輩先(100カノ)
ともがらさき
本編の主人公である愛城恋太郎の30人目の運命の人。
お花の蜜大学附属高等学校の裏番長を自称する少女。
※ただしこの学校に「裏」はおろか正規の番長らしき存在は見当たらず、裏番長としてさして有名にもなっていない。
高校3年生ではあるが、留年しており二度目の3年生（あるいは4年生）となっている。当然というか、恋太郎ファミリーでは初の留年生。
騎士華を「剣道部の部長」としか知らなかった辺り、彼女やそのクラスメイトである楠莉とはクラスは別な模様。
横に広がった長い赤髪と、縦長の瞳孔が特徴的なツリ目、小柄な体格が特徴。
学内では学生帽に特攻服、黒の指ぬきグローブという典型的な番長スタイルである。
「天上天下先我先輩」の文字がでかでかと書かれた特攻服を肩にかけて羽織り、ミニ丈の黒いタンクトップを着てへそ出し状態になったまま黒い長ズボンと厚底ブーツを履いている。
特攻服の裏地には桜の刺繍が入っているのが特徴。
また、普段は帽子で隠れて見えないが髪の右側には編み込みがある。
学校指定の制服にはとても見えないが、学生帽に校章があることと学校指定の生地ならゴスロリ制服でもOKな辺り、羽々里が理事長のお花高なら制服として通るのかもしれない。
野澤先生のポストによるとブーツありでの身長は詩人、素の身長は8歳の姿の楠莉と同じくらい。
同年代の女子やファミリーと比べても相当小柄な部類に入る模様。
番長よりも偉そうだからという理由で裏番長に拘り、留年して生徒最年長となった自分が学校で1番偉いと言って憚らない。
しかも留年するためにあの手この手で体調を崩して出席日数不足に持ち込んでおり、自ら牛乳を飲みすぎて腹を壊したり、吹雪に吹かれて風邪を引いたりという努力の方向音痴をしてしまっている（仮病を使ったりしない辺り根が真面目というべきか）。
とにかく「先輩」と呼ばれるのが好きで、行き着けの駄菓子屋では小学生たちを舎弟扱いし「さきせんぱい」と呼ばせている。年下には何かと先輩風を吹かせたがるが、気風や面倒見の良さから小学生たちにも慕われており、人懐っこさと姉御肌が同居した印象。
ただ裏番長を名乗りながら腕っ節は小学生に負けるレベルで弱く、フィジカルの弱さはおそらく静とタメを張れるレベル。おまけに泣き虫であり、小学生の前で泣くのを必死に堪えることも。というかこのレベルの貧弱さで留年するためのみに体調を崩すことは自殺行為に等しく、本人が語っている通りの過酷な試練であったことは間違いないだろう。
彼女がここまで裏番長や先輩の座に拘るのは、体躯の小柄さが災いし何かと周りに見下されてきたため。
上記の腕っ節の弱さに加え、頭もまずまずであり、結果「相手に誇れることが年齢ぐらいしか無い」という思考に至ってしまった模様（劇中ではヤクの年齢を、自分の歳の5倍ではなく4倍と計算してしまっている）。
これには気づいた恋太郎も、かなり言葉を選びながら冷や汗をかいて周囲に説明するほど。
そんな過去もあって「人から見下される事」を嫌うと共に激しく恐れており、年功序列を拠り所にし、留年して裏番長を自称する現状が出来上がってしまった。
ちなみに彼女の生まれた日時は4月1日23時59分59秒。同年度生まれの中ではどうあがいても最年少であり、この辺りも「留年して生徒最年長になる」気持ちを後押ししてしまったと思われる。
学内外で少なからず知名度のある恋太郎ファミリーを、恋太郎をリーダーとする不良グループと思い自ら恋太郎に接触。
小学生の前で泣きそうになってしまった自分を咄嗟におぶって運んでくれた恋太郎に安らぎを覚え、「高1のアンタより3つも年上で偉い雲の上のような先輩だけど遠慮せず告白していいんだよ!」と恋太郎に告白するよう誘う。
恋太郎の方もドギマギしながら流されるままに告白し、晴れて恋太郎の30人目の彼女となった。
上記の通り、価値観を大きく年功序列に依存しているため、相手が年上とわかるや否や「先輩」呼びしてわかりやすく下手に出てしまう。本人が納得しづらいことでも年上が良しとしていればイエスウーマンの如く受け入れる。相手の年齢を計りかねた場合はタメ口と敬語が混在してしまう（194話）。
恋太郎ファミリーには誕生日の早い同年度生まれに始まり、大学生、フリーター、学校の教師、理事長、果ては生徒の祖母までいたため、「新入りだからという理由で見下されたくない」という気持ちが先行した結果、当初は彼女らに激しく媚びへつらい、ヤクに至っては靴まで舐めようとしてしまった。
恋太郎ファミリーに年齢・加入順による格差が無い事を知ってからも、年功序列には愚直に従い続けており、ここまでくると一種の生き様である。
年下のメンバーの大半には「先輩」「さん」付けして貰っているが、ファミリーには相手が年上でも普通に呼び捨て・フルネーム呼びするメンバーもいるため、彼女達から名前呼びされると激しくツッコミを入れるなど複雑な反応を見せている。やはり年下から先輩呼びはされたい模様。
ファミリーの「先輩」の中でも最も年上で、最も尊敬する先輩。
他の先輩とは異なり「ヤク大先輩」と呼んでいる。
前述の靴を舐めようとしたのに加えて、肩もみしたりお茶を買い出しに行こうとしていたり爪の垢を飲もうとしたりするなど、まるでヤク番長とそれに仕える舎弟のような関係性。
本気足つぼロード回では「逝きそうぢゃ——」と恍惚状態のヤクに対して、先は涙目になりながら我慢していた。
その本気足つぼロードが本気モード状態になった際には、あまりの痛みに生命の危機に陥りかけたにもかかわらず、ヤクを踏み台にして脱出する事を断固拒否。「死んでも!!!!踏まないッ!!!!」と宣言するほどの義理堅さを見せた。
その後ヤクには「自分を尊敬する若者のその想いを裏切りたくないからね」と言われながら抱きかかえられ、祭李に飛びつくことで本気足つぼロードから救出されている。
先を呼び捨てで呼ぶ「後輩」の一人。
いなせで江戸っ子気質の祭李は目上に対しても肩肘張らずに話すタイプなので、先とはあまり相性が良くない。
先は普段上げ底で身長を少しかさ増ししている為、本来の身長は祭李と同じ位。
本気足つぼロードの痛みでぼろぼろ泣きながらもヤクを踏まない義理堅さを見せた先に対して、祭李は「見直したでい!!」と評価を改めている。
しかし、しゃらくせぃので先を先輩と呼ぶことはなかった。
生まれた年は、恋太郎が高校に入学した年から見て〇年前を指す。
年齢は、恋太郎が高校に入学した年の「5/11」を基準としたもの。(芽衣の誕生日が過ぎた描写があり、羽々里が誕生日を迎えた描写がない為)
記載のない彼女は誕生日が判明していない為、序列は不明。
| 序列 | 名前 | 生まれた年 | 誕生日 | 年齢 | 学年 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ヤク | 90年前 | 8/9 | 89(→90) | ||
| 2 | 羽々里 | 30年前(※) | 5/12 | 29(→30)(※) | 理事長 | |
| 3 | 百八 | 28年前 | 10/8 | 27(→28) | 倫理教師 | |
| 4 | ナディー | 24年前 | 2/11 | 24(→25) | 国語教師 | |
| 5 | タマ | 21年前 | 2/22 | 21(→22) | 大4世代、OL→無職→離乳食工場バイト | |
| 6 | エイラ | 20年前 | 8/3 | 19(→20) | 大2 | |
| 7 | 芽衣 | 19年前 | 5/10 | (18→)19 | 大1世代、花園家のメイド | |
| 8 | 先 | 18年前 | 4/1 | 18(→19) | 高3 | 大1世代、留年の為高3二年目 |
| 9 | 楠莉 | 〃 | 4/18 | (17→)18 | 〃 | |
| 10 | 騎士華 | 〃 | 10/10 | 17(→18) | 〃 | |
| 11 | 椎奈 | 17年前 | 4/17 | (16→)17 | 高2 | |
| 12 | 美々美 | 16年前 | 3/3 | 16(→17) | 高2 | |
| 13 | 恋太郎 | 〃 | 5/1 | (15→)16 | 高1 | |
| 14 | 羽香里 | 〃 | 6/22 | 15(→16) | 〃 | |
| 15 | 山女 | 〃 | 8/11 | 〃 | 〃 | |
| 16 | 妹 | 〃 | 9/6 | 〃 | 高1世代、花園家のメイド | |
| 17 | 唐音 | 〃 | 9/9 | 〃 | 高1 | |
| 18 | 愛々 | 〃 | 10/10 | 〃 | 〃 | |
| 19 | 姫歌 | 〃 | 10/31 | 〃 | 〃 | |
| 20 | 静 | 〃 | 11/1 | 〃 | 〃 | |
| 21 | 育 | 15年前 | 1/9 | 〃 | 〃 | |
| 22 | 数 | 〃 | 1/23 | 〃 | 〃 | |
| 23 | あー子 | 〃 | 2/5 | 〃 | 〃 | |
| 24 | 凪乃 | 〃 | 3/14 | 〃 | 〃 | |
| 25 | 紅葉 | 〃 | 4/8 | (14→)15 | 中3 | |
| 26 | 胡桃 | 〃 | 9/3 | 14(→15) | 〃 | |
| 27 | 詩人 | 14年前 | 5/16 | 13(→14) | 中2 | |
| 28 | 凛 | 〃 | 8/10 | 〃 | 〃 | |
| 29 | 祭李 | 13年前 | 8/15 | 12(→13) | 中1 | |
| 30 | 知与 | 〃 | 10/1 | 〃 | 〃 |
(※)羽々里の生まれは29年前、年齢は(28→)29の可能性もある。理由は羽々里の記事にて。
