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私は死神――サーヴァントを殺す仕事をしている


ストーリー編集

―――昔、大きな戦争があった。戦争は終わり、世界は平和になった。

今では誰もが“聖杯”を持ち、運命の示すサーヴァントを召喚する。ただ一人の少女、宇津見エリセだけがそれを持たない。

少女は、世界で最後に召喚されたサーヴァントの少年と出会う。だが彼女はまだ、自分の運命を知らない。


概要編集

2018年12月29日にTYPE-MOONから発売の最新Fateシリーズ小説。

著者は星空めてお。イラストはソフィーのアトリエのNOCO。

タイトルのRequiemは鎮魂歌の意。


どこかの世界線で起きた聖杯戦争の”その後”を描く物語。

人とサーヴァントが共生するポストアポカリプス世界が舞台となる。

それ故に、1巻の時点で新規サーヴァントがなんと17体も登場しており、以後登場しうる数も含めれば『Fate/GrandOrder』をも超えた歴代最多となる。

一方で描写が限定される小説媒体である為、殆どは名前だけの登場やチョイ役に収まっており、今後も同じような扱いの者が多数出てくる可能性は非常に高い。

また、主要人物となるマスターの殆どが女性という珍しい作品でもある。


2019年のテレビCMでは今に第二巻発売と予告されていたが、その後2020年のを迎えても一切続報が無かった。その後下記のコラボイベントに伴い、半年程遅れた6月12日に第2巻が発売されたが、以降はより音沙汰のない状態が続いている。


登場キャラクター編集

主要人物編集

宇津見エリセ

主人公。"臨海都市秋葉原"に住む14歳の少女。

何故かこの世界でただ一人、聖杯とサーヴァントを持っていなかったイレギュラー。

悪霊に取り憑かれた事による"死"の力を持ち、反社会的なサーヴァントを始末する汚れ仕事に就いている。


謎の少年

この世界で最後に召喚されたというサーヴァントの少年。

小説『星の王子さま』を彷彿とさせる神秘的な雰囲気を持つが、それとは別の存在らしい。


カリン

エリセの友人である14歳の少女。体内に聖杯を持つ『新人類』の一人。

明るく恐れ知らずな性格でエリセを励まし、なにかと力になる。


鬼女紅葉

カリンのサーヴァントであるバーサーカー。通称モミ。

花嫁衣装を着た怪獣のような姿をしているが、性格は温厚。


コハル・F・ライデンフロース

新世代の幼き魔術師。聖杯戦争トーナメントのスター選手として名を馳せる。


ギャラハッド・オルタ

コハルのサーヴァントであるセイバー

“最も聖なる騎士”の信条を捨てた剣士。オルタの前例に漏れず皮肉屋。


真鶴チトセ

セーラー服姿の美少女にして、エリセの"祖母"。

"聖痕"の異名を持つ前回の聖杯戦争の勝者で、旧時代の『魔術師』らしい力と価値観の持ち主。


ルキウス・ロンギヌス

エリセの師匠で、チトセのサーヴァントであるランサー

かつて救世主を貫いた、聖槍の担い手たる百人隊長「聖ロンギヌス」。


臨海都市《秋葉原》編集

カレン・フジムラ

都市管理AI「カレンシリーズ」の一人で、『秋葉原』を管理する。

エリセの師匠であり、普段は旧人類史を教える私塾の講師を務める。


朽目

陰鬱なギターを奏でるストリートミュージシャン。はぐれサーヴァントならぬはぐれマスター。


ボルジア兄妹

『君主論』に登場する、チェーザレルクレツィアの兄妹。アサシンのサーヴァントであり、『秋葉原』高級ホテルのコンシェルジュ兼、情報屋として活動している。


源九郎義経(牛若丸)

平家を壊滅に追い込んだ平安時代の武将。甲冑姿であり元服後の名前を名乗っているが、中身は『FGO』の彼女と同一である。聖杯トーナメントにも参加。


瑠璃姫

義経のマスター。湯島天満宮の宮司の娘で秋葉ヶ原女学館高校に通っている高校生。


懐想都市《新宿》編集

カレン・ヒムロ

新宿担当のカレンシリーズ。無表情で徹底して冷淡な態度て接する。

カフェーを経営しており要人との交渉や情報源として使っている。


マッキ

『新宿』カフェの女給である魔術使い。エリセの両親を知る謎に包まれた経歴を持つ。


《秋葉原》への侵入者編集

名前プロフィール
アハシェロス"船長"のマスター。かつて神の子を嘲った「さまよえるユダヤ人」その人
ヘンドリック・ファン・デル・デッケン"船長"と呼ばれている。この世の終わりまで世界を彷徨う「さまよえるオランダ人」その人
クンドリーライダー。元戦乙女ともいわれる、愛に狂い転生し続ける悲しき運命を背負った魔女。

聖杯トーナメント参加者編集

名前プロフィール
ハンニバル・バルカ戦象を駆使しアルプス越えを達成したカルタゴの将軍。逸話通りに象を召喚して戦うことができる様子
エル・シッド叙事詩『わがシッド』の主人公たるカスティーリャ貴族。炎の剣の異名を取る
バルバロッサ地中海の海賊にしてオスマン帝国の軍司令官
ジャック・ド・モレーテンプル騎士団最後の総長。のちに『Fate/Grand Order Arcade』にて正式に登場。
松浦党惣領壇ノ浦の戦いや元寇にも参加した海賊集団の惣領。本名は不明。
キルケー豚と麦粥を愛する、誘惑と堕落の魔女。コロセウムで実況を務める。マスターとともに『キュケストック・アイアイエー』なるチェーン店の経営を行なっている。
エドワード・ティーチオタク文化に染まりきったカリブの大海賊。コロセウムでは解説に呼ばれていた。
エウクレイデスフォーリナー。幾何学の父と呼ばれる古代ギリシャの学者。史実では男性だが女性となっている。コロセウムの解説に招かれていたがドタキャンした。普段は司書をしている。
マルクス・ウィプサニウス・アグリッパアクティウムの戦いで活躍した古代ローマの名将。ドタキャンしたエウクレイデスの替わりに解説を務める。

コロセウムの襲撃者編集

名前プロフィール
ンザンビキャスター。ゾンビ伝承のルーツとなったコンゴのヴィリ族に伝わる地母神。
謎の少女エジプト風の黒犬を引き連れた謎の少女。変幻自在な機械製の四肢を持つ。
黒い犬謎の少女が引き連れているエジプト風の黒い犬。

過去の回想で登場編集

ルイ17世

アヴェンジャー。かのフランス王妃の最愛の息子。天使のような雰囲気の内におぞましい闇を抱える。


革職人

ルイ17世のマスター。エリセと交流があったが、その裏でサーヴァントと共に凶行に及んでいた。


その他編集

名前プロフィール
バートリー・エルジェーベト此処でもアイドル的なことをやっている。別々のマスターに合わせて五人召喚されておりオフ会をしていた。
マタ・ハリ陽の眼と歌われた女スパイ。麗人座会館で女給をしている。
アニー・オークレイ銃の腕前によりスターとして名を挙げた女ガンマン。麗人座会館で女給をしている。
ジョン・スノウ現代疫学に貢献した英国の医師。エリセのよき相談相手。
津田マッキのサーヴァント

名前のみの登場編集

上述の通り、名前だけ言及された者も相当数存在する。

また、どうやらこの世界線でもフランシス・ドレイクは女性であった模様。

名前プロフィール
サン=テグジュペリ『星の王子さま』を執筆した航空士。少年の真名候補として名前が挙げられた
オデュッセウス魔女キルケーの助言により冥界から代償無しに帰還した英雄。
アスクレピオス医神と讃えられるギリシャ神話の英雄。戦前に消滅が確認。
オルフェウス哀しみの輪から抜け出せない吟遊詩人。
モンゴルフィエ兄弟熱気球の発明者である兄弟。
オットー・リリエンタールライト兄弟よりも前に飛行実験を何度も行った現代のイカロス。

世界観編集

聖杯戦争

かつて起こったとされる"大きな戦争"の事。この戦い以前の時代を『戦前』、以後の時代は『戦後』と呼ばれる。第三次世界大戦を隠れ蓑にして、世界中で聖杯戦争が敷設されて全世界に大規模な被害をもたらした。


チトセがこの聖杯戦争の勝者となっているが、御三家の聖杯戦争を指すのか、偽りの聖杯戦争を指すのか、また平行世界での聖杯戦争を指すのかは不明。作中の年代設定(アームストロングの月面着陸から56年=2025年)および作中時点で14歳のエリセ誕生以前に起きた戦争であることから、2011年より前に起こった聖杯戦争と考えられる。よって、この物語の世界観は2030年代を舞台としたFate/EXTRAの世界線に連なる物語ではなく、冬木の大聖杯がある世界線に近いと思われる。


以降、本来秘匿されるべき魔術が明るみに出て万人に普及するようになったが、何故か神秘が力を失う事はなく、世界中をあげてそれらの研究や解析が行われている模様。戦争以前の人類史は「旧人類史」として扱われている。


この聖杯戦争において、殺戮ドローンが大量投入された結果、ドローンはあらゆる航空機を撃墜し、非人工的な自然を絶滅に追いやってしまった。


聖杯

戦後、人類が心臓に持つようになったモノ。聖杯の力により、病や老衰に悩まされる事は無くなり、この世界の人類は不老不死を手に入れた。ただし外傷が原因で死ぬ事もあり、完全な不死となった訳ではない。

他のシリーズ同様、願望器としての特性を持っており、人々は日用品を願う事で生活している。

サーヴァントが当たり前のように現界しているのも、この聖杯の力によるもの。


令呪

これまでのシリーズに登場した令呪とは異なり、画数は不定で、消費魔力に応じて増減が決まるゲージ方式。

ただし、聖杯からの魔力供給で回復するので、使ってもそうそう消える事はない。この辺はFGOの令呪に近い仕組みとなっている。

また、マスターの魔力残量を確認するためのバロメーターとしての役割を果たす。


サーヴァント

この世界の人間はほぼ全員がサーヴァントを召喚、使役している。ただし、ポリシーの問題などで召喚しない人間もいるらしい。

サーヴァントたちは日常に溶け込んで人間と共に生活しており、中には商売などで成功している者もいる模様。これまでの作品であったようにサーヴァント同士で戦争を行うことはないが、現代社会に非協力的であったり、事件を起こす者もおり、そうしたサーヴァントは排除対象となる。


なお何らかの要因でサーヴァントが消滅してしまっても、再び召喚することが可能らしい。ただし従来のFateシリーズと同様、同一人物を召喚することはできても記憶までを引き継いだ完全な同一の存在にはならない。


モザイク都市編集

聖杯戦争後に再編された都市。モザイク都市の外は聖杯戦争に投入されたドローンが徘徊し続けているため、人間がモザイク都市の外で生き延びることは困難。


臨海都市《秋葉原

海面上昇と聖杯戦争後による世界再編を受けて、リゾート都市として生まれ変わった『モザイク都市』の一つ。

かつてはオタクの聖地として知られた都市だったが、全盛期よりもそういった趣向の店舗は少なくなっており、オタク自体も絶滅危惧種になっているようだ。

どこかの特異点のようにその都市しか存在しないのではなく、この他にちゃんと『新宿』や『渋谷』などの都市が健在であることが分かっている。


聖杯トーナメント

奇跡を奪い合う本来の意味を失った為に、スポーツのような興行と化した聖杯戦争の一種。

一対一の決闘形式や、チーム戦などのルールが存在するらしい。マスターもサーヴァントの近くに常駐し、ある程度は負傷することもある。純粋なサーヴァント同士で戦うのは勿論のこと、マスターがサーヴァントを憑依させて戦う方法も認められている。


なお、観客への被弾は障壁が防いでくれるので基本的に観客が負傷する事はなく、必要な魔力は観客から供給されている。

闘技場は秋葉原の外縁部にあり、世界の再構築前に既に存在していたという不気味な建造物。


外部関連編集

Fate/Grand Order』とのコラボイベントを開催する事が2020年3月22日に告知。

そして2020年5月25日の生放送にてイベントタイトルが『盤上遊戯黙示録』である事が判明、同日20時より開催された。


突如現れた少年に導かれ、一部Requiemの世界観を模した謎の空間で様々なゲームに挑んでゆく。


関連イラスト編集

あい、あすく、ゆー。頼むから

ギャラハッド3うろちょろするな


関連動画編集


関連タグ編集

Fateシリーズ TYPE-MOON 星空めてお

聖杯 令呪 聖杯戦争 サーヴァント

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