概要
愛知県知多半島北西部にある市。位置的には知多半島の付け根の部分に当たる。人口は2024年8月時点で11万3千人。
「東海」という名称ではあるが茨城県にある東海村や東海原発(東海発電所、東海第二発電所)とは由来が異なる。
※東海村は儒学者藤田東湖の漢詩「正気歌」に由来し、当市は所在する東海地方に由来する(後述)。
当市はJR東海、東海テレビ、東海ラジオ、東海村などの混同を避けるために、東海市とつけて区別している。
市名の由来
1969年に知多郡上野町(市域の北部)と横須賀町(市域の南部)が合併して市制を施行する際に市名を公募し、上位5つに入った「名南市」、「知多市」(当時の同市域は市制施行前で知多郡知多町)、「愛知市」、「平洲市」、「東海市」の中から東海市が「東海地方を代表するような市名」として選ばれた。
ちなみに「平洲市」は郷土の偉人とされる儒学者の細井平洲に由来しており、平洲は時代を下った現代では当市のゆるキャラ「へいしゅうくん」のモチーフとなっている。
特色
交通の便が非常に良い地域であり名古屋鉄道常滑線からだと名鉄名古屋駅や中部国際空港まで早く行く事が出来る他、道路交通においても伊勢湾岸自動車道を利用して京都や静岡などに出る事ができる。
また、伊勢湾沿いには国道247号の無料バイパスなどが走っている他、太田川駅の拠点性など、交通至便性の高さから人口が増加している市となっている。
特に太田川駅は当市の中心駅となっている。また近年多重高架化工事を行い要塞化したため非常に目立つ。
沿岸部は臨海工業地帯でもあり、愛知製鋼や大同特殊鋼、日本製鉄名古屋製鉄所など鉄鋼関係の企業が多く立地している。名港トリトン(名古屋港付近の高速道路)からも見ることができ、昼間の姿はまさに錆色の工場島とも言うべき威圧感と迫力がある。しかし、夜景は言葉にし難いスピリチュアルな印象を受け、とても幻想的且つ美しい。一見の価値は十分ある代物である。
またケチャップ等で知られる食品メーカー「カゴメ」の創業の地でもあり、内陸部では近郊農業が盛んな一面もあり、トマトはもとより全国有数の生産量を誇る蕗や蘭が特産である。
交通
鉄道
名古屋鉄道
(名古屋市南区) - 名和駅 - 聚楽園駅 - 新日鉄前駅 - 太田川駅 - 尾張横須賀駅 - (知多市)
太田川駅 - 高横須賀駅 - 加木屋中ノ池駅 - 南加木屋駅 - 八幡新田駅 - (知多市)
なお、太田川駅を除いてすべて無人駅である。
名古屋臨海鉄道
※貨物専業
(名古屋市南区) - 名古屋南貨物駅 - (知多市)
名古屋南貨物駅は読んでの通り貨物駅。なお知多市方面は2015年以降休止中。
道路
伊勢湾岸自動車道
(大府市) - 大府IC - 東海IC/JCT - (名古屋市港区)
知多半島道路
(通過のみ)
名古屋高速道路
国道
主要地方道
一般県道
バス
名鉄グループの知多乗合(知多バス)が太田川駅、尾張横須賀駅からの路線バスを運行している。
また、同社は当市のコミュニティバス「らんらんバス」の運行を受託している。
関連タグ
東海市出身の人物
- 細井平洲(儒学者。上杉鷹山の学問の師)
- 蟹江一太郎(カゴメ創業者)
- 今陽子(歌手・タレント・女優。『ピンキーとキラーズ』のリードボーカリスト)
- 河合その子(元歌手。元『おニャン子クラブ』メンバー)
- 神野純一(元プロ野球選手・中日ドラゴンズ)
- 大橋卓弥(『スキマスイッチ』でボーカルとギターを担当)
- ドラゴン・キッド(プロレスラー・ドラゴンゲート所属)
東海市がモチーフの漫画媒体などの作品
- 五等分の花嫁:明らかに太田川駅をモチーフとした駅や周辺の建物が顕著。その為、聖地巡礼という事で観光客が増えてきている(メイン画像)。ちなみに、上記「らんらんバス」を2024年10月に3路線から5路線にする際に、偶然と信じたいくらいに5つの路線のラインカラーが順不同で黄紫青緑赤となっている(参考)。