概要
大塚志郎による海洋冒険SF漫画。水生生物の能力を有する「フィッシュハーフ」と呼ばれる超能力者たちの激闘を、爽快な海と空を背景に描き切ったバトル漫画である。
連載時にはヒロイン(メイン画像右)の乳首ばかりがネット上を騒がせていたが、エロを抜きにしても非常にスリリングな展開と海洋生物学のエッセンスを盛り込んだ世界観はなかなか面白い。
そしてなんと続編『アナザーマリン』の制作が決定された! 作者の同人でだけど。
あらすじ
21世紀末、小惑星の衝突により地球の陸地の大半が海に沈んだ。世界政府はシロナガスクジラの能力を保有するフィッシュハーフにより纏め上げられ、獰猛なサメのフィッシュハーフを管理して世界を統治すべく活動を行った。主人公の青年、シャークもホホジロザメの能力を有するフィッシュハーフの一人。
シャークは海軍により「ツリバリ」という拘束具を付けられていたが、たまたま通りかかった海賊船から救い出した少女・グッピーにより生殺与奪の権利を彼女に握られてしまい…。
主な登場人物
シャーク一味
- シャーク:主人公。ホホジロザメのフィッシュハーフ。普段は飄々とした性格の持ち主だが、血の臭いを嗅ぐと凶暴化してしまう。ホエールのつけたツリバリが下唇に突き刺さっており、グッピーに逆らえなくなっている。パンチ一発で巨大鉄球を木端微塵にする程の怪力を持ち、表皮は銃弾さえも弾き返すほどのサメ肌。悲しいことに、主人公なのに1枚も投稿されていない。
- グッピー=リック・テイル:ヒロイン。三度の飯より水浴びが好きな美少女。海賊に襲われていた所をシャークに救われ、ツリバリを触ってしまったせいでシャークを糸の付いた風船のように自在にコントロールできるようになる。単行本巻末のおまけ漫画で「作者ぶっ殺す」と叫びながらアサルトライフルを片手に作者の仕事場に殴り込むほど作中で酷い目にばかり合っている。
- シジミ:ヤドカリのフィッシュハーフの少女カイ。捨てられていた所を海軍補給所の管理人のオヤジに引き取られて、植物の促成栽培に携わっていたカイ。いつか陸地を発見して見渡す限りの畑を作るのが夢カイ。
- マネキ:黒い羽織袴に身を包んだシオマネキのフィッシュハーフの少年カニ。普段は袖の中に巨大な鋏状の腕を隠しているカニ。美女にべらぼうに弱く、グッピーには片思いしてるカニ。シャークより年下だが武芸に関しては兄弟子カニ。
海軍の皆様
- ブルー・ホエール少将:海軍最大の英雄。シロナガスクジラのフィッシュハーフであり、世界を統べる皇帝の息子。
- オルカ大尉:シャチのフィッシュハーフ。ブレイクダンスのような四刀流剣術を使う美貌の剣士。過去にシュモクザメのフィッシュハーフに家族を虐殺されており、サメを憎悪している。セネル・クーリッジとかアレン・ウォーカーに似てる。
- セブントリトン:フィッシュハーフ6名、人間(軍師)1名による海軍のエリート部隊。オルカもここ出身。長くなるので簡潔にまとめると
- 「化け物じみた外見のバショウカジキ」
- 「空気抵抗ゼロで弓矢を放てる狙撃手のバンドウイルカ」
- 「歌声でイルカを操るシロイルカの少女」
- 「体育会系少女のマイルカ」
- 「額から角が生えた妖艶な美女のイッカク」
- 「トラザメの能力を持つ野蛮なビキニ姿の女戦士」
- 「6の相棒も務める軍師の少年」
となっている。
関連項目
阿鬼羅:作者の次回作。グッピーっぽい人魚とマネキ・シジミに似た妖怪が登場する。