ドリフト
どりふと
自動車の「ドリフト」
急カーブを曲がる際、速度を落とさずに急激にハンドルを切る事で、わざと車をスリップさせて曲がるというアクロバティックな運転技法。
曲がる際に車体の前身がカーブの内側に来れば成功。
さほど減速せずにカーブを突破できる為、再びトップスピードに乗るための助走を短くできる。反面、路面をそのまま滑る為タイヤの摩耗が激しく、失敗すると大事故になりかねない危険な技でもある。
F1や自動車レースなどで見かける事はあるが、公道で無暗にやると「危険運転」と判断され、罰点と罰金、場合によっては免許の停止等に処されてしまう。事故を起こしたなら、免許取り上げだってあり得るのだ。
カッコいいが、やるならレーサーを目指すか、ゲームの中でのみお願いします。
トランスフォーマーの「ドリフト」
G1シリーズ(アメコミ)
アメリカのIDWパブリッシングから出版されたコミック『All hail Megatron』に登場するオートボットの精鋭部隊レッカーズの一員であり、その名の通りドリフトカーに変形する。
過去の彼はホームレスであり、貧しい生活を送る中で出会ったガスケットと共にエネルゴンを盗むなどして生計を立てていたが、オートボットに身柄を拘束された際に理由を説明しようとした相棒のガスケットを殺害された事で怒りが爆発し、殺戮衝動の赴くままに虐殺を行うようになった。
その残忍さに目を付けたメガトロンによって見出されディセプティコンに加入すると同時にデッドロックと名を変え、メガトロンの右腕として破壊と殺戮の限りを尽くしていたが、とある任務の最中にディセプティコンの指揮官ターモイルの命令に背いた事から処刑されそうになり、未知の惑星に逃亡した。
放浪生活の末に出会った中立のトランスフォーマー・ウイングとの出会いをきっかけに様々な事を学び彼との友情を深めるが、メガトロンが派遣したロックダウンと奴隷商人との戦闘時にウイングを殺された事で深い悲しみと怒りに駆られ、秘められた力が覚醒。ウイングの形見であるグレートソードの力を引き出し、彼の仇を討った。
その後はレッカーズと協力して戦った事で彼らと絆を深め、チャーに勧誘されてオートボットへと鞍替えした。その後は、『Chaos Theory』にてある一件による破壊衝動を抑えるべく切腹を図るも生存。
『More than meets the eyes』にてナイツ・オブ・セイバートロン探索の旅に同行する。
ちなみにテックスペックで地位のランクが低いのは、彼が元ディセプティコンである事と、バンブルなど一部のサイバトロンのメンバーから快く思われていない為である(共に死線を潜り抜けたレッカーズの面々からは信頼されている)。
コミック出自いう特異な経歴を持つキャラクターだが、後に変形玩具もハズブロから『トランスフォーマージェネレーションズ』(日本では『トランスフォーマーユナイテッド』としてタカラトミーより発売)のシリーズの1つとして発売された。同シリーズのブラーは、このドリフトの仕様変更品である。
2016年にはこのドリフトをベースにブラーのライフルとハンドガンを加え、黒系統のカラーリングにリカラーされたデッドロックが『トランスフォーマーレジェンズ』の受注限定販売品として通販サイトe-HOBBYにて発売されている。
同製品に付属しているコミックは本家IDW版とは異なるパラレルワールドとなっており、アメコミでは敵対関係にあったロックダウンは彼のパートナーとして登場している。ディセプティコンの猟兵としてオートボットを血祭りに上げていく中、ふと迷い込んだ異世界でグランドスカージにロックダウンを殺され、復讐を誓うが…
容姿
白をベースに旭日旗風の赤のストライプが入った紅白カラーのボディが特徴。
ビークルモードの車のドアにはいささか時代錯誤的な侍の文字が入っている。
愛用の刀は放浪中に出会ったウイングの形見の品としてダイアトラスから託されたもので、刀身には「天下無双」の文字が彫られている。
また、『超ロボット生命体 トランスフォーマープライム』では、ホイルジャックがドリフトの意匠を受け継ぐ侍系キャラとして登場している。
実写映画
第4作目『ロストエイジ(Age Of Extinction)』から登場。
青のブガッティ・ヴェイロンとシコルスキー・S-97レイダーに似たヘリコプターに変形するトリプルチェンジャー。
元ディセプティコンの戦士という設定は前述のG1版と同様だが、容姿はG1の彼の侍系の意匠を極限にまで高めた鎧武者のような姿となっている。武器は2本の刀。PS3・XBOX360・Windows用ソフトとして発売されたアクションゲーム『Rise of the Dark Spark』によると、彼が銃火器を扱わない理由は「ディセプティコンとしての過去から足を洗う為」らしい。
オプティマスの事は日本語で「先生」と呼び慕い、玩具のパッケージに記載されている設定では、ロックダウンとの間に因縁があるらしい。俳句を詠む事があるが、季語こそ含んでいるものの日本語版でも原語版でも本来の俳句の作法に従った内容ではない。基本的に冷静沈着な物腰であるが、仲間との些細な喧嘩で斬りかかったり、ロックダウンの宇宙船内での散策時に「無駄な戦いを避けるべき」と仲間に忠告しておきながら直後に自身が襲われた際は真っ先に敵を両断するなど短気な一面もある。
更に原語版の彼の声が上述の渡辺氏なだけに、コレを連想させるなど公開前からイロイロと話題となっていた。
アドベンチャー
CV:エリック・ボーザ(原語版) 吹き替え:杉田智和
鎧武者のような姿をしている賞金稼ぎ。ビークルモードはオレンジ色をしたグンペルト・アポロ風のスポーツカー。
武器は二振りの刀と彼の弟子であるマイクロンのジェットストームとスリップストリームが変形した手裏剣。侍らしく厳格な頑固者で融通が利かない一面もあるが義理堅く、正々堂々とした戦いを好む。
無断でスペースブリッジを使用した挙句ストロングアームとサイドスワイプを誘拐した罪で評議会の怒りを買い、賞金首になってしまったバンブルビーを狙って弟子達と共に地球にやってきたが、同じくバンブルビーを狙ってやって来たフラクチャーと交戦し窮地に陥るも、バンブルビー達に助けられた事で半ば強引に恩返しもかねてフラクチャーを倒すまでの護衛を引き受けた。
かつては盗賊だったジェットストームとスリップストリームからは師匠と慕われているが、厳格さ故に中々彼らを褒めずにいる。
フラクチャーとの二度目の戦いでは足を斬られて苦しめられるが、弟子達の機転で逆転する。
仲間の為に命がけで戦ったバンブルビーは悪人ではない事を確信して賞金を狙う事を辞め、活躍した弟子達の事も褒めて地球を去った。
その後は第17話にて逃げ出したジェットストームを追い再び地球に来訪。
脱獄したクイルファイアとスプリングロードをバンブルビー達と共に戦った際ラッセルの発言を受け「自身も修行が足りない」と考えバンブルビーのチームに加わった。
レギュラーメンバーになってからは(本作の間に挟む形で放送された後述の『キュートランスフォーマー』で中の人がニューリーダーなNo.2を演じた際にはっちゃけた影響か)語尾が「てばよ!」になったり(確かに中の人も過去作に出ていたが・・・)、次回予告でフィクシットを電動髭剃りに改造しようとしたり(そのせいかニコニコ動画では関連商品の欄に電動髭剃りが載せられた)とフリーダムな言動を見せるようになった。
キュートランスフォーマー
CV:前野智昭
第6話のゲスト。容姿は上述したアメコミ版に近く、ホワイトカラーのマツダ・RX-7に変形する。(玩具はサンストリーカーのリデコ)『アドベンチャー』版と同様に語尾に「ござる」とつけて話す。
オプティマスプライムの頼みで2010以降の歴代トランスフォーマーの紹介をする事になり、『ザ☆ヘッドマスターズ』、『超神マスターフォース』、『トランスフォーマーV』等の和製シリーズの解説を行った。
アドリブパートではオプティマスがオイルを垂れ流しにしている事を知っている旨の発言をした。