概要
ピンク色の体に大きな赤いリボンをした恐竜のようなキャラクター。
GC以降の作品では紫のアイシャドウにダイヤモンドらしき宝石が付いた指輪を左手にはめたデザインになっている。
初登場は『夢工場ドキドキパニック』及び、移植版の『スーパーマリオUSA』。愛称は『キャシー』で、キャシーと呼ばれると機嫌が良くなる。
担当者によると『男』『女』ではなく、あくまでも『女の子と思い込んでいる』『恐竜では無い』とのことだがUSA発売当時のテレビCMで主演した際のセリフや演技がオカマにされている。ちなみにCMで声を担当したのはドラァグクイーンでも著名な日出郎だったりする。
ただ、一部作品(『キャプテン★レインボー』やペーパーマリオシリーズなど)では女性のような扱いを受けることがあり、マリオカートシリーズやスーパーマリオスタジアムシリーズなどで、ピーチ姫に対してのマリオやデイジー姫に対してのルイージのように、ヨッシーとカップリングが組まれる事も増えている。また、一部のメディアミックスなどでは完全に女性扱いされ、恋仲にされることも多い。特に『スーパーマリオくん』では完全に雌として描かれており、ヨッシーの恋人にもなっている。
ちなみに、頭のリボンは取って持ち上げられるが、本人に投げつけると何故か元の位置にくっつく(赤と緑のみ。ピンクは何故か取れない)。
タマゴを生み出すことができたり、恐竜のような見た目をしているからか、ヨッシーの互換キャラになったり、『マリオカートダブルダッシュ!!』や『マリオパーティ7』等でコンビを組むことも少なくない。
サテラビューで放送されていた『BSスーパーマリオUSA パワーチャレンジ』によると、ピーチ姫をライバル視しており、同作ではお互い罵り合うなどかなり仲が悪く描かれていた。
この設定は後の作品では拾われる事は少なく、『マリオ&ルイージRPG』ではゲラゲモーナを欺くためピーチの影武者を勤めるなどむしろ仲が良いのではないかと思えるような描写が多いが、『スーパーマリオスタジアム』でのみ前述のラジオドラマの設定を拾ったのかキャサリンとピーチは相性が悪い選手に設定されている(他の作品では普通に女子チームという括りで組んでいる事もある)。
英語名は「Birdo(バードー)」だが、ファミコン版やスーファミ版のスタッフロールでは何故か上下に隣接していたダウチョと名前が入れ替わって「Ostro(オストロ)」と誤って紹介されていた。
『スーパーマリオコレクション』の公式攻略本でも「オストロ」と紹介していたため、英語名を勘違いされることもある。
このミスは『スーパーマリオアドバンス』で修正された。
作品別
初登場作品。
中ボスであり、マムーの手下としてマスクゲート(ゴール)の鍵となるクリスタルボールを守っている。
ヨッシー同様いろんな色のキャサリンがおり、基本的に口から卵を吐いて攻撃するが、赤色は炎と卵の両方を、緑色は炎のみを吐いてくる。
オリジナル版ではクリスタルボールを両手で抱えるようにして守っているが、コレクション版以降では口の中にしまっており、倒すことで吐き出す。
通常のキャサリンの他、追加されたボスにメカキャサリンが登場する。
ペーパーマリオシリーズ
一連の作品ではアイドルという設定になっているが、『カラースプラッシュ』でステージを見に来たヘイホーに「老けた」と言われていたり、『オリガミキング』では喫茶店経営に手を出していたりと、そこそこ歳が行って飲食店経営を始めるアイドルという妙に具体的な描写がなされている。
ペーパーマリオシリーズ初登場。4-1「スノーヒル」に登場。
「パ・プールていえん」やモノカードの「風船」を使用すると登場する。
デクの森のイベントなどで度々登場する。
マリオカートシリーズ
初登場。ヨッシーとコンビを組んでいる。
タイムアタックで16コースを完走すると出現する隠しキャラとして登場。中量級。
通常のピンクのキャサリンに加え水色と黄色と青、さらには黒や白、オレンジのキャサリンも登場している。後に赤と緑のキャサリンも参戦する。この内黒と白のキャサリンのレアリティはURでピンクのキャサリンを含む他の色のキャサリンはR。
コース追加パス第4弾にて他の色のキャサリンと共に参戦する。ジャンプアクションは『マリオカートツアー』とは異なるものとなっている。
マリオパーティシリーズ
隠しキャラとして初登場。こちらでも『マリオカート ダブルダッシュ!!』と同様にヨッシーとコンビを組んでおり、スペシャルカプセルがタマゴカプセルなのもヨッシーと同じ。
初めから使えるプレイヤーキャラクターとして登場。マリオパーティ9では5以降のプレイヤーキャラが数多く入れ替わる中で続投していたが、次作のアイランドツアーやスーパーマリオパーティでは裏方での登場となる。
マリオパーティ9以来、久しぶりにプレイヤーキャラクターとして登場。喜ぶ際のアクションが9から少し変わっている他、ミニゲームでの勝利ポーズが一新された。
前作のスーパースターズに引き続きプレイヤーキャラクターとして登場。勝利ポーズが再度一新された他、敗北ポーズも9以来に新調されている。
その他のマリオシリーズ
小窓から登場。一定時間でワリオと切り替わる。
ストーリー後半に訪れるマシュマロ城のボスとして登場するが最初はタマゴの状態でマリオ達と戦うため初対面という設定のようだ。
「私、さびしいの。遊んでくださる?」など深窓の令嬢を思わせる台詞のキャラクターとなっているが、当時はまさか中にキャサリンが潜んでいたと思ったプレイヤーは少なかっただろう(SFC版はデモ画面でネタバレしていたが…)。
遊ぶのを了承すると戦闘になって最初はタマゴに入っているが、体力を500削るとタマゴが割れて正体が判明する。
その際は「私キャサリン。キャシーって呼んで」と自己紹介をして以後は語尾にハートマーク付きの台詞を多用し、色っぽいお姉さんのような口調で話しかけて来る。
戦闘ではUSAと同じくタマゴを吐いて攻撃するが、たまに威力が高い熱いタマゴを吐く事もある。
この熱いタマゴはボタンガードができないが事前に防御していると弾いて「タマタマ」となり、攻撃すると爆発してキャサリンにダメージを与えられる(最初に熱いタマゴを吐く際にキャサリンがこの事に関するヒントを話している)。
バトルはしたものの敵意はなく、寂しさから本当にマリオたちと遊びたかっただけのようだ。
勝利した後はまたタマゴの中に戻ってしまうが、USAのように次の部屋に進むためのカギを渡してくれる。
マルガリータに勝利後はマシュマロ城からタマゴもいなくなるためその後キャサリンはどこに行ったのかは不明。
そして2023年11月17日にリメイク版が発売され、久しぶりにボスキャラクターとして出演が決まった。
見ての通り本山一城版『スーパーマリオ』や『スーパーマリオくん』に登場するキャサリンから設定を取っているところがある。
ちなみにマルガリータもスーパーマリオくんのキャサリンと一部共通点がある。
スピード系キャラとして初登場。ダブルスのパートナーはデイジーだった。
- マリオ&ルイージRPG/マリオ&ルイージRPG1 DX
当初はピーチ姫の影武者として登場。ゲラゲモーナによって声を奪われてしまうが、いつの間にか声が戻っていたようで、終盤にはパーニョの新しい相棒としてマリオ達の前に立ちはだかる敵となる。
パーニョの事をダーリンと呼び一方的に慕っていたが、クビを宣言されたのを破局発言だと勘違いし(そもそも片想いだが)、彼をリトルキノコまで吹き飛ばしどこかへ行ってしまう。
メリーゴ島で迷っていたところをマリオとルイージに助けられる(?)。どうやら島民からの評判は良い模様だが、「ピンクの娘」という言葉でピーチ姫を連想したマリオ達からはズッコケられた。なお本作ではマリオ達をダーリンと呼ぶ。
またとあるサブエピソードでも登場する。
- マリオストライカーズシリーズ
全タイトルに登場している。『バトルリーグ』では無料アップデート第3弾で実装された。
『スーパー』と『チャージド』ではサイドキッカーだったが『バトルリーグ』ではサイドキッカーが廃止された為基本キャラクターに昇格した。
外部出演
「はるかぜとともに」のステージ4「マウント デデデ」と「かちわりメガトンパンチ」の背景に観客として登場。
『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』では「マウント デデデ」の背景が変更されたためそちらには登場しないが、「かちわりメガトンパンチ」の方には登場している。
マイナー任天堂キャラが集まる同作にて、「マイナーだが一応は認知されているキャラを出したい」というスタッフの意向から登場することになった。
伏せ字や放送禁止音が入るほどの暴言を吐くなど、口が悪くてかなりの気分屋でもある。
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』からフィギュアなどで登場している。
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』では、こいつかドドリゲスのフィギュアをゲットすると開放されるステージ「いにしえの 王国Ⅱ」にもやくものとして登場している。タマゴを飛ばして攻撃してくるが、原作のように投げ返すことも可能。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではスピリッツで登場。
漫画作品での登場
スーパーマリオくん
初登場は単行本6巻から。前述の通り完全な女性として描かれている。愛称は「キャシー」だがそう呼んでいいのはヨッシーだけと述べるくらい惚れ込んでいる。
クッパがなかなかマリオたちを倒せないことから、サブコンから手下を引き連れ横槍を入れて来た。クッパの事を押さえつけ、そのままマリオ、ルイージ、ヨッシーと一戦交え優位に立つが、ヨッシーに倒されたことで惚れ込んでしまい戦意喪失する。その後はマリオたちに同行するようになるが仲間になったつもりはなく、あくまで「ヨッシーだけの味方」というスタンスだった。また肝心のヨッシーには嫌がられていた。
と、このように微妙な関係だったのだが……。
その後、マムーの刺客としてドドリゲスが送り込まれマリオたち諸共サブコンへと連れ去られてしまう(この時点でもうマムーたちには見限られていた)。
8巻ではマムーの刺客と戦う中でヨッシーにも愛が芽生え、晴れて恋人同士となる。だがしかし、空から降って来た柏餅をヨッシーが食べようとした時、キャサリンはそれが爆弾だと気づきヨッシーを突き飛ばす。結果、キャサリンは跡形もなく消し炭になるという何気にかなりエグい最期を遂げてしまう。柏餅はドン・チュルゲが仕掛けたもので、怒りに燃えるヨッシーはヨッシーのクッキーを使って逆襲し、マリオとの同時ファイヤー攻撃で仇討ちを果たした。
だが直後に現れた本命の刺客ヒーボーボーに大苦戦を強いられる。鍋の中で煮えられ絶体絶命の中、キノピオと共にキャサリンが救援に駆け付ける。二人が乗ったクジラくんのプレス攻撃によりヒーボーボーは消え去った。
ヨッシーはキャサリンが生きていたと喜ぶが、実はこのキャサリンは京言葉で話す別個体であった(ただし次の話からは今までのキャサリンと同じ話し方になる。マリオ曰く「生まれ変わりみたいなもの」)。マムーとの決戦では他のキャサリンたちも集まり、「キャサリン族はマリオに協力します」と助っ人に加わった。
「敵だったがパーティーに加わる」というのはスーパーマリオくんでは珍しく、「仲間の死」に至ってはキャサリンくらいしか描かれていない。
オリジナルストーリーの「クリスタル・キノコ アドベンチャー」編では、クリスタルキノコ探知能力を持つ妖精として登場した。料金を取る代わりにクリスタルキノコ探知リボンを使ってクリスタルキノコを探し出す。独自設定のためかお金にがめついという面が見られた。
「ワリオの森」編では、デ・ブーとの戦いで捕まっていたワンダを助け、そのまま仲間に加わる。しかし仲間になっている間は殆ど役に立たなかった。ただし、ワリオ軍の新造兵器「ドラゴ」との戦いには遅れて駆けつけ、一目惚れされたことで無力化した(キャサリンは猛烈に嫌がっていた)。
7巻の巻末漫画ではマリオたちと初対面という設定で登場。戦いとなるが実は太ってしまったマリオのためにピーチ姫が送り込んだ刺客だったと判明する(事実キャサリンのおかげでマリオは痩せて体型が戻っている)。
その後も「スーパーマリオ64」編の連載7周年記念回や「マリオテニス64」編、「マリオストーリー」編の連載15周年記念回などに登場している。
本山一城版スーパーマリオ
一貫して男性(オカマ)として描かれている。主にマリオに惚れているが、同じ恐竜ということでヨッシーにもアプローチしている。
マリオくんと比べるとお嬢様然としたおしとやかな面が強く出ており、怒ったりすることはまれ。
初登場はUSA編。
サブコンの天上界(雲の上)に住むおじょうさま(自称)という設定で登場。実際はオカマだが「口から卵を産むし、リボンを付けているから女の子」と名乗っている。
当初はマリオたちと敵対していたが「キャシー」と呼ばれると機嫌がよくなるので、ルイージに「美しいキャシー」などとおだてられて協力する。と思いきや邪魔してきたりと立ち位置が曖昧であった(女心は複雑とのこと)。
終盤ではキャサリンと同じく卵を産む恐竜のボーイフレンドを紹介すると言われ、今度は完全にマリオたちの味方となる。直後に立ちふさがったヒーボーボーに小便を掛けて無力化・降参させた。
巻末のオマケ漫画では、別個体と思われるキャサリンたちが登場。
マリオ、ルイージ、キノピオの3人はマムーとギャンブル勝負をすることになる。勝てば捕まえたピーチ姫とキノッペちゃんを解放し、負けたらキャサリンたちと結婚するという罰ゲームが待っていた。
最後の勝負はマリオとマムーのルーレットになる。マムーの態度からイカサマを感じ取ったマリオはアイテムで時間を止め、接着剤で玉を辺りの部分にくっつけて勝利する。
実は玉の正体は、キャサリンが潜んでいたタマゴだった。オチではマムーから「この役立たずなのねー!」と怒鳴られ、同胞たちからも睨まれてしまう。
ワリオの森編では、マリオたちの味方として登場。マリオに好意を抱いているが、そのマリオには爆弾を発射するための連射砲代わりにされていた。エンディングでは捕虜になったワリオを監視して畑仕事にコキ使っている。この時は気の強い性格が出ており、ワリオも逆らえなかった。
マリオカート編では3巻に登場。ヨッシーとコンビを組んでレースに参加する。ヨッシーにアプローチしていたが男だとバレているので気味悪がられている。
スーパーマリオ4コマ大行進2巻では、当時未発売だったスーパーマリオRPGの話となった際、「出番が決まったキャシーから愛するマリオへ」とマリオに手紙を送っている。
余談
『夢工場ドキドキパニック』からマリオシリーズに作り変えられた『スーパーマリオUSA』のCMではセクシー女優のような出で立ちで大胆に脚を組み替えてみたり『ワリオの森』では画面右上のウィンドウを窓枠のように見立ててキノピオとプレイヤーを応援したりと、マリオシリーズとしては異色のお色気キャラのような扱いをされていた時期もある。