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※本記事は、映画『シン・ウルトラマン』の重大なネタバレを含むので、作品鑑賞後の閲覧をお勧めします。




概要編集

シン・ウルトラマン』のウルトラマン。変身者は神永新二

2021年1月に公開された特報で、記事名の通り「巨大人型生物ウルトラマン(仮称)」と劇中で呼称されている描写がある。

2021年12月に公開された特報2では、スペシウム光線と思われる長大な光線を放つ姿を披露している。


初代ウルトラマンと似ているが、よく見ると体のラインが若干異なっている。Cタイプの顔つき、Aタイプのようなスリムな体躯、Bタイプと同じ尖っている爪先と、初代マンの各スーツの特徴を組み合わせたような容姿をしている。

最大の特徴として、ウルトラ戦士のシンボルともいえるカラータイマーが存在しない。しかし樋口真嗣監督曰く「時間無制限ではない」ため、エネルギー切れは体の赤色の部分が緑に変色する形で表現されている。

本作のウルトラマンは全身がスペシウム133というエネルギーで構成されている。地球人との一体化した影響でその融合情報を維持するためにエネルギーを大量に消費しており、変身可能時間に制限が生じている。

また、「シュワッ!」「ヘアッ!」といった独特な声を一切発する事が無いのも特徴。


「ウルトラマン」という名前の命名者は禍特対浅見弘子で、彼女の古巣で最重要機密を意味する符丁「ウルトラ」が由来だという。

「ウルトラマン」の名前は後に日本政府によって公認され、「仮称」ではなくなっている。

そして彼の本当の名前は………………


デザイン編集

基本的に初代ウルトラマンと似ているが、ウルトラマンを生み出した成田亨御大が目指した本来の姿を今一度描くことをコンセプトとして、よりオリジナルへと回帰したデザインとなっている。

特に、企画・脚本を務める庵野秀明氏によれば、御大が1983年に描いた油絵真実と正義と美の化身』が原点となっているという。

そのため、今日マン兄さんとしてよく知られているウルトラ戦士とは容姿にかなり差異があり、特に着ぐるみ撮影特有の妥協点として生まれた覗き穴や背びれが、現代のCG技術を活かして廃されている。

主な特徴は以下の通り。

ウルトラマンシン・ウルトラマン(成田ポーズ)

  • 御大が監修し佐々木明氏が製作した、オリジナルマスクの再現
  • 目に覗き穴がない
  • (ファスナーを隠すための)背鰭がない
  • カラータイマー(※1)がない
  • 古谷敏氏(※2)の体型データをベースとした体型
  • ブーツやグローブとスーツの境目がない

…と、このように御大が望んでいなかったものを全て排除し、御大がデザインしたままの御大が望んでいた本来のウルトラマンに仕上がっている。

だが、当時のマスクの右耳にある突起物(電飾のスイッチ)はそのまま再現されている。一応、本家初代ウルトラマンが変身に用いるベーターカプセルは変身後もどこかに携帯しているという裏設定があり、この耳の突起がそれだとする説がある(※3)。


※1:もともとデザインにはなかったのに、ウルトラマンのピンチをわかりやすく演出するために撮影現場の判断で急遽追加されて生まれた。御大は生涯これを悔やんでいたとされ、氏が後年描いたイラストや油絵でも、ウルトラマンにカラータイマーは装着されていない。


※2:御大は古谷氏がケムール人を演じた時からその長身痩躯に惚れ込んでおり、ウルトラマンのデザインも古谷氏のスタイルありきのものだった。『ウルトラQ』の撮影のハードさから、スーツアクターを断ろうとしていた古谷氏を「君の体型に合わせてデザインした。君にしかできないヒーローが生まれた。君は今日からウルトラマンだ」と必死に口説いて引き留めた逸話が残っている。



※3:ウルトラマン最終回において、ウルトラマンとハヤタを分離する際にゾフィーがベーターカプセルを使用するが、その際に右手を右耳の横に掲げるシーンがある。



余談編集

映画製作に伴い、福島県須賀川市にて1/33スケールの2mスタチュー(立像)が製作されている。

なお、今作のウルトラマンは実際60mな為多少身長に誤差がある。

モーションキャプチャは、原典にてスーツアクターを担当していた古谷敏氏と本作で企画、脚本、総監修を務めた庵野秀明氏が担当した。



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