ガシャコンバグヴァイザー
がしゃこんばぐゔぁいざー
GASHACON BUGVISOR!
『仮面ライダーエグゼイド』に登場するゲームパッド型の可変型武器。主に檀黎斗/仮面ライダーゲンムとバグスターが使用する。グリップパーツの有無と接続位置によって3つのモードに切り替わる。
本作のストーリーに深く関わるデバイスであり、ライダーガシャットと並ぶ本作のキーアイテムと言える。ガシャット無しで使用する描写があることからゲーマドライバーと同様の「外付けの機械」とも取れるが、一応ガシャコンウェポンに含まれる様だ。
『仮面ライダーゴースト』最終話にてゲンムと共に先行登場し、ゲンムがスペクター及びネクロムと交戦時に使用され、モード切替を駆使して2人を翻弄した。
中盤からは後継機であるガシャコンバグヴァイザーⅡが登場した。
メインユニットから不自然に突き出た箇所は「ガシャットスロット」。通常サイズのライダーガシャットを1本挿入でき、ガシャットにデータの書き込みを行ったり、逆にガシャットのデータを読み取る事が可能。だが本命の使い方は別にある。
中央にある発光パネル「ハイフラッシュモニター」はバグスターウイルス感染者のモニタリング、コマンドメニューや攻撃時のエフェクトを空中に投影、装填中のガシャットに応じたグラフィックの表示など、バグヴァイザーの用途に対応した多彩な機能を持つ。
ガシャコンウェポン共通のコントロールパネル「アタックラッシュパッド」はモニターの左右に配置されており、モードに応じた機能を動作を行う。因みに正位置では右側がA、左側がBのボタン。
Aボタン側の末端は2連の銃口「ビームガンエリミネーター」が、Bボタン側の末端は回転刃「チェーンソーエリミネーター」が配置されており、状況に応じて180度反転させることで遠近両用の万能武器として役割を果たす。
銃身とAボタンが赤、Bボタンとモニター周りが紫。チェーンソー部分が銀色で他の部分は殆ど黒と、メインユーザーの仮面ライダーゲンムに見合ったカラーリング。
形態
- パッドモード
グリップを接続させていない通常モード。Bボタンを押すと銃口からバグスターウイルスを散布し、中央のモニターで感染者のモニタリングを行う。ゲーム病に感染した者や、実体化したバグスターをデータ化して内部に取り込み幽閉する機能も有する。
スロットに差し込んだガシャットのデータを対象に送ることも可能で、パラドは死のデータを送りつけ、黎斗に引導を渡した。
- ビームガンモード
チュ・ドーン!
Aボタン側のジョイントにグリップを装着すると起動する射撃戦用モード。
「ビームガンエリミネーター」から高出力のエネルギー弾を発射する。
こちらの状態でウイルス散布やガシャットへのデータ書き込みすることも可能。
この状態でBボタンを押すと特殊攻撃が発動する。
- チェーンソーモード
ギュ・イーン!
Bボタン側のジョイントにグリップを装着すると起動する接近戦用モード。
他モード時より「チェーンソーエリミネーター」が伸び、最大回転数60000rpmの刃で相手を両断する。チェーンソーの特性上、剣といった相手の武装を鍔迫り合いにならずに一方的に切断してしまう事も可能。
この状態ではAボタンを押すと特殊攻撃が発動する。
ガッチョーン! バグルアップ!
バグスターバックルとバグヴァイザーを合体させて完成する変身ベルト。
デンジャラスゾンビガシャットとの連動でゾンビゲーマーレベルXへと強化変身できる。
バグヴァイザーを直接腰に当てるとベルト帯が出現し、瞬時にバグルドライバーになる場面もあった(もしくは事前にバグスターバックルを合体させていたのか…?)。
本編開始時点ではゲンムとグラファイトが使用。
当初はグラファイトが変身する際に使用していたが、独断専行が増えたことでゲンムこと檀黎斗が「もう君にはバグヴァイザーは渡さない」と没収。
当の黎斗はバグスターではないため当初は武器としてしか使用していなかったが、グラファイト撃破後からバグスターウイルス散布、死のデータの収集、ライダーにやられたバグスターの回収、そしてゾンビゲーマーレベルXへの強化変身と様々な機能を使い分けるようになった。
このデバイスを用いて「ゲーム病にかかった哀れな患者」を装うなど、黎斗にとってはなくてはならないものだったが、第23話にてゲンムがエグゼイドに敗北した後、弱っていたところを遂にパラドに(デンジャラスゾンビガシャットごと)強奪されてしまった。
その後はパラドが所持し、第24話ラストにて仮面ライダークロニクル起動のためにバグスターを呼び出している他、復活したグラファイトや天ヶ崎恋/ラヴリカバグスターが怪人態への変身に用いている(バグヴァイザーが二つある事はこの時判明した)。
『平成ジェネレーションズ』では幻夢コーポレーションに乗り込んできたネクストゲノム研究所の財前美智彦がプロトガシャットごと強奪、ゲノムスへの変身に用いた。
『トゥルー・エンディング』ではグラファイトの死後にジョニー・マキシマが回収したバグヴァイザーが登場。劇中では仮面ライダー風魔こと南雲影成が使用。ゲームのプレイヤーとして選ばれた難病の少女・星まどかに新型ウイルスを感染させ、彼女をVR空間へと導いた。
現在は2機(+α)確認されている。
・檀黎斗⇒グラファイト⇒檀黎斗⇒グラファイト⇒パラド⇒グラファイト⇒ジョニー・マキシマ
本編開始前は黎斗が所持。その後グラファイトに貸し出されるも黎斗が没収。それ以降はしばらくゲンムレベルXの変身に使用していた。黎斗消滅時にパラドに強奪され、その後はグラファイトに貸し与えられる。
唯一ゲムデウスウイルスが入っている。グラファイトの死後はジョニー・マキシマが回収した。
・ラブリカ
クロノスに「絶版」にされ消滅。
・ゲームの世界の黎斗
ゲンムレベルXの変身に使用。
『仮面ライダーゲンムズ』では武器として使用している。
『アナザー・エンディング』にて登場した幻夢コーポレーションと聖都大学附属病院・再生医療センターが共同開発したバグヴァイザー。
消滅した人々を復元するための実験を兼ねたバグスターを人間のように育成するシミュレーションゲーム「バグスターを作るぜ!」を内蔵したゲーム機で、バグスターの実体化機能も備わっている。
育成対象の首輪のゲージをMAXにする事がクリア条件であり、育成手段はプレイヤーによって異なる(永夢はゲームの2人プレイ、八乙女紗衣子は着せ替えを選択した)。
(※)名称は『てれびくんデラックス 愛蔵版 仮面ライダーエグゼイド超全集』(小学館・P6~8より)に基づく。
2016年11月26日に「変身パッド DXガシャコンバグヴァイザー」が一般販売。
バグスターへの変身や武器の通常・特殊攻撃遊びが出来る。
劇中同様キメワザスロットホルダーと同じく通常のライダーガシャットのみ対応。直接連動する訳ではないが、ガシャットを装填してボタンを押すことでそれっぽく遊べ、変身音はデフォルトでレベル3~5側のスロットの音声が流れるので、メインスロットの音声がレベル1のゲーマドライバーとは違った楽しみ方が出来る。
- 同年12月28日に発売した「変身ベルト DXバグルドライバー」にも同梱されている。
- 同日には「DXデンジャラスゾンビガシャット&バグスターバックル」も発売されており、ガシャコンバグヴァイザーを購入した人はこちらでバグルドライバーを再現する事もできる。
2018年12月1日発売の2018年12月1日には「変身ベルト ver.20th DXバグルドライバー」が発売され、当然バグヴァイザーが含まれている。内容自体は2016年のDX版と変わりはない。
ガシャコンバグヴァイザーとして発売されたのは初回だけである。
グラファイトの変身時の名乗り音声が玩具誌の事前情報では「ウィーアー ザ バグスター!」となっていたが、音声がお披露目された第5話では「ザ バグスター!」に変更されていた。
誤表記の名称がよくあり、「ガシャコンバグバイザー」あるい「ガシャコンヴァグバイザー」と呼称されていた。
仮面ライダーゲンムの正体予想に際し謎を深めたのがこのバグヴァイザーである。
グラファイトがバグヴァイザーを使っていることからグラファイトがゲンムに変身している説もあったが、正体が明らかになったことでこの説は否定された。
仮面ライダーゲンム グラファイトバグスター ラヴリカバグスター…歴代の使用者。
ガシャコンバグヴァイザーⅡ:後に登場した亜種アイテム。
- ツインブレイカー:次回作の類似した武器。
- ブレイクガンナー、トランスチームガン:同じく敵サイド側が使用する武器兼変身アイテム。怪人が変身に使用し仮面ライダーが武器として使用する、その作品の変身小物を使用できる、派生モデルが存在するなど共通点が多い。
ゲームボーイアドバンス プレイステーション・ポータブル…形状が似ている実在するゲーム機。
仮面ライダーゲンムズ(ネタバレ注意!)
※ここから先は『仮面ライダーゲンムズ』のネタバレが含まれています。
『仮面ライダーゲンムズ -ザ・プレジデンツ-』では天津垓の秘書であるヒューマギア厘の洗脳に使用された。
その後、続編の『仮面ライダーゲンムズ スマートブレインと1000%のクライシス』ではヒューマギア檀黎斗が仮面ライダーサウザンドアークから悪意の人工知能アークを吸収するために使用し、アークをラーニングしたことで幻夢無双ガシャットを創造している。
その更に続編の『アウトサイダーズ』では仮面ライダーゼインが使用した仮面ライダーゼロツーのデータを回収し、新たな仮面ライダーである仮面ライダーゼロスリーの誕生に貢献した。