概要
原作において、獅子座(レオ)の黄金聖闘士アイオリアとの戦いの際に射手座の黄金聖衣を纏って以来、ポセイドン編、ハーデス編とピンチの時にアイオロスの残留思念が、聖衣を敵に破壊されたペガサス星矢に力を貸してきた。原作ではこの3回のみだが、旧劇場版では毎度の如くラストバトルに黄金聖衣が飛んできて最後の決め手となっている。(LegendofSanctuaryでもケルベロスのような姿になった黒サガに止めを刺している)
ハーデス編最終決戦にて神聖衣が登場したことにより、少々ややこしくなったが射手座の黄金聖衣=星矢の最後の切り札的なイメージが根付いてきた。
そしてアニメ最新作聖闘士星矢Ωにて、正式に星矢が射手座の黄金聖闘士に就任することが発表され、ファンを唸らせた。
Ωでは聖衣石という設定が加わり、旧作の聖衣のデザインも変更されてしまっている。特に射手座聖衣は後発の黄金聖衣と異なり、Ω版天馬星座聖衣のデザインがミックスされ、大幅に様変わりしてしまっていた。
このデザイン変更は賛否両論であったが(※回想シーン等で旧来の黄金聖衣を纏うシーンが描かれている)、黄金聖闘士就任自体は概ね好意的に受け入れられていた。
射手座なのにペガサス?
そしてΩ放送第一話、例によって1人のところをマルスに襲われるアテナ(城戸沙織)を救うべく、颯爽と登場した星矢を見たマルスは「ペガサス星矢!」と呼んだ…ちょっと待って、正式に射手座の黄金聖闘士になったのにペガサス呼ばわりはどうよ?。しかも必殺技は何時ものポーズでペガサス流星拳。黄金の矢も使わず射手座らしさは無い。
結局星矢はマルスと相打ちになり封印され一期終盤まで出番が無く、その後他の登場人物から話題になる際も「伝説の聖闘士ペガサス星矢」といった感じで呼ばれており、サジタリアスとは全然呼ばれていない。
二期に入り、嘗てサガがアテナを殺そうとした黄金の宝剣片手に新たな敵、パラス暗殺の為に出動した星矢。そしてパラスが星矢を見て一言「黄金のペガサス…」、やっぱりペガサス呼ばわりである。そうこうしている間に、敵の幹部一級パラサイトのタイタンが現れ、星矢を吹っ飛ばす。そしてようやく…ようやく「サジタリアス星矢」と呼ばれた。やったね!
パラサイトのパライストラ侵攻の真っ只中で、遂に星矢も前線に参戦して自分が射手座の黄金聖闘士と名乗った。そしてアイオロスのアニメ版オリジナル技であったアトミックサンダーボルトまで使用したことで旧作のファンを驚かせた。
現在、パラサイトの本拠地パラスベルダ攻略作戦にて、黄金聖闘士の名に恥じない大活躍中であり、今後の活躍にも注目される。
ちなみに二期以降明白に常時「光速を超えている」と設定されたため神聖衣ほどではなくても旧作奇跡モードくらいの戦闘力は常時出ているようであり、派生ひっくるめて最強の黄金聖闘士との呼び名も高い。
『Ω覚醒編』
4thOPでは、射手座の黄金聖衣がヴァージョンアップする様子が堂々と公開されていた。
作中では91話のラストに登場。紫龍同様、小宇宙と共鳴して新生黄金聖衣になったようである。星矢のセリフから察するに神聖衣ではない模様。
ちなみにハービンジャーは「アテナの血を浴びて進化する伝説の黄金聖衣」などと呼んでいたが、そもそもアテナの血を浴びたのは天馬星座の青銅聖衣であって、射手座の黄金聖衣がアテナの血を浴びた事は原作、アニメ、外伝、劇場版全てひっくるめて一度も無いのだが・・・視聴者の知らない間に浴びる機会でもあったのだろうか。…と思ったら、十二体の黄金聖衣全てがアテナの血を浴びていた事がつい最近判明した。
LegendofSanctuary
原作とはパラレルの設定の十二宮編を描いた本作では、クライマックスでのサガとの決戦時に射手座の黄金聖衣が星矢の元にかけつけ黄金の矢で決着をつけるという旧作の劇場版を彷彿させる形で登場した。
なお、この時間軸では原作でも味方であったムウや老師に加え、アルデバラン(敵のふりをして星矢の力を見定め角を折った時点でムウと一緒にネタバレをしながら実力を認める)やシャカ(洗脳されたアイオリア相手に奮起して食らいつく様子を見せたところで出現し自分が星矢たちの味方であることを告げアイオリアを釘付けにする、ちなみに星矢にとっては予想外の援軍だったようで素直に感謝されていた)も女神側の聖闘士として手助けしてくれている。更には仲間たちから自分達のセンター的存在として一目置かれていたりミロ相手に奮戦する様子をシュラに感心されていたりと、作中描写では星矢は青銅聖闘士としては頭一つ抜き出ている逸材として扱われている。ひょっとすると、味方に付いた黄金聖闘士たちには見どころのある星矢に敢えて修羅場をくぐらせることで鍛え上げアイオロスの後継者として覚醒させようという意図があったのかもしれない。
余談
天馬と人馬
一応補足すると、射手座は原典のギリシャ神話のおいてケンタウロスの賢者・ケイローンが星座となった存在で、漢字表記では“人馬宮”とされる。よって、射手座とペガサス座は“馬つながり”という意味では一応の関連はある。
またペガサス座は秋の代表的な星座であり、射手座は黄道十二宮では秋の終わりから冬の始まりに当たる11月22日~12月22日に該当するなど、星座的な関連でもちょいちょいニアミス的な関連がある。
魂ウェブでの展開
Ωに先駆けて魂ウェブより発売されている聖闘士聖衣神話シリーズにて、「サジタリアス星矢」の名でフィギュアが発売されている。
原作者の星座
聖闘士星矢の原作者、車田正美もまた1953年12月6日生まれの射手座である。
技・武器
ペガサス流星拳…いわずと知れた星矢の必殺技にして、代々のペガサスの聖闘士にとっては必須の拳。元は魔鈴の流星拳から発展させ、今では超光速拳にまで進化している。
アトミックサンダーボルト…先代の射手座の黄金聖闘士・アイオロスの技。元はアニメオリジナルであるが、星矢が習得した。指先一つで撃つことも可能。(彗星拳の上位互換的なポジ)
サジタリアスの矢…黄金聖衣の付属品。旧作劇場版のラスボスやポセイドンなどをこの矢で打ち倒してきた。二期において、タイタンに向けて放つも、あっさり跳ね返される。
コズミックスターアロー…92話でのタイタンとのリベンジバトルにて使用。サジタリアスの矢に光の小宇宙を込めて放つ「Ω」におけるサジタリアス星矢のオリジナル技。(*アトミックサンダーボルトはアイオロスから引き継いだもの)タイタンの必殺技・ギガンティックプラネットエンドを貫き、直撃させる事に成功した。何気にサジタリアスの矢が技名付きで射られたのはΩが初だったりする。
ちなみにスターアローを直訳すると“星矢”になる。
黄金の短剣…かつて教皇に化けたサガが赤子のアテナを殺害しようとしてアイオロスに阻まれ、13年後に冥闘士となって甦ったサガに再び返された忌むべき短剣…と同型の物。(ひょっとしたら同じものかもしれないが)Ω二期スタート時に、降臨したばかりのパラスの命を奪う際に星矢が携えたが、彼が躊躇った事で使用されなかった。が、サターンとの決戦の際に、星矢がサターンに突き刺した。
*その他、ペガサスローリングクラッシュ、ペガサス彗星拳などの技があるが、二期ではいずれも未使用。また、人差し指だけでライトニングプラズマらしき技を放つ場面も見られた。
関連タグ
キグナス氷河/アクエリアス氷河 アンドロメダ瞬/バルゴ瞬 フェニックス一輝/レオ一輝→『Gアサシン』で黄金に昇格した戦友。それ以前に瞬は『ND』で内定しており、一輝は黄金のフェニックスと化した。
邪神エリス 神々の熱き戦い 真紅の少年伝説 最終聖戦の戦士たちLegendofSanctuary