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承久の乱

じょうきゅうのらん

承久の乱とは、鎌倉時代前期、朝廷と鎌倉幕府の間に起きた戦乱のことである。
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概要

前史

承久元年(1219年)正月19日、鎌倉幕府・第3代将軍源実朝が暗殺される事件が起きる。
朝廷と対立することも多かった実朝は、同時に朝廷と対話ができる人物でもあった。
実朝の死後、初代将軍・源頼朝の直系が途絶えた幕府は、新将軍に朝廷の実権を握る後鳥羽上皇の子を迎えることを要求するが、朝廷は要求を拒否。渋る上皇に対し幕府は執権北条義時の弟・時房に1000の兵を預け上洛させる強攻策をとった。
幕府の強硬策に対し朝廷は左大臣・九条道家の子・三寅(後の第4代将軍・九条頼経、父母が頼朝の同母妹・坊門姫の孫であるため血縁関係にあった)を鎌倉に下向させる案を示し、幕府も朝廷の打開案に同意した。

鎌倉幕府からの圧迫に後鳥羽上皇の不満は強まり、ひそかに幕府打倒の策が練られる。

朝廷の蜂起

承久3年(1223年)5月、後鳥羽上皇は「鎌倉幕府執権・北条義時追討」の院宣を発し、兵をあげる。
上皇の親衛隊である北面・西面の武士、権力闘争に敗れた御家人などが加わった上皇軍は、5月14日に京都守護・伊賀光季を討ち、鎌倉に向け約3万の軍勢を進める。

上皇軍参加武将

武将名主な経歴
藤原秀康西面の武士。下野・河内・備前・能登守を経験した上皇軍の総大将。
大内惟信源氏一門の御家人「御門葉」筆頭であった平賀義信の孫。
三浦胤義幕府有力御家人である三浦義村の弟。
山田重忠木曽義仲に従軍し、治承・寿永の乱に参加した。
小野盛綱尾張守護。
後藤基清播磨守護。
佐々木経高元淡路・阿波・土佐守護。
佐々木広綱近江守護・佐々木定綱の嫡男。
大江親広京都守護。政所別当・大江広元の嫡男。側室は北条義時の娘・竹殿。


幕府軍の反撃

この窮地に幕府執権・北条義時は潔く討たれることを考えるが、初代将軍・源頼朝の正室・北条政子は兵を集め、
「故右大将(頼朝)が朝敵を討ち、官位や俸禄を皆に与えた。そのことへの恩は山よりも高く、海よりも深い」「しかるに上皇は讒言により理不尽な義時=鎌倉討伐の院宣を出した。名を惜しむものは速やかに上皇に讒言する者を討ち三代将軍(実朝)の遺業を果たすべし」と演説した。

この演説に御家人たちは奮い立ち、義時の嫡男・泰時、義時の弟・時房を大将とした東海道軍10万、甲斐守護・武田信光率いる東山道軍5万、義時の次男・朝時率いる北陸道軍4万が出陣した。このとき義時は出陣前の泰時を呼び、「もし上皇様が陣頭に立たれたときには逆らうことはできぬ、上皇様の命に従うように。しかし兵だけを送ってきたときは力の限り戦え」との命を下している。

幕府軍が反撃してきたことを知った上皇軍は、慌てふためきながらも美濃の木曽川に陣をはって迎え撃とうとするが、軍勢を分散して配置したことが裏目に出て6月5日、幕府東山道軍に各個撃破されてしまった。

後がなくなった後鳥羽上皇は僧兵の援軍を求めるも、自社勢力に強圧的な態度をとってきたことが裏目に出て拒絶された。残兵をかき集めた上皇軍は、宇治川と瀬田川を最終防衛線として布陣した。6月13日、幕府東海道・東山道軍は渡河作戦を開始するも上皇軍の抵抗が激しく、更に大雨で増水していたこともあって渡河に難渋することになった。しかし翌14日、泰時の嫡男・時氏と近江守護・佐々木定綱の四男信綱が渡河に成功。戦いは幕府軍の勝利に終わり、上皇軍は潰走した。

戦後処理

宇治・瀬田の敗戦後、後鳥羽上皇は義時追討院宣の取消と秀康・胤義らの追討院宣を出し責任回避を図る(これを知った重忠は「大臆病者の上皇に騙された!」とぶちぎれている)が許されず隠岐へ流され、第二皇子で共に乱を主導した順徳上皇も佐渡島に配流。第一皇子で乱に反対した土御門上皇はみずから土佐に配流。順徳上皇の第一皇子である仲恭天皇も廃位され、後鳥羽上皇の同母兄・行助法親王の三男・茂仁王(後堀河天皇)が新たに皇位に就くことになった。

また上皇方に参加した貴族・武士は軒並み死罪となり、朝廷と幕府の勢力は幕府側に崩れた。幕府は京都守護に代わり、六波羅に朝廷と折衝・監視するための拠点・六波羅探題を置き、初代北方に北条泰時、初代南方に北条時房を置く人事を行った。

関連タグ

鎌倉時代 鎌倉幕府
後鳥羽天皇 北条義時 北条政子 北条泰時 北条時房

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