黄金狼男
おうごんおおかみおとこ
ウオオオオオオオオオ・・・オオオオン!
概要
登場回 第39話『怪人狼男の殺人大パーティー』
ゾル大佐の正体。体内でウルフビールスを生成し、噛みついた人間を狼男実験体に変える能力を持つ。このウルフビールスを利用し、人間を狼男に変え街を襲撃させる狼作戦を計画したが、一文字隼人と滝和也の妨害により失敗して配下の中堅幹部を全滅させられてしまった。
追い詰められたゾル大佐は改造人間・狼男(黄金狼男)としての正体を現して仮面ライダー2号と死闘を繰り広げる。指先から発射する弾丸を武器に、肉弾戦でも互角の攻防を展開しライダー2号を苦しめたが、空中からのライダーパンチを受けて爆死した。
派生作品
すがやみつる版『仮面ライダーV3』ではテレビに準じてショッカー・ゲルショッカーの幹部が復活。ドクトルGの決戦時に変身する。テレビにない尾を靡かせて格好よかったが、ハリケーンジャイロカッターに敢えなく散る。
細井雄二版『仮面ライダーZX』ではショッカーの科学者プラガの自らを改造した体がモデルということになっている。粛清を逃れた彼の変身は実験用狼男に近い。
『宇宙の11 仮面ライダー銀河大戦』ではマーダー帝国に再生される。最初からこの姿で登場。左目を開き、胴はメカに覆われている。
『小説 仮面ライダー1971―1973』では、<大佐>のコードネームを持つショッカー幹部・フランツが変身。この作品ではもともとナチスの人狼部隊として改造された身体を、ショッカーがさらに強化したという設定になっている。狼男の姿から完全な狼形態になることも可能。
鋭い爪と牙、さらに実戦経験と気迫により本郷猛<仮面ライダー>を追い込むが、恐怖を取り払い、急速に戦士として覚醒した<仮面ライダー>に人工心臓を破壊され、炎の中で最期を迎える。
PS2『仮面ライダー正義の系譜』ではゾル大佐が変身し、1号と対決している。ロケット弾に加え、壁を蹴って軌道を変える三角跳びを技に持っている。
『S.I.C. HEROSAGA』の仮面ライダーディケイドエディションでは、アナザーワールドである「オーズの世界」で、鳴滝(仮面ライダーディケイド)が変身したリ・イマジネーションゾル大佐の怪人態として登場している。
『新仮面ライダーSPIRITS』では、暗闇大使に操られる魂のない怪人として登場。海中深く沈んだ最後のショッカー拠点で、ゾル大佐の姿から変身し、イカデビルと共に仮面ライダーZXと交戦する。
ショッカー要塞が浮上した後、暗闇大使の私怨により、指先から発射する弾丸で地獄大使を処刑する。
その後ダブルライダーと対決するが、ガラガランダの鞭で動きを止められ、2号のライダーパンチを喰らって天高く跳ね上げられたところに、1号のライダーきりもみシュートでイカデビルもろとも吹き飛ばされて爆死した。
『仮面戦隊ゴライダー』にて平成作品に初登場。
スペースイカデビルとヒルカメレオン共に多数のショッカー戦闘員を引き連れて出現し、仮面ライダーエグゼイド、仮面ライダーバロン、仮面ライダーマリカと交戦。
しかし、エグゼイドとの戦闘時はショッカー戦闘員が使っているのと同じロッドを所持しており、エグゼイドのガシャコンブレイカーハンマーモードの猛攻で太刀打ちできず、「マイティクリティカルフィニッシュ」を受けて倒された。
余談
- 指先に強力なロケットランチャーを装填しているため、火に弱い(引火して大爆発する可能性がある)という弱点がある。狼だし火に弱いのはしかたないね。
- これ以降、悪の組織の大幹部の正体は改造人間であるという設定が定番となり、怪人態の正体を現した幹部とライダーの決戦が恒例となり、ライダーブームに拍車をかけた。
- ホラー小説や映画に登場するモンスター「狼男」と名前が同じである為、『黄金狼男』というのが正式な名称であるといえる。
- ショッカーの幹部怪人態で唯一、昭和ライダーシリーズで再生怪人として登場したことがある(映画「仮面ライダー対ショッカー」にて。)
- 平成版ではショッカー幹部で唯一登場できなかったため、『ロストヒーローズ』や『スーパーヒーロージェネレーション』でもハブられて代わりにヒルカメレオン(ディケイド完結編で初登場し、レッツゴー仮面ライダーやスーパーヒーロー大戦GPでは変身前の姿も披露している)がショッカー幹部として登場していたが、上記の『仮面戦隊ゴライダー』でやっと平成版への登場を果たした。