6年ぶり)となるマリオ&ルイージRPGシリーズ最新作。
シリーズ初のNintendo Switch用ソフト及び、かつて開発を行っていたアルファドリームが倒産してから初の完全新作で新たな開発元はアクワイアが担当。音楽は前作までの下村陽子ではなく、新たに坂本英城が担当する。
舞台はキノコ王国とは異なる別の世界・コネクタルランドで、船のように海を移動する船島を拠点に海を漂う漂流島の数々を探索する。
『マリオ&ルイージRPG4ドリームアドベンチャー』以降のRPGシリーズは、プロデューサーの意向でオリジナルキャラの出演・活躍がだいぶ控え目になっていたが、本作では多数のオリジナルキャラが登場し物語に関わってくる様になった。
新キャラクターであるコネクタルランドの住民はコネクターや電源タップのデザインが用いられ、敵勢力はイヤホンジャックなど、全体的に家電製品を意識していると思われる。
もちろん既存のマリオシリーズキャラクターも登場しており、今までのシリーズファンには嬉しい要素がちらほら。マリルイ過去作のザコ敵も何体か再登場している。
テーマは「絆」「繋がり」で、作中ではマリオとルイージの絆だけでなく、登場人物達や世界の繋がりが描かれている。そしてその正反対に位置する概念も。
ブラザーアクション/ブラザーアタックも進化し、マリオとルイージが今までより激しく画面内を飛び回っている。
通常攻撃のジャンプやハンマーも連携でより威力を高める要素が加わり、ブラザーアタックはエクセレント時、特別なカットイン演出と共に攻撃範囲まで拡張されることも。
尚本シリーズでは、一部場面を除き全作品通してドット絵が主流だったが、本作は完全なフルCGである。セリフを話す時の吹き出しにキャラ名が表示されるようにもなっている。
また、セリフが表示される効果音も架空言語を話しているような声になった。
もちろんマリオとルイージの生き生きとしたリアクションも健在で、本作から青ざめる表情差分も追加されている。
4と同様にルイージが大いに活躍し、後述の「ルイージセンス」はフィールド攻略やボス戦に大いに役立つ主要システム。
『MIX』『1DX』『3DX』から引き続き敵にもレベルが表示されるほか、本作では敵にもHPゲージが表示されるようになり、どの程度までダメージを与えたか一目で分かるようになっている。(一部「?」マークで表示されない敵もいるが)
本作は全体的に敵のレベルが高く、序盤の敵でもフェイントを使って来る程難易度が高い。
終盤の敵はHPが1000を越えてるものが多く、過去作のラスボスを数値だけなら上回っている、もっともマリオとルイージの与えるダメージも増加しているためバランスはとれている。
あらすじ
ある日、ピーチ城の庭で過ごしていたマリオとルイージは突然空に現れた謎の空間に吸い込まれ、異世界コネクタルランドに迷い込んでしまう。
そこの船島で出会った少女・コネッタと不思議な生き物・タップーから、このコネクタルランドの大地が何者かによってバラバラにされてしまった事を知る。
コネクタルランドを救うため、マリオブラザーズは新たに島つなぎの冒険に出るのだった。
登場キャラクター
主人公
キノコ王国の言わずと知れたヒーロー。コネクタルランドに飛ばされてしまい、バラバラになった島々を元の大陸に戻すために冒険に出る。
冒頭の経緯は『マリオ+ラビッツ_キングダムバトル』や『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に類似しており、弟とはぐれた際には幻聴と幻覚が見えるほど心配していた。
臆病だがやる時はやるマリオの弟。同じくコネクタルランドに飛ばされ、時に閃く「ルイージセンス」で道を切り開いてくれる事も。
冒頭では兄とはぐれた後先に船島に飛ばされ、コネッタと仲良くなった。
漂流島に着いた時の着地芸と、ルイージセンスの決めポーズのバリエーションの多さは必見。
サポートキャラクター
コネクタルランドを支えるコネクタルツリーの育て師「ソダテナー」を務める心優しい少女。
元々の木は何者かによって枯らされてしまい、新たなツリーの育成に励んでいる。
ブタの貯金箱の様な姿の本作のサポート役。コネッタの友達。
ブタ鼻に見えるのは目で、勘違いされ易いのが悩み。ルイージの帽子の中を気に入っており、普段はそこに待機する。
背中の穴になんでも収納でき、メニュー画面のテレビや、集めたコネリーを入れている。
毎度お馴染みキノコ王国のプリンセス。
マリオ達と同時期にコネクタルランドに飛ばされ、合流後はマリオ達の島つなぎを別行動でサポートする。
この際にグズグズ団に入隊し、腕に団員の証であるスカーフを巻く。
『3!!!』以降マリオ達のサポート役を務めてきたスターの精。
コネクタルランドには詳しくない為、今回はサポート役をタップーに譲り、ピーチの護衛に回りつつ共にグズグズ団に入隊する。
シリーズ常連のオリジナルキャラともあって、「黄色い全裸」と呼ばれたり、「八頭身美人モード」の話題を口にしたりと彼女関連の過去作ネタが盛り込まれている。
サビレッタ島の子供自警団。チームワークは微妙。
ある日やってきたマリオ達の活躍に惚れ込み、島つなぎの旅に協力する。
- グミ
桃色の女の子でグズグズ団のリーダー。ピーチに憧れを抱いている。グズグズ団の中では唯一親が登場する。
- ズレッタ
緑色で痩せ型ノッポの男の子。達観しているようでいて、時折ズレた発言をする。
- グレール
自分こそグズグズ団のリーダーだと主張する青色の男の子。口先だけは立派だが、根は臆病。
- ズンドー
ずんぐりとした黄色い男の子。いつも彼だけ遅れてやってくる。
方位磁針付きの帽子を被った男の子。口調は「〜ッス」。
海流調査が生業で漂流島に詳しく、マリオ達に海図を譲る。
父親のパパミールがゾケット一派に攫われており、彼を探すのも目標である。
メリーゴ島に住まう天才発明家。レンチが2本付いたゴーグルを身に付けた白衣の女性。
ブラザーアタックのアイテムを作ってくれる。
コネクタルランドの住人たち
- デキータ&ツクローサ
熱血バカのデキータと、拗らせているツクローサの兄妹。
コネクタルランド分裂の際、離れ離れになってしまったが、合流後は先に会った方が船島で装備屋を営む。
本作におけるハンマーを授けてくれるキャラクター。
- ウルーサ
グラングラン島の長兼職人である肝っ玉。デキータとツクローサの母親。
気丈な性格と高い腕前を持ち、島民からは慕われている。
- シバレル&アッチーノ
ラブラブなカップル。それぞれ何かと寒いギャグを言う事が多いツルンベール族の王子と一度ハートに火が付くと最後まで止まらないフレイーム族の姫。
お互い対立する部族の跡取りだったが、周囲の反対を押し切り駆け落ちした。
- ディオード
「さすらいのステップマスター」の異名を持つ伝説のダンサー。ワックスで髪型を整えないと踊れない難儀な性格。
- エミット
ディオードの助手でしょっちゅう振り回されている苦労人。2代目ステップマスターの座を密かに狙っている。
- オルケーノ
フレイーム族の博士でかなり博識。口調は「〜けーの」。
偏屈な性格だがおだてに弱い。
- アダップル
ギミルダがライバル視している発明家。クラゲ島の名物ピザ「クラゲリータ」が大好物。
ピザ作りの腕前からルイージを王子様と呼んで気に入っている。
- フレン
オンノフ島に住まう温和な少年。
クッパJr.と友達になったが、マリオブラザーズに対しても協力する。
Jr.の友達と言うことでクッパ軍団からも覚えがよく、微笑ましく見守られている。
- ニョッキーナ
ツイス島に住むワックス職人のマダム。
森に住んでいるのに大の虫嫌いで、虫に触られると我を忘れて逃げ去ってしまうほど。
- ロウデン
デンキュー島の長。
無責任で島民から信頼されておらず、側にいる秘書の方が頼りにされている。
- イワガール
グラングラン島出身の女の子。岩礁が大好きな為こう呼ばれており、本名ではない模様。
船島で話しかけると岩礁探しを依頼され、見つけた数に応じて報酬がもらえる。
- ルンデス
モンスターマニアである調査員。口調は「〜デス」または「〜ンデス」。
調査のために自分の命が危険になってもいいという、何か危ない人物。
- シバレルの父
ツルンベール族の族長。
最初に会った時はコレを浴びてしまった影響で、息子の恋愛はおろか息子の存在自体も拒絶していた。
- アッチーノの父
フレイーム族の族長。
娘の駆け落ちを「情熱セレクト」と絶賛する親バカだが、流石に相手が対立する部族の王子であることには難色を示している様子。
- ロウデンの秘書
メガネを付けた男性。
とても忠実な秘書で、何やら島の地下室によく出入りしているらしい。
- おばちゃん3人組
船島の大広場でいつもウワサ話をしているおばちゃん達。「ニョホホ」と独特な笑い方をする。
サブエピソードのヒントをくれることも。
- レール・ノレール
マメメ島に音楽のアトラクションを作っているNPC。
- タタクト・スベール
コンパク島に氷のアトラクションを作っているNPC。
ゾケット一派
己が陰謀の為に暗躍する謎の人物。
冷酷無比な性格だがやたらと数字にこだわり、小数点第3位まで詰めるなど異常な程に細かい一方で名前の覚えが非常に悪く、見当違いな名前を言ってボルドルド隊を困惑させることも。
ゾケット配下の三人衆。
ゾケットの目的を叶えるべく各地で悪事を働き、様々なモンスターを従えている。
- ボルドー
お調子者な性格のリーダー。常に浮遊している為、移動する際は他の2人と異なり自力で空を飛んでいる。
- ルドルフ
自称頭脳担当(ブレーン)。普段はクールな素振りを見せるが妙に抜けている部分があり、タップーからはお笑い担当(コメディアン)と言われている。
- トッド
パワー担当。何か発言をしようとすると他の2人に遮られることが多く、その度にちょっとションボリしている。
各大灯台島で待ち構えている、ボルドルド隊秘蔵の大型モンスター。ヤミコネリーという淀んだ赤黒いエネルギーを蓄えている。
ボルドルド隊が従える、機械的な身体を持つ怪鳥達。一派の移動手段に使われる他、各島々から人を攫ってどこかへ連れて行く。
メガゴイールと呼ばれる巨大な個体も存在する。
ゾケットが生み出した、アダプターのような姿の下っ端兵士。
様々なバリエーションがある。
クッパ軍団
毎度お馴染み、キノコ王国では誰もが恐れる大魔王。
自身もコネクタルランドに飛ばされたが、海域の一つを占領し、第三勢力としてコネクタルランドの掌握をも目論みマリオブラザーズ、ゾケット一派双方と敵対する。
カリスマ性も健在で、占領したオンノフ島の島民から強く慕われている。
クッパの息子。コネクタルランドの掌握を目論む父を応援している。占領した民の一人であるフレンと友達になったがフレンがマリオブラザーズに協力する事を快く思っていない。
オンノフ島でマリオブラザーズを指名手配し捕獲を企てている。
クッパの側近の魔法使い。本作でも忠臣として主君親子を支える。
本作では雑魚敵としての個体はオレンジ色の服を着ている。
この他にもお馴染みの軍団員が数多く登場し、ボムへい、ハンマーブロス、アイスブロス、ファイアブロス、パタパタ、クリボー、ノコノコ、トゲゾー、ジュゲムらは台詞付きで登場する。
その他
毎度お馴染みキノコ王国の住民達。
ピーチと共にコネクタルランドに飛ばされ、合流後は船島でお店を経営したり、船島の移動速度を上げたりしてくれる。
同様にコネクタルランドに飛ばされてしまった竜達。それぞれ違った方向からマリオ達と再会する。
キャサリンは『初代/1DX』以来の登場で、ドッシーは本作がマリルイシリーズ初登場。冒頭のピーチ城の立地は『スーパーマリオオデッセイ』のものと酷似しており、同作ではドッシーもピーチ城近辺に住んでいることからの出演と思われる。
本作で初めて戦うことになるボス。
グラングラン島の乱暴者である巨漢で、皆の注目を集めたいが為に町で破壊行為を働いている。しかし昔はウルーサの元で暮らす大人しいモンスターだったらしい。
- テモリン
グラゴンが従えるモンスター。
グラングラン島の島民が作った作品を壊して回っている。
コネクタルランドの各地に埋まっているカブのような生物。詳細は後述。
- パパミール
センサミールの父親。息子を悪から逃がし、自身は強制労働の中こっそり情報をメモとして残している。
コネッタの先生である前任のソダテナー。人との絆を重んじる人物。
現在は行方不明になっているようだが……?
- オムスビ(リンク先ネタバレ注意)
コネクタルランドの守り神とされる伝説的な存在。
ツイス島にはオムスビ所縁の遺跡が並んでいる。
- ???(リンク先超重大なネタバレ注意)
システム
基本操作
従来通りマリオの後ろをルイージが追いかけるが、ピッタリくっついているのではなくマリオの動きに合わせて追尾する挙動になっている。
障害物に引っかかるなどしてある程度離れると、ルイージに呼び止められて、自動的にルイージの方に向かうようになる(ルイージセンスやイベントなどは例外)。
従来では段差や崖を飛び越える際はタイミングよくABボタンを押さなければならなかったが、本作ではマリオが段差や崖を飛び越えるとルイージが自動的に飛び越えるようになり、Bボタンを押す必要がなくなった(ルイージが敵を踏むなどの際は、従来通りにBボタン操作する必要があるが)。
ハンマーの操作はマリオがXボタンでルイージがYボタン。
また、戦闘画面にて、従来ではルイージでアイコン選択する際はBで決定・Aでキャンセルだったが、本作ではマリオの時と同様にAで決定・Bでキャンセルとなっており、従来のシリーズ経験者は少し戸惑う仕様になっている(アクションの際は従来通りマリオがAでルイージがB)。
また、敵の攻撃の際にはRボタンで緊急ガードを行うこともできる。
大航海
本作では「海流」に沿って船島を移動させ、あちこちを漂う漂流島を見つけていく。
島が近くにある時は大砲で飛んで移動できる。
そして物語を進める度にコネクタルツリーが成長し、行ける海流も増えていく。
マリオとルイージが旅をしている合間にも海流に乗って移動しており、漂流島に近づくと知らせてくれる(島から離れすぎると移動できないが、再び移動できるまでそうそう時間は掛からない)。ただ、初めて訪れる漂流島を探索している間は灯台のコネクタルプラグを連結するまで海流移動はできない。
後に船島のスピードを上げる機能が付き、漂流島やレア岩礁に近付くと等速に戻る(なお、一度目視して確認した後は、近付いても等速にならなくなる)。
中にはあるフラグを踏むことで近付くと発見できる隠れ海流がある。
ただし、海流が繋がっていない場所には行けず、同時に近くに海流がない島へは大砲で移動できない(終盤で遠く離れた海流に移動する手段が使えるようになる)。
島つなぎ
各漂流島には灯台があり、そこに取り付けられた「コネクタルプラグ」を船島に繋いでいくことが本作の主な目的。
繋いだ島はワープ土管を使って船島と自由に行き来ができる。また島を繋ぐと各地のコネクタルフラワーが咲き、今まで行けなかった場所にも行けるようになる場合がある。
ブラザーアクション
シリーズお馴染み、兄弟によるフィールドアクション。
本作ではRステックを倒して切り替える。
- UFOスピン
従来のスピンジャンプに当たるアクション。
両手を繋いで向かい合い(タンゴのポーズのようにも見える)、XボタンでUFOのような形に回転しながらしばらく浮遊する。ABボタンで普通にジャンプできるが、ハンマーは使えない。
ゲームを進めるとスピン中にXボタンを押し続けることで真下にある鉄板や細かい隙間にあるコインなどを吸引する「UFOバキューム」が使えるようになる。
敵も吸い寄せて先制攻撃することができる。
- ブラザーボール
『2』に登場したアクション。
ボール型に合体し、転がって移動する。パイプや狭い穴などに入り込む事ができる。
また、流砂の上を移動する事もできる(立ち止まると少しずつ沈むため、動き続ける必要がある)。
ABボタンでジャンプできるが、普通のジャンプよりかなり低い。
Yボタンでブレーキをかけることができる。
ゲームを進めるとXボタン長押しして離すと一気に加速する「ボールダッシュ」が使えるようになり、強風をものともせずに突っ走ったり、特定の壁を垂直に登る事が可能になる。
ボールダッシュで敵にぶつかると先制攻撃できる。
- ファイア&アイス
背中合わせになり、ファイアフラワーとアイスフラワーで変身し、ファイアボールとアイスボールを撃てるようになる。マリオがファイア、ルイージがアイスを担当する。
ファイアボールで燭台を灯したり氷を溶かしたり、アイスボールで火を消したり高熱の床を冷やしたりできる。
こちらも先制攻撃が可能で、ファイアボールを当てたら相手をやけどにし、アイスボールを当てたら相手を凍らせる。ただしダメージは発生せず、状態異常も確定ではない。
ゲームを進めると、XボタンもしくはYボタンを長押しして放つ、ハンマーで壊れない大岩をも破壊するメドローア……もとい「ブラザーボム」が使えるようになる。これも先制攻撃に使えるが、使用する際は必ずファイアかアイスボールが先に発動する上、チャージ中に方向を変えることもできないため、ボールを当てずにボムだけ当てるのが地味に難しい(一応、射程や攻撃判定が大きいため、直接当てずに爆風をぶつけるという手もある)。
コンビネーションアタック
マリオとルイージが揃っている際、従来のソロアタックで兄弟が力を合わせて繰り出す様になり、さらなるダメージを与えることができる。初代マリルイのブラザーアタックに近い。
ただしマリオとルイージが離れ離れになった時や、片方が倒れたり行動不能になった時などは従来のソロアタックになり、威力が少なくなってしまう。
ブラザーアタック
シリーズお馴染みの兄弟の絆による合体技。過去作に登場した技もいくつか再登場している。
本作ではアタックピースを集めて手に入れるのではなく、ストーリーを進めていけば普通に入手可能。
マリオのブラザーアタック
- アカこうら
敵1体対象。
従来と異なりマリオとルイージが互いにパスしあいながら接近し、バウンドしたこうらをマリオがシュートして決めるという単発攻撃と化した。
その代わり、空中の敵にも当たるようになった。
- どっちかエッグ
範囲攻撃。
ギミルダが拾ってきたヨッシーの卵(マリオも受け取ってから指摘している)を落とさないようにレシーブ→トス(例えば右側に落ちてきたらマリオでレシーブし、ルイージでトスする)し、最後は着弾点をカーソルで動かしてXボタンでアタック(ただし猶予時間は短いので、使う前にあらかじめ標的を決めておくこと)。着弾点を中心に衝撃波で範囲内の敵を攻撃。
成功すると卵からヨッシーが孵り、敵1体にヒップドロップを決める。踏めない敵でもお構いなしに攻撃できる。
- スピードボム
『4』や『ペーパーマリオMIX』でも登場したブラザーアタック。敵全体ランダム。
時間内にルイージが投げた爆弾をハンマーで敵に向かって打ち返す。
本作は一度もミスがなければ最後の爆弾が炸裂して敵全体を攻撃する。
- フラッシュクロック
敵全体ランダム。
時計型のアイテムでマリオとルイージが高速移動(演出的にはクロックアップに近い)し、マリオかルイージのどちらかが敵に接近してハンマーを叩き込み、最後はXボタンで敵を地面に叩きつけてフィニッシュ。
因みに最初にどちらがくるかによって以降のパターンが決まる。ハンマー攻撃なので飛んでいる相手には当たらない。
- オムスビむすび
敵全体攻撃。
存在自体が終盤のネタバレになるため詳細はブラザーアタックを参照。
ルイージのブラザーアタック
- ミドリこうら
敵全体ランダム。
こちらは従来と変わらないが、最後のシュートが敵全体を攻撃するようになった。
ただし、空中の敵には当たらない。
- サンダーダイナモ
敵全体攻撃。
時間内にABボタンを交互に押してレバー操作してチャージし、Xボタンで雷雲から激しい落雷を放って敵全体を攻撃。Excellentだと三段攻撃になる。
十分な大きさになっても、時間に余裕があれば、チャージすればするほど威力が大きくなる。
- はね〜るメット
『3』でも登場したブラザーアタック。敵1体対象。
本作では画面手前から奥に向かって進み、ルイージが落ちてくる場所をよく見てLスティックを左右に動かして跳ね続けさせ、敵1体に強烈なジャンプ攻撃を繰り出す。
なんと本作では、踏んだらダメージを受ける敵でもお構いなしに攻撃できるようになった。ステータスや装備、バトルプラグの組み合わせによっては凄まじいダメージを叩き出す。
- ぶんしんタルたいほう
『3』でも登場したブラザーアタック。敵全体ランダム。
本作ではミスがなければ、最後に敵の背後に設置された巨大なタルからXボタンで巨大ブラザーボールが射出され、敵全体を攻撃するようになった。
- ミックストルネード
敵全体攻撃。
トルネードの中にファイアボールとアイスボールを投げ入れ、起こした竜巻をLスティックで操作して敵を吹き飛ばす。
入れたファイアボールとアイスボールの比率でトルネードの大きさと種類が変わる。
竜巻を操作する点は『4』のミラクルタイフーンに似ている。
バトルプラグ&バトルタップ
ストーリーを進めていくと手に入るアイテム。
プラグの種類は様々で、バトル中に装備すると追加ダメージを与えたり、必ずクリティカル攻撃になったりなど戦いを有利に進められるようになる。
道中集めたコネリーを使う事で新たなプラグを作成する事が可能。ただ使用回数が決められており、再使用するにはバトルでターンを稼ぐ必要がある。
最初の内はセットできるプラグは少ないが、道中で手に入るバトルタップで拡張、増やす事ができる。
ルイージセンス
コネクタルランドに飛ばされた際に目覚めた、ルイージの新たな力。
冒険中にルイージが何かに反応して光るので、この際にLボタンを押すと何らかの突破口を開いてくれる。他にもルイージが自動的に収集などの作業をしてくれるようになり、2人手分けして手早く作業を終わらせることも可能(ルイージ任せにしてパシらせることも可能)。
ボス戦中でもルイージが何かを閃く事があり、ボスを怯ませたりダメージを与える事ができる。ただしマリオの協力が必要であるため、どちらかが倒れていると使えない。
大灯台
コネクタルのエネルギーを各地に送る役目を担う巨大な灯台。全部で4つ存在し、こちらもコネクタルランド分断の影響で島となって海域を漂っている。更に現在はゾケット一派の実験場と化しており、配下のモンスターが待ち構えていることも。
その海域のすべての漂流島を繋いだ後は、コネッタと共に大灯台島を訪れ大灯台に光を灯し直す必要がある。
サブエピソード
冒険中、依頼を受ける事がある。話しかけるだけでクリアするものもある。
クリア期限が存在し、切れると受けられなくなってしまうので注意。
- 工房の依頼
船島の工房にいるデキータorツクローサから受ける依頼。依頼の内容は2人でまったく異なる。
新たな装備品の材料が指定され、それらを用意して工房で作ってもらえばクリア。報酬は作ってもらった装備品。
- 迷えるキノピオ
コネクタルランドの各地に迷いこんだキノピオを救出すればクリア。助けたキノピオは船島のビーチに居座っていく。しかしこのサブエピソードをクリアせずに放置すると……?
- モンスターマニア/ゼツエンボス
いわゆる隠しバトル。
それぞれザコ敵/大灯台ボスの強化個体を踏破すればクリア。
- スペシャルエピソード
クリア期限が特に短いサブエピソードで、メインストーリーに深く関わるものが多い。報酬はクリアしてからのお楽しみ。
ルート分岐
本作ではプレイヤーの選択によって、その後の展開が変化する場面が幾つかある。
ただし基本的に物語全体の流れに影響する程ではない為、好みで決めてしまっても良い(難易度が高い方の選択肢は、事前に知らせてくれる)。
コネリー
電球のような姿をしたエネルギーの精霊であり、バトルプラグを作成するために必要となる。
巣の位置はメニュー画面の地図で表示され、島繋ぎの後には更に増える。
プラグラデッシュ
コネクタルランドの各地に生えているカブや大根に似た植物。
抜くとコインが出てくる。島を出入りすると復活する。
カケラ島
灯台がない小さな島。島つなぎできないため、行き来は大砲のみ。
サブエピソードの舞台だったり、戦闘やミニゲームでアイテムを入手できたりできる。
岩礁
海の上にある様々な形をした岩礁。
船島にいるイワガールに話しかけると、見つけた数に応じて報酬がもらえる。
海図である程度の位置がわかる他、近付くとアナウンスしてくれるため、見つけるのにはあまり苦労しない。
カブじい
プラグラデッシュに似ているが顔がついていて、根が手足になっている。
抜くとためになるのかならないのかよくわからない話が聞ける(中には普通にためになる話をする個体もいる)。口癖は「話 カブってたら ゴメンッ!」。
船島にいるゴールデンカブじいに話しかけると、見つけたカブじいの数に応じて報酬がもらえる(ついでに、今まで訪れた場所でまだ発見していないカブじいの事も教えてくれる)。
リターン土管
序盤にウルーサからもらえるアイテム。
使用することで、船島や島つなぎした島へ自由にワープできる。ただし、場所によっては使用できない他、島つなぎしていない島へは移動できない。同様に船島や島つなぎしていない島を探索中は使用できない。
釣り
ストーリーを進めると船島で遊ぶことができるミニゲーム。
側にいる餌屋から餌を購入しマリオかルイージのどちらかで釣りをする。
「!」が出たと同時にボタンを押すことで素材や換金アイテムになる魚が釣れる。たまにアイテムだったり、サブシナリオのきっかけになる手紙が釣れたりする。
海域や釣り人と餌の組み合わせで、釣れるものが異なる。
ハンマーラリー
従来におけるラリーブロックポジション。
こちらはボールをハンマーで打ち返し続け、ラリー数に応じて報酬がもらえる。
余談
(ペーパーマリオシリーズとのコラボである『ペーパーマリオMIX』を除いて)ナンバリングが付いていないことについては、「従来のアルファドリーム社製との区別化のためではないか?」という考察の声もある。
Nintendo Switch Onlineにてゲームボーイアドバンスのソフトの配信の中に『マリオ&ルイージRPG』が存在するため、その時点からマリオ&ルイージRPGシリーズの権利関係が、今後は任天堂が版権を単独で所有することで整理がついたのであろう。
開発は上述の通りアクワイアであり、今までのシリーズに関わっていた開発者の一部も参加しているということ。
ともあれ、ファンの間では「新作・リメイク制作は絶望的」と見られていたマリオ&ルイージRPGシリーズの突然の新作発表に、多数のユーザーからの驚きと喜びの声が上がった。
クッパとクッパ軍団がルイージを名前で呼んでおり、『マリオ&ルイージRPG4ドリームアドベンチャー』並びに『ペーパーマリオMIX』より後の時系列であることが考察される。
なお、本作でルイージの事を「緑のヒゲ」と呼ぶのは、ボルドルド隊が担当することになった。
本作においてもキノじいは登場していない。
本作には地面に潜るブラザーアクションが存在しないため、これまで地中にあったマメはブロックやサブエピソードの報酬で手に入る。